〈御家増字〉消息往来（甲州板・3種）　　【作者】不明

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〈御家増字〉消息往来（甲州板・3種）
【判型】中本1冊。収録順に縦175・176・173粍。
【作者】不明。
【年代等】文久2年1月刊。［甲府］清泉堂板。
【備考】分類「往来物」。流布本『消息往来』は、安永7年刊『累語文章往来』の改編版。基本的な構成は安永板と同じで、「凡、消息者、通音信、近所・遠国、不限何事、人間万用達之元也。先、書状・手紙取扱文字、一筆啓上仕、致啓達、令啓、以手紙申入、尊書・尊翰・貴書・貴札・御状・芳墨・芳翰・御紙面…」と筆を起こして、端作や手紙の尊称、四季時候の言葉、安否問答、武家公務、祝意・拝命、日月、出御・訪問、異存・同意、三都・その他都市、安寧秩序、約諾、会合・饗応・逗留、家作・普請、通過儀礼・慶事、家職・売買・租税・通貨、運送・交通、人倫等にまつわる語句、さらに、返状の冒頭語や養生、交友、年中行事・佳節、祭礼、縁組、褒美拝領、書止・脇付等の語彙を列挙する。底本は同本文を6行・付訓で記したもので、見返し口絵に「亀鶴の図」、裏表紙見返しに「人の名頭の字・五性相生吉凶の事」を掲げる。刊行地の記載はないが、同体裁の往来物が甲州板であることや、清泉堂板の別の往来物の表記により甲州板であることはほぼ間違いない。
03消ｼｮｳｿｸｵｳﾗｲ-ｵｲｴｿﾞｳｼﾞ（甲州板・3種）【往来物】31 SE00205