往来物PDFデータダウンロード販売
-
漢字三音考(3種)
¥1,540
漢字三音考(3種) 【判型】大本1冊。収録順に縦264・258・259粍。【作者】本居宣長作。【年代等】天明4年5月、小篠敏序。天明5年2月初刊。天明9年春再刊。[京都]銭屋利兵衛ほか板。【備考】分類「音韻」。全冊収録した天明9年板(書袋を冒頭に収録)に続けて江戸中~後期後印本2種を抄録した。漢音・呉音・唐音の三音について概説したもの。全19章と付録1章から成る。まず、日本語の音は、単直で純粋正雅であり、外国語の音は、鳥獣万物の声に近く不正であることを強調し、この主張が、全編を貫いている。次に、日本の漢学者は、中国語の音に「近ク協ヘテ新ニ定メラレ」たものであり、呉音・漢音の順に定められたが、前者は日本の音に近く漢音よりまさるとした。そして、「皇国字音ノ格」として、単音、イの韻、ウの韻、ンの韻、入声の韻にわけ、それぞれについて三音を対照させて説明する。この中で、イ・ウの韻に関連して、日本語のアクセントにも説き及ぶ。最後に、付録の「音便ノ事」で、日本語の音便を、イ、ウ、ン、急促(ツマ)ル、ハヒフヘホの半濁の5つに分類して豊富な例をあげるが、これは日本語の音便は漢字音の影響によって生じたとの考えによるものである。初めて日本漢字音の大要を概括して字音研究の方向づけを示し、また、中国語自体における漢音・呉音に言及するなど、示唆に富む。平田篤胤が絶賛しているように、以後の字音研究に大きな影響を与えた(「日本古典文学大辞典」参照)。SE02453
-
かねのなる木[莫切自根金生木](複製)
¥700
かねのなる木[莫切自根金生木](複製) 【判型】中本3巻1冊。縦176粍。 【作者】唐来三和(参和・加藤源蔵・松下井・東来山人)作。喜田川千代女画。和光同人序。 【年代等】天明5年初刊([江戸]蔦屋重三郎板)。明治37年再刊。[大阪]鹿田静七(松雲堂)板(複製)。 【備考】分類「黄表紙」。「黄表紙四十種」10。外題は上下いずれからも同じに読める回文の題。金々先生の又隣りの財産家万々先生は、数日なりとも貧乏になりたいと願って、貧乏神を信心するが、その御利益がない。そこで、返済能力のなさそうな者への金貸し、派手な女郎買い、法外な値での米の買置き、博奕、富くじ買いと試したが、金は逆に殖えてしまう…。その後、ついには万々先生は以前に増しての金満家となる。このように、物事を逆に想定して滑稽化する手法で、富裕を夢見る人情を茶化し、その反面、財産家のどう転んでも利殖につながる現実をもうがつことに成功している。SE02380
-
〈五音秘伝〉歌道根源問答
¥3,280
★〈五音秘伝〉歌道根源問答 【判型】半紙本2巻2冊。縦228粍。 【作者】鳥井命平(鳥居大路出羽守命平)(問)・寂明(ジャクミョウ、恵日・阿闍梨法印)(答)作。 【年代等】天明元年5月、塗山人(子卿)序。天明2年10月、安子伝序。天明2年11月、大伴積興(大伴継忠・尾崎積興)序。天明2年11月、賀茂縣主跋・刊。[京都]野田藤八板。 【備考】分類「歌学」。袋綴じ展開収録。本書は、鳥井命平の問いに寂明が答える問答形式で、歌道の概要や秘法を述べた書。 SE02365
-
甲斐名勝志[峡中名勝志]
¥2,280
甲斐名勝志[峡中名勝志] 【判型】半紙本5巻3冊。縦226粍。 【作者】萩原元克(モトエ)編。 【年代等】天明2年3月、朝散大夫源光章序。天明3年9月、源憲時跋。天明6年12月、龍橋源昌綱序・刊。刊行者不明。 【備考】分類「地誌」。袋綴じ展開収録。底本は版元不明だが、一般的に[甲斐国山梨郡]著者蔵板か、[甲府]内藤伝右衛門(温故堂)板である。天明3年に記された『甲斐名勝志』は文化11年(1814)に成立した『甲斐国志』とともに近世甲斐国の代表的な地誌。文政3年(1820)に完成した昌平坂学問所の地誌調所が編纂した諸国地誌の解題目録『編脩地誌備用典籍解題』では『甲斐国志』など幾つかの甲斐国地誌とともに、『五畿内志』に準じた地誌と分類された。『甲斐国志』に比べ内容が簡略で、元克の和歌研究が反映されている点が特徴。当初は私家版であったが、後に地元では甲府の書肆村田屋孝太郎、江戸では書肆・須原屋井八により刊行された。江戸の蘭学者・前野良沢も本書を高く評価した。全5巻(3冊)で、序文は加賀美光章による。内容は1巻で『和名類聚抄』などに拠る古代甲斐国の国司一覧や郷名など地誌情報のほか甲斐八景和歌など。続く2巻以降で、山梨郡・八代郡・巨摩郡・都留郡の順で郡別の寺社や名所古跡や和歌などを記す(Wikipedia参照)。 SE02288
-
〈増補〉改正孔方図鑑・〈増補〉改正珍貨孔方図鑒(3種)
¥1,600
〈増補〉改正孔方図鑑・〈増補〉改正珍貨孔方図鑒(3種) 【判型】半紙本2冊。収録順に縦227・226・226粍。 【作者】小沢辰元(東市)編・序。 【年代等】改正孔方:天明4年5月自序。寛政2年8月刊。[江戸]松本善兵衛ほか板。珍貨孔方:天明5年9月自跋。寛政2年8月刊。[江戸]松本善兵衛ほか板。 【備考】分類「貨幣」。2冊本と単行本2種の3種を全冊収録。『改正孔方図鑑』は、日本最初の銭書とされる中谷顧山作、享保13年刊『孔方図鑑』の改訂・増補版。丹州福知山住人の作者が編纂したもので、作者は自序で「『孔方図鑑』は妄説最も甚し。盲衆盲を牽く」と序文冒頭から同書を批判し、その誤りの数々を指摘し、「顧山は文盲也。只其志を讃ずべし」と銭書をまとめようとした志だけは評価する。そして、近来、竜橋子が撰述した『新撰銭譜』等は「俗に通じ難」いため、それらから模写した正図により、顧山の『孔方図鑑』の誤りを正して本書を編んだとする。ただし、正しく鑑定するには本書の図解のみでは困難であり、実際に手に取って真偽を判定すべきと注意を促す。本文は大きく、「古文銭」「平銭」「偽品」「不知品」「大銭」「日本銭」「日本絵銭」に分け、半丁上下二段4行(8種)を基本に配置して、それぞれ銭の図と時代や特徴、古銭価格相場などを略記する。『改正珍貨孔方図鑒』は、中国古銭の図譜。一部、日本・朝鮮・安南等を含む。古文銭・平銭・不知品・厭勝品・大銭・奇品に部類(西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DB参照)。SE02267
-
〈精校〉海国兵談(精校海国兵談)7-10巻(4-5冊)
¥2,720
〈精校〉海国兵談(精校海国兵談)7-10巻(4-5冊) 【判型】10巻合5冊。縦255粍。 【作者】林子平(友直・六無斎)作・序。安積貞校。 【年代等】天明6年夏自序。安政3年7月刊。[江戸か]松柳軒蔵板。[江戸]大和屋喜兵衛(宝集堂)ほか売出。 【備考】分類「海防・政治」。SE02262
-
〈精校〉海国兵談(精校海国兵談)1-6巻(1-3冊)
¥2,720
〈精校〉海国兵談(精校海国兵談)1-6巻(1-3冊) 【判型】全10巻合5冊。縦255粍。 【作者】林子平(友直・六無斎)作・序。安積貞校。 【年代等】天明6年夏自序。安政3年7月刊。[江戸か]松柳軒蔵板。[江戸]大和屋喜兵衛(宝集堂)ほか売出。 【備考】分類「海防・政治」。SE02262
-
御薬方書
¥700
御薬方書 【判型】半紙本1冊。縦228粍。 【作者】不明。 【年代等】天明4年5月頃刊。刊行者不明。 【備考】分類「薬物」。享保飢饉の対策として享保18年2月に幕府西丸医師、望月三英と小普請医、丹羽正伯が作成し、御用書物師、出雲寺和泉掾によって発行され、飢饉被災地の「五畿内・西国・四国・中国筋御領村々」に頒布された『薬法書』を修正した『薬法書付』(まず天明3年に小幡藩領内に限定頒布、同4年5月の触書によって全国に一般化)を一部削除・改変して上梓した小冊子。中山学氏によれば、大元の『薬法書』の内容は大きく①時疫予防法、②時疫対症療法、③食傷対症療法の3部から成り、全部で13種の処方箋を収録し、それぞれ中国の医書・農書等の出典を明記するが、うち6種は享保14年刊『普救類方』からの転用である。底本では4種の処方箋を削除し、小見出しと処方箋の一部を省いて九種のみを収録し、字下げした小見出しで「時疫流行(はやり)候節、此薬を用て其わづらひをのがるべし」と「一切の食物(くいもの)の毒にあたり、又色々の草木・きのこ・魚・鳥・獣など喰煩(くいわずらふ)に用て其危をのがるべし」に区別できるが、前者の冒頭一項が①時疫予防法、残りが②時疫対症療法、後者が③食傷対症療法に相当する。各処方箋には、『医渥(ママ)』、東晋・葛洪編『肘後備急方(ちゅうごびきゅうほう)』、唐・孫思邈(そんしばく)(孫真人)編『孫真人食忌』および『千金方』、明・徐光啓編『農政全書』、明・李時珍編『本草綱目』、明代の『衛生易簡』、南宋・洪邁編『夷堅志』など典拠を付記する。簡素な内容だが、「実際の利用場面を想定し、医薬知識をより正確に提供しようとする、幕府の積極的な姿勢が表れている」(中山学)史料である。SE02220
-
絵本宝能縷(かゐこやしない草)
¥700
絵本宝能縷(かゐこやしない草) 【判型】特大本1冊。縦302粍。 【作者】勝川春章・北尾重政画。 【年代等】天明6年1月初刊([江戸]前川六左衛門板)。大正5年頃複製。[東京]風俗絵巻図画刊行会板。 【備考】分類「絵本」。天明板の複製本(木版色刷り和装本)。SE02108
-
〈千草結び〉色葉八卦(千草結色葉八卦)*稀書複製会板
¥1,000
〈千草結び〉色葉八卦(千草結色葉八卦)*稀書複製会板 【判型】中本1冊。縦171粍。 【作者】勝川春章画カ。複製本は山田清作編。 【年代等】原本は天明4年1月序・刊。複製本は昭和7年5月刊。[東京]米山堂板。 【備考】分類「演劇」。袋綴じ展開収録。芝居絵本。天明4年刊本の複製(稀書複製会7期)。SE02012
-
〈和歌連俳〉異名分類抄[異名分類鈔](2種)
¥4,020
〈和歌連俳〉異名分類抄[異名分類鈔](2種) 【判型】半紙本4巻1冊。収録順に縦223・189粍。 【作者】入江昌喜(マサヨシ、蘆父)編・序。 【年代等】天明3年2月自序。寛政5年初刊。寛政6年1月再刊([大阪]森本太助ほか板)。文政10年刊(月院社蔵板、[江戸]花屋久次郎ほか売出)。 【備考】分類「辞書」。寛政板のほか文政板も抄録した(寛政板1巻第17丁欠のため別本で補った)。見返しに「此書は、もろもろの異名を集、証歌・証文をのせ、誤を正し、註を加へ、天地・神祇・人倫・居所・器財・衣食・鳥獣・虫魚・草木等悉く部類を分、見安からしめ、和歌・連俳の便りに備ふ」と紹介する。もろもろの異名を集め、それぞれに証拠となる古歌古文を載せ注を加えて、初学者が和歌連俳を学ぶ便りに供したもの。天部・時節(巻1)、地部・神祇・人倫(巻2)、居所・器財衣食・魚貝・鳥・獣・虫(巻3)、草部・木部(巻4)に分類する。凡例によれば、『八雲御抄』『藻塩草』等に名目のみあげ、証歌証文を載せないものを新たに補い、それに古人が書き洩らした異名を拾い集めて作成したもので、さらに昔と今と物名の異なるもの、古く和名があって今は字音に呼びならわすものなども収め、古名を知る手がかりとした(「日本古典文学大辞典」参照)。 SE02000
-
一枚起請文絵鈔[一枚起請文絵抄](2種)
¥2,000
★一枚起請文絵鈔[一枚起請文絵抄](2種) 【判型】半紙本1冊。収録順に縦229・230粍。 【作者】俊諦(勝授寺峻諦)作。 【年代等】天明2年2月初刊([京都]永田勘兵衛ほか板)。明治初年後印。[京都]西村護法館板。 【備考】分類「浄土」。天明板と明治初年後印本の2種をそれぞれ全冊収録した。一枚起請文の平易な絵入り解説書。一枚起請文は、1212年法然が臨終に弟子源智の請いによって授けたものとされ、わずか1枚の紙に書かれた200字余りの短いもので、この称がある。往生極楽には南無阿弥陀仏と唱えるほかにない、一切はその中におさまると説く(コトバンク参照)。 SE01959
-
異国針命之洗濯
¥1,400
★異国針命之洗濯 【判型】中本1冊。縦197粍。 【作者】市場通笑作。北尾重政画。 【年代等】天明元年刊。明治・大正頃再刊。 【備考】分類「黄表紙」。明治期以降の複製本。SE01915
-
生花草木出生伝[草木出生伝・生花出生伝]
¥3,520
★生花草木出生伝[草木出生伝・生花出生伝] 【判型】大本2巻2冊。縦256粍。 【作者】五大坊卜友作・序。海雲堂普治画。 【年代等】天明3年夏自序。天明5年7月、山田元倫序。天明5年7月、慈延跋。天明5年7月刊記。天明5年10月、虚舟(美容・兼道)跋・刊。[名古屋]藤屋吉兵衛ほか板。 【備考】分類「花道」。自序で、古の聖人が花を賞翫したのは「天地の精霊五蘊合和のことわりを感じ、草木の出生を糺し、五大の所成を象り一心決定清浄ならしめん」という教えであると説くように、生きた植物である点や万物の自然を重視した生花のあり方を探求した花道書。本書の時代背景として、本草学や園芸の隆盛となるにしたがって植物としての生命ある花の存在への関心の高まりがあるが、これによって形式や技術とは別の自由な抛入花が立花に代わって新しく評価され始めた。享保期から明和・天明期にかけて、抛入花から生花へと日本の生花が変化する過渡期であって、抛入花と立花の優劣論や、寛延年間(1748‐51)の落帽堂暁山のごとく五常の道を説き〈義あつて花を生くればいけはななり〉などの所論を重ねて、草木の出生を明らかにし、それに従って花を生けるこそ本義であるとする安永・天明期(1772‐89)の是心軒一露の《草木出生伝》の出現までの道を辿った。明和から安永・天明期にかけては生花の諸流派が多数の成立をみた時代で、千家流、松月堂古流、古田流、遠州流、庸軒流、源氏流、但千流、正風流、千家我流、相阿弥流、宏道流、石州流、東山流などの流派が、それぞれの主張に基づく生花の教導が始まった(コトバンク参照)。SE01904
-
〈筆海子長谷川筆〉女教文海智恵嚢[女文硯](2種*高精細)
¥2,000
★〈筆海子長谷川筆〉女教文海智恵嚢[女文硯](2種*高精細) 【判型】大本1冊。収録順に縦265・258粍。 【作者】志田垣与祐(与助)作。長谷川貞寿(筆海子)書。寺井重房(尚房・雪蕉斎)画。伊丹屋茂兵衛(鳴井茂兵衛・成井茂兵衛・白雲館)跋。 【年代等】寛延2年初刊。天明5年4月再刊([大阪]高橋平助板)。文化元年再刊([大阪]塩屋平助板)。 【備考】分類「往来物」。天明板と文化板の2種を全冊収録した(袋綴じ展開収録)。『〈筆海子長谷川筆〉女教文海智恵嚢』は、ほぼ全通が往復文で、「初春の文」から「十種香の文」までの40通を掲載した女用文章。四季消息やその他吉凶事に伴う手紙など一通りを載せ、全文を大字・無訓の散らし書きで記す。各例文に丸付きのイロハ文字が付けられ、目次からの検索が容易にできるように工夫されている。また筆者は長谷川妙躰に学んだというが、筆勢は妙躰に及ぶものではない。前付に「歌・琴・貝合・碁・双六の始」「島台の図式」「男女の始并官号」「玉津島・竜田・厳島ほか由来」「女諸礼の事」等、頭書に「本朝列女伝」「婚礼式法」「五節句の由来」「婦女故事談」「香道の事」ほか香道関連、「女中詞づかひ」「あらひ粉の方」「懐胎養生の事」「色紙短冊歌の書やう」「時の鐘の事」「手道具図式」「服忌令」「七夕歌づくし」「小笠原流折形図」などを掲げる。板種により、付録記事に微細な異同がある。 SE01518
-
女文章教草[女用文章](2種)
¥3,320
★女文章教草[女用文章](2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦258・252粍。 【作者】浅田恒隆書。下河辺拾水画。 【年代等】天明5年1月初刊([京都]菊屋長兵衛板)。天保4年春再刊([京都]山城屋佐兵衛ほか板)。 【備考】分類「往来物」。天明板と天保板の2種を袋綴じ展開収録した。『女文章教草』は、安永9年刊『女用千尋浜』より「新玉の文」から「被初(かずきぞめ)のふみ」までの41通を抜粋し、さらに前付記事を変更した改題本。本文を大字・6行・付訓で記す。末尾数通を除き全て五節句・四季行事(芝居見物・壬生参詣・花見・開帳参り・雨中見舞い・涼見物・月見・亥子等)に関する例文である。頭書に「若菜の節句」ほか五節句の解説記事、また「女教訓唐和鑑」「源氏貝おほひ并歌かるた」「胎内をしへ草」「産前産後の養生」等の記事を載せる。 SE01498
-
〈書札往来〉文林節用筆海大全[新刻文林節用筆海往来](天明7年ほか・2種)
¥3,400
〈書札往来〉文林節用筆海大全[新刻文林節用筆海往来](天明7年ほか・2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦263・258粍。 【作者】山本序周原作。田中甚助編(延享板以降。『大阪出版書籍目録』による)。 【年代等】天明7年3月新刻([大阪]大野木市兵衛(秋田屋市兵衛)ほか板)。文政元年補刻([大阪]秋田屋太右衛門ほか板)。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。また、同板の文政元年板も抄録。『〈書札往来〉文林節用筆海綱目』は、享保2年初刊『〈万教訓・諸礼法・書札大成〉文林節用筆海往来』の改題本である延享4年刊『〈書札往来〉文林節用筆海綱目』の付録記事を再び改編した改題本。『文林節用筆海往来』は、「未逢人に遣す状」から「すそわけ物を遣状・同返事」までの286通を収録した最も浩瀚な用文章の一つ。各状とも比較的短文でほぼ同輩向けの例文となっており、これを短句に分けて大字・9行・付訓で記し、さらに割注形式で尊卑別の表現や略注を施す。書名の「節用」は、例文の配列や語彙集(頭書「節用字づくし」)で、『節用集』の如きイロハ分類を用いたことに由来し、例えば本文の「ホ」項で「奉公に出たる人に遣す状」「蛍見を催す状」「盆の祝儀につかはす状」「法躰したる人に遣す状」のように、主題の頭字によってイロハ分けするのが特徴。自序によれば、従来の用文章では例文が少なく、「四季の式目、若(もしく)は婚姻、饗応の躰をそふるのみ」であるのを不満に思い、「民間の文通すへき」例文の数々を収録したとする。『文林節用筆海綱目』は同書の付録記事、すなわち、前付・後付の全てと頭書の一部を改編したもので、前付に「文章貴点化与機杼」「摂津国名所図」「人倫家業絵尽」「飲中八仙歌」「和漢名筆略伝記」「物の数書様の事」「書の十体の事」「和俗制作字」「京・江戸道中記」「異国人の図」「手形請状案文」「進物并祝言・結納目録調様の図」「近江八景詩歌」「当流食礼口訣」「書札要略」「看板書様事」「暖簾書様事」「箱の書付仕様事」「歌書書様事」「扇詩歌書様事」「色紙・短冊書様」「掛物絵讃書様」「絵馬・札書様」「日用秘事袋」、頭書に「節用字づくし」「故実来歴事・同来歴絵抄」「鳥獣魚虫づくし」「衣食・道具づくし」「人倫支体づくし」「天地時節づくし」「文章用捨之聞書抄」「異名尽」、後付に「男女相姓之事」「十干十二支」等を載せる。 SE01381
-
〈百人一首・女用文章〉女遊学操鑑(文化13年)
¥3,040
〈百人一首・女用文章〉女遊学操鑑(文化13年) 【判型】大本1冊。縦266粍。 【作者】下河辺拾水画。 【年代等】天明3年1月初刊。文化13年再刻。[京都]菊屋七郎兵衛ほか板。 【備考】分類「百人一首」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。『〈百人一首・女用文章〉女遊学操鑑(文化13年)』は、「百人一首」と「女用文章(四季文づくし)」を合綴したうえに種々の付録記事と収録した往来物。巻頭に「和歌之三神」など色刷り口絵2葉を掲げ、前付に「婦人評林」「女宗が貞節」「染殿皇后」「鄙卑が妻」「典侍直子」「女一宮紀伊」「たらし姫」「女中諸式礼」「祝言之式法」「結納進物目録次第」「女子之三習」「婚礼聟方之式法」「三十六歌仙之図」「御厨子・黒棚飾様之図」「祝言銚子・提子・瓶子之図」「五節句の事」「書初并七夕之詩歌」「色紙・短冊書様之事」「琵琶・琴・三味線の図并由来」「貝合の事并ならべ様の図」「女中生花の図」「小笠原流折形図」「和歌二聖人之像」「六歌仙」を掲げ、「百人一首」の頭書に「伊勢斎宮倭姫伝記」「和漢賢女鑑」「産帯秘鑑」「婦人諸教訓」「京女郎詞よせ」「女中相生の名尽」「新撰六十図」「男女相生鑑」「万染物の秘伝」「万しみ物おとし様」「婦人諸病妙薬尽」「婦人日用日取の事」「不成就日」「十二月大和言葉」「六所之玉川」「百人一首読人并歌のよみくせ」「十干之図」「十二支之図」を載せる。また、後半の「女用文章(四季文づくし)」は、宝暦13年刊『〈万宝調法〉女用文文庫』(西川祐信画)と同内容で、全て散らし書きで、「初春の文」~「年の暮の文」の11通(いずれも五節句・四季に伴う内容)と、「あらましの文」~「金銀もたせ遣す文・同返事」の往復40通(季節の見舞状、通過儀礼に伴う文、貸借・贈答・取引に関する文など)を載せる。ただし頭書は一新しており、「今川になぞらへ女いましめの条々(貞享板系統『女今川』)」「染色名寄続文」「謡づくしの文」「十二月の文」「女節用字づくし」「婦人身持鑑」「源氏物語引歌」「女中文の封じ様并脇付」を収録する。 SE01555
-
〈百人一首・女用文章〉女遊学操鑑(江戸後期)
¥4,420
〈百人一首・女用文章〉女遊学操鑑(江戸後期) 【判型】大本1冊。縦254粍。 【作者】不明。 【年代等】天明3年1月初刊。文化13年再刻。江戸後期(文久3年頃)後印。[京都]吉野屋甚助ほか板。 【備考】分類「百人一首」。本文は「百人一首」「女用文章(四季文づくし)」「女大学宝箱(初板本系文久3年板)」を収録。 SE01556
-
〈百人一首・女用文章〉女遊学操鑑(文化13年)
¥3,040
〈百人一首・女用文章〉女遊学操鑑(文化13年) 【判型】大本1冊。縦266粍。 【作者】下河辺拾水画。 【年代等】天明3年1月初刊。文化13年再刻。[京都]菊屋七郎兵衛ほか板。 【備考】分類「百人一首」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。『〈百人一首・女用文章〉女遊学操鑑(文化13年)』は、「百人一首」と「女用文章(四季文づくし)」を合綴したうえに種々の付録記事と収録した往来物。巻頭に「和歌之三神」など色刷り口絵2葉を掲げ、前付に「婦人評林」「女宗が貞節」「染殿皇后」「鄙卑が妻」「典侍直子」「女一宮紀伊」「たらし姫」「女中諸式礼」「祝言之式法」「結納進物目録次第」「女子之三習」「婚礼聟方之式法」「三十六歌仙之図」「御厨子・黒棚飾様之図」「祝言銚子・提子・瓶子之図」「五節句の事」「書初并七夕之詩歌」「色紙・短冊書様之事」「琵琶・琴・三味線の図并由来」「貝合の事并ならべ様の図」「女中生花の図」「小笠原流折形図」「和歌二聖人之像」「六歌仙」を掲げ、「百人一首」の頭書に「伊勢斎宮倭姫伝記」「和漢賢女鑑」「産帯秘鑑」「婦人諸教訓」「京女郎詞よせ」「女中相生の名尽」「新撰六十図」「男女相生鑑」「万染物の秘伝」「万しみ物おとし様」「婦人諸病妙薬尽」「婦人日用日取の事」「不成就日」「十二月大和言葉」「六所之玉川」「百人一首読人并歌のよみくせ」「十干之図」「十二支之図」を載せる。また、後半の「女用文章(四季文づくし)」は、宝暦13年刊『〈万宝調法〉女用文文庫』(西川祐信画)と同内容で、全て散らし書きで、「初春の文」~「年の暮の文」の11通(いずれも五節句・四季に伴う内容)と、「あらましの文」~「金銀もたせ遣す文・同返事」の往復40通(季節の見舞状、通過儀礼に伴う文、貸借・贈答・取引に関する文など)を載せる。ただし頭書は一新しており、「今川になぞらへ女いましめの条々(貞享板系統『女今川』)」「染色名寄続文」「謡づくしの文」「十二月の文」「女節用字づくし」「婦人身持鑑」「源氏物語引歌」「女中文の封じ様并脇付」を収録する。 SE01555
-
女金要庭訓
¥3,660
女金要庭訓 【判型】大本1冊。縦259粍。 【作者】下河辺拾水画。 【年代等】天明2年開板。寛政12年7月求板。[大阪]勝尾屋六兵衛板。 【備考】分類「百人一首」。 SE01547
-
女万代倭文庫
¥1,940
女万代倭文庫 【判型】大本1冊。縦264粍。【作者】下河辺拾水書・画。【年代等】天明3年1月刊。[京都]菊屋七郎兵衛板。 【備考】分類「百人一首」。彫工:石原半兵衛。書名は、他の所蔵機関の原題簽による。文化13年再刊。 SE01551
-
〈日用重宝〉女文章宝鑑(浅田春卿・天明8年)
¥2,520
★〈日用重宝〉女文章宝鑑(浅田春卿・天明8年) 【判型】大本1冊。縦258粍。 【作者】浅田春卿作・書。下河辺拾水・藤田求馬画。 【年代等】天明8年1月刊。[京都]山路義助ほか板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。本文第10丁落丁。『〈日用重宝〉女文章宝鑑』は、「初春の文」から「首途(かどいで)の文」までの女子消息文例30通を収録した女用文章。例文の多くが四季・五節句に伴うもので、後半に婚礼・出産・元服等の祝儀状、病気見舞状、弔状、花見誘引など交際上の文例を掲げる。本文を原則、大字・5行・付訓の並べ書きで記すが、散らし書き数通を含む。前付に「伊勢御」「筑紫琴・箏曲十三組事」「女子三従の道訓草(おしえぐさ)」「和歌短冊之図」「短冊したゝめやうの図」「万折形の図」、頭書に「三十六歌仙」「御改服忌令」「増補本朝年中行事」「双六打様秘伝抄」、巻末に「小袖飾り方」「片仮名」「十干十二支」を載せる。 SE01501
-
やしなひ草[養草](初・2編、天明・寛政板)
¥2,500
やしなひ草[養草](初・2編、天明・寛政板) 【判型】半紙本2編4巻4冊。縦224・222粍。【作者】脇阪義堂(矩道・弘道)作。下河辺拾水書・画。【年代等】初編:天明4年3月刊。[京都]脇坂仙治良ほか板。2編:寛政元年5月刊。[京都]宝楽亭蔵板、八文字屋正兵衛ほか売出。【備考】分類「心学」。初編:序文によれば、ある人が「日用人のためならんことを、書画・詩歌、又は浮世のこと草までを書つけ、身を修め、家を斉(ととの)ふるのことはりをなん、さとし安き教訓に神儒仏の三ッの教(おしえ)の隔(へだて)なく集め」、これを上梓したもので、心学書や心学講舎による施印等から抜粋した短編の訓話や道歌・金言・絵解きの類を多く収録する。上巻には「あるべきやう(手島堵庵)」「節孝徐先生教訓」「五計」「徳は堪忍、御万歳、君は栄在(さかえまします)」「十二月晦日」「春の七草・若菜の粥」「四条河原の涼み」「藤野田紫笛老翁夜舟記」「旅行の用心(手島堵庵)」「他行・身用心・火用心」「非常意得(こころえ)方角の図」「諸願成就」「居参宮(いさんぐう)のはなし」「山城国孝子儀兵衛」「親の恩」「ある国の太守の人徳」「毎月一度の灸(やいと)は孝行」「本心即天理(手島堵庵)」「かげぼうし心のすがた見」「閑通和尚座右之銘」「堪忍問答」「堪忍大明神」「覚(商人心得)」等を収録する。また、下巻には「孝弟」「百姓衆へしめしの歌・或農家の家訓」「桃燈に釣鐘の図」「欲と無欲との弁(手島堵庵)」「男伊達のはなし」「気の毒の弁」「沢庵和尚法語之写」「食事五観」「前訓口教四」「心・身・家の養生」「そこなふまい」「たばこによる無常」「鬼の相」「楽」「先入の言(ことば)は一生の主となる(手島堵庵)」「親子十体(じってい)・孝の十体附録」「鶏鏡にうつし見やうのはなし」「薬師如来咄」「法然上人故事」「高砂」等を収録する。以上のほか随所に『和論語』等から抜粋した金言や道歌を掲げる。2編:初編同様に、心学書や心学一枚刷り等から短編の訓話や金言・道歌などを集めたもの。上巻には「北野天神御神託」「あいあいあい」「行と言」「河内国国分村某の子息八才の狂歌」「忍」「堪忍箱・堪忍大明神」「短気を直す医者」「堪忍袋・五堪忍」「稲荷大明神御神託」「会輔中可守之大事」「道也不可須臾離(道はしばらくも離るべからず)」「口を守ること瓶(へい)の如くす」「夏の虫の火に入る如し」「目の見へぬ人」「友の善悪を選ぶ」「色と欲」「大江重房曰(おおえのしげふさいわく)」「倹約」「家之用心」「子を見ること父にしかず」「親不孝を悔やむ文」「父の慈・子の孝」「親孝行」「わすれまいぞ」「大坂天満孝子熊二郎書」「藤縁光卿曰(とうよりみつきょういわく)」「美濃国孝子佐吉の孝養」等を収録する。また、下巻には「愛宕参詣の心得の事」「紀州若乃浦高松の説」「父母の心の安堵」「正月の目出度き理由(手島堵庵)」「大燈国師御詠」「積善・積悪」「治世の恩」「七福神の説」「倉稲魂(うがのみたま)神像」「救飢松皮製法(うえをすくうまつかわのせいほう)」「豊世之術」「賢女梅訓」「婦人日用心おぼへ」「女たしなみ草」「舅姑、嫁へ申わたす事」「夫、妻へ申わたす事」「嫁心得の事」「家内和合する事」等を収録する。 SE01821