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算法入〉勧農固本録(2種)
¥2,540
〈算法入〉勧農固本録(2種) 【判型】大本2巻2冊。収録順に縦270・259粍。 【作者】万尾時春(マオトキハル・万尾六兵衛)作・序。 【年代等】享保10年3月自序。享保10年4月、平維章(篠崎東海・子文・金吾)序。享保10年9月、原謙亭序。享保10年12月刊。[京都]小川彦九郎板。 【備考】分類「農業・和算」。享保板は序文1丁欠のため、後印本も抄録した。本書は、農村における百姓や庶民への指導的立場より種々の注意事項を始め農村行政を記した書。正しくは『算法入 (さんぽういり) 勧農固本録』。江戸時代中期の農書。丹波篠山 (ささやま) 藩士万尾 (まお) 時春が著わし、小宮山昌世らの序文がある。享保 10 (1725) 年刊。「郷村諸事吟味の事」以下農政全般にわたり9章 163ヵ条の心得を説くが、従来の類書の説を批判し、老農旧吏の意見を聞いてまとめてあり、江戸時代中期の殖産勧農思想を知るうえで代表的著作とされる。 江戸時代の農政書。丹波国篠山藩士の万尾時春が1725年(享保10)に刊行。上下2巻。書名は〈民は惟(これ)邦(くに)の本、本固ければ邦寧(やすし)〉の由来による。内容は土壌や作物などの農業技術にも触れているが、検地や検見や年貢の収納等、幕藩体制下の農村統治法に力点がおかれている。江戸中期の農村統治、あるいは支配者の農民観を知るために有用である。《日本経済大典》所収。江戸中期の地方書(じかたしょ)。著者は丹波(たんば)国篠山(ささやま)(兵庫県篠山市)の万尾時春(まおときはる)。1725年(享保10)に刊行され、上下2巻よりなる。上巻には、郷村諸事吟味(ぎんみ)之事、土地位付(くらいづけ)并(ならびに)作物仕付(しつけ)之事、検見(けみ)并取箇付(とりかづけ)之事の3項が、下巻には、年貢(ねんぐ)収納之事、検地仕様之事、地普請(じぶしん)之事、山林竹木仕立様之事、公事(くじ)訴訟之事、役人平日心掛之事、井田(せいでん)和解之事の7項がそれぞれ収められて、詳細かつていねいな地方支配心得方が説示されている。なお、本書冒頭部分には、同じく地方書の一つである『田園類説』の著者小宮山昌世(こみやましょうせい)と平維章(たいらのこれあき)(儒者、号は篠崎東海(しのざきとうかい))の序2編が付されている。『日本経済大典』第4巻、『日本経済叢書(そうしょ)』第5巻所収(コトバンク)。SE02474
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観心詠歌集[無能和尚勧心詠歌集・無能和尚和歌集并附録]
¥1,000
観心詠歌集[無能和尚勧心詠歌集・無能和尚和歌集并附録] 【判型】半紙本1冊。縦225粍。 【作者】無能(良崇無能)作。 【年代等】享保6年春、唯憑序。天明6年11月、智奘(尭雲)跋。安政4年5月、徳運(小松谷沙門)跋・刊。[京都]小松谷御坊蔵板。 【備考】分類「浄土・和歌」。念仏往生の趣きなど浄土宗の教えを道歌によって諭した書。末尾に「伊呂波和讃」「遺訓五件」(享保3年12月)を付す。無能(1683-1719)は、江戸時代中期の僧。天和3年生まれ。浄土宗。陸奥石川郡(福島県)の人。同地専称寺の良通に名越(なごえ)流の教えをうける。日課に念仏十万遍をとなえ,31歳で男根をたち,常坐不臥の行をつづけた。自著の「いろは和讃」などで教化にもつとめた。享保4年1月2日死去。37歳。俗姓は矢吹。法名は学運。号は興蓮社良崇(コトバンク)。SE02458
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甘藷之記[重刻甘藷記・さつまいものき]
¥1,400
★甘藷之記[重刻甘藷記・さつまいものき] 【判型】半紙本1冊。縦225粍。 【作者】青木昆陽(敦書アツノリ・文蔵)作。 【年代等】享保19年12月作。延享2年11月、野呂元丈(実夫・源次・連山)序。延享2年11月初刊。[京都]茨城多左衛門板。[大阪]鈴木俊民重板。 【備考】分類「農業」。明・何喬遠の『閩書(ビンショ)』や明・徐光啓の『農政全書』等の諸文献を参考に、甘藷(薩摩芋)の効能や栽培方法の要点を箇条書きに記した農書。「凡農民の助になるべきものは、さつまいもを第一とす。しかれども、作り習はざれば出来がたし。『閩書』并に『農政全書』といふ唐の書物、其外諸書を考へ、効能と作りやうの肝要をしるす」と起筆し、以下9カ条で綴る。また、巻末附録に小児の離乳食を始め、いくつかの調理方法について補足する。SE02457
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元三大師百籤和解(享保19年)
¥2,760
★元三大師百籤和解(享保19年) 【判型】大本1冊。縦255粍。 【作者】忍鎧(ニンガイ、恵南、空華子)作・序。 【年代等】享保14年9月自序。享保19年9月刊。[川越]無量寿寺喜多院蔵板。[江戸]長谷川新兵衛売出。 【備考】分類「天台」。袋綴じ展開収録。『元三大師百籤和解』は、元三大師御籤の解説書。元三大師御鬮の1番から100番までの各籤の運勢を象徴する五言四句の漢詩を詳しく解説したもの。注釈内容は語注や語彙の出典に止まらず、漢詩から導かれる運勢判断を平易に説く。底本は上欄余白部にその運勢の要点を朱筆で箇条書きにして、旧蔵者が使い易いように加筆した箇所が少なくない。SE02439
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観鵞百譚
¥4,220
観鵞百譚 【判型】大本5巻3冊。縦258粍。【作者】細井広沢(知慎・玄慎・左漁)作・序・跋。【年代等】享保10年5月自序。享保11年11月作。享保19年4月自跋。享保20年1月刊。[江戸]川村源右衛門板。【備考】分類「書道・随筆」。江戸時代の代表的な書論。和漢の書道に関する故事や逸話など百話を集めたもので、唐様の根本原理が紹介され、王羲之・趙孟頫・文徴明の系統が唐様の正系であることを説き、唐様の流行に大きく貢献した(Wikipedia参照)。 鈴木晴彦「細井広沢考―『観鵞百譚』を中心に―」(『書学書道史研究』Vol. 2011-No. 21) によれば、本書は広沢の書学・書法観を包括した著作で、広沢が他界する11カ月前の正月に刊行された。本書は本来、大久保佐渡守(常春、1675-1728)の嫡男・忠胤(1710-79)のために綴られたものだったが、刊行以前から門人等に写本として流布し、写本の一部が市場に出回るなど一人歩きしていた背景もあり、上梓に至った。筆道入門者向けに、和漢に伝わる書道関連の故事・逸話を書名の如く100話の読み切りスタイルに集録したものだが、内容の大半(9割)は中国に関するもの。100話に登場する書家は400余人だが、その上位は現代書道史で重視される書家が占める。その中でも、王羲之は突出しており、広沢の傾倒ぶりを物語る。本書は、書の歴史と理論に精通した上で、唐様書道の根本原理の著述に努めた広沢の功績を示すものである。SE02426
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観鵞百譚(原装5巻本)
¥4,260
観鵞百譚(原装5巻本) 【判型】大本5巻5冊。縦271粍。 【作者】細井広沢(知慎・玄慎・左漁)作・序・跋。 【年代等】享保10年5月自序。享保11年11月作。享保19年4月自跋。享保20年1月刊。[江戸]川村源左衛門板。 【備考】分類「書道・随筆」。江戸時代の代表的な書論。和漢の書道に関する故事や逸話など百話を集めたもので、唐様の根本原理が紹介され、王羲之・趙孟頫・文徴明の系統が唐様の正系であることを説き、唐様の流行に大きく貢献した(Wikipedia参照)。鈴木晴彦「細井広沢考―『観鵞百譚』を中心に―」(『書学書道史研究』Vol.2011-No.21)によれば、本書は広沢の書学・書法観を包括した著作で、広沢が他界する11カ月前の正月に刊行された。本書は本来、大久保佐渡守(常春、1675-1728)の嫡男・忠胤(1710-79)のために綴られたものだったが、刊行以前から門人等に写本として流布し、写本の一部が市場に出回るなど一人歩きしていた背景もあり、上梓に至った。筆道入門者向けに、和漢に伝わる書道関連の故事・逸話を書名の如く100話の読み切りスタイルに集録したものだが、内容の大半(9割)は中国に関するもの。100話に登場する書家は400余人だが、その上位は現代書道史で重視される書家が占める。その中でも、王羲之は突出しており、広沢の傾倒ぶりを物語る。本書は、書の歴史と理論に精通した上で、唐様書道の根本原理の著述に努めた広沢の功績を示すものである。 SE02425
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神明憑談(カンガカリ・シンメイヒョウダン)
¥1,000
神明憑談(カンガカリ・シンメイヒョウダン) 【判型】大本2巻2冊。縦252粍。 【作者】多田義俊(多田南嶺・桂秋斎・政仲・理見・満泰・利見)作(口授)。植松次親編。植松宗清(永康)跋。 【年代等】享保19年冬自序(春塘多田義俊進蔵甫)。享保20年1月編。宝暦5年1月初刊。江戸後期再刊。[大阪]河内屋喜兵衛板。 【備考】分類「神道」。神道の諸問題に関する雑記的な論書。漢字カナ交じり。上巻:神代人代之差別、撰日本書紀旨趣、読日本書紀用意、両部唯一并神秘ノ事、神道忌獣肉乎之事、下巻:読神紀有習、和訓考、中臣忌部職掌考、木綿襁考、異国産物納宮社無難考、随筆少々(天狗・天ガツ・獅子狛・尊と命)。序によれば『中臣祓気吹抄』とともに多田義俊の言説を植松次親がまとめたもの(西尾市岩瀬文庫DB)。 SE02417
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〈拾珍御伽〉璣カラクリ訓蒙鑑草[璣カラクリ訓蒙鏡草](稀書複製会本)
¥1,000
〈拾珍御伽〉璣カラクリ訓蒙鑑草[璣カラクリ訓蒙鏡草](稀書複製会本) 【判型】半紙本3巻3冊。縦235粍。 【作者】多賀谷環中仙(環中仙い三イゾウ)作。川枝豊信画。 【年代等】享保15年1月初刊([京都]蓍屋伝兵衛ほか板)。昭和4年複製(底本は刊記なし)。 【備考】分類「遊戯」。稀書複製会6期木版複製本。当時流行のからくり芝居の機巧を解説したもので 上巻にその舞台面を描き 下巻にその各々の内部構造を示してゐる(国文学研究資料館DB)。『璣訓蒙鑑草』は、江戸初期の〈からくり〉解説書。1730年(享保15)刊。多賀谷環中仙撰。川枝豊信画。〈拾珍(しゆうちん)/御伽(おとぎ)〉と角書(つのがき)がある。2巻3冊。上巻で当時の代表的な〈からくり〉28種の図を掲げ、下巻でそれぞれにつき図解・種明しをした書。〈からくり〉の装置は滑車やてこを利用した糸からくりが9種を占め、ポンプ、ばね、歯車、水銀を用いたものが各1種、その他は奇術、手品に類するもので、技術的には単純にして幼稚なものである(コトバンク)。/上巻で当時の代表的な〈からくり〉28種の図を掲げ、下巻でそれぞれにつき図解・種明しをする。〈からくり〉の装置は滑車やてこを利用した糸からくりが9種を占め、ポンプ、ばね、歯車、水銀を用いたものが各1種、その他は奇術、手品に類するものである。「いろは人形」「太鼓」「道成寺」「小かぢ」「天鼓」「蟻通玉」「百挺からうす」「人形を人にかくさせ人形が占ふ」「三本の扇の内人の取りたるを占ふ」の諸からくりはともに糸からくりであり、糸の所在を分からないようにし不思議にしてある。また、「人形吹矢をふく」「人形はなれて向ふへ行又はたらく」「人形犬に乗る」「人形文字を書く」「三段がへりかるわざ人形」の諸からくりは機械人形。さらに、「天神記僧正の車」「唐人の笛吹き」「人形三味線をひく」「などのからくり人形は、人間(子供等)が隠れて入り機械人形を装うもの。この他、ろくろを使用した「首ひき人形」「や一日に四十里余走る人力の自動車「陸船車」などが珍しい。また水からくりでは五色の水をあつかう「錦竜水」や、ひっきりなしに水の落ちる「異竜竹」「水の中へ人形つかひながらはいる」「茶釜の水茶となる」などからくりとして優れている。「玉子ひよことなり」「ひよこ籠へ入り鶏となる」仕掛け物、竹田の独楽の他、大魔術的なものとして奈落を利用する「五寸の箱の中へ人形を使いながら入る」「鳩、鉢の子に入り仏となる」などのからくりがある。昭和4年の稀書複製会本は後の含霊軒発行の松竹梅(三冊)を復刻したもの(クラシックマジック研究ブログ参照)。 SE02410
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〈絵入〉神路の手引艸[神路手引草・神路手挽]
¥1,380
〈絵入〉神路の手引艸[神路手引草・神路手挽] 【判型】半紙本3巻3冊。縦225粍。【作者】増穂残口(増穂最仲・十寸穂マスホ耶馬台)作・序。【年代等】享保4年7月刊。[大阪]武川善右衛門(富政)ほか板。【備考】分類「神道」。「残口八部書」の一。民衆相手に神道を布教した、いわゆる俗神道家である著者の通俗的教書というべきもの。分に応じて努め励み、安心立命を得るのが神道の本分となる、と説く。一老女との問答体をもって、老女をして神道について語らしめるという構成方法をとり、鳥居・千木鰹木・拍手の由来、根の国・底の国・高天原の意義、神像、正直、祈祷師・祭主・宮司の意義、カミの訓、日待・月待の行事、太占、祈言・厭魅(マジナイ)を始め、神道の様々の事柄について記す(「日本古典文学大辞典」参照)。SE02399
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神路之手向草[〈小社探買詞評〉神路の手向草・小社探三段評]
¥2,640
★神路之手向草[〈小社探買詞評〉神路の手向草・小社探三段評] 【判型】半紙本3巻1冊。縦225粍。 【作者】今西洪克作・序。 【年代等】享保6年夏刊。刊行者不明。 【備考】分類「神道」。増穂残口(増穂最仲)作『小社探(ホコラサガシ)』と牧樵子作『小社探買詞(残口猿轡ザンコウサルグツワ)』の両説を評論した書。凡例に、『小社探』と同書を批判した『買詞』の両書にはそれぞれ是非があるが、『小社探』よりも『買詞』の非の方が大きいが、世間では『小社探』を非として『買詞』の説を用いて神道さえも捨てんとする趨勢であるのは実に嘆かわしいので、本書を著したと執筆動機にも触れる。『小社探』からの引用を一段高く、また、『買詞』からの引用を字下げして対比させながら記し、その後に著者の評論を小字で付記するのが基本的な編集形式で、上巻に『小社探』の序文、中巻に本文の1・2段、下巻に本文3段を収録する。SE02398
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神風恵艸(神風恵草)
¥1,000
神風恵艸(神風恵草) 【判型】大本2巻2冊。縦272粍。 【作者】新松忠義(ニイマツタダヨシ、忠閭・守柱翁)作。跡部光海翁跋。三浦貞次郎(平義)書。 【年代等】享保9年5月自序・跋・刊。[江戸]小川彦九郎板。 【備考】分類「国学」。三社託宣(八幡大菩薩・天照皇大神宮・春日大明神)の問答形式の解説書。SE02397
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河伯井蛙文談[井蛙文談]
¥1,480
河伯井蛙文談[井蛙文談] 【判型】半紙本3巻3冊。縦223粍。 【作者】丹羽樗山(佚斎樗山)作。 【年代等】享保13年6月、菊叢序。享保13年6月刊。[江戸]西村源六板。 【備考】分類「随筆」。上巻首題下に「田舎荘子外篇附録」と付記する。上巻に「唐土の蛙日本え渡る来由、并、利根川の河伯養子之沙汰」「人は欠る所有るを以て安し」「人は智を以て貴く、智を以て苦しむ」など4編、中巻に「小鮒満水を賀す河伯慎みを示す」「魚虫草木も誠の中に生ず」「蛙溝瀆の鮒に命を示す」など4編、下巻に「孝子水神に父の寿を祈る」「水神人を以て生贄とするの誤り」「蛙合戦闘鶏之説」など4編を収録する。SE02385
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家内用心集(5種)
¥3,680
家内用心集(5種) 【判型】半紙本3巻3冊。収録順に縦228・225・224・228・224粍。 【作者】頓宮笑月(咲月・寂照軒・忠(仲)左衛門・正則)作・序。柳枝軒(茨城多左衛門)跋。 【年代等】享保14年11月跋。享保15年1月刊。[京都]茨城多左衛門板。[江戸]小川彦九郎売出。 【備考】分類「教訓」。同板5種を収録。『家内用心集』は、家内の和合・不和も、家業の出精・懈怠も、世間交際の善し悪しも、貧富によらない満足も、全て心の用い方次第であることから、家族や店員のために平易ですぐに読める箇条別の心得として綴った教訓書。上巻見返に「農工商の三家、平生座右に置きて家業の暇に必ず熟読すべし」と勧めるように、主として農工商の三民の家職に関する心得を綴った教訓書。序文で家業出精も家内和合も全て心の用いようで決まるが、これを少しでも多くの人々に伝えるために日常語の箇条書きで認めたと語る。上巻は「夫婦の用心の事」以下23項目に分けて、夫婦、男女の別、斉家、金銀の使い方、子弟教育、兄弟、家人の使い方、言葉遣い、火の用心と出火時の対応、病気および看護、盗難、来客、朋友、酒宴、養父母・舅姑、養子・嫁、老人、手代・奉公人、道中用心などの処世訓全般を説く。また、中巻は「武士(さむらい)用心の事」以下5項目で、士農工商別の心得と苦楽用心について述べる。このうち中巻「商人(あきびと)用心の事」では、国家の調法となる商人の必要性、律儀・愛敬の心掛け、高利を貪らず天道に叶う生き方、誠実な借金返済などを説く。また、下巻には日々家人に読ませるべき「家内制詞十五ヶ条」を掲げる。この箇条は起床からの奉公人の心得を綴ったもので、起床後の清掃、身支度、神仏・先祖への拝礼、来客時の対応、公儀・法度遵守、仕事に入念な吟味と日限厳守、仕上がり具合の従業員相互のチェック、帳面への諸記録、強風時の使いの注意、日頃の燃料(炭・薪)の確保、日々の買い物の吟味、日々の相場情報入手と役職者への伝達、掛売の排除、身だしなみや立ち振舞への注意、日用品等の早めの準備、定期的な店内・倉庫内の清掃・整理について触れ、箇条毎に詳しい説明を施す。 SE02369
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学問関鍵
¥1,000
学問関鍵 【判型】大本1冊。縦272粍。 【作者】伊藤東涯(源蔵・源蔵)作。 【年代等】享保15年作。元文2年春、菅原家長序。元文2年3月、奥田士亨(シコウ、嘉甫・宗四郎・三角・三角亭・蘭汀)跋。元文2年4月刊。[京都]瀬尾源兵衛(奎文館)板。 【備考】分類「漢学」。伊藤東涯の初学者に学問の大旨を懇説した書。『学問関鍵』は享保15年成立で、東涯晩年の著作。刊行は元文2年。書名の示す如く学問の主眼点を明らかにしたもので、仁斎・東涯の学問観を簡潔に述べている。その主張するところは、「理は一般なるものにて、聖人より凡夫に至るまですこしもかはることなし。気のうけやう同からざるに因り、聖人の徳は清明純粋にして、すこしのまじはりなく、愚不肖なるものは、昆濁遅鈍にして、その理あらはれ難し。これを気質の偏と云」「又人たるもの生出て形気を具るときは、耳・目・口・鼻の欲あり。(中略)その欲熾盛にして、本性をおほひくらますに因て本来の天理を取失う。これを物欲の蔽と云」とある「気質の偏」「物欲の蔽」を取り除き、「虚霊不昧」という純粋な形而上的境地に立ち、尭舜聖賢と一体になるのが学問の本道である、というに存する。また、天地万物の理を極める格物窮理の道と、前者「虚霊不昧」の境地を綜合し、これを「居敬窮理」と称し、学問の本道はここに尽きるという。専ら古の聖賢の道にもどり精進すべきを説き、学問への姿勢・態度を論じたもので、学問の本質論ではない。門人、奥田士亨の跋文、菅原家長の序文を付す(「日本古典文学大辞典」参照)。 SE02314
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懐宝節用集綱目大全(享保2年)
¥5,760
★懐宝節用集綱目大全(享保2年) 【判型】中本1冊。 【作者】不明。 【年代等】享保2年1月刊。[京都]出雲寺和泉掾板。 【備考】分類「辞書」。SE02284
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〈新板絵入〉女曽我兄弟鑑
¥2,600
★〈新板絵入〉女曽我兄弟鑑 【判型】大本4冊(全5巻中の4冊*第4巻欠)。縦243粍。 【作者】八文字自笑1世(八文字屋・八文字舎自笑)・江島其磧作。 【年代等】享保6年1月刊。[京都]八文字屋八左衛門板。 【備考】分類「浮世草子」。曽我五郎時致と曽我十郎祐成の兄弟による仇討ちを描いた『曽我物語』は謡曲・浄瑠璃・歌舞伎・仮名草紙などの題材として多用され庶民の人気を博したが、この物語を模した浮世草子の作品。1巻は「一家の盛りは花に増(マス)娘の御影」以下3話、2巻は「又奉公に押てやる手形の印判」以下3話、3巻は「国の守に謎を掛奉る絵馬の方便(テダテ)」、4巻は未詳、5巻は「敵の心を一呑にする長生の薬」以下3話。ちなみに、5巻2「謀はおもふ図にのつて来る大船」のあらすじは次の通り……「周防の国(今の山口県)の大名、大内義隆は家老の陶(大膳)晴賢に謀られて打ち滅ぼされ、義隆の一子、義丸君を守り育てていた妻籠勘介も陶の家来に切り捨てられる。勘介の娘の千どり(朝倉)とおてふ(八千代)の姉妹は、それぞれの亭主の協力もあって、共に力を合わせて親の敵討をする。また、陶は主君の仇でもあることから夫婦4人は先代の旧臣達と敵討を計画し、陶が不老不死の薬を求めていることを知り、策略をめぐらして船上にて見事、仇討を果たす。その後は義丸君の世となって、めでたし、めでたし」(名古屋大学附属図書館HP参照)。SE02244
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温知政要[尾張大納言宗春卿家訓](江戸後期書か)
¥1,000
温知政要[尾張大納言宗春卿家訓](江戸後期書か) 【判型】大本1冊。縦278粍。 【作者】徳川宗春(尾張藩第7代藩主)作。 【年代等】享保16年3月序。享保18年2月識語。江戸後期書。 【備考】分類「政治・教訓」。袋綴じ展開収録。尾張藩7代藩主徳川宗春の政教書。撰述には朱子学者深田慎斎の助力があったとも言われる。全21ヵ条で独自の考えを具体的に記す。例えば「人は本来好き嫌いのあるものであり、自分の好みを押しつけるべきではない」(第7条)、「法は簡単なほどよい」(第8条)のように当時将軍吉宗が推進していた享保改革と逆行する主張が目立った。宗春は藩主に就任すると間もなく本書を著し、印刷して藩士に配布したが、程なく幕府より絶版処分を受け、宗春自身も隠居・蟄居を命ぜられたため、板本は極めて稀で、写本で流布した。SE02237
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温知政要[尾張大納言宗春卿家訓](2種)
¥1,000
温知政要[尾張大納言宗春卿家訓](2種) 【判型】特大本1冊。縦301粍。【作者】徳川宗春(尾張藩第7代藩主)作。【年代等】享保16年序・刊本(絶版)の写し。 【備考】分類「政治・教訓」。後半に弘化2年1月写本(安心院善三郎書、天地262粍)を全冊収録。尾張藩7代藩主徳川宗春の政教書。撰述には朱子学者深田慎斎の助力があったとも言われる。全21ヵ条で独自の考えを具体的に記す。例えば「人は本来好き嫌いのあるものであり、自分の好みを押しつけるべきではない」(第7条)、「法は簡単なほどよい」(第8条)のように当時将軍吉宗が推進していた享保改革と逆行する主張が目立った。宗春は藩主に就任すると間もなく本書を著し、印刷して藩士に配布したが、程なく幕府より絶版処分を受け、宗春自身も隠居・蟄居を命ぜられたため、板本は極めて稀で、写本で流布した。 SE02236
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音曲玉淵集[玉淵集]
¥4,760
音曲玉淵集[玉淵集] 【判型】半紙本5巻5冊。縦232粍。 【作者】三浦庚妥(ツグヤス・久之丞・時中翁)編。今村義福補・序・跋。 【年代等】享保12年4月初刊。寛保3年5月、今村義福序・再刊。今村義福蔵板。 【備考】分類「能・謡曲」。袋綴じ展開収録。謡曲の謡い方の解説書。五巻。三浦庚妥(つぐやす)著。1727年刊。室町期の音韻の諸特徴を伝え,近世音韻の資料となる(コトバンク)。謡曲の謡い方について述べた書。巻1・2は、主として言語音としての発音について述べているのに対して、巻3以下は音曲としての発声について述べており、全般的にあらゆる面からかなり詳細な説明がなされている。すなわち、巻1は、始めに五十音図や拗音の構成についての説明があり、続いて長音および連声などの音の連続にかかわる発音、「じ・ぢ・ず・づ」などの四つがなや、「か・くゎ」の発音の区別をはじめ、各音節の発音について注意すべき点を述べる。巻2は、百番の曲について長音の開合の別を示す実例をあげ、巻3以下は、拍子・節まわし・緩急また曲柄・役柄に応ずる発声の仕方、名乗・道行・呼掛・問答など曲の構成部分の謡い方を説く。巻1・2に説かれる発音は室町期頃のそれを伝えると見られるものが多く、従来から、音韻史研究上の貴重な資料と目されてきた。そのほか、全巻を通じて見ると、現行各流の発音・発声などに一致適用できる部分と、相違する部分が認められ、謡曲の古体をさぐり、また、その変遷をあとづける上でも貴重な資料である(「日本古典文学大辞典」参照)。SE02228
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男節用集如意宝珠大成(元文元年)
¥4,360
★男節用集如意宝珠大成(元文元年) 【判型】大本1冊。縦260粍。 【作者】山本序周編。 【年代等】享保元年初刊。元文元年11月求板。[江戸]植村藤三郎ほか板。 【備考】分類「節用集」。SE02207
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男節用集如意宝珠大成(享保元年)
¥4,360
★男節用集如意宝珠大成(享保元年) 【判型】大本1冊。縦264粍。 【作者】山本序周編。 【年代等】享保元年8月刊。[大阪]寺田与右衛門板。 【備考】分類「節用集」。若杉哲男旧蔵書。SE02206
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おあん物語・おきく物語(御庵物語・阿菊物語)
¥1,000
おあん物語・おきく物語(御庵物語・阿菊物語) 【判型】大本1冊。縦258粍。 【作者】善庵老人編・跋。谷垣守跋(おあん物語)。巻菱湖書。華山画。 【年代等】享保15年3月谷垣守跋。天保8年10・12月善庵跋。弘化2年12月刊。[江戸]朝川鼎蔵板。和泉屋金右衛門売出。 【備考】分類「戦記」。SE02143
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円光大師行状和讃
¥1,400
★円光大師行状和讃 【判型】半紙本1冊。縦235粍。 【作者】旭誉教晨書。 【年代等】享和元年書・刊。[防州柳井津(現・山口県柳井市柳井津)]瑞相寺施印。彫刻施主:讃岐鹽飽・山本利左衛門ほか3名。 【備考】分類「歌謡」。円光大師の行状を詠んだ和讃に続けて、「慧光菩薩号」「慧光仏額」「華頂尊者称」等を記す。 SE02123
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画本倭比事[絵本倭比事・絵本和比事・絵本和故事]
¥4,880
画本倭比事[絵本倭比事・絵本和比事・絵本和故事] 【判型】半紙本9巻付巻1巻10冊。縦227粍。 【作者】西川祐信(自得叟)画・序。伴祐佐編。文花堂右京補。 【年代等】享保20年夏、岩松道朝序。元文3年春、文花堂右京補。元文3年7月、林東溟?(東誤?散人)跋。元文3年冬自序・刊。江戸後期刊カ。[名古屋]永楽屋東四郎板。 【備考】分類「絵本」。見返に「山水・草木・人物・禽獣・詩歌・連俳・狂歌/屏風・襖・衝立・巻物・掛物・絵馬・蒔絵」とあるように、これらに用いるモチーフを数多く描いた絵本・絵手本。版木細工人:大坂・藤村善右衞門・村上源右衞門。付巻は画法彩色法。西川祐信著の画法書。9巻附1巻。寛保2年(1742)正月、京都・梅村弥右衛門ほか5軒刊、半紙本1冊。付巻巻首「絵本和故事附巻画法彩色法巻」とあるように、画法と彩色法から成る。奥書、元文3年(1739)春京師文花堂右京誌。「画図稽古之事」に「何流にても我思ひ入たる画工を師としてつら/\心をとめ、まづ筆勢と水墨とを第一に学び、次に図を書習ふべし」と、画法の手ほどきを簡易に説き起こす。「和画之事」では「鳥羽僧正覚融、土佐光信、及浮世又兵衛等尤名手をふるへり、是等の趣を以て書べし」とあり、その拠るべき手本とされた存在が知られる。その他、和画を以て鳴った祐信の面目を伺うべき条々が多い。(鈴木淳)(2016.2)(参考文献)佐藤悟「常磐松文庫蔵『絵本倭比事』解題・影印」(『実践女子大学文芸資料研究所別冊年報』9 2005.3)(国会図書館HP参照)。 SE02121