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★女年中用文章(『女万宝大和文林』改題本・2種)
¥7,400
★女年中用文章(『女万宝大和文林』改題本・2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦252・254粍。 【作者】沢井随山作・書。下河辺拾水画。 【年代等】安永4年9月官許。天明7年1月新刻(刊記)。文化10年1月改題・求板。[京都]須原屋平左衛門板。 【備考】分類「往来物」。同板2種を全冊袋綴じ展開収録。うち1本は天明7年の刊記を付すが実際は文化頃の刊行と思われる。『女年中用文章』は、天明7年刊『〈女要躾方・伊勢物語・天明新刻〉女万宝大和文林〈女年中用文大全〉』の本文のみを抜粋した改題本。同書本文の全てを採って新たに目録を付した。「年の始の文」から「歳暮の文」までの86通を収録し、上・中・下の3部に分かち、上之部は四季・五節句の文と吉凶事に伴う文(病気見舞・婚礼祝儀等)から成る47通、中之部は吉凶事およびその他諸事に伴う手紙文9通、さらに、下之部で再び「初春の文」以下30通の四季・五節句、その他諸用件の手紙を掲げる。本文を概ね大字・6行・ほとんど付訓で記す。同一主題の文章を重複して収録するのは、上・中之部を主に上輩・貴人向けの手紙、下之部を同輩・下輩向けの手紙と想定して編んだためであろう。頭書に「伊勢物語」「源氏物語目録」、前付・後付に「女中言葉遣」「女の名つくし」「婚礼の本」「しみ物おとしやう」「七夕の歌」「九九の次第」「知死期繰やうの本」などの記事を載せる。SE03400
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〈頭書注釈〉女当用文章[〈御家〉女当用文章](文化10年)
¥1,960
〈頭書注釈〉女当用文章[〈御家〉女当用文章](文化10年) 【判型】大本1冊。縦260粍。 【作者】竹村一玄(晴雲堂)書。 【年代等】文化10年春初刊。[大阪]河内屋嘉七ほか板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈頭書注釈〉女当用文章[〈御家〉女当用文章]』は、女用文章では比較的少ない頭注付きの手本兼女用文章。「年始の文」から「歳暮の祝儀仰書の文」までの往復文51通(26題の往復文。弔状のみ返状なし)を収録し、四季折々や佳節に伴う祝儀状・誘引状、諸事に関する依頼状や礼状、病気・寒気見舞状など一通りの例文を載せる。頭書に語注や書簡作法・年中行事等に関する注記を多く掲げるのが特徴。また、追伸文を伴う例文も多く、書籍広告ともとれる『難波往来』『都名所図会』等の書名を文章中に盛り込み、巻末には脇付の上下を示す。なお、本書の小口方向に検索用の丸付き漢字(例文見出しの頭字)を配置して読者の便を図るのも一工夫であろう。SE03399
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★〈卯季新刻〉女手習教訓鏡[女手習教訓書](仙台板3種)
¥4,080
★〈卯季新刻〉女手習教訓鏡[女手習教訓書](仙台板3種) 【判型】大本1冊。収録順に縦257・265・261粍。 【作者】不明。 【年代等】文化4年3月初刊([仙台]本屋治右衛門ほか板)。弘化2年3月求板([仙台]伊勢屋半右衛門(白木半右衛門)板)。 【備考】分類「往来物」。文化板2種・弘化板1種を全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)した。『女手習教訓鏡[女手習教訓書]』は、『女手ならひ教訓の書(女手習状)』の一つで、文化板が仙台板の最古本。『女手ならひ教訓の書』は作者不明、享保元年板が最古で、内容は『初登山手習教訓書(手習状)』にならって、手習いの心得を綴った女子教訓書。一般に「古しへは物かゝぬ人も世におほかりしとはきけ共、今は此めて度御代にむまれて物かゝねは、常にふじゆうなるのみにあらす…」と起筆して、まず手習いの重要性を述べ、特に学習期間が限られた女子はまず第一に心掛けよと説く。さらに、成人後も大いに役立つ手習いの徳を讃え、最後に「物かく事」は「現世・来世の宝」であり、「物かくゆへに仕合よき女性も世に多し」とその有益さを強調して結ぶ。底本の文化板はやや文言が異なり、「夫、いまのめでたき御代に住ながら、物書事のかなはねば、人にひとつの疵にして、常に不自由のみならず、人の中へ出し時、すがたかたちは麗はしく、めでたく育られし身も、読書事の叶はねば、時の噺のこと葉にも、片言をいひ、何となくふつゝかなることおほきゆへ…」と起筆する。見返には「筑紫琴箏曲十三組の事」「女子三従の道訓草」「和歌短冊之図・短冊したゝめやうの図」、また、頭書には各種女子教訓や「源氏巻の名并香の図」、裁縫心得、「女の嗜べき事」「香のきゝやう」「源氏香」を掲げ、巻末に「七夕の和歌」と挿絵を載せる。SE03398
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★女小学操艸(仙台板2種)
¥2,800
★女小学操艸(仙台板2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦259・257粍。 【作者】池田義信(渓斎英泉)画。 【年代等】文化12年秋刊。[仙台]伊勢屋半右衛門板。 【備考】分類「往来物」。同板2種を全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。『女小学操艸』は、『女小学』の本文を5行・付訓で記し、巻頭に「女諸芸図」「婚礼式法之次第」「懐帯(ハラオビ)の祝儀」「喰初の祝」「髪置の祝儀」「願成就日・不成就日等」の記事や図解を掲げ、頭書に「和歌三神」「三十六歌仙之図」「縫物秘伝」「男女相性の事」「女中言葉づかひ」「小笠原折形の図」「書初詩歌」「七夕詩歌」「以呂波三体」「女中名頭字」、巻末に「不成就日・願成就日・元服漿付嫁取吉日」を載せたもの。本文の『女小学』は、金言・俚諺・教訓歌や和漢貞女・節婦の故事を引きながら、「孝行の道をしへの事」から「心のかゝ見といへる事」まで29項(孝行、婚姻、舅姑への孝、夫への服従、他人との和順、堪忍、報恩、その他心の修養、婦女四徳、教養等)にわたって述べた教訓。SE03384
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女小学操鏡[〈改訂〉女小学](嘉永3年)
¥1,000
女小学操鏡[〈改訂〉女小学](嘉永3年) 【判型】大本1冊。縦255粍。 【作者】芳玉画。 【年代等】江戸後期刊(刊記には文化14年7月求板、天保14年8月再刻、嘉永3年7月三刻)。[江戸]山本平吉(栄久堂)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『女小学操鏡』は、享保10年『女小学』の異本の一種で、享保板と同傾向の女子教訓を綴った往来で、概ね享保板の前半部の内容を要約し、文言を入れ替えたり、語句を補う。ただし、末尾は全くの別内容で、多言の戒め、詩歌・碁・将棋・三味線・舞い等の芸能の心得、「女の利根だて」の戒めや良友を選ぶべきことなどを諭す。底本は、『女小学』を本文とし、前付に「女性心得」、頭書に「世嗣草(「貝原先生著」とする)」「小児養育草」を掲げる。SE03383
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★本朝茶経〈茶道歌〉(高精細)
¥2,400
★本朝茶経〈茶道歌〉(高精細) 【判型】大本1冊。収録順に縦266粍。 【作者】竹村一玄(浜荻一玄・晴雲堂)作・書。松寄亭(三室戸宮内卿能光)序。小山白嶺(蒼波亭)画。 【年代等】文化4年10月序・刊。[京都]中川藤四郎板。 【備考】分類「往来物」。題簽は別本画像により作成したものを和紙に印刷して添付。底本は松寄亭の序文を欠くもので、全冊通常収録した。『本朝茶経〈茶道歌〉』は、日本の茶道の歴史や茶室・茶器・茶席等の用語・心得を記した往来物。巻末広告で「一会ノ茶席ニ原キ、路次・数寄屋・会席・家具ノ名目、及ビ主客ノ応答、茶器品類ノ故実等文章ニツヾリ、手習ノ助トス。平日座右ニ有テ執筆ノ便トモナルベシ」と紹介する。冒頭で唐・宋代の喫茶習慣の確立や、茶道の礼式を定めた陸羽の『茶経』等に触れ、続いて、足利義政が東求堂に茶席を設け、貴賤が交流する茶会を開催したことや、本朝の「茶祖」たる村田珠光、武野紹、千利休らの代表的茶人とその事蹟を紹介する。さらに、茶会の案内・準備など亭主方心得を述べ、茶室各部の名称や室内装飾品、茶道具その他の名称・種類・素材なども詳述するほか、会席料理の種類や会席に必要な食器類や活花の諸知識等を盛り込みながら、茶器の名品の数々や鑑賞の仕方までを教える。本文を大字・4行・付訓の習字・素読兼用に綴る。本文中に廬路風景、亭主の配膳、水屋、会席、菓子などの見開き挿絵9葉(一部3色刷り)を掲げるほか、巻末に茶道心得を詠み込んだ「茶道歌五十首」を付す。芸能関連では最初の本格的な往来物であり、庶民文化の爛熟ぶりを示す資料として意義深い。なお、刊記に『続本朝茶経』の広告が掲げるが未刊に終わった。SE03360
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★早速千字文(3種)
¥3,960
★早速千字文(3種) 【判型】大本1冊。収録順に縦260・260・272粍。 【作者】梅聖(梅厓)作・跋。 【年代等】文化2年春刊。[名古屋]永楽屋東四郎ほか板。 【備考】分類「往来物」。文化板2種と抄録本1種を全冊収録した。『早速千字文』は、異種「千字文」の一つ。ただし、漢字4字1句で区切れない箇所もあり、また、合計1000字の中には重出する漢字が多数ある点で厳密な意味での『千字文』形式と異なる。内容は、まず「一筆拝啓、呈上奉捧、奉達拙牘…」と書翰用語(冒頭語)の列挙から始まり、続いて六親九族・人倫、諸候、諸宗、武家等に関する語句などを連綿と続く文章中に掲げ、さらに「菟道(うじ)茶壺、八代蜜柑」等の名産品以下、様々な漢字を文意の通じるように配列し、末尾は「恐惶謹言、左冲猶追、許容頓首…」と書止語などをいくつか掲げて締め括る。掲出語彙を類語毎にまとめることは少なく、分脈を主体に綴る。なお、本文を行書・大字・3行・無訓で記した後、巻末に楷書・小字・6行・付訓の本文を再録する。SE03353
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★稼往来[〈異本〉農業往来](3種)
¥3,240
★稼往来[〈異本〉農業往来](3種) 【判型】大本ほか1冊。収録順に縦248・274・212粍。 【作者】臥雲和尚作。 【年代等】収録順に、文化8年閏2月書、文化10年1月書(長瀬長松所持)、文政元年10月書(近藤一久書)。 【備考】分類「往来物」。文化8年写本他3種を全冊収録した(3本目は袋綴じ展開収録)。『稼往来』は、四民における農民の重要さから農耕技術、副業、農民倫理までを述べた往来。「世に民の数四有。士は忠(マメヤカ)に君に事(ツカ)へ、武に文を兼て、治国平天下を旨とす…」のように、武士・商人・職人の順に役割を述べ、また農民出身の豊臣秀吉の例を挙げながら、工・商に比べて農業は誇るべき職業であり、その「為(ワザ)」は賤しいが「姓」は尊いものであると説く。続いて、四季耕作・作物のあらましを詳述し、さらに、水旱・救荒・地方等の農事関連の知識や農閑期の作業の数々を列記する。SE03342
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★堀之内詣[堀の内詣・堀内詣](2種)
¥2,000
★堀之内詣[堀の内詣・堀内詣](2種) 【判型】中本1冊。収録順に縦186・181粍。 【作者】高井蘭山(思明・伴寛トモヒロ・三遷・哂我シンガ・宝雪庵)校。大喬堂書。 【年代等】文化10年8月書・初刊([江戸]花屋久治郎(星運堂)板)。文政4年8月再刊([江戸]山口屋藤兵衛(錦耕堂)板)。 【備考】分類「往来物」。文化板と文政板の2種を全冊収録した(文政板は袋綴じ展開収録)。『堀之内詣』は、江戸の四谷・新宿より堀ノ内に至り、同所散策後、井の頭をまわって江戸に戻るまでの沿道の神社仏閣等の名所と、堀の内・日円山妙法寺の縁起・由来を記した往来。「四方の海浪静にて、治る御代の時つ風、枝を鳴さず神儒仏、三の道明らけく、いづれ劣ぬ其中に、別て尊き鷲の嶺…」で始まる七五調の文章で綴り、ほとんど寺社縁起に終始する記述の末尾を「…日も漸(ようよう)黄昏に(およ)びしまゝ、家路に戻まいらせ候。かしく」と結ぶ。本文を大字・5行・付訓で記す。巻頭に「堀の内の図」、巻末に「直愈散」の効能書き(再板本では削除)を載せる。SE03262
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〈奥街道〉道中歌往来[道中往来](4種)
¥1,320
〈奥街道〉道中歌往来[道中往来](4種) 【判型】中本1冊。収録順に縦174・174・173・170粍。 【作者】新関与斎作。 【年代等】文化13年刊([仙台]伊勢屋半右衛門板)。文政4年再刻([仙台]池田屋源蔵(芳潤館)板)。江戸後期板([仙台]菅原屋安兵衛求板)。 【備考】分類「往来物」。文化板2種と文政板・刊年不明板の4種を全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。異称が多く、『松前道中歌往来』『長町往来』『長町歌』などとも呼ばれる。『〈奥街道〉道中歌往来[道中往来]』は、仙台長町より、白石・福島・二本松・白河・宇都宮などを経て、江戸深川に至る道中の駅名を詠みこんだ往来。「長町や、中田の馬を増田まて、もの岩沼に槻木(ツキノキ)の、土手船迫(ハザマ)、こひしき人に大河原、かわらぬいろをちきる金ヶ瀬、宮たちはさも白石の鐙越…」で始まり、「…草加もし千住のちかひ、あさからぬ浅草、川のすゑは深川」と結ぶ。本文を5行・付訓で記す。巻頭に広瀬川風景図(鳥瞰図)、頭書に長町から日本橋までの「道法(宿駅名と里程)」や道中風景図数葉を掲げる。刊本に先立つ文化10年写本『長町歌』も発見されているため、本書は既に仙台府下の巷間に流布していた往来を上梓したものであろう。なお、文政2年刊『奥道中歌』は本書とは全くの別内容である。SE03237
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★〈頭書街道名所名物〉東海道都路往来[都路]
¥1,400
★〈頭書街道名所名物〉東海道都路往来[都路] 【判型】中本1冊。縦182粍。 【作者】長雄東雲作。高斎義信書。 【年代等】文化7年6月求板。[江戸]鶴屋金助(雙鶴堂)板。 【備考】分類「往来物」。全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)した。『〈頭書街道名所名物〉東海道都路往来[都路]』は、安永8年頃刊『東海道往来』の改訂版である寛政9年刊『長雄都登』の本文を5行・付訓で記し、口絵に「日本橋より富士山眺望の図」を掲げ、頭書に「東海道行程・名所・名物(一種の道中記)」を付した往来物。本文は、「寔(マコト)に四の海静に、戸ざゝぬ御代の今、此時、我と同心のともがら一両輩相催し、皇都一見いたし度候。その行程あらまし書しるし、御目にかけ候…」と起筆し、「…誠に言の葉に述しより、遙にまさる御事にて中々拙き筆にはしるしがたく、巨細の事は道すがら御物語いたすべく候。近々おぼしめし立所希候。穴賢」と結ぶ。一般の『東海道往来』とは異文で、文字鎖の形式も踏まないが、七五調の文章に五十三次の宿駅を読み込んで紹介する。SE03231
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〈文化己巳再板〉東海道往来(花屋板系統4種)
¥1,420
〈文化己巳再板〉東海道往来(花屋板系統4種) 【判型】中本1冊。収録順に縦187・186・180・185粍。 【作者】不明。(4)は寄居庵補。三津根画。 【年代等】文化6年再刊。[江戸]花屋久次郎(星運堂)板。また別に[江戸]鶴屋金助(雙鶴堂)板(後印)。末尾は安永4年初刊、江戸中期後印。[江戸]花屋久治郎板。 【備考】分類「往来物」。文化6年、花屋板系統4種を全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)した。『〈文化己巳再板〉東海道往来』は、『東海道往来』の本文を4行・付訓で記し、口絵に「日本橋繁栄図」を掲げ、日本橋からの眺望を描写する。『東海道往来』の内容は、「都路は、五十余にみつの宿、時得て咲や江戸のはな、浪静なる品川や、頓(ヤガ)てこえくる河崎の、軒端(ノキバ)ならぶる神奈川は…」で始まる七五調・文字鎖の文章で東海道五十三次の宿駅名を列記し、最後に女文形式で「…はなのにしきの九重に、こゝろうきたつみやこぞと、君の寿きいわゐたりけり。かしく」と結ぶ。なお、末尾の頭書所収本は、安永板の巻頭の「亀戸天満宮図」と「五性男女名頭字」を「江ノ嶋鎌倉金沢之図」と「金沢八景歌」に差し替え、頭書は安永板と同じ「東海道名所名物駄賃増」を載せる。SE03228
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竜田詣(中本5種)
¥1,620
竜田詣(中本5種) 【判型】中本1冊。収録順に縦185・179・181・183・177粍。 【作者】不明(一説に、近松門左衛門作とする)。 【年代等】江戸中期作・初刊。(1)享和2年頃刊(『江戸出版書目』による)、[江戸]花屋久治郎(星運堂)板。(2)文化6年夏再刻、[江戸]花屋久治郎板。(3)江戸後期刊、[江戸]蔦屋重三郎(耕書堂)板。(4)江戸後期刊、[名古屋]松屋善兵衛板。(5)弘化4年春刊、[江戸]藤岡屋慶次郎板。 【備考】分類「往来物」。中本の『竜田詣』を全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)した。題簽題は、(1)が『〈頭書絵入・平仮名附〉新板竜田詣』、(2・4)が『〈筆道幼学〉竜田詣〈倭文章〉』、(3)が『〈改訂再板〉竜田詣』、(3)が『〈弘化新板〉竜田詣』。『竜田詣』は、江戸中期から江戸後期にかけて広く流布した往来物。既に正徳5年刊『女童子往来』の「大和廻竜田詣さそひにやる文」や、享保19年刊『〈寺沢〉年中往来』後半部に収録されている。『往来物分類目録』は近松門左衛門による元禄頃の作とするが(底本弘化板の裏表紙にも「此竜田詣ハ近松翁ガ兄某ニ誘ハレテ大和回リヲシタルトキノ作也。秀幸誌」と記す)、現存本では宝暦6年刊『竜田詣〈并散艸〉』が最古。諸本によって異同があるが、正徳5年の「大和廻竜田詣さそひにやる文」は、「日来(ヒゴロ)申合まいらせ候竜田詣の御事、紅葉も漸々時分にて候まゝ、何比(イツゴロ)覚し召、御立候はんや…」で始まり「…御目にかゝり御物かたり申まいらせ候。めでたくかしく」と結ぶ女文形式で奈良より大和路をたどって竜田に遊び、次いで大坂を経て京都に至るまでの名所旧跡・神社仏閣等を紹介する。ただし、後世に流布したのは、「内々竜田詣之事、紅葉も漸可得時候…」で始まり「…猶又東山之参会、近日之条、心緒期其節候。穴賢々々」で終わる享保19年本所収の「竜田詣」である。底本は『竜田詣』本文を5行・付訓で記し、口絵や頭書に種々の記事を載せたもの。 ◎禁無断転載・複製SE03220
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泰平江戸往来[自遣往来](江戸後期・8種)
¥3,920
泰平江戸往来[自遣往来](江戸後期・8種) 【判型】中本1冊。①縦181粍、②縦180粍、③縦181粍、④縦179粍、⑤縦179粍、⑥縦177粍、⑦縦180粍、⑧縦177粍。 【作者】②永寿堂序、③永寿堂序、豊国画、④豊国画(序文はあるが板元が森屋になったため「永寿堂」を削除)、⑤甘泉堂序。以上のほかは作者等の記載なし。 【年代等】①文化12年1月刊、[名古屋]松屋善兵衛板、②文化14年1月刊、[江戸]西村屋与八(永寿堂)板、③文政13年5月刊、[江戸]西村屋与八板、④文政13年5月刊、[江戸]森屋治郎兵衛後印、⑤天保11年6月刊、[江戸]和泉屋市兵衛(甘泉堂)板、⑥天保15年8月再刊、[江戸]西村屋与八板、⑦嘉永4年8月刊、[江戸]山本平吉(栄久堂)板、⑧江戸後期刊(刊記なし)、[江戸]森屋治兵衛板(題簽による)。 【備考】分類「往来物」。「泰平江戸往来」と題した類書8種を全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)した。題簽題は、①〈諸職往来〉泰平江戸往来、②〈年中行事・文政再板〉泰平江戸往来、③同、④同、⑤〈訂正補刻〉泰平江戸往来、⑥〈天保再版〉泰平江戸往来、⑦〈平仮名附〉泰平江戸往来、⑧〈馬貳〉泰平江戸往来。『江戸往来[自遣往来]』は、全編1通の手紙形式で、年始の挨拶、江戸城内における年始の儀式等の様子、諸国より流入する土産・菓肴・衣服・器財・舶来の品々、江戸の広さおよび町々の方角と士庶の住居が密集する様、玉川上水の開削により明暦年間には江戸市中に十分な水が供給されるようになったこと、また、万治年中の両国橋の完成、さらに不忍池遊興の状況を述べて御代の泰平を謳歌して締め括る。底本は、この『江戸往来』本文を5-6行・付訓で綴り、前付または頭書等に付録記事を付けた中本の往来物。付録記事は、①頭書「諸職往来」ほか、②口絵「鶴亀図」、頭書「江都年中行事」ほか、③同、④同、⑤口絵「相生松・尉姥二神図」、頭書なし、⑥口絵「菅原道真・神使の牛図」、頭書「江都年中行事」ほか、⑦見返し「鶴亀図」、頭書「江戸年中行事」、⑧頭書「江戸年中行事」。SE03216
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隅田川往来(中本5種)
¥1,760
隅田川往来(中本5種) 【判型】中本1冊。収録順に縦181・175・176・178・179粍。 【作者】禿箒子作。(1-2)近田中道書(文化2年板)。(3)細川並輔校。池田善次郎画。 【年代等】(1)明和2年1月作。文化8年5月再刊。[江戸]西村屋与八(永寿堂)板。(2)文化板の後印。[江戸]森屋治兵衛板。(3)天保14年5月刊。[江戸]和泉屋市兵衛(甘泉堂)板。(4)文化板の改刻、安政3年刊。[江戸]森屋治兵衛板。(5)江戸後期刊。[江戸]藤英堂音次郎板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。題簽書名は(1-2)が「〈頭書絵入新板〉隅田川往来〈并八景和歌〉」。中本の『隅田川往来』でいずれも文化板の系統かその影響下に編まれたもので、頭書に「竜田詣」を収録する。『隅田川往来』は、一説に宝暦4年初刊(溝口庄司筆、[江戸]辻村五兵衛板)というが、現存最古は大本または中本の明和8年板。内容は、「昨日は御庭前の花に戯れ、流石に永き春の日を黄昏早きと惜(かなし)み侍りき…」と書き始め、梅柳山木母寺の梅若忌(旧暦三月一五日)に際して隅田川一帯を散策する計画を奨める一通の女文形式で、江戸・両国橋から亀戸天満宮・永代島八幡宮までの隅田川周辺の名所旧跡・神社仏閣を紹介した往来物。所収本は、いずれも本文を5行・付訓で記し、前付や頭書記事を載せた中本。SE03204
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★〈名所和歌絵入〉新編松島往来[松嶋往来](文化板3種)
¥2,440
★〈名所和歌絵入〉新編松島往来[松嶋往来](文化板3種) 【判型】中本1冊。収録順に縦174・173・176粍。 【作者】不明。 【年代等】文化4年6月刊([仙台]池田屋源蔵板)。文化13年刊([仙台]伊勢屋半右衛門板)。 【備考】分類「往来物」。文化4年板1種(ただし8-10丁落丁のため別本コピーにて補充)と、その改刻である文化13年板2種を全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)した。『〈名所和歌絵入〉新編松島往来[松嶋往来]』は、滕耕徳作、天明8年刊『新編松嶋往来』を改編した往来物。「兼而御物かたりいたし候、奥羽再遊之事、塩竃路よりおもひ立、躑躅岡歌枕とりつなけ…」で始まる冒頭は、一見天明板とは全くの異本に見えるが、天明板の冒頭部(江戸~日光~白河~仙台)を削除して、塩竃路から仙台までの短文を置いただけのもので、要するに仙台を中心に書き改めたものが本書である。本文を5行・付訓で綴る。巻頭に「塩竃浦望松島之図」、頭書に躑躅岡・木の下薬師・宮城野・末の松山等の「松島名所和歌(挿絵)」「七夕の和歌」、巻末に「不成就日」「片仮名伊呂波」「万葉仮名字」などを収録する。なお、天保4年改刻板は付録記事を一新し、巻頭に「奥州松島の図」、頭書に「瑞巌寺縁起」「松嶋産物」を載せる。SE03202
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★〈寺子重宝・名所文絵入〉新撰大和往来[大和名所往来](文化13年)
¥3,400
★〈寺子重宝・名所文絵入〉新撰大和往来[大和名所往来](文化13年) 【判型】大本1冊。縦262粍。 【作者】不存斎白鳥作・書。 【年代等】天明7年初刊。文化13年9月求板。[京都]鉛屋安兵衛板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈寺子重宝・名所文絵入〉新撰大和往来[大和名所往来]』は、大和国の名所旧跡等を記した往来。頭書に多彩な往来を盛り込み一種の合本科往来の趣を持つ。「夫、大和一国中は神武帝より代々の帝所々へ宮居ましませし国なれば、名所・古跡多く、神社仏閣頗多し。其名跡霊跡等具(つぶさ)に書集て其志を達せんとおもはん人々委鋪(くわしく)順覧させん事を願ふ…」で始まる文章で、京都・伏見街道・稲荷明神・藤の森神社から玉井寺・東観音寺・木津川・笠置山・柞杜(ははそのもり)・西大寺・唐招提寺・薬師寺・般若寺・東大寺・春日大社・三笠山・興福寺・三輪大明神・長谷寺・多武峰(とうのみね)・大織冠鎌足公廟・吉野山・法隆寺・竜田川・葛城明神・橘寺・飛鳥・橿原(かしはら)等々を歴覧し、さらに紀州和歌浦・紀三井寺・粉川寺、河内観心寺・叡福寺・道明寺・天王寺・住吉明神・大坂城下を経て京に戻るまでの沿道の名所・古跡の景趣・縁起・古歌・名物・風俗などを紹介する。内容が豊富で、大和一国のみならず周辺諸国にも言及するのが特徴。本文を大字・6行・付訓で記し、主要名所の風景画を頭書に載せる。前付・頭書に「奈良春日図」「和州初瀬景」「十二月之異名」「商売往来」「小野篁歌字尽」「七伊呂波」「廿四孝絵抄」「大日本国尽(郡附)」「書初乃詩歌」「小笠原諸礼之図式」「百官名尽」「東百官」「京町づくし」「〈西山名所〉嵯峨野の秋」を収録する。SE03200
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★信州海津往来(文化2年)
¥1,400
★信州海津往来(文化2年) 【判型】大本1冊。縦258粍。 【作者】小義喬作(寛延4年本による)。筆者不明。 【年代等】文化2年8月書。文政元年6月、小林昆徳記名。 【備考】分類「往来物」。『信州海津往来』は、最古本である寛延4年書『海津往来』本文を大字・5行・無訓で記した手習本。『海津往来』は、信州埴科郡松代(海津・貝津)地方の沿革や地理を記した往来。「抑南膽部州大日本信陽埴科郡縣壮松井郷藤沢里松代海津者、往昔清野殿屋敷にて、天文六年未八月武田晴信公に属し…」と起筆して、天文以後当代に及ぶ統治の歴史、松代藩政下における寺社の造営とその縁起、聖道と国土富饒、名産品・名所、藩内諸郡と隣接諸藩、文武に励む藩士の気風、和漢古今名筆と入木道奨励までを述べる。寛延4年写本(謙堂文庫蔵)は本文を大字・5行・無訓で記す。本書の異本として、本文冒頭部の統治の歴史を箇条書きに並べ、さらに文化・文政頃までの沿革を増補した文政9年写本『海津往来』(謙堂文庫蔵)もある。SE03197
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★皇国州名歌[皇興州名長歌]
¥2,160
★皇国州名歌[皇興州名長歌] 【判型】縦長本1冊。縦275粍。 【作者】市河米庵(三亥・孔陽・小春・楽斎・百筆斎)作・書。 【年代等】文化13年11月、林皝(ヒカル、林檉宇テイウ・用韜・培斎)序。文化13年11月、戸川恵(真斎)跋・刊。[江戸]須原屋伊八板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『皇国州名歌』は、「日出先照六十六、州分五畿七道目、山城皇基万億年、其初大和亦輦轂…」で始まる七言五八句の文章で、五畿七道毎の国名と位置・地形などを紹介した往来。大字・2行・無訓の陰刻手本で、最初に楷書本文、次に行書本文を掲げ、さらに巻末に楷書・小字・7行・付訓の本文(陽刻)を再録する。SE03180
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金華山詣(仙台叢書刊行会複刻)
¥700
金華山詣(仙台叢書刊行会複刻) 【判型】中本1冊。縦192粍。 【作者】燕石斎薄墨作。 【年代等】文化14年頃作。文政8年3月初刊([仙台]伊勢屋半右衛門板)。大正11年7月複刻。[仙台]仙台叢書刊行会板。 【備考】分類「往来物」。後印本など4種を収録。『金華山詣文章』は、奥州・金華山周辺の景観や金華山神社の由来・縁起などを記した往来。「夫、陸奥国金華山はかけまくも、聖武皇帝の御時、当山より初て黄金を貢ずと云…」と筆を起こし、まず金華山の故事や「皇(すべらぎ)の御代栄えんと東なる…」という大伴家持の詠歌に触れる。続いて、三月初旬に塩竃・松島を経て石巻に一泊し、翌朝、日和山の鹿島・愛宕神社を参拝してから、牡鹿湊・牧山・里浜大明神や周辺の島々を過ぎ、さらに一宿して金華山神社・別当大金密寺・弁財天など同社一帯をくまなく廻るという想定で、同地の名所・名物、景観、縁起などのあらましを紹介する。本文を6行・付訓で記す。巻頭に「金華山神社全景図」、頭書に仙台原ノ町から金華山奥ノ院までの「道法」と沿道の名所風景図、また、鎌倉~江戸後期(徳川家慶まで)の「中興武将伝略」を収める。なお、同記事末尾に「文化丁丑(文化14年)迄…」の記載が見えるから、その頃の撰作であろう。SE03173
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★〈旧幕府御掟書〉海津往来(文化11年)
¥1,400
★〈旧幕府御掟書〉海津往来(文化11年) 【判型】半紙本1冊。縦250粍。 【作者】若林氏(布施高田村内堀組)書。 【年代等】小義喬作(謙堂文庫本による)。文化11年1月書。 【備考】分類「往来物」。『〈旧幕府御掟書〉海津往来』は、信州埴科郡松代(海津・貝津)地方の沿革や地理を記した往来。「抑南膽部州大日本信陽埴科郡縣壮松井郷藤沢里松代海津者、往昔清野殿屋敷にて、天文六年未八月武田晴信公に属し…」と起筆して、天文以後当代に及ぶ統治の歴史、松代藩政下における寺社の造営とその縁起、聖道と国土富饒、名産品・名所、藩内諸郡と隣接諸藩、文武に励む藩士の気風、和漢古今名筆と入木道奨励までを述べる。底本は同本文を大字・9行・所々付訓で記す。また、後半に、冠嶽洞扶基作の戯文である「〈江戸より善光寺迄〉玉鉾の道行振」と「更科郡田の口の眺望」と、「本朝調辞」を合綴する。SE03167
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★御手本[伊勢街道往来(仮称)]
¥2,000
★御手本[伊勢街道往来(仮称)] 【判型】特大本1冊。縦309粍。 【作者】不明。 【年代等】文化10年書。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『御手本[伊勢街道往来(仮称)]』は、「津のまちの、勇し声や高茶やの、空も長閑に雲津川(雲出川、クモズガワ)、忍ぶなさけを日に千たび、狐のもりの松坂を、是非にいなきの櫛田まで、いそぎてあらふ御祓河(ミソギガワ)、かの明星の新茶やに、夜もほのぼのと暁に、斎宮拝し明のがはら、もはや小畑のみや河(宮川)に、こゆる山田屋中河はら、早宇治橋をうかうかと…」で始まる七五調の美文で、伊勢国安濃郡津(三重県津市)から伊勢までの参宮道(伊勢街道)沿いの地名や風景を綴った短文の往来物。本文を大字・2行・無訓で記し、末尾を「…五十河の、流もきよき天照す、御酒の客の尽しなき、今度神の御ちかひ、幾万代も祝申納まいらせ候。めでたくかしく」と結ぶ。底本は、後半部に並べ書きと散らし書きの女文10通と、「片仮名イロハ」を収録する。SE03160
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宝便古状揃大成(万延元年)
¥1,000
宝便古状揃大成(万延元年) 【判型】大本1冊。縦254粍。 【作者】不明。 【年代等】文化11年3月再刻。嘉永4年5月再刻。天保3年9月再刻。万延元年2月再刻。[江戸]森屋治兵衛板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『古状揃』は、中世以来、「寺」における手習い教科書として用いられてきた『今川状』を中心に、『腰越状』『含状(義経含状)』『弁慶状』『直実送状』『経盛返状』(以上2状を合わせて『熊谷状』とも)『曽我状』『大坂状』などの古状・擬古状や、『初登山手習教訓書(手習状)』『風月往来』などを組み合わせて出版した往来物。『宝便古状揃大成』は「今川状」「手習状」「腰越状」「義経含状」「弁慶状」「熊谷送状」「経盛返状」「大坂進状」「同返状」の9状を収録した往来物で、見返に「天満宮縁起」、頭書に「音訓千字文」と本文関連の挿絵、「七夕歌づくし」「隅田川往来」を載せる。SE03140
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★万宝古状揃大成(仙台板・文化6年)
¥2,000
★万宝古状揃大成(仙台板・文化6年) 【判型】大本1冊。縦255粍。 【作者】不明。 【年代等】文化6年2月刊。[仙台]西村治右衛門(本屋治右衛門)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。『万宝古状揃大成』は、本文欄に「今川状」「手習状」「無覚悟状」「熊谷状」「経盛返状」「大坂状・同返状」「万日記」「店請状之事」「楠状(楠正成金剛山城居間壁書・楠正成子息正行遺言)」を収録した特異な古状揃。頭書に「松嶋往来」「竜田詣」「十二月異名并ニ七十二候」「守本尊の哥」「廻状之書様」「五常訓」「十干十二支」「不成就日」を載せる。SE03138