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紀伊国名所図会(2編)
¥5,020
紀伊国名所図会(2編) 【判型】2編:大本3巻5冊揃。縦258粍。 【作者】2編:高市志友(青霞堂志友・一日庵反朱)編。武内華亭刪輯。西村中和画。渡辺玉壺斎書。 【年代等】文化9年1月刊。[大阪]河内屋太助ほか板。 【備考】分類「地誌」。判読困難な巻6下末尾数丁を別本で補った。本書は、江戸時代後期に和歌山城下の書肆・帯屋伊兵衛(高市志友)によって企画された紀伊国全体に関する地誌で、紀伊藩領だけでなく高野山寺領についても掲載する。初編と2編(高市志友編)は文化9年(1812)、3編(加納諸平編)は天保9年(1838)、後編(加納諸平・神野易興編)は嘉永4年(1851)に、それぞれ刊行されている。単に名所だけでなく、広範な地名や寺社について掲載しており、『紀伊続風土記』とならび、江戸時代後期の紀州に関する基本的文献の一つに数えられる(文化遺産オンラインHP)。2編は巻4上・下、巻5、巻6上・下の6冊で、巻4上・下は「名草郡」、巻5は「海士郡」、巻6上は「名草郡・那賀郡」、巻6下は「那賀郡」を収録。SE02494
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紀伊国名所図会(初編)
¥5,680
紀伊国名所図会(初編) 【判型】初編:大本3巻5冊揃。縦258粍。 【作者】初編:高市志友(青霞堂志友・一日庵反朱)編。武内華亭刪輯。西村中和画。渡辺玉壺斎書。 【年代等】文化6年3月、前権中納言持豊(芝山持豊)序。文化8年5月刊。[大阪]河内屋太助ほか板。 【備考】分類「地誌」。江戸時代後期に和歌山城下の書肆・帯屋伊兵衛(高市志友)によって企画された紀伊国全体に関する地誌で、紀伊藩領だけでなく高野山寺領についても掲載する。初編と2編(高市志友編)は文化9年(1812)、3編(加納諸平編)は天保9年(1838)、後編(加納諸平・神野易興編)は嘉永4年(1851)に、それぞれ刊行されている。単に名所だけでなく、広範な地名や寺社について掲載しており、『紀伊続風土記』とならび、江戸時代後期の紀州に関する基本的文献の一つに数えられる(文化遺産オンラインHP)。巻1上下「和歌山部」、巻2「海部郡」、巻3上「名草郡」、巻3下「海士郡」を収録。1巻上は、冒頭に「国号之事」「三神木種を布給ふ図」「郡分之事」「国郡興敗之事」「国産之事」の記事を載せ、以下、「名草郡之部」を順々に紹介する。以下、1巻下は「府城」、2巻は「海部郡」、巻3上は「名草郡」、巻3下は「海士郡」。SE02493
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〈官板〉干禄字書(温故堂校本・塙忠宝旧蔵書)
¥1,120
〈官板〉干禄字書(温故堂校本・塙忠宝旧蔵書) 【判型】大本1冊。縦265粍。【作者】唐・顔元孫編。唐・顔真卿(平原・魯公)書。 【年代等】大暦9年(774)1月、顔真卿跋。宝祐5年(1257)12月、陳蘭孫跋。文化14年刊。[江戸]昌平坂学問所蔵板。[江戸]和泉屋金右衛門売出。 【備考】分類「辞書」。末尾に旧蔵者のメモを付した。塙忠宝(タダトミ。塙保己一の四男で、和学講談所2代)旧蔵書で、「文政10年2月22日校正」を示す忠宝自筆の書き入れがある。干禄字書は、中国唐代・7世紀から8世紀にかけての学者・顔元孫が著した、漢字の楷書の字体を整理し、標準字形を提示した字書(漢字辞典)である。字様書の一つ。約800字の漢字を韻目順に並べ、異体字を整理して、正・通・俗の3種類に分類した字書。字によっては正・通あるいは正・俗2種類しか挙げていないものも多い。字体(字形)をまず数種示し、それが正通俗いずれに該当するかの判断を字の後に記している。筆者・顔元孫の定義によれば、正字として分類されている字体こそが、確実な根拠を持つ由緒正しい字形であり、朝廷の公布文書のような公的な文書や科挙の採点基準にはこれを用いるべきであるとする。いっぽうで、通字は正字に準ずるものとして扱われ、長年習慣的に通用してきた字形であり、通常の業務あるいは私信などで使用する分には差し支えないとした。俗字は、民間で使用されてきた字形で、帳簿や薬の処方箋、メモ程度の日常的・私的な使用は良いが、公的な文書で用いるべきではないとした(Wikipedia)。SE02492
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★元三大師御鬮諸鈔(別本)
¥4,540
★元三大師御鬮諸鈔(別本) 【判型】半紙本縦223粍。 【作者】不明。 【年代等】文化6年1月、託静序。文化6年1月刊。[京都]菱屋治兵衛板。 【備考】分類「天台・占卜」。別本も全冊収録した。観音菩薩の化身のお告げで吉凶を占う「観音籤(大師籤)」の解説書。観音籤は室町時代に中国から伝わった「天竺霊籤」が後に「元三大師(がんざんだいし)観音籤(百籤)」となり、江戸時代に急速に広まった。江戸後期には図解入りの詳細な解説書も種々刊行された。上巻は、巻頭に「元三大師略伝」「御籤とり様之事」「御鬮判断心得の事」「御鬮の合ざる時之事」「御籤箱之図」などを掲げて、第1番から第100番までの吉凶とそれを敷衍する五言四句の漢詩文及び略注、また、籤の判断を記すほか、下巻にも、第1~100番の籤判断の補足説明を付す。SE02445
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★元三大師御鬮諸鈔(原装)
¥4,540
元三大師御鬮諸鈔[元三大師御鬮詮](原装) 【判型】半紙本 縦223粍。 【作者】不明。 【年代等】文化6年1月、託静序。文化6年1月刊。[京都]菱屋治兵衛板。 【備考】分類「天台・占卜」。別本も全冊収録した。観音菩薩の化身のお告げで吉凶を占う「観音籤(大師籤)」の解説書。観音籤は室町時代に中国から伝わった「天竺霊籤」が後に「元三大師(がんざんだいし)観音籤(百籤)」となり、江戸時代に急速に広まった。江戸後期には図解入りの詳細な解説書も種々刊行された。上巻は、巻頭に「元三大師略伝」「御籤とり様之事」「御鬮判断心得の事」「御鬮の合ざる時之事」「御籤箱之図」などを掲げて、第1番から第100番までの吉凶とそれを敷衍する五言四句の漢詩文及び略注、また、籤の判断を記すほか、下巻にも、第1~100番の籤判断の補足説明を付す。SE02445
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菅家世系録[菅家世景録・菅公世系録](2種)
¥3,340
菅家世系録[菅家世景録・菅公世系録](2種) 【判型】大本3巻3冊。収録順に縦258・255粍。【作者】玉田永教(ナガノリ)作。玉田永辰(ナガトキ)校。広賢画。【年代等】文化元年作。文化6年1月、菅原長孝序・刊。刊行者不明。【備考】分類「系譜」。異板別本を末尾に抄録した。菅原道真の家系や伝記を挿絵を交えて述べる。玉田永敬作。玉田永辰校訂。文化6年刊。題簽が全く異なるほか本文にも異同がある。 【参考】 玉田永教は江戸後期の神道講釈師。徳島藩士として生まれ、上京して神典を学び吉田家の神道教授となり、全国を遊歴して神道の普及につとめた。《年中故事》《菅家世系録》など、神国日本を賞賛した通俗神道書を著し、賀茂真淵を〈姦悪国賊〉ときめつけた。その影響は吉田松陰にも及ぶといわれる。この玉田派の神道講釈師から,玉田玉枝斎(ぎよくしさい)・玉秀斎(ぎよくしゆうさい)・玉芳斎(ぎよくほうさい)の3兄弟が出て明治の大阪講釈界で活躍、さらに2代目玉秀斎によって書き講談〈立川文庫〉が誕生している(コトバンク)。SE02433
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漢画独稽古(文化4年)
¥1,840
漢画独稽古(文化4年) 【判型】大本2巻2冊。縦246粍。 【作者】宮本君山(瓊)作。 【年代等】文化4年8月、淵上禎(白亀)跋。文化4年9月、峩洋堂主人序。文化4年9月刊。[紀伊]赭鞭館蔵板。帯屋伊兵衛ほか板。 【備考】分類「絵画」。乾坤2巻からなり、乾巻には「総論」「写生法」「写意比鶴之図」「写生位置(ズドリ)」「山之皴法同図」「樹之点法同図」「写意之人物図」「倭画漢画之論」「絹幅上幀子法(エギヌヲワクニハリヨウ)」など15項、坤巻には「山水之写生之論」「山水之名目」「平園山水之図」「山水六遠之論」「画南北之訣」「四季雑山水之画題并山水之図」「花鳥之画題」「写生小鳥之図」など11項について記す。SE02424
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〈江戸神仏〉願懸重宝記
¥1,400
★〈江戸神仏〉願懸重宝記 【判型】中本1冊。縦160粍。【作者】万寿亭正二(葛葉山人・並木五瓶二世)作。勝川春亭画。 【年代等】文化11年1月初刊。明治初年再刊。[江戸]西宮弥兵衛板。 【備考】分類「地誌」。「初編」と記すが初編のみの刊行。当時江戸府内で流行していた願掛け・流行神31例を紹介したもの。例えば、頭痛なら高尾稲荷の社、疱瘡の願なら錐大明神、虫歯や口中一切の願ならおさんの方…というように巻頭目録に、寺社名を願懸けの種類とともに掲げてある。SE02420
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冠位通考
¥1,000
冠位通考 【判型】大本1冊。縦267粍。 【作者】石原正明(マサアキラ、喜左衛門)作。 【年代等】文化2年7月作・刊。[名古屋]永楽屋東四郎(東壁堂)板。 【備考】分類「有職故実」。袋綴じ展開収録。本書は、日本の位階制度について解説したもの。推古朝の冠位十二階(603年)に始まり大宝令(701年)で完成するまでの変遷を詳しく考察し、また、外位、勲位、親王・諸王の位階、僧位、神階などについても解説している。著者の石原正明(1760‐1821)は尾張国海東郡神守村(現津島市)出身の国学者・歌人。一時本居宣長の門下となり、江戸に出て塙保己一の下で「群書類従」の編纂に携わった(愛知芸術文化センターHP参照)。 SE02415
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〈文化秀詠〉冠附後の栞[〈冠附〉後の栞]
¥6,660
★〈文化秀詠〉冠附後の栞[〈冠附〉後の栞] 【判型】横本1冊。縦102粍。 【作者】山下巴勢(ハセイ、鼠六斎ソロクサイ・鼠六坊)作。 【年代等】文化13年春、孔陀羅庵序。文政元年5月刊。[大阪]藤屋徳兵衛(含章堂)板。 【備考】分類「雑俳」。袋綴じ展開収録。本書は、「いつ迄も」「内外なふ」「とんと別」などの題に対してそれぞれ数句ずつの作品を掲げた冠付集。冠付(かむりづけ)とは、雑俳で、初めの5文字を題として出し、これに中7字、下5字を続けて、1句にまとめる文芸。「笠付(カサヅケ)」「烏帽子付(エボシヅケ)」「冠句(カムリク)」とも。 SE02407
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嘉民談
¥1,400
★嘉民談 【判型】半紙本1冊。縦225粍。 【作者】不明。 【年代等】文化6年7月刊。刊行者不明。 【備考】分類「神道」。SE02405
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竃神秘説
¥1,000
竃神秘説 【判型】半紙本1冊。縦224粍。 【作者】玉田永教作。中臣種徳(竜淵主人)序。 【年代等】文化4年9月序・刊。刊行者不明。 【備考】分類「神祇」。SE02395
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仮名類纂[仮字類纂]
¥1,000
仮名類纂[仮字類纂] 【判型】大本1冊。縦260粍。 【作者】関根江山(為宝・菅原太加羅)作。過日庵祖郷編。慈広序。 【年代等】文化10年秋、林衡跋。天保12年9月、槐舎初刊。嘉永7年12月作。安政2年6月初刊([江戸]英文蔵板)。明治30年6月再刊。[東京]早矢仕民治板。 【備考】分類「書道」。彫工=二世朝倉伊八。関根江山は、江戸時代後期の書家。天保(1830-44)頃の人。江戸下谷に住み、書道を教授し、かたわら古今の名筆をあつめて刊行。行書・草書を得意とし、和歌にもすぐれた。名は為宝(ためとみ)。字は親卿。別号に趙斎・揮月堂。著作に「仮名類纂(るいさん)」「音韻仮字格(おんいんかなづかい)」(コトバンク)。SE02379
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雅語音声考[雅言音声考]・希雅
¥1,000
雅語音声考[雅言音声考]・希雅 【判型】半紙本2巻1冊。縦229粍。 【作者】鈴木朖(アキラ、鈴木離屋)作。 【年代等】文化13年9月序・初刊。[名古屋]永楽屋東四郎板。 【備考】分類「語学」。本書には刊年の記載がなく、書袋に「合刻/離屋鈴木先生著/雅語音声考/希雅/文化丙子歳鐫 東壁堂発兌」と記す。『雅語音声考』は、もと「言語音声考」と題した草稿(平田篤胤の写した本を伴信友が転写せしめ書入れした本)の奥に、享和癸亥(享和3年)6月とあるが、刊本は文化13年(1816)の本居大平の序を持つ。語には、もと物の音声を写し、また、物の形や意を音声に写して命名したものがあるとして、例を挙げて説く。語の形式と意義とを発生的に関係づけようとする見方は肯定すべき点を含んでおり、後の音義説と同日に論ずべきものではない(「日本古典文学大辞典」参照)。鈴木朖(1764~1837)の著書。鈴木朖は尾張藩士。優れた儒学者、国学者で、その文法学説は現代に大きな影響を与えている。本書は、古典の用例から発音と意味とが結び付いた理由を説明できる語彙を集めて簡単な解説を施したもの。ふつう、言葉は発音と意味とが理由なく結び付いているが、擬音語や擬態語と呼ばれるものは、発音で、あるものや意味を象徴する。よく観察すると、一般の語彙にもそのような言葉がある。展示した最初の頁では鳥や虫の鳴き声がその名称になった例があげられている。後の方の頁には、息を吹くのはぷっと言う動作であるなどと書かれている。朖は「音象徴」という現代言語学の課題の一つに気付いていたのである。頁の右側、総説の末尾の部分には、石川雅望が同様の考え方(おそらく『雅言集覧』になったもの)を述べているが、これは自分が先に唱えた説である旨が書かれている。朖の学問に対する背筋を伸ばした姿勢がよくわかる。合冊された『希雅』は、漢字の訓読みについて同様に解説したもの。なお、並べて展示しているものは、この本が売り出されたときの紙筒(カバー)である。この本は刊行事情に関する奥付を欠いているが、紙筒に書かれている文字によって1816(文化13)年に刊行されたとわかる貴重な資料である(愛知県立大学HP)。SE02324
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雅言仮名格同拾遺[雅言仮名格・雅言仮名格拾遺]
¥2,640
雅言仮名格同拾遺[雅言仮名格・雅言仮名格拾遺] 【判型】小本2巻合1冊。縦161粍。 【作者】市岡孟彦(市岡猛彦タケヒコ)補訂(正編)・編(拾遺)。鈴木春蔭跋(拾遺)。 【年代等】正編:文化3年11月、尾張宿禰保秀序。文化4年5月初刊。文化13年8月補訂・再刊。[名古屋]市岡孟彦蔵板。拾遺:文化11年11月刊。[名古屋]槲園社中蔵板。[名古屋]松屋善兵衛売出。 【備考】分類「語彙」。楫取魚彦『古言梯』の増訂本。別本に本書を「此書は古言梯の誤をたゝしもれたる詞ともを/九百余増補したる書也/雅言假字格二冊/同拾遺一冊/…製本所 慶雲堂」と紹介する。SE02321
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〈算法〉海路安心録
¥1,660
〈算法〉海路安心録 【判型】大本1冊。縦粍。 【作者】坂部広胖(コウハン、戸田広胖・山田広胖・子顕・勇左衛門)作。 【年代等】文化13年10月刊(国文学研究資料館DB)。刊行者不明。 【備考】分類「航海・和算」。落丁箇所を別本コピーにより補充。本書は、江戸後期の西洋式の航海術書。数学者坂部広胖(ひろなお)著。文化13年刊。師の本多利名の未刊の大著「渡海新法」を一般の船乗り向きにやさしく略述し、航海術の基本である球面三角法の知識がなくても方向表によって船の位置と方位を求められるようにした実用的な書物。略して「海路安心録」ということが多い(コトバンク)。/航海に必要な初歩知識・心得と、羅針盤の読み取り方や距離や現在地の計測方法などの基本を教えた入門書。冒頭「総説」では、航海術に必要な天文学・気象学・地学等の基礎知識を簡潔に記すほか、「洋中水を取全図(オキナカタニテミズヲトルゼンズ)」と題して、沖合の水深「五十尋(約90メートル)」以上の深海から真水を採取する方法を図解とともに説明する。本文ではまず、日・時・分・秒(時間)、周・度・分・秒(方角)、里・町・間(距離)の基本用語、「度を里数に変ずる法」「里を時に変ずる法」「時を度に変ずる法」「三率の法」「三十二方針盤」「海路図解(用法として例題6題を付す)」について簡潔に説明し、巻末に「方向表」を掲げる。 SE02291
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改補外科調宝記
¥4,080
改補外科調宝記 【判型】横本1冊。縦110粍。 【作者】不明。 【年代等】文化2年11月補刻。江戸後期後印。[大阪]河内屋嘉七ほか板。 【備考】分類「医学」。袋綴じを展開して収録。本書は、主に身体各部に生ずる外科的疾患の症状や治療法などを整理した調法記。巻頭に「諸腫瘡の図」を掲げ、以下「癰疽(ヨウソ)総論」「同治法辨論」「脳疽(ノウソ)之論」「乳癰乳岩并諸乳病」「肺癰肺萎」「心癰」「脇癰」など99項目に分けて記す。/悪性の腫れ物について、その症状と治療法、薬方について記した書。傷についても若干の項目がある。巻初に百十一集の「諸腫瘡之図」を人体の絵とともに示している(国文学研究資料館DB)。SE02287
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会席料理細工庖丁(〈会席料理〉細工庖丁・細工包丁)
¥1,800
会席料理細工庖丁(〈会席料理〉細工庖丁・細工包丁) 【判型】横本1冊。縦107粍。 【作者】浅野高蔵(直隆)編・書・凡例。石田玉山(法橋玉山)画。 【年代等】文化2年1月、専愚子序。文化2年1月凡例。文化2年6月、粕長者鉄格子(波麿)序。文化3年1月刊。[大阪]赤松九兵衛ほか板。SE02272
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〈文化再正〉改算塵劫記
¥1,000
〈文化再正〉改算塵劫記 【判型】半紙本1冊。縦225粍。 【作者】長秀画。 【年代等】文化年間刊。[大阪]綿屋喜兵衛板。 【備考】分類「和算」。江戸後期の薄手の簡略版塵劫記。見返に「九九之数」「鼠さんの事」を載せ、本文は「まゝ子だての算」「大数の名」「田数名の事」「諸物軽重量目事」「八さんの割の事(二~九之段)」「見一~見九図」「俵まはしの事」「すぎはへ俵積の事」「柴薪たば数の事」「利そくの事」「人足づもりの事」「こく高割合の事」「日に日に一ばいの事」「かけてわるさん」等を収録し、裏表紙見返に「米売買之算」を掲げる。 SE02266
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音韻啓蒙
¥1,000
音韻啓蒙 【判型】大本1冊。縦266粍。 【作者】鳥海松亭(仲黙・恭・鳥海恭トリノウミヤスシ)作。小泉雄周(碩甫)校。 【年代等】文化12年4月、亀田鵬斎(長興・興・国南・公龍・穉龍・士龍・士雲・公芸)序。文化13年夏刊。鳳翔館(著者)蔵板。 【備考】分類「音韻」。鳥海松亭(安永1(1772)~文政2.4.18(1819.5.11))は、江戸後期の学者。名は恭、字は仲黙、重三郎と称す。松亭は号。書斎号を鳳翔館。庄内(鶴岡)藩医鳥海良琢の長男に生まれたが、家督を譲り江戸に出て下谷三枚橋に住む。当時活躍中の学者や文人たちと交友を持ち学問に努めた。漢学を市河寛斎、蘭学を吉田長淑の蘭馨堂に学ぶ。文化13(1816)年に刊行された著書『音韻啓蒙』は和漢洋の研究のなかから日本語の音韻、表記法を論じたもので言文一致を提唱していることは注目される。他に『文章逢源』『荘子独断』『大学奉旨』『中庸奉旨』『泰西余言』『松亭小言』『音韻析毛』が知られるが、『音韻啓蒙』のほかは残っていない(コトバンク)。 SE02226
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〈道外節用〉小野恵譃字尽[小野の馬鹿村虚字尽]
¥1,000
〈道外節用〉小野恵譃字尽[小野の馬鹿村虚字尽] 【判型】中本1冊。縦180粍。 【作者】式亭三馬(游戯堂)作・序。楽亭馬笑(楽山人・楽斎)校。歌川豊国(三世か)画 【年代等】文化3年1月刊。[江戸]紙屋利助(文成堂・文盛堂)板。 【備考】分類「滑稽本」。『小野篁歌字尽』に似せて作った本文を始め、語彙を中心とする種々のパロディーを集めた往来物風の滑稽本。本文は「亻+春(うわき)・亻+夏(げんき)・亻+秋(ふさぎ)・亻+冬(いんき)・亻+暮(まごつき)」のように字形の似た俗字を集め、さらに「春うはき夏はげんきで秋ふさぎ、冬はいんきで暮はまごつき」といった狂歌を添える。また、後半の「編冠構字尽」「五性名頭字尽」「異類異名尽」「妄書(むだがき)かなづかひ」「手の筋早見」「どういふもんだ痕紋図説」「人相小鑑」「人相図論」「諸流小謡」のほか、前付・頭書等に種々の戯文を載せるが、「胸算用早割乃法」「じれ子さん」「年中通用文章」「紋づくし」「〈大篆・小篆〉似字尽」「無礼不躾方」など、いずれも往来物のもじりである。SE02214
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〈道外節用〉小野恵譃字尽[小野の馬鹿村虚字尽]
¥1,000
〈道外節用〉小野恵譃字尽[小野の馬鹿村虚字尽] 【判型】中本1冊。縦180粍。 【作者】式亭三馬(游戯堂)作・序。楽亭馬笑(楽山人・楽斎)校。歌川豊国(三世か)画 【年代等】文化3年1月刊。[江戸]上総屋忠助原板。西村屋与八後印。 【備考】分類「滑稽本」。『小野篁歌字尽』に似せて作った本文を始め、語彙を中心とする種々のパロディーを集めた往来物風の滑稽本。本文は「亻+春(うわき)・亻+夏(げんき)・亻+秋(ふさぎ)・亻+冬(いんき)・亻+暮(まごつき)」のように字形の似た俗字を集め、さらに「春うはき夏はげんきで秋ふさぎ、冬はいんきで暮はまごつき」といった狂歌を添える。また、後半の「編冠構字尽」「五性名頭字尽」「異類異名尽」「妄書(むだがき)かなづかひ」「手の筋早見」「どういふもんだ痕紋図説」「人相小鑑」「人相図論」「諸流小謡」のほか、前付・頭書等に種々の戯文を載せるが、「胸算用早割乃法」「じれ子さん」「年中通用文章」「紋づくし」「〈大篆・小篆〉似字尽」「無礼不躾方」など、いずれも往来物のもじりである。SE02213
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踊独稽古[踊ひとり稽古・おどり独稽古](複製)
¥1,000
踊独稽古[踊ひとり稽古・おどり独稽古](複製) 【判型】中本1冊。縦182粍。 【作者】藤間新三郎編。葛飾北斎(1世、勝川春朗・俵屋宗理・為一・画狂人・卍老人・葛飾戴斗1世)画。複製本は服部幸雄解題(底本説明も本解題による)。 【年代等】文化12年1月、坂東三津五郎3世(秀佳)序。文化12年春、市川団十郎7世(三升)序・初刊([江戸]鶴屋金助(双鶴堂)原板)。天保6年夏再刊([江戸]大嶋屋伝右衛門板)の複製。複製本の版元不明。 【備考】分類「舞踊」。「登り夜舟」「気やぼう寿どん」「悪玉おどり」「団十郎冷水売」の踊り方を図解した踊りの独習書。手足の動かし方や振りなどをコマ送りのように詳しく図示したもので、図解は多く半裸で描き、手足の構えや運び方、また、腰のひねり方などを分かりやすくするためという(例えば、「登り夜舟」の冒頭部の割注には「いづれもはだをぬぐにはあらずして、あしののびちゞみ、まがる、又はみのひねり等のよくわかるやうに、ゑがゝせんためとしるべし」とある)。また、基本的に正面図を描くが、正面からでは判別しがたい場合には、角度を変えて描き、正面の方向に「正」の印を付すという、細やかな配慮も見られる。 SE02209
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〈百人一首〉小倉の山ぶみ[百人一首小倉の山踏・小倉の山婦美](4種)
¥1,700
〈百人一首〉小倉の山ぶみ[百人一首小倉の山踏・小倉の山婦美](4種) 【判型】大本1冊。収録順に縦268・252・265・263粍。 【作者】中津元義注。本居春庭序。 【年代等】享和3年3月刊。[松阪]柏屋兵助ほか板。 【備考】分類「百人一首・和歌注釈」。早印本・後印本など4種を収録。『〈百人一首〉小倉の山ぶみ』は、深井一郎・道井登「「百人一首小倉の山踏」の俗語(訳語)について」(『金沢大学教育学部紀要・人文科学・社会科学編』35巻、1986年)によれば、本居宣長・春庭の門人の中津元義が、初学者のために、宣長の『古今集遠鏡』に倣って、当時の俗語をもって訳したもの。本書の例言は『遠鏡』の例言に倣って記されており、その書き方は、細かい例証のほとんどを省略し、考え方のみを記す、あるいは、扱う項目や項目語も明確なものだけを記し、後は省略するというものであり、訳の付け方も、『遠鏡』の例言中の説明しやすい、明確なものの範囲で忠実な態度で訳を付けている。しかし、宣長のような歌の心を汲み取った訳は見られない。『遠鏡』では訳の付け方に種々の工夫がなされて補訳が多い一方で、『山踏』では補訳が少ない。 SE02197