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気海観瀾
¥1,040
気海観瀾 【判型】大本1冊。縦258粍。 【作者】青地林宗(青池盈・芳滸)作。 【年代等】文政8年12月作者凡例。文政10年7月、桂川甫賢(国寧クニヤス・桂嶼・清遠)序・刊。[江戸]芳滸園(著者)蔵板。和泉屋吉兵衛(名山閣)売出。 【備考】分類「物理」。日本最初の物理学書。青地林宗著。1巻。文政10年(1827)刊。西洋の理科書を抄訳し、物質の定義、力学や自然現象を図解して漢文で説明したもの。青地林宗(あおちりんそう)が1825年(文政8)に書き、27年に出版した日本で最初の物理的科学の刊本。桂川甫賢(1797‐1844)による序文4ページと凡例4ページ・本文80ページ・図6ページからなり、全文漢文で書かれている。〈凡例〉に、さきに西洋の理科書を渉猟し、格物綜凡若干編を訳述したが、そのうち〈気性〉数十章を抄し、気海観瀾と題し出版する、とある。その内容は、体性、引力、温質、気性、気種、窒気、清気、燃気、硬気、吸気、光、色、音、越列吉的爾(エレキテル)、気化、雲、雨、電雷、虹、水性、験水、潮汐等40項目にわたり、19世紀初頭ヨーロッパの物理・化学の基礎的知識が簡潔に記述されている(コトバンク)。 林宗(安政四‐寛政一二)は伊予松山の人 馬場佐十郎に蘭学を学び 天文台訳員となる この書は林宗が かねて泰西理科書より訳述しておいた『格物綜凡』のうち 「気性」に関する部を抄したものであり 我邦理科書の濫觴の一つである(日本科学古典全書)。SE02498
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看病手引歌
¥1,400
★看病手引歌 【判型】半紙本1冊。縦236粍。 【作者】霊応(尾張萩白山)作。 【年代等】文政10年1月刊。刊行者不明(施印)。 【備考】分類「教訓」。底本は刊行者不明だが、別に[名古屋]白山本地堂板もある。なお底本裏表紙には「年玉、清浄院」の墨判を押す。表紙とも7丁の小冊子。「いざやしめさん世の中に、くるしきものは人々の、身にある病と思ひしれ、いまだ人目にあらわれず、外の色にも見へずとも、此身の内にいさゝかも、なやむところのありぬれば、立居起臥(タチイオキフシ)やすらかに…」と起筆するように、七五調の和讃形式で、看病の意義や具体的な看病の方法や諸注意を教えた書。他人を看病した者の功徳や看病しなかった者の禍、臨終に際しては病者に念仏を勧めるべきことなどを諭して結ぶ。SE02490
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神字日文伝・同附録[疑字篇]
¥2,380
神字日文伝・同附録[疑字篇] 【判型】大本2巻附録1巻3冊。縦266粍。 【作者】平田篤胤(大壑・元瑞・玄琢)作。高橋国彦・相田饒穂・佐藤信淵・森川士義・石上鑒賢・原田秀親校。岩崎長世序。小笠原以忠跋。附録は、平田篤胤作。平田銕胤校。 【年代等】文政2年5月作。文政2年6月自跋(附録)・刊。[江戸]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)板。 【備考】分類「文字」。『神字日文伝』は、2巻2冊、岩崎長世が上梓頒布。文政2年5月に成ったものを同7年屋代弘賢の序(漢文体)を付して刊行。篤胤が別著『古史徴開題記』に論じた神代文字存在の説の証憑として、また最も信ずべきものとして、「日文(ヒフミ)」について考察し、その信憑性の高い伝写13種を示す。その冒頭に「まづ取すべて云べき事ども」と題して、神代文字に関する従前の諸説を挙げる(「日本古典文学大辞典」参照)。また、附録「疑字篇」も神代文字研究のための語学書で、篤胤が全国に伝わる神代文字とその伝承を集めて考察したもので、「日文」「上宮太子御壓尺の銘」「十二支(2種)」「神代十干十二支之大事」「三才文」「神代四十七言」「太占之卜」「神代五十音」「出雲の国の石窟の神代文字」「数量文字」「隠岐の国の岩窟の文字」「筑後の国石窟の文字」「上古之文字」「神代四十七言」「神代象字伝」「神躰勧請之御正神」「大己貴命之霊句四十七言」「思兼命之霊句四十七言」「斎部家の極秘神名」「宗源道極秘の神名」「論語の訓」「天名地鎮(アナイチ)」「土牘秀真文(ハニフダホツマブミ)」「三輪の神社額字」「本朝五十音の和字」「和字略画」「神事五十韻」「御笠山の伝記」「神代文字二体」「神代五十韻字」「秀真伝(ホツマツタエ)」「数名」「天地の字竜田の神号」「五行の仮字二体」を収録する。SE02470
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還魂紙料[すきかへし](2種)
¥2,600
還魂紙料[すきかへし](2種) 【判型】大本2巻2冊。収録順に縦258・262粍。 【作者】高屋知久(柳亭種彦1世・足薪翁・九尻亭佐寝彦(クジリテイサネヒコ)・柳風成(ヤナギノカゼナリ)・心種俊(ココロノタネトシ))編・序。葛飾北斎(為一)画。千形仲道書。 【年代等】文政7年春作。文政9年12月初刊([江戸]西村屋与八ほか板)。明治15年7月求板。[東京]蓮沼善兵衛(競英堂)板。 【備考】分類「随筆」。『還魂紙料』は、2巻2冊、随筆、柳亭種彦著。文政7年成り、文政9年、江戸西村屋与八刊。書名の訓みは、柱刻には「すきかへし」とあるが、種彦の合巻『雁金紺屋作早染』(文政9年)中に「くわんこんしれう」と振り仮名があり、これをとる。内容は、風俗・芸能などに関する事物や言葉についての考証を記したもの。取り上げられている事項の見出しを列挙すると、上巻には、「千年飴」「因幡が浄瑠璃」「塩屋長次郎」「若衆木偶(ニンギョウ)」「安阿弥の作」「懸髭(カケヒゲ)」「浄土双六」「浄瑠璃節の起源」「キリコ灯籠」「喉が渇くといふ諺」「夷屋(エビスヤ)吉郎兵衛」「雛の蛤貝」「秋色桜」「来迎売(ライゴウウリ)」「いとこ煮」「八百屋お七の歌舞伎」「梵天国」の17条。下巻には「七夕踊」「糒(ホシイイ)の看板」「酢の看板」「十筋右衛門(トスジエモン)」「慳貪」「玉川千之丞」「柴垣節」「江戸酸漿(ホオズキ)」「稲荷岡」「浅草祭の番付」「煙草の一服一銭」の11条。なお、巻末に既述の7項目についての補足がある。考証は、俳諧・狂歌・浮世草子・辞書・地誌等の諸書を引用した詳細なものであり、著者の博識ぶりをうかがわせる。また、古書の挿絵や古画を精細に模刻(一部、葛飾北斎画あり)している箇所が多いことも特色言える。項目は比較的少ないが、風俗・芸能・雑事に関する考証として利用価値は高い(「日本古典文学大辞典」参照)。/江戸後期の考証随筆。柳亭種彦著。為一(葛飾北斎)画(若干図)。1826年(文政9)刊。2巻2冊。原本の版心(柱)にある〈すきかへし〉を書名にする向きもあるが、同年刊の種彦の合巻に自身音読している。1824年成稿。上巻17項、下巻11項と補説7項。江戸初期の著名俳優、戯曲、芸能、習俗などにつき、古俳書から引例し、古画を模出紹介して精細な考証ぶりを示した高度な考証書(コトバンク)。/千年飴・因幡が浄瑠璃附近江節・塩屋長次郎・若衆木偶等、主に近世前期の古風俗に関する考証随筆(西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DB)。 SE02437
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漢画捷径(四愛人物之部)
¥1,400
★漢画捷径(四愛人物之部) 【判型】大本1冊。縦264粍。 【作者】大倉笠山(リツザン、大蔵笠山・大倉国宝・穀コク)画。中林竹洞校。 【年代等】文政2年夏、中林竹洞序。嘉永5年春再刊。[京都]近江屋佐太郎板。 【備考】分類「絵画」。第11丁落丁のため別本にて補った。中林竹洞に画を、頼山陽に詩を学び、詩文にも優れた江戸後期の画家、大倉笠山による漢画絵手本。巻頭に「四君子(蘭・竹・梅・菊)」の墨絵(模写)を掲げ、続いて各種人物の描き方を示した「人物描法」を掲げる。人物描写については「半点モ世ニ媚ルノ相アルベカラズ…凡ニコヘ塵ヲ出ルノ気象ヲ写ベシ」と説く。 SE02422
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鎌倉夢物語[中山夢物語・中山大納言物](文政3年)
¥2,000
★鎌倉夢物語[中山夢物語・中山大納言物](文政3年) 【判型】大本1冊。縦255粍。 【作者】船橋栄蔵書。 【年代等】文政3年6月書。 【備考】分類「実録」。『中山大納言物』は、実録。『徳川実記』寛政5年(1793)2月16日の条に見える、閑院宮典仁親王(光格天皇父君)に太上天皇の尊号を奉る件で、中山前大納言愛親と伝奏の正親町前大納言公明が、幕閣と対問した一件の実録体小説。写本で伝わった。初めは1巻1冊、『中山夢物語』『京洛関東小夜物語』『中山亜相公東下向問答』など様々の異名で写され、どれが初名か不明。内容はみな殆ど同じ。三代将軍の時、幕府は鷹司関白に古筆類などを賄賂として、朝廷から東叡山寛永寺造営の許可を得、中宮の父として徳川秀忠に太上天皇の称を得た一条を初めに掲げる。内容が一部異なる異本が多く、幕末には『中山深秘録』のように複雑な筋のものも登場する。朝廷贔屓や松平定信の政治の不評判など、大衆の傾向を様々に反映した実録である(「日本古典文学大辞典」参照)。 SE02394
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鎌倉法語集
¥1,000
鎌倉法語集 【判型】大本1冊。縦253粍。 【作者】良忠(然阿)作(述)。隆円(順阿・託静)編。中西誠応画。 【年代等】文政9年1月隆円(順阿)跋。文政9年7月、託静室跋。江戸後期後印。[京都]沢田吉左衛門板。 【備考】分類「浄土」。『鎌倉法語集』は、一名『然阿上人法語(ネンナ(ネンア)ショウニンホウゴ)』とも。1巻。隆円編。文政9年刊。隆円が、信冏の七回忌にあたり、その弟子卓明等の資助を得て、良忠著作から在家の人々にも理解しやすい文章を選び、和文体に改め編纂したもの。内容は良忠の伝記にはじまり、法語26、他に『選択伝弘決疑鈔裏書』の三心釈、「三祖記主禅師起請」「四祖白旗上人起請」を集録。また隆円は法然の法語集として『吉水法語集』(文化8年刊)、聖光の法語集として『鎮西法語集』(文政12年刊)を編纂しており、本書とあわせ、これらを「三代法語集」という。昭和11年、翌年に控えた知恩院での聖光・良忠・源智の大遠忌の記念出版として、「三代法語集」中、意義の難解な部分、重複しているところを省略し、これに信冏『筑紫法語集』の大部分、源智『選択要決』の一節を付属し、さらに注釈を施し、『三代法語抄』として刊行している(「WEB版新纂浄土宗大辞典」参照)。 SE02391
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金儲盛場鑑[金儲花盛場]
¥700
金儲盛場鑑[金儲花盛場] 【判型】中本2巻1冊。縦169粍。 【作者】十返舎一九(重田一九・貞一・十遍斎・十遍舎)作・序。歌川安秀画。 【年代等】文政13年春序・初刊。江戸後期再刊。[江戸]山口屋藤兵衛(錦耕堂)板。 【備考】分類「合巻」。袋綴じ展開収録。本書は、江戸の盛り場に見られる飲食店・商店・見世物・遊技場・大道芸等の様々な職業を、狂詠と挿絵で描いた合巻。上下2巻で、上巻に茶見世・見世物・楊弓・口中療治・軽業見物・落咄・軍書講釈・辻卜筮(ツジウラナイ)・浄瑠璃・読売・売薬・鮓見世・飴売・甘酒・放下師(ホウカシ)・覗唐操(ノゾキカラクリ)・西瓜断売(スイカタチウリ)・水売の18種、下巻に引札配(ヒキフダクバリ)・蒲焼・心太(トコロテン)・勧化・焼芋・手遊物・餅屋・干舖(ホシミセ)・真粉細工(糝粉細工シンコザイク)・植木屋・唐辛子・団子舖(ダンゴミセ)・膏薬売・玉子売・胡麻揚・曲馬・淡雪・蕎麦屋・茶漬見世・居酒屋の20種を載せる。 SE02381
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〈小三金五郎〉仮名文章娘節用(再版)
¥5,440
〈小三金五郎〉仮名文章娘節用(再版) 【判型】中本3編9巻9冊。縦179粍。 【作者】曲山人(三文舎自楽・司馬山人)作・序。歌川国直画。 【年代等】初編:文政14年(天保2年)1月、文盲短斎序。3編:天保5年1月自序。天保2・5年刊。刊行者不明。 【備考】分類「人情本」。袋綴じ展開収録(見開き図は再掲、また、末尾に糸綴じ後の表紙・裏表紙を再掲)。書名の「節用」はいろは引き辞書「節用集」の略で、女性の手本とすべき読み物の意を込めたもの。天保2-5年、江戸西村屋与八・丸屋金兵衛刊。曲山人が素人作者の草稿に手を入れて補綴完成した作品。浄瑠璃・歌舞伎の額(ガク)の小さん・金屋金五郎情話の人名を借りている。男女の一筋に貫こうとした誠実な愛情が、一人の悪人も敵役もいないのにも関わらず、形式を重んずる武家社会の義理にからまれて、愛人と愛児を残しての妓女の自殺という悲劇に終わらなければならなかった経過が、洗煉された会話を主として、人情のくまぐままで行き届いて見事に描き出されている作品である。人情本の代表的傑作として高く評価される。天保6年以降同末年に至る間に、画者を歌川国直に変更して改刻再版された。初板よりもこの方が流布している(「日本古典文学大辞典」参照)。曲山人(きょくさんじん)作の人情本。角書(つのがき)「小三(こさん)金五郎」。3編9巻。1831~34年(天保2~5)刊。初め歌川国次の絵で出され、のち歌川国直の絵で再版されて、後者のほうが流布した。作者も「曲山人補綴(ほてい)」となっているので、曲山人が巷間(こうかん)行われていた写本を補ったものと考えられるが、確証はない。仮名屋金五郎と幼なじみの小三が波瀾(はらん)のすえ結ばれるが、義理に迫られた小三が自害するという悲話。勧善懲悪風の作が多かった当時の人情本のなかでは、話のおもしろさと情緒あふれる描写によって出色の当り作となる。人情本中の代表作の一つでもある。続編に『清談若緑』(刊年未詳)があり、曲山人作となっているが、偽作である(コトバンク)。SE02375
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金沢名所杖[金沢大意〈附十三ケ村并神社仏閣名所古跡及八景十二景之事〉]
¥1,400
★金沢名所杖[金沢大意〈附十三ケ村并神社仏閣名所古跡及八景十二景之事〉] 【判型】大本1冊。縦248粍。 【作者】伊藤景山(旭松堂)作。 【年代等】文政6年1月刊。板。 【備考】分類「地誌」。袋綴じを展開して収録。武州久良岐郡六浦荘金沢地方(六浦(武州金沢)藩)を紹介した小冊子。地理的位置や沿革を始め、同地の神社仏閣・古跡名所などの概要を記す。SE02371
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仮字考(岡田真澄・2種)
¥2,700
仮字考(岡田真澄・2種) 【判型】大本2巻2冊。収録順に縦262・271粍。 【作者】岡田真澄(源真澄・月楼)作。 【年代等】文政5年1月、亀田鵬齋(翼・長興・興オコル・国南・公龍・穉龍チリュウ)序。文政5年春、清水浜臣序・刊。[江戸]月楼蔵板。[江戸]麦秋堂製本。 【備考】分類「文字」。別本も抄録した。本書は、仮名の諸体の字源を知らしめる入門書として書いた旨を凡例に述べているが、漢字学の知識を有した著者として、字書・韻書を引いて字形・字音を詳しく説き、頭書に「秋萩帖」「古今集古筆」「重之百首」などによって、小野道風・藤原行成らの字を集めて、書道上の参考にも供している。もともと真澄は、別に『本朝書話』『本朝墨帖論』『仮字類叢』『仮字類弁』『連仮字格』の5部の書を編んでいたが、それらから要領を抜いて啓蒙書として作ったという。和書では『伊呂波字考録』『大観抄』『国文通考』などを引き、清水浜臣・村田春海・前田夏蔭らの説もよく参酌していて、他の文献に及ぶことも博く、比較的に穏健で優れた考説に満ちている。仮名を五十音順に掲げて、それぞれにつき当時通行の平仮名・片仮名をまず示してから異体・変体に及ぶ(「日本古典文学大辞典」参照)。 SE02370
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勝五郎再生記聞[再生記聞](2種)
¥2,340
勝五郎再生記聞[再生記聞](2種) 【判型】半紙本1冊。収録順に縦240・262粍。 【作者】平田篤胤作。羽田野敬雄(たかお)補。 【年代等】文政6年6月奥書。江戸末期書。大正4年1月校合(朱筆)。 【備考】分類「雑史」。文政5年11月、武蔵国多摩郡中野村の百姓、源蔵の息子として生まれた勝五郎が、兄や姉に対して「もと程窪村・藤蔵の生まれ変わりである」と語った輪廻転生の話を平田篤胤が直接取材してまとめた書。羽田野敬雄(1798-1882)は、幕末~明治の国学者で、寛政10年2月14日生まれ。養家をついで三河(愛知県)羽田神明社・八幡社の神職となり、平田篤胤に学ぶ。嘉永元年羽田八幡社境内に文庫を設立して和漢の典籍1万余巻を収集。明治元年皇学所御用掛。明治15年6月1日死去。85歳。三河出身。本姓は山本。通称は常陸、栄木(さかき)。号は栄樹園など。廃仏毀釈運動の推進者で、近代的図書館活動の先駆者。前半所収本の巻末には、羽田野敬雄が三河国加茂郡松平村(現・愛知県豊田市)の高月院で聞いた山伏風の異人に連れ去られた子供の体験談を付す(この部分は底本に独自の内容)。 SE02357
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鹿島名所図絵[鹿島志・東国名所図会鹿島記](3種)
¥3,180
鹿島名所図絵[鹿島志・東国名所図会鹿島記](3種) 【判型】大本2巻2冊。収録順に縦259・257・257粍。 【作者】北条時鄰(トキチカ)作。鹿島鶴翁(鹿島則瓊ノリヨシ・大宮司中臣鹿島連則瓊)序。八島五岳(定岡・岳亭)画。 【年代等】文政6年9月、成島司直・高田与清(小山田与清・知非斎)序。文政7年3月刊。[江戸]須原屋茂兵衛ほか板。 【備考】分類「地誌」。同板3種を抄録した。鹿島神宮は古くから常陸国の一の宮として崇められてきた。上巻は鹿島神宮の縁起・摂社・末社・祭礼などについて記し、下巻は神宮境内および付近の名所を紹介する(筑波大HP)。文政6年(1823)の刊行で、著者の北条時鄰は鹿島神宮の祀官の生まれです。神宮の基礎として本書を著したとあります。鹿島神宮の縁起や末社の由緒、神宮周辺の名所・旧跡などがまとめられており、「七不思議」は拾遺の部に属しています。文中には、有名な要石をはじめ順に不思議が記されています(深川江戸資料館HP)。 SE02332
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鹿島日記
¥1,160
鹿島日記 【判型】大本1巻2冊。縦273粍。 【作者】小山田与清(オヤマダトモキヨ、文儒フヒト・高田与清・平与清)作。滝山知之校・序。真斎英笑画。 【年代等】文政5年7月、長谷川宣昭・滝山知之序。文政5年7月、沢近嶺跋・刊。刊行者不明。 【備考】分類「紀行」。『鹿島日記』は1巻、紀行、小山田与清著。「かしまにっき」とも。「やんごとなき人の仰せ」により、清書提出したものを、門人・滝山知之が校訂し刊行。挿絵3面。序文、本文、歌集より成る。小山田与清の講説旅行記で、風景描写、町村の様子などの記述はほとんどない。文政3年9月7日、江戸出発。同11月6日、帰家。路程は、千住・金町・松戸・小金・柏・我孫子(アビコ)・取手・猿山・神崎(コウザキ)・佐原・香取神社・潮来・鹿島神社・延方(ノブカタ)・息栖(イキス)神社・銚子・八日市場・成田・酒々井(シスイ)・佐倉・臼井・船橋・行徳で、各地の門弟を訪ねて、『源氏物語』『日本書紀』『古今和歌集』『古語拾遺』『積徳叢談』『墓相或問』などを講じ、和歌・文章を書き与え、付近の寺社や伝説の地を訪ね、地名について見解を述べている。巻末に門人達の詠歌集を添えてある。SE02331
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花月草紙5-6巻
¥2,100
花月草紙5-6巻 【判型】大本6巻6冊。縦258粍。 【作者】松平定信(楽翁)作。 【年代等】文政元年作。堀田正敦序。江戸後期刊。刊行者不明。 【備考】分類「随筆」。政界引退後、自らの体験や信念をまとめた随筆集(堀田正敦らのすすめで文化9年より執筆)。SE02320
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花月草紙3-4巻
¥2,100
花月草紙3-4巻 【判型】大本6巻6冊。縦258粍。 【作者】松平定信(楽翁)作。 【年代等】文政元年作。堀田正敦序。江戸後期刊。刊行者不明。 【備考】分類「随筆」。政界引退後、自らの体験や信念をまとめた随筆集(堀田正敦らのすすめで文化9年より執筆)。SE02320
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花月草紙1-2巻
¥2,100
花月草紙1-2巻 【判型】大本6巻6冊。縦258粍。 【作者】松平定信(楽翁)作。 【年代等】文政元年作。堀田正敦序。江戸後期刊。刊行者不明。 【備考】分類「随筆」。政界引退後、自らの体験や信念をまとめた随筆集(堀田正敦らのすすめで文化9年より執筆)。SE02320
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花街漫録
¥1,580
花街漫録 【判型】大本2巻2冊。縦279粍。 【作者】西村藐庵(ミャクアン)作・跋。酒井抱一序。鈴木其一画。 【年代等】文政8年3月序・跋・刊。刊行者不明。 【備考】分類「随筆」。SE02296
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開中覗から久里
¥1,400
★開中覗から久里 【判型】折本1帖。縦185粍。 【作者】開林堂編・序。 【年代等】文政12年1月刊。刊行者不明。 【備考】分類「艶本」。SE02277
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〈百卅箇条〉小笠原流躾方書(2種)
¥2,760
★〈百卅箇条〉小笠原流躾方書(2種) 【判型】半紙本1冊。収録順に縦219・227粍。 【作者】不明。 【年代等】文政8年以前刊。[名古屋]円文院蔵板。[名古屋]菱屋金兵衛(文林堂)売出。 【備考】分類「武家故実・礼法」。袋綴じ展開収録。同板別本の原装本も抄録した。書名は同板別本の原題簽による。前半の「小笠原流躾方書」と後半の「小笠原流書法(秘伝)」から成る童蒙用礼法書。従来の類書とやや趣が異なり、作者の趣向が所々見られる。その編集方針が目録末尾に「小笠原流の諸礼法躾方多端にして、其奥百にいたるまでは容易ならず。且は、当時専ら行るゝ流儀、其淵源悉く記さん事恐あれば、童蒙の第一心懸、さし当り知らで叶ざる急務の事のみをゑらび抜抄して、頭書に積物・折形の図を加へあらはすもの也」と記されている。前半部は『小笠原百箇条』に相当するが、冒頭の奉公人心得は作者独自の記述である。すなわち、人との交際には慇懃であること、着座するときはまず戸口で一礼し、自分の座るべき席よりやや下座を心懸けるのが基本的な作法であるとし、身の程を弁えず上座をするのは田舎人の所業であると戒める。そして、「すべて主人の御きにあひ候はんとするはわるし…たゞ主人の御きにしたがひ、おほせ付られ候事をちがへじと奉公致すべきなり」と従来通りの心得を展開し、「年配者を押しのけて主人の前にしゃしゃり出ることは極めて見苦しいことだ」と批判する。続く「先第一披露書可嗜次第乃歌」も独特である。この部分は通常の『小笠原百箇条』では禁止条目の列挙になっているが、本書では「まづ人々のたしなみは、人の前にて歯をみがき、やうじくわえてものいふな、大きなやうじつかふまじ…」と七五調の文章で綴って暗誦の弁を図る。さらに、「太刀折紙請取渡しの事」以下約90項に分けて給仕方・客方作法・婚礼作法などを略述し、適宜図解を交えるほか、頭書に「万積物之図」「万折形之図」「茶湯指南」を載せる。後半の「小笠原流書法秘伝」は、「硯に紙をそへ持出る事」など文房具の扱い方や、書札礼を始め各種書法を示したもので約40項を収録する。また、巻末に書状等に頻出する置字30種を解説した「文法置字集解(しっかい)」を付す。このように、冒頭を除く約130項は従来の記述とほぼ同様であり、例えば「太刀折紙」、あるいは「鞠の見物」「平重門より入り座敷見物」といった事柄が庶民にとって「知らで叶ざる急務の事」とは到底考えられない。したがって本書は、個別の作法は武家礼法のままとし、導入部のみを通俗的な記述に改編したものということになろう。なお、底本の表紙見返や本文上欄余白に多数の書き入れがある。これにより、文政八年頃に三河国八名(ヤナ)郡名号村(現在の豊橋市・新城市・豊川市)の中村丈右衛門が使用した後、その子孫と思われる中村半四郎の所蔵となったことが判明する。また、欄外に愛知県知事の勝間田稔(明治19-22年に愛知県知事)の名前も記されているため、本書は明治中期まで同家で使用されたものらしい。 SE02186
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煙草録
¥1,400
★煙草録 【判型】中本1冊。縦185粍。 【作者】(清)褚逢椿(チョホウチン、仙根)・顧禄(コロク、總之)作。 【年代等】嘉慶庚辰(文政3年)刊。頤素艸堂板(和刻)。 【備考】分類「本草」。SE02139
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延寿養生談
¥1,100
延寿養生談 【判型】半紙本1冊。縦228粍。 【作者】谷了閑作。 【年代等】文政3年初刊。江戸後期後印。[名古屋]永楽屋東四郎板。 【備考】分類「医学」。著者等は『国書総目録』による。SE02134
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絵本法の通ひ路[〈信後相続〉おつゆ蘇甦物語]
¥2,000
★絵本法の通ひ路[〈信後相続〉おつゆ蘇甦物語] 【判型】半紙本2巻2冊。縦225粍。 【作者】愚老道家斎作・序。 【年代等】文政6年7月自序。文政7年7月刊。[南紀]清風館蔵板。[京都]細野重右衛門(本屋重右衛門・文英堂)売出。 【備考】分類「仏教」。越後国お露の蘇生物語。巻末広告に「此書、越後国お露といふしづの女蘓生物語を委記す」とある。国文研DBによれば、見返しに「越後の国百姓喜助の女房おつゆは大邪見にしてありしが/手次寺の教化にてたち所に安心決定して極楽へ往生/して蘇生して始終を物がたり同行を勧めたる書なり/信護相續 おつゆ蘇甦物語/京都書林 西村七兵衛刻」と記す本があるという。SE02115
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江戸名所花暦(江戸遊覧花暦)
¥2,000
江戸名所花暦(江戸遊覧花暦) 【判型】半紙本4巻4冊。縦228粍。 【作者】岡山鳥オカサンチョウ編。長谷川雪旦画。 【年代等】文政9年10月、竿斎道人序。文政10年初刊。天保8年1月再刊。明治26年12月再刊。[東京]博文館(発行者:大橋新太郎)板。【備考】分類「地誌」。SE02084