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★〈絵入日用〉女重宝記(葛飾応為画・弘化板2種)
¥8,080
★〈絵入日用〉女重宝記(葛飾応為画・弘化板2種) 【判型】大本5巻5冊、また、5巻合1冊。収録順に縦258・256粍。 【作者】高井蘭山作・序。葛飾応為(栄女・阿栄)画。 【年代等】文政12年10月自序。弘化4年1月刊。[江戸]和泉屋金右衛門ほか板。 【備考】分類「往来物」。5巻5冊本と、口絵を多色刷りにした5巻合1冊本の2種を全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)した。『〈絵入日用〉女重宝記』は、元禄5年刊『女重宝記』の一部を増訂し、挿絵を一新したもの。その繊細な挿絵は北斎の娘・阿栄による。元禄板の挿絵とは衣装・髪型・風俗、婚礼儀式等に変化が見られるように、本書は元禄板の「流行におくるゝ事多」き点を修正・補訂してある。例えば、1巻「女中万たしなみの巻」の「七、衣類の沙汰ならびにそめやうの事」で、文政年中の風俗を補足説明したり、2巻「しうげんの巻」の巻頭で婚礼における迷信・俗習の悪弊を指摘するなど部分的な増訂のほか、同巻「十一、貝合の紀元」と「十二、天児(あまがつ)の事」のように、項目そのものを新設した箇所もある。このほか、風俗・家庭医療・産育・迷信・故実など随所に加筆・修正が加えられた。SE03395
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★和泉名所・百姓往来・異見状(文政13年)
¥2,000
★和泉名所・百姓往来・異見状(文政13年) 【判型】半紙本1冊。縦240粍。 【作者】不明。 【年代等】文政13年1月書。 【備考】分類「往来物」。『和泉名所・百姓往来・異見状』は、「和泉名所」「百姓往来」「異見状」の3本を合綴した手習本。いずれも大字・4行で、「和泉名所」のみ無訓、他は付訓で記す。「和泉名所」は「陽春之弥生中はも長閑にて、我住国の寺院・古跡一見仕度、近隣之一両輩令誘引、先茅渟(ちぬ)之浦浜寺より出懸候…」で始まる文章で和泉国内の名所とその故事などを紹介した往来。「百姓往来」は、『耕作往来』や『耕作文章』とほぼ同内容の往来で、流布本『百性往来』とは異文。「抑、百性を指て御宝の民と仰とかや。春夏秋冬、七十二侯、時節之応変を考、営むへき条々常々存知事なれども、愈能(いよいよよく)童蒙ニ覚さしめんがため次第不同を厭ず愚なる筆にまかす…」と起筆して、農作業の身支度、四季の変化に応じた耕作手順と必要な道具、栽培すべき作物、折々の心得、また収穫期の検地・納税までを述べて、「…千秋万歳、万々歳、仏神加護、弥増ニ君の恵ぞ難有々々」と結ぶ。「異見状」は、流布本の『異見状』とは異なり、「屋根者笹葺に、外は自然之竹垣(ささがき)に、十四、五なる少人独使はれて、家に杖突齢にて…」で始まる教訓で、自らの人生を回顧しながら幼時の生活態度を諭す老人の話を立ち聞きした著者がその場で扇に書き付けたものとする。なお、『異見状』と酷似した往来に『徒往来』や『垣越状』がある。SE03366
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御成敗式目証註(中本・2種)
¥2,720
御成敗式目証註(中本・2種) 【判型】中本1冊。収録順に縦181・181粍。 【作者】高井蘭山注・序。 【年代等】文政11年2月自序・刊。[江戸]和泉屋金右衛門(太田金右衛門・玉巌堂)板。 【備考】分類「往来物・法制」。同板2種を全冊収録(袋綴じ展開収録)。冒頭に書袋も収録した。『御成敗式目証註』は、近世に成立した『御成敗式目』注釈書の中で最も普及したもので、本書はその中本版。『御成敗式目証註』は、多くが大本で、『御成敗式目』の本文を長短様々の約160段に分けて大字・7行・無訓で記し、段毎に細字の割注を施し、さらに頭書に楷書・小字・付訓の本文を再録する。注釈は必要に応じてかなりの長文で綴り、全体的に詳しく丁寧である。中本版はこの大本とほぼ同じだが、頭書の余白に挿絵を載せた点が異なる。また、この中本『御成敗式目証註』の巻末広告(和泉屋金右衛門蔵板目録)には、本書および振鷺亭貞居注の『実語教童子教証註』、蘭山注の『児読古状揃証註』の三書を、「渓百年翁が『経典余師』に擬して本文の間に講釈を加え、真字を以て其頭に出し、傍に仮名を附したれば、師を待ずして弁へやすく、自ら身を治るの基となるべし」と紹介する。SE03347
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御成敗式目詳解[御成敗式目証註](天保2年・2種)
¥2,880
御成敗式目詳解[御成敗式目証註](天保2年・2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦257・257粍。 【作者】高井蘭山注・序。 【年代等】文政11年春序。天保2年3月初刊。[江戸]上総屋利兵衛ほか板。 【備考】分類「往来物」。同板別本も抄録。『御成敗式目詳解』は、後に『御成敗式目証註』と改題される以前の初刊本で、近世に成立した『御成敗式目』注釈書の中で最も普及したもの。『御成敗式目』の本文を約160段に分けて大字・7行・無訓で記し、段毎に細字の割注を施し、さらに頭書に楷書・小字・付訓の本文を再録する。注釈は必要に応じてかなりの長文で綴り、全体的に詳しく丁寧である。なお、本書を中本仕立てにし、頭書の余白に挿絵を載せたものが幕末から明治初年にかけて出版された。この中本『御成敗式目証註』の巻末広告(和泉屋金右衛門蔵板目録)には、本書および振鷺亭貞居注の『実語教童子教証註』、蘭山注の『児読古状揃証註』の三書を、「渓百年翁が『経典余師』に擬して本文の間に講釈を加え、真字を以て其頭に出し、傍に仮名を附したれば、師を待ずして弁へやすく、自ら身を治るの基となるべし」と紹介する。SE03346
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★稼往来[〈異本〉農業往来](3種)
¥3,240
★稼往来[〈異本〉農業往来](3種) 【判型】大本ほか1冊。収録順に縦248・274・212粍。 【作者】臥雲和尚作。 【年代等】収録順に、文化8年閏2月書、文化10年1月書(長瀬長松所持)、文政元年10月書(近藤一久書)。 【備考】分類「往来物」。文化8年写本他3種を全冊収録した(3本目は袋綴じ展開収録)。『稼往来』は、四民における農民の重要さから農耕技術、副業、農民倫理までを述べた往来。「世に民の数四有。士は忠(マメヤカ)に君に事(ツカ)へ、武に文を兼て、治国平天下を旨とす…」のように、武士・商人・職人の順に役割を述べ、また農民出身の豊臣秀吉の例を挙げながら、工・商に比べて農業は誇るべき職業であり、その「為(ワザ)」は賤しいが「姓」は尊いものであると説く。続いて、四季耕作・作物のあらましを詳述し、さらに、水旱・救荒・地方等の農事関連の知識や農閑期の作業の数々を列記する。SE03342
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★〈万宝柱立〉番匠往来[〈修理大成〉万宝番匠往来・修理大成万宝柱建往来]
¥1,400
★〈万宝柱立〉番匠往来[〈修理大成〉万宝番匠往来・修理大成万宝柱建往来] 【判型】大本1冊。縦261粍。 【作者】鼻山人(東里山人)作・画。 【年代等】文政6年1月刊。[江戸]須原屋新兵衛板。 【備考】分類「往来物」。『〈万宝柱立〉番匠往来』は、文化13年刊『柱立往来』の頭書等に種々の図解を加えた増補・改訂版。神社仏閣建築に関連する知識と用語を綴る。冒頭数行は『柱立往来』同様だが、それに続く本文はやや異なり、関連する諸職人名、建築用材、資材輸送、基礎工事・寸尺、社殿や堂塔伽藍(建造物の種類)・室内各部、城郭建築の構造、大工道具、塗物・張物・彫物・彩色等の工法について述べ、最後に、大工番匠の心得と上棟式あらましなどを説いて結ぶ。本文を大字・6行・付訓で記す。巻頭や頭書に「飛騨の匠」「継手・組手・指口大略図絵」、その他番匠技術に関する図解を多く掲げる。SE03334
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〈作事註文〉番匠往来
¥700
〈作事註文〉番匠往来 【判型】大本1冊。縦257粍。 【作者】伊奈葉亭順三作。 【年代等】文政12年10月再刊。[江戸]北嶋順四郎ほか板。 【備考】分類「往来物」。『〈作事註文〉番匠往来』は、家屋新築の注文に応じて大工が作成する仕様書の体裁で、家屋の構造・各部の名称や素材等のあらましを綴った往来。「先梁間何間、桁行・折廻何十何間、犬走り・表庇・軒高さ・石上端より桁三ッ迄何丈何尺何寸に出、桁造北方形、東は切妻也…」で始まり、「…弓は袋に治し御代」で終わる文章で、家屋新築仕様書に必要な項目や寸法、形状・素材・装飾、工法などを一通り紹介する。享和頃刊『番匠作事文章』等とほぼ同様の往来物だが、本書は仕様書を意識して書かれている点に特色がある。本文を大字・5行・付訓で記す。頭書に、具体的な仕様書として「同仕用註文之事」など26例と、「日本国尽并領地の所名」「篇冠構尽」「潮汐満干」を収録する。SE03333
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〈新版絵抄〉農家手習状[〈新板〉農家手習状](仙台板・5種)
¥1,000
〈新版絵抄〉農家手習状[〈新板〉農家手習状](仙台板・5種) 【判型】大本1冊。収録順に縦264・261・255・253・257粍。 【作者】西村明観(富田育斎・安美)作。 【年代等】第1冊:文政5年1月刊。[仙台]伊勢屋半右衛門(裳華房)板。第2冊:嘉永元年10月再刊。[仙台]伊勢屋半右衛門板。第3冊:江戸後期刊。[仙台]西村治右衛門板。第4冊:江戸後期刊(外袋に慶応元年の書き入れ)。[仙台]西村治右衛門板。第5冊:江戸後期刊。[仙台]刊行者不明。 【備考】分類「往来物」。同板・異板など仙台板5種を全冊収録した。『農家手習状』は、「手習い」の心得を諭した往来ではなく、百姓が守るべき生活教訓を記した短文の往来物。「夫、手習は、世の中の芸の中にも第一にて、人の為にも身の為にも是に増たる事はなし…」の一文で始まり、ほぼ七五調の文章で、まず、百姓の心掛けとして公儀・法度の遵守、謹慎、喧嘩・口論の禁止、飲酒心得、博奕や虚偽の禁止などを説く。続いて、郡奉行から組頭までの諸役名や六親九族等の人倫名、身体各部の名称など若干の語彙を列挙しつつ、五倫に基づく教訓を述べ、さらに後半では農耕・農業施設・農作物・貢納に関わる基本語彙や心得を綴りながら、理想的農民像を描いて締め括る。本文を大字・6行・付訓で記す。本往来はほとんどが仙台板で、明治期に大判の一枚刷りが登場するなど主に東北地方で普及した往来である。仙台板の異板数種にはいずれも頭書に手習い図や農耕図を掲げる。なお、本書を下敷きにして綴った戯文調の往来『〈小学習字〉農家手習状』(白木柏隠作)が明治14年に刊行された。なお、天明7年作・刊『農業手習教訓書』とは別内容。SE03325
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★作事往来(平岡佐渡掾直筆本)
¥2,000
★作事往来(平岡佐渡掾直筆本) 【判型】大本1冊。縦259粍。 【作者】平岡佐渡掾(橘為寿)作・書。 【年代等】文政5年作・書。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『作事往来』は、江戸幕府京都大工頭の中井家(中井役所)配下の頭棟梁であった作者自身が自ら著した大工番匠関係の往来物。実務家の立場から編まれたことが明らかで自筆である点が貴重。中井家は江戸時代を通じて畿内5カ国と近江の6カ国の大工を支配しており、平岡家は中井家と同じ大和国出身で京都御所南東の新椹木(サワラギ)町通丸太町(現・京都市上京区)に居住していた。中井家配下の棟梁は22-23人程いたが、頭棟梁はその最高責任者で50歳以上の年長者2人が任命されたという。内容は、「諸堂舎・社屋・御殿向造営、新規普請之儀は、先、其所之地理を考、地鎮祭は修験に任せ、先、地形掘返置、土引平均、行器、亀築柱、通丁掘、栗石・土砂交、千本築、木遣音頭等面白踏〆…」と起筆し、地鎮祭、木遣音頭や釿始め等の建築儀礼に関する用語を列挙しながら儀式の手順や心得を綴り、各種木造建築に用いる基本部材、内装の壁・床・天上など各所の部材や建具の名称、さらに屋根の仕上げなどの外装関連用語や室内装飾等に関わる職人など関連用語を数多く列挙する。また、後半では紫宸殿・清涼殿など京都御所の構造や建造物名、諸役と各役所・詰所・部屋の名称などを始め、同様に、下御所、近習長屋、堂舎・講堂等、社頭等についても同様に語彙を書き連ねた後、各種渡初の儀式の心得や儀式祭壇の装飾・供物、また、儀礼のあらましまでを詳しく記す。最後に、以上の儀式には種々の秘伝があることや、儀式終了後に餅を巻き、諸人がこぞってそれを貰うこと、地鎮祭の日取りは陰陽師に任せ、吉辰に移徒(転居)し目出度く済ませよと述べて結ぶ。SE03299
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★〈頭書絵入〉松島名所文章[松島名所文庫・松嶋名所往来](4種)
¥2,560
★〈頭書絵入〉松島名所文章[松島名所文庫・松嶋名所往来](4種) 【判型】中本1冊。収録順に縦191・187・178・177粍。 【作者】黒男亭東玉画。 【年代等】享和元年頃初刊([江戸]花屋久治郎板)。文政4年8月再刊([江戸]西宮新六板*題簽商標による、また別に[江戸]森屋治兵衛板)。 【備考】分類「往来物」。初刊本および文政再板など4種を全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)した。『〈頭書絵入〉松島名所文章[松島名所文庫・松嶋名所往来]』は、「抑、事旧(フリ)にたれと、松嶋は扶桑第一の好風にして、洞庭・西湖を恥す…」で始まる文章で、松島とその近在の名所旧跡・神社仏閣の景趣・縁起などを記した往来。一部、天明8年刊『新編松島往来』の影響が見られるが、本書の場合、書簡体をとらずごく簡単に記述する点が特徴的で、全体的に他の『松島往来』と比べ地誌的事項に乏しい。本文を5行・付訓で記す。巻頭に「壺の碑ほか眺望図」「多賀城由来」、頭書に「百官名」「東百官名」を掲げる。SE03264
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★堀之内詣[堀の内詣・堀内詣](2種)
¥2,000
★堀之内詣[堀の内詣・堀内詣](2種) 【判型】中本1冊。収録順に縦186・181粍。 【作者】高井蘭山(思明・伴寛トモヒロ・三遷・哂我シンガ・宝雪庵)校。大喬堂書。 【年代等】文化10年8月書・初刊([江戸]花屋久治郎(星運堂)板)。文政4年8月再刊([江戸]山口屋藤兵衛(錦耕堂)板)。 【備考】分類「往来物」。文化板と文政板の2種を全冊収録した(文政板は袋綴じ展開収録)。『堀之内詣』は、江戸の四谷・新宿より堀ノ内に至り、同所散策後、井の頭をまわって江戸に戻るまでの沿道の神社仏閣等の名所と、堀の内・日円山妙法寺の縁起・由来を記した往来。「四方の海浪静にて、治る御代の時つ風、枝を鳴さず神儒仏、三の道明らけく、いづれ劣ぬ其中に、別て尊き鷲の嶺…」で始まる七五調の文章で綴り、ほとんど寺社縁起に終始する記述の末尾を「…日も漸(ようよう)黄昏に(およ)びしまゝ、家路に戻まいらせ候。かしく」と結ぶ。本文を大字・5行・付訓で記す。巻頭に「堀の内の図」、巻末に「直愈散」の効能書き(再板本では削除)を載せる。SE03262
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〈新鐫〉平泉往来(色刷模様表紙)
¥700
〈新鐫〉平泉往来(色刷模様表紙) 【判型】中本1冊。縦174粍。 【作者】燕石斎薄墨(酔竹)作。 【年代等】文政13年8月刊。[仙台]伊勢屋半右衛門(裳華房)板。 【備考】分類「往来物」。原装・早印本、改装・早印本、原装やや後印の3種を全冊収録(冒頭は袋綴じ展開収録(見開き図再掲))。『平泉往来』は、陸奥国磐井郡平泉(岩手県平泉町)の由来や、周囲の神社仏閣・名所旧跡とその縁起・霊験・景趣・祭礼・物産等を記した往来。「夫、陸奥国磐井郡平泉は、往古、英雄豪傑の居館にして旧戦の地名…」と筆を起こし、しばしば古歌や芭蕉の句・故事を引いたり情景描写を盛り込んで、竜門山洞雲寺・鳴子温泉・石割の梅・古城・無夷山箟峰寺・医王山双林寺・磐井川・毛越(もうつ)寺・円隆寺・中尊寺等の古跡名所のあらましと奥州藤原氏の歴史などを紹介する。SE03257
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〈絵入文章〉日本往来(江戸後期)
¥2,220
〈絵入文章〉日本往来(江戸後期) 【判型】半紙本1冊。縦225粍。 【作者】西川竜章堂(閑斎)書。蔀関牛(荑楊斎・徳風・子偃・仙三)画。 【年代等】文政9年5月免許。文政10年2月刊。[大阪]秋田屋市五郎ほか板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。『〈絵入文章〉日本往来』は、貞享5年刊『日本往来』の増補版。貞享板本文が8通の書簡文から成るのに対し、本書は「新年之御慶賀不可有窮期御座、目出度申納候…」で始まる1月状から12月状までの12通で綴る。随所に増補が見られるが、基本的に貞享板と同傾向の記述で、見返に「日本六十余州の名所旧跡・神社仏閣、名物・名産、国郡・風土・石数等を四季十二月の文章につゞり、商人日用の便利とす。尤も幼童児女、是を熟習すれば、諸国の地名を諭し、おのづから手習稽古の便ともなる百家通用の絵入本なり」と紹介する。本文を大字・5行・付訓で記し、本文中に「京都三条橋眺望」「大阪木津川口諸国廻船入湊之図」「江戸日本橋眺望」「奥州松嶋風景」「丹後天橋立風景」「播州舞子浜風景」「紀州和歌浦風景」「肥州長崎蘭舶入津之図」の見開き挿絵8葉を掲げる。なお、『大阪出版書籍目録』によれば、本書は文政9年5月出願時には挿画が施されていなかったが、同年10月に挿絵を増補した改訂版を再出願したという。SE03253
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★〈文政新撰〉浪花名所文章[浪華名所記]
¥1,400
★〈文政新撰〉浪花名所文章[浪華名所記] 【判型】中本1冊。縦177粍。 【作者】十返舎一九作。好鵞書。 【年代等】文政5年3月刊。[江戸]西宮新六板。 【備考】分類「往来物」。『〈文政新撰〉浪花名所文章[浪華名所記・難波名所]』は、大坂周辺の名所旧跡・神社仏閣の景趣・由来・沿革などのあらましを紹介した往来。「難波津に咲耶木花(さくやこのはな)と詠たりし王仁の昔より、民の竈煙絶せす、長(とこしなえ)に栄行(さかゆく)大坂の津は、諸国の賈船、安治・木津の両川口に所せく出入して…」と紀行文風に綴り、寺社縁起や古跡由来を中心に、道頓堀の芝居小屋や新町の遊里、堂島の蔵屋敷等の名所を列記する。本文を大字・5行・付訓で記す。巻頭に「摂州大坂淀川三十石船之図」を掲げる。SE03247
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★〈東都橋坂〉名寄往来[橋名寄往来]
¥1,400
★〈東都橋坂〉名寄往来[橋名寄往来] 【判型】中本1冊。縦180粍。 【作者】鼻山人(東里山人・細河並輔・東里鼻山)作。渓斎英泉(池田善次郎・一筆庵)画。 【年代等】文政5年8月刊。[江戸]岩戸屋喜三郎板。 【備考】分類「往来物」。『〈東都橋坂〉名寄往来[橋名寄往来]』は、江戸府内の主要な橋と坂の名称を列挙した往来。「凡、江戸中橋之名を、爰に挙而、物学童子之為便。先、通一丁目より室町へ渡を日本橋与云う…」と筆を起こし、通りや方角によって橋の位置を示しながら、順々に列記する。ただし、後半からは単に橋名の羅列に終始し、最後に「…此外所々に洩候名、可有之。先荒増如斯候。穴賢々々」と結ぶ。本文を大字・5行・付訓で記す。頭書に「凡、湯嶋・本郷辺に有坂之名は昌平坂・湯嶋坂・石坂・樹木谷坂…」で始まる「坂名よせ往来」と「十二ヶ月異名」を載せるほか、巻頭に「鶴亀図」および「東都日本橋繁花を闘す図」を掲げる。SE03238
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〈文政新刻〉東海道往来(名古屋板)
¥700
〈文政新刻〉東海道往来(名古屋板) 【判型】半紙本1冊。縦211粍。 【作者】不明。 【年代等】文政年間刊。[名古屋]成山堂市郎右衛門板。 【備考】分類「往来物」。『〈文政新刻〉東海道往来』は、『東海道往来』を大字・5行・付訓で記した往来物。『東海道往来』は、『宝暦4年書目』に見えるため宝暦4年以前の刊行の可能性が高いが、現存最古本は底本の安永4年板。内容は、「都路は、五十余にみつの宿、時得て咲や江戸のはな、浪静なる品川や、頓(やが)てこえくる河崎の、軒端(のきば)ならふる神奈川は…」で始まる七五調・文字鎖の文章で東海道五三次の宿駅名を列記し、最後に女文形式で「…はなのにしきの九重に、こゝろうきたつみやこそと、君の寿きいわゐたりけり。かしく」と結ぶ。SE03229
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〈頭書絵抄〉竹駒詣
¥700
〈頭書絵抄〉竹駒詣 【判型】中本1冊。縦175粍。 【作者】燕石斎薄墨作。 【年代等】文政5年10月刊。[仙台]伊勢屋半右衛門(裳華房)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。『〈頭書絵抄〉竹駒詣』は、仙台から竹駒稲荷(宮城県岩沼市)までの名所旧跡・神社仏閣、ならびに竹駒稲荷の景趣・縁起等を記した往来物。「這回(コノタビ)御心願之儀、被為有、竹駒参詣思召立候に付、御案内傍御供可申旨、致承知候…」で始まる手紙文の体裁で、芭蕉の辻から出発し、五軒茶屋・広瀬川・大年寺・長町・諏訪明神・名取川・中田町・前田川天満宮・熊野権現等をめぐって、岩沼町・竹駒神社に至る道順のあらましを紹介する。本文を5行・付訓で記す。巻頭に「同神社全景図」、頭書に広瀬川以下の沿道風景図と「仙台三十三番御詠歌」掲げる。SE03219
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★〈文政再版〉続江戸往来(中本)
¥1,400
★〈文政再版〉続江戸往来(中本) 【判型】中本1冊。縦183粍。 【作者】勝間竜水原作。 【年代等】中本は寛政7年初刊([江戸]蔦屋重三郎板)、文政年間再刊([江戸]森屋治兵衛板)。 【備考】分類「往来物」。『続江戸往来』の初板本は大本の宝暦5年板で、勝間竜水作・書。底本は中本で、寛政7年板の再板本。内容は、寛文9年刊『江戸往来』の続編として作られた往来物で、江戸府内における町々の様相、各町で働く諸職・諸商・諸芸のもの、生産ないし商取引物資の名称、名所旧跡・神社仏閣といった庶民生活に関する記事が詳しく、反面、武家の活動や生活にほとんど触れない点で、『江戸往来』と対照的である。「夫、武江之繁栄、市中之工商、並軒継甍町数凡及千七百余町歟…」で始まる冒頭で江戸の繁栄を謳った後、(1)江戸府内の町名と各町の商店、(2)江戸近郷の物産、(3)手工業の種類、(4)普請方、(5)諸商品の品目、(6)遊民の類、(7)町医者、(8)儒者・軍学者・連俳の宗匠、(9)筆道・手跡・算術の師匠、(10)社寺の賑わい、(11)諸遊芸の師匠、(12)江戸の殷盛と四季の遊覧、(13)四民ともに法度を守るべきことを記す。底本は、寛政7年板と付録記事が異なり、巻頭に漢籍からの「金言絵抄」(2葉)、頭書には「民家必用占」を掲げる。SE03215
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駿河状(文政12年書)
¥700
駿河状(文政12年書) 【判型】半紙本1冊。縦241粍。 【作者】間宮喜平次作。成田伝三郎書。 【年代等】慶長17年作。文政12年12月書。 【備考】分類「往来物」。『駿河状』は、『駿河往来』『駿府往来』『駿府状』『駿河八景』などの異称を持つ地誌型往来の先駆と目される往来物。内容は、(1)駿府城を中心とした東西南北それぞれに所在する神社や名所旧跡、それらの景趣・縁起等、(2)駿府城の威容と結構、(3)慶長一七年正月、同城における年頭の儀式次第等について記す。特に(3)について、年頭にあたり大御所(徳川家康)に伺侯する全国の諸大名、諸宗の僧侶、大坂・堺・奈良・伏見・京都・長崎・江戸・駿河の町人等を詳述するのが特徴。また本往来は、江戸前期より明治初年に流布した寛文9年刊『江戸往来』の構成と内容と深い関わりがある。江戸前期に数種の板種が見られるが、初刊本と目される明暦四年板は「抑駿河国府中与申者、多景一入無限、先東者、八幡・清水寺、愛宕山者峙巌松、諸木連枝、南者、滄海漫々無果…」で始まる本文を大字・四行・無訓で記す。また、識語に「慶長十七年孟春日、右之一巻者、於駿河国、間宮喜平次為覚書畢」とある。なお、本書から駿府およびその周辺の名所旧跡等の記述のみを抽出した簡略版に『駿府周覧』(謙堂文庫蔵)がある。SE03207
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★新編王子詣[〈新編〉王子詣](2種)
¥2,000
★新編王子詣[〈新編〉王子詣](2種) 【判型】中本1冊。収録順に縦182・181粍。 【作者】朝輝斎千春作。常英斎画。 【年代等】寛政10年7月書・初刊([江戸]花屋久治郎(星運堂)板)。文政4年8月再板([江戸]山口屋藤兵衛(錦耕堂)板)。 【備考】分類「往来物」。寛政板と文政板の2種を全冊収録した。『新編王子詣[〈新編〉王子詣]』は、「兼而御咄申候王子詣之事、来る幾日は幸ひ初午にて候侭、此日思召被為立候半哉…」で始まる全1通の手紙文で、江戸・神田から王子権現に至る沿道の名所旧跡・神社仏閣、また王子権現の縁起・景趣等を記した往来。下谷の不忍池(しのばずのいけ)・弁財天、上野東叡山、谷中・感応寺、日暮里・養福寺、護国稲荷、白髭神社、西ヶ原・御殿山などを経て飛鳥山に出て、王子権現・別当金輪寺・王子稲荷・滝野川・岩窟弁財天を廻り、さらに駒込富士権現・目赤不動尊・本郷へと抜けるコースで順々に紹介する。本文を大字・5行・付訓で記す。巻頭口絵に「王子稲荷社前之風景」を掲げ、頭書に「七福神詣」「西国三十三所写(江戸上野ヨリ王子・駒込辺ニ限ル)」「諸国名物集」、巻末に「江戸桜の名所」を載せる。SE03201
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★〈文政板行・永寿蔵書〉新撰富士詣(文政6年)
¥1,400
★〈文政板行・永寿蔵書〉新撰富士詣(文政6年) 【判型】中本1冊。縦181粍。 【作者】晋米斎玉粒作・書。 【年代等】文政6年1月刊。[江戸]西村屋与八(永寿堂)板。 【備考】分類「往来物」。『新撰富士詣』は、十返舎一九作、文政5年刊『〈大山廻〉富士詣』の本文を部分的に改編し、頭書に若干の増補を行った改訂版。冒頭に駿河国の名称の起源に触れ、前半でもっぱら富士山の由来や霊験について詳述する。富士山出現の伝説や役行者(えんのぎょうじゃ)が初めて登山したことなどを綴る。富士登山口等について説く部分は一九の『富士詣』とほとんど同文だが、参詣路や道中についてはほとんど割愛し、代わりに頭書にその行程を示した「富士詣道しるべ」「不二山眺望名所案内」「不二山の異名」「富士山景物」等の記事を掲げる。本文を大字・5行・付訓で記す。SE03198
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金華山詣(仙台叢書刊行会複刻)
¥700
金華山詣(仙台叢書刊行会複刻) 【判型】中本1冊。縦192粍。 【作者】燕石斎薄墨作。 【年代等】文化14年頃作。文政8年3月初刊([仙台]伊勢屋半右衛門板)。大正11年7月複刻。[仙台]仙台叢書刊行会板。 【備考】分類「往来物」。後印本など4種を収録。『金華山詣文章』は、奥州・金華山周辺の景観や金華山神社の由来・縁起などを記した往来。「夫、陸奥国金華山はかけまくも、聖武皇帝の御時、当山より初て黄金を貢ずと云…」と筆を起こし、まず金華山の故事や「皇(すべらぎ)の御代栄えんと東なる…」という大伴家持の詠歌に触れる。続いて、三月初旬に塩竃・松島を経て石巻に一泊し、翌朝、日和山の鹿島・愛宕神社を参拝してから、牡鹿湊・牧山・里浜大明神や周辺の島々を過ぎ、さらに一宿して金華山神社・別当大金密寺・弁財天など同社一帯をくまなく廻るという想定で、同地の名所・名物、景観、縁起などのあらましを紹介する。本文を6行・付訓で記す。巻頭に「金華山神社全景図」、頭書に仙台原ノ町から金華山奥ノ院までの「道法」と沿道の名所風景図、また、鎌倉~江戸後期(徳川家慶まで)の「中興武将伝略」を収める。なお、同記事末尾に「文化丁丑(文化14年)迄…」の記載が見えるから、その頃の撰作であろう。SE03173
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★〈文政新刻〉奥道中歌[松前道中歌往来・奥道中往来]
¥1,400
★〈文政新刻〉奥道中歌[松前道中歌往来・奥道中往来] 【判型】中本1冊。縦177粍。 【作者】新関与斎(直和・四代庵)作。 【年代等】文政2年5月刊。[仙台]伊勢屋半右衛門(裳華房)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。『〈文政新刻〉奥道中歌』は、仙台・国分町より北海道・松前に至る道中の駅名を詠みこんだ往来物。交通路を中心に編んだ往来は都市をめざすものが圧倒的に多いが、本書は仙台から松前という辺境の地をめざすのが特徴。「国分の町よりここえ七北田よ、富谷茶のんてあちは吉岡、さむひとて焚べきものは三本木、雪の古川荒谷つめたや…」と筆を起こして、「…むかしより今別なれや三馬屋の、往来(ゆきき)にきほふ人を松前」と結ぶ本文を5行・付訓で記す。巻頭に「国分町遠景図」、頭書に国分町から松前までの道法および道中風景図を掲げる。なお、本往来は天保4年刊『〈江戸〉道中往来』の頭書にも収録されている。SE03159
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★江戸方角註解[江戸名所方角註解]
¥2,000
★江戸方角註解[江戸名所方角註解] 【判型】大本1冊。縦259粍。 【作者】葛西老圃(三遷)注。 【年代等】文政5年5月、白水真人序。天保9年3月初刊([江戸]石井佐太郎ほか板)。刊行者不明(刊記欠)。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『江戸方角註解』は、明和2年刊『御江戸名所方角書(江戸方角)』の本文(ただし地名に微細な変更あり)を189段に分けて大字・8行大・無訓で記し、段毎に詳細な割注を施した注釈書。江戸後期には『江戸方角』が広く普及し、『江戸方角』の注釈本・絵抄本が種々生まれたが、本書はその一例で、類書中では最も詳細なもの。序文に続く付言に『江戸方角』の撰者、撰作年代についての考証を載せるが、それによれば撰者は不明、撰作年代を元文頃とする。また、続く「江戸大意」では三浦浄心の『見聞集』を典拠に「江戸八百八町」について言及し、江戸草創期の沿革を考証的に記す。さらに巻末附録「江戸郷の考」でも中世の文書から「江戸」の称号についての考察を披瀝する。SE03154