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大工番匠往来[番匠作事往来](野口晋松堂・2種)
¥1,120
大工番匠往来[番匠作事往来](野口晋松堂・2種) 【判型】中本1冊。収録順に縦177・181粍。 【作者】野口晋松堂書。吉田金兵衛編(明治板)。 【年代等】江戸後期刊([江戸]鶴屋喜右衛門ほか板)。明治18年9月再刊([東京]吉田金兵衛板)。 【備考】分類「往来物」。江戸期板と明治期後印本の2種を全冊、袋綴じ展開収録した。『大工番匠往来[番匠作事往来]』は、享和頃刊『番匠作事文章』とほぼ同文の往来。「凡、番匠作事取扱文字者、今般御拝領之屋敷・御館向就建者撰吉日・良辰、為致地祭、以普請奉行、大工棟梁・修理役人立会…」で始まり、地鎮祭、建築関連職人、建築用材、神社仏閣の建築、武家屋敷の建築、城郭建築、左官、瓦葺、棟上の儀式などについて記す。本文を大字・5行・付訓で記す。また頭書に「造宮堂木品積心得の事」を掲げる。SE03320
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★増補農家手習帖(明治6年)
¥1,400
★増補農家手習帖(明治6年) 【判型】大本1冊。縦239粍。 【作者】森六老(陸中磐井郡一関村住人)書・序。 【年代等】明治6年7月自序・書。 【備考】分類「往来物」。『増補農家手習帖』は、西村明観作、文政5年刊『農家手習状』を明治初年の実情に合わせて改編したもの。序文に「西村明観ナル人ノ『農家手習帖』ハ其文簡易ニシテ而モ能ク民情ニ通ゼリ。雖然、方今御維新ノ御代トナリテハ文義事実迂遠ニ渉ル者出来シニ由リテ、聊筆ヲ入テ増補ノ二字を加へ村里ノ児童ニ与フルモノ也」と記す。「夫、手習は、諸の芸の中にも第一にて、人の為にも身の為にも、是に増したる事はなし。明治元年御一新、文明開化の御代となり、昔の世界と事変り、士農工商おしなべて文字を学び、智を開き、学問・算術精出して、天下の理義に通ずれば、賤しき民に生れても、貴き官に召出され…」で始まる七五調の文章で、万民にとっての読み書き能力と学問の重要性、法度遵守と家業出精、喧嘩口論・大酒・博奕・偽りの戒めなどの心得に続いて、法令・親族関係の語彙を列挙し、正直・敬上憐下・孝行・親族和睦、農具・農事・農作物・農業経営等の語彙と若干の心得を書き連ねて「…人の中にも人らしく、富貴に栄え、子孫迄繁昌すべき基礎(モトダテ)は、人に勝れて農業に力を尽す勉強と、手習学問怠らず、知識を開く勉励の、功より出る事をしるべし」と結ぶ。本文を大字・5行・付訓で記す。SE03319
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〈増字〉番匠往来[増字番匠往来・〈作事必用〉匠家文字通](5種)
¥3,060
〈増字〉番匠往来[増字番匠往来・〈作事必用〉匠家文字通](5種) 【判型】半紙本1冊。収録順に縦224・231・225・225・225粍。 【作者】鈴木驥園作。 【年代等】安政3年5月作・初刊([江戸]平野屋平助(而楽斎)板)。幕末・明治初年再刊([東京]鈴木忠蔵(一貫堂)板)。明治9年3月再刊([東京]鈴木忠蔵(一貫堂)板、また別に[東京]森江佐七(山口屋佐七)板)。 【備考】分類「往来物」。安政板、江戸後期再刊、明治9年再刊本など5種を全冊収録した(冒頭は通常収録、他は袋綴じ展開収録)。『〈増字〉番匠往来[増字番匠往来・〈作事必用〉匠家文字通]』は、『大工註文往来』の増補版。「凡、番匠取扱文字・仕様、注文、積書、入札、落札、請負、手間之無差別、先要用之品々者…」と筆を起こし、まず大工道具、家屋建築に関わる諸職人、建築手順、建築資材、家屋・神社仏閣の構造や各部の名称、その他を『大工註文往来』同様に縷々紹介する。本文を大字・5行・付訓で記す。頭書に「座敷向仕様註文」「地形石方仕様註文」「屋根方仕様註文」「瓦方仕様註文」「左官方仕様註文」「建具方仕様註文」「曲尺三四五之事」「曲尺裏目之事」「曲尺にて乗除を知る事」等の記事を載せる。SE03318
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〈橋爪寛一著述〉世界商売往来〈習字本〉[続々世界商売往来・世界商売往来補遺]
¥1,100
〈橋爪寛一著述〉世界商売往来〈習字本〉[続々世界商売往来・世界商売往来補遺] 【判型】半紙本1冊(全2巻2冊の下巻)。縦223粍。 【作者】橋爪貫一(松園)作。巻菱潭(深沢菱潭)書。渡辺輔書(傍訓)。 【年代等】明治7年官許・刊。[東京]雁金屋清吉ほか板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈橋爪寛一著述〉世界商売往来〈習字本〉』は、明治4-6年刊『世界商売往来』(正・続・続々・補遺)の本文のみを大字・4行・付訓で記し、挿絵・頭書の全てを割愛した往来物。底本は2冊本の下巻で、続々・補遺の2編を収録。『世界商売往来』は、明治初年における貿易商子弟用の教科書として作られたもので、『続々世界商売往来』は、外国商事に必要な語彙、貨幣換算、主要貿易品、工人の種類、欧米国名と主要生産物などについて、また、『世界商売往来補遺』は、印紙の貼用、貨幣・紙幣、秤の種類と効用、枡の種類と効用、貿易商人の教養と心得等について記すが、貿易品に関する語彙を全く収めず、もっぱら貿易取引上の技術や心得に終始するのが特徴。また、同頭書に内国郵船による運送費や内国郵便等について記載したもの。SE03317
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★新撰農工商往来[農工商往来]
¥3,240
★新撰農工商往来[農工商往来] 【判型】半紙本3巻3冊。縦227粍。 【作者】石川県尋常師範学校編。塚谷浅(竹軒)書。 【年代等】明治20年2月刊。[金沢]益智館(倉知新吾)板。 【備考】分類「往来物」。全冊を袋綴じ展開収録した。『新撰農工商往来』は、農・工・商の各部毎に必要な語句と心得を列記した往来物。1巻「農の部」は、巻頭に教授時の教師心得(「教師須知」)を掲げ、以下本文で農業の基本、五穀・四木・三草、その他青物等作物、肥料・農具、農業技術、商品作物、近代的な農業経営と農民心得について述べる。2巻「工の部」は、工業の範囲、衣食住日用の工業製品(種類や素材・原料等)、日本の特産品、工業従事者に必要な教養・心得等を記す。さらに3巻「商の部」は、「凡、商売は貨物を交換し、有無を通し、余剰を以て不足を補ふ業にして、先つ、日々の取引に用ゐる帳簿には、受取手形、証文、注文、送状、仕切書、日記帳、台帳、金銭出入帳…」のように、近世流布本『商売往来』に準じた文章で商業の基本や帳簿に必要な語彙、商品名などを順々に列記する。文中、「手紙の往復は寒暖・安否なとの贅を省き、必用の事のみには郵便はかき・往復はかきにて事足へし。大切なる書類を送るには、書留郵便あり。商機迅速を要するときは電信を用ゐるへし」と説くように、合理的で実用重視の記述を旨とする。いずれも本文を行書・5行・無訓で記す。なお、農工商をともに扱った明治期の往来物として、渋谷良平編、明治7年刊『開化三民往来』(〈小学必用〉習字帖*額田県・上等6級)や、栃木県師範学校編、明治13年刊『三業往来』(*栃木県・小学習字帖*4年前期用)がある。SE03316
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★〈補正〉新撰商売往来(成瀬正忠・折本)
¥2,000
★〈補正〉新撰商売往来(成瀬正忠・折本) 【判型】折本1帖。縦281粍。 【作者】成瀬正忠作。小島春(雲渓)書。 【年代等】明治15年4月版権届。明治15年5月初刊。明治20年11月補正・再刊。刊。[東京]東京府商法講習所蔵板。大和屋松之助(西宮松之助)売出。 【備考】分類「往来物」。『〈補正〉新撰商売往来(成瀬正忠・折本)』は、「夫れ商売の目的は天産、人造数々の品の有無を相通し自他の便利を謀るなり…」と商売の根本を始め商業のあらましや商人の心得を綴った折手本で、近世流布本『商売往来』とは全くの別文。近代商業における実務上の基本心得、帳簿類・簿記法、債権・証書類、金融・通貨(日本と外国の通貨)、貿易・運輸(貿易品目・貿易港)等を述べ、末尾では商業発展が富国のためであると諭す。半折(1頁)に大字・2行・無訓で記す。本来、東京府商法講習所の教諭である著者が同所10級生用に編んだ習字手本であったが、それを一般にも頒布したものが本書である。また、明治20年11月には補訂版『〈補正〉新撰商売往来』(高等商業学校蔵板)が刊行されたほか、用語解説や関連法規を頭書に収録した読本『〈鼇頭〉新撰商売往来』(半紙本)も併せて刊行された。なお、近代商業80業種を詳述した『商業慣習誌(一名、商売道案内)』も同一著者・板元によって上梓されている。SE03315
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〈鼇頭〉新撰商売往来(成瀬正忠・半紙本)
¥700
〈鼇頭〉新撰商売往来(成瀬正忠・半紙本) 【判型】半紙本1冊。縦224粍。 【作者】成瀬正忠作・序。小島春(雲渓)書。 【年代等】明治15年5月版権免許。明治15年6月刊。[東京]東京府商法講習所蔵板。[東京]西宮松之助売出。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈鼇頭〉新撰商売往来』は、「夫れ商売の目的は天産、人造数々の品の有無を相通し自他の便利を謀るなり…」と商売の根本を始め商業のあらましや商人の心得を綴った往来物。近代商業における実務上の基本心得、帳簿類・簿記法、債権・証書類、金融・通貨(日本と外国の通貨)、貿易・運輸(貿易品目・貿易港)等を述べ、末尾では商業発展が富国のためであると諭す。半折(1頁)に大字・2行・無訓で記す。本来、東京府商法講習所の教諭である著者が同所10級生用に編んだ習字手本であったが、それを一般にも頒布したものが本書である。また、明治20年11月には補訂版『〈補正〉新撰商売往来』(高等商業学校蔵板)が刊行されたほか、用語解説や関連法規を頭書に収録した読本『〈鼇頭〉新撰商売往来』(半紙本)も併せて刊行された。なお、近代商業80業種を詳述した『商業慣習誌(一名、商売道案内)』も同一著者・板元によって上梓されている。SE03314
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★〈初等習字〉職業往来(徳島県一級用教科書・2種)
¥3,280
★〈初等習字〉職業往来(徳島県一級用教科書・2種) 【判型】半紙本1冊。収録順に縦218・214粍。 【作者】徳島県学務課編。深沢菱潭(巻菱潭)書。 【年代等】明治15年5月版権届・刊。[徳島]徳島県蔵板。[徳島]阪井万吉ほか売出。 【備考】分類「往来物」。同板2種を袋綴じ展開収録した。『〈初等習字〉職業往来』は、徳島県が刊行した初等習字第1級用教科書・往来物。「凡、人之職業者、其種類多しと雖も、最要用なる者は農・工・商の三也。農は国家の基にして、田畑の耕耘、荒地の開墾、及び山林の樹芸等を業務とす…」で始まる文章で、産業別の役割や農具・工具名、産物・商品名、業務心得など、農業・工業・商業に関する用語と心得を大字・2行・無訓で綴る。SE03313
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★〈川上泊堂著輯〉商法万字文[〈開化〉商法万字文]
¥2,840
★〈川上泊堂著輯〉商法万字文[〈開化〉商法万字文] 【判型】半紙本1冊。縦212粍。 【作者】川上泊堂(愿・次恭ツグヤス・由蔵・布衣ホイ・静修堂)作。 【年代等】明治8年8月、藤廼舎序。明治8年12月刊。[京都]竹岡文祐板(後印) 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈川上泊堂著輯〉商法万字文』は、主として商業従事者の教育用に編まれたもので、舶来品などの新語を含む日常語を多く集めた往来物。天文・地理・身体・疾病・人倫・度量衡数・家宅・雑穀・菜蔬・飲食・菓物・草木・染物・紙筆・書画・家財・兵具・馬具・農具・金石・薬種・禽獣魚虫介・文言の23項に分けて語彙を列挙する。「万字」と称するが、実際の収録語彙数は6705字。本文を行書・大字・5行・付訓で記す。SE03312
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★〈年中〉商売往来(江戸中期・村田屋板)
¥1,400
★〈年中〉商売往来(江戸中期・村田屋板) 【判型】中本1冊。縦183粍。 【作者】不明。 【年代等】江戸中期刊。[江戸]村田屋治郎兵衛(栄邑堂)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈年中〉商売往来』は、流布本『商売往来』の本文を大字・5行・付訓で記し、表紙見返に「恵比寿天・大黒天図」、前付に「九九のかず」「片仮名いろは」を掲げ、頭書に「日本国尽」「片冠構字尽」「手習状」「十干兄弟図」「十二支之図」を載せた往来物。SE03311
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〈新編〉商売往来[〈小学習字〉新編商売往来](中島操)
¥1,580
〈新編〉商売往来[〈小学習字〉新編商売往来](中島操) 【判型】半紙本1冊。縦228粍。 【作者】中島操作。巻菱潭(深沢菱潭)書。 【年代等】明治14年刊。[長野]西沢喜太郎(小桝屋喜太郎・松葉軒)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈新編〉商売往来[〈小学習字〉新編商売往来]』は、元禄7年刊『商売往来』(堀流水軒作)にならって編んだ明治期改編本。「夫、商売、営業上所用之文字、其数雖夥多、先最要之者、取遣之日記、証文、証書、証券、受取、註文、注文、質入…」で始まる文章で、随時新語を採り入れながら通貨・金融、穀類、輸送・通信、日用品(醸造品・燃料・雑貨)、絹布・織物・衣服・染色・染模様、兵器・武具、金石、工芸品、文具、家具、調理具・食器、化粧品類、農工商道具類、薬種、鳥・獣・魚類、野菜等の語彙を列記した後で、学問・教養・態度など商人子弟の心得を述べる。本文を行書・大字・3行・無訓で記し、巻末に楷書・小字・9行・付訓の本文を再録する。SE03310
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★〈かな附〉商売往来(堀治助・享保14年)
¥1,400
★〈かな附〉商売往来(堀治助・享保14年) 【判型】半紙本1冊。縦220粍。 【作者】堀治助書。 【年代等】享保14年11月書・刊。[大阪]正本屋清兵衛板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈かな附〉商売往来』は、流布本『商売往来』の本文を大字・5行・付訓で記した往来物。筆者は堀流水軒本人か、その一族であろう。SE03309
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〈改正〉商売往来[改正商売往来・開明商売往来]
¥1,400
〈改正〉商売往来[改正商売往来・開明商売往来] 【判型】半紙本1冊。縦223粍。 【作者】巻菱潭(深沢菱潭)作・書。 【年代等】明治11年7月版権免許・刊。[東京]吉田直次郎(宝聚堂)蔵板。[東京]鈴木常助売出。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈改正〉商売往来』は、近世流布本『商売往来』の改編版の一つ。近世流布本に新語や当時の通用語などを増補した往来。「大凡、商法、売買、取扱文字、員数、取遣、受送、日記、日誌、日嘉恵(控え)、大宝恵(覚え)、手控、証文、券書、注文、請取…」で始まるように、適宜改めるが、文章の形式や流れは近世流布本と同様。なお、楷書版と行書版の二様あり、いずれも大字・3行・無訓で記し、巻末に楷書・やや小字・8行・付訓の本文を採録する。このうち、先に出版された楷書版の首題には『開明商売往来』とあり、行書版では『改正商売往来』と改められた。SE03308
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〈改正かな附〉商売往来(「堀氏」明記)
¥700
〈改正かな附〉商売往来(「堀氏」明記) 【判型】半紙本1冊。縦225粍。 【作者】堀流水軒作。堀氏筆カ。 【年代等】江戸中期(宝暦12年以前)刊。[大阪]糸屋市兵衛板。 【備考】分類「往来物」。『〈改正かな附〉商売往来』は、流布本『商売往来』の本文を大字・4行・付訓で記した往来物。表紙見返に「十幹十二支」「篇づくし」を掲げる。なお、底本裏表紙に「宝暦十二…」の記載あり。SE03307
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商売往来(江戸中期・半紙本3種)
¥1,300
商売往来(江戸中期・半紙本3種) 【判型】半紙本1冊。縦214・225・225粍。 【作者】堀流水軒作。 【年代等】江戸中期刊。収録順に江戸中期刊[大阪]正本屋小兵衛板、江戸中期刊[大阪]勝尾屋六兵衛板、天明2年以前刊・刊行者不明。 【備考】分類「往来物」。江戸中・後期刊の半紙本『商売往来』3種を全冊袋綴じ展開収録した。『商売往来』は、「凡、商売持扱文字、員数、取遣之日記、証文、注文、請取、質入、算用帳、目録、仕切之覚也…」で始まり「…恐天道之働者、終富貴繁昌、子孫栄花之瑞相也。倍々利潤無疑。仍如件」と結ぶ文章で、商業活動に関する(1)商取引の記録文字等、(2)貨幣名、(3)商品、(4)商人生活の心得の4分野について記した往来。特に(3)商品が占める紙幅が大きく、しかもその殆どを類別の商品名(語彙)の形で掲げるのが特徴。その内訳は、被服73語、食品・食物23語、家財・家具・雑具70語、薬種・香料45語、武具38語、動物(主として魚介)43語、その他4語となり、合計296語を収録。日常に必要な商品名を列挙するため、結果としてこの分野は生活関係語彙集としての役割も果たしたと思われる。最後の商人心得は、勤勉・正直・節倹の諸徳に重点を置いて諭しており、商人のみならず四民に通ずる教訓となっている。本文・付録記事は、収録順に次の通り。 (1)『商売往来』(正本屋板)は、『商売往来』の本文を5行・無訓(例外的に数カ所付訓)で綴り、見返しに「小うたひ諷やう」、裏見返しに「不成就日・願成就日」「十干十二支」「月異名」を収録。(2)『商売往来』(勝尾屋板)は、『商売往来』の本文を4行・無訓(例外的に数カ所付訓)で綴り、見返しに「天子の御言葉」「商売始りの事」、裏見返しに「九々のかず」「不成就日」を収録。(3)『〈寺子みやげ〉商売往来』は、『商売往来』の本文(堀流水軒筆の元禄板に酷似した筆跡)を4行・付訓(例外的に数カ所付訓)で綴り、付録記事なし。SE03306
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商売往来(江戸中期・大本4種)
¥1,480
商売往来(江戸中期・大本4種) 【判型】大本1冊。収録順に縦256・258・255・249粍。 【作者】堀流水軒作。 【年代等】江戸中期刊(4本目は江戸中・後期刊)。収録順に、享保4年7月以前(「享保季己亥秋七月下」書き入れ)刊・刊行者不明、宝暦13年1月刊・[江戸]藤木久市板、寛政11年4月刊・[江戸]山口屋藤兵衛板、刊年不明・[大阪]近江屋善兵衛ほか板。 【備考】分類「往来物」。概ね江戸中期刊行の大本『商売往来』4種を全冊袋綴じ展開収録した。『商売往来』は、「凡、商売持扱文字、員数、取遣之日記、証文、注文、請取、質入、算用帳、目録、仕切之覚也…」で始まり「…恐天道之働者、終富貴繁昌、子孫栄花之瑞相也。倍々利潤無疑。仍如件」と結ぶ文章で、商業活動に関する(1)商取引の記録文字等、(2)貨幣名、(3)商品、(4)商人生活の心得の4分野について記した往来。特に(3)商品が占める紙幅が大きく、しかもその殆どを類別の商品名(語彙)の形で掲げるのが特徴。その内訳は、被服73語、食品・食物23語、家財・家具・雑具70語、薬種・香料45語、武具38語、動物(主として魚介)43語、その他4語となり、合計296語を収録。日常に必要な商品名を列挙するため、結果としてこの分野は生活関係語彙集としての役割も果たしたと思われる。最後の商人心得は、勤勉・正直・節倹の諸徳に重点を置いて諭しており、商人のみならず四民に通ずる教訓となっている。本文・付録記事は、収録順に次の通り。 (1)享保4年以前板は、『商売往来』の本文を6行・無訓で記したもので、付録記事はなし。(2)宝暦13年板は『商売往来』の本文を5行・付訓で記し、見返しに「天じんきやう(天神経)」と道真肖像、頭書に「諸官位名」「法躰名字」「名字尽」「名頭字」「偏并冠」「いろは古文字并本字」「不成就日」を収録。(3)寛政11年板は『商売往来』の本文を5行・付訓で記し、見返しに「潮汐之満干」、前付に「蛭子命神託」、頭書に「大日本国尽」「五性名頭文字」「九九之数名」「片仮名伊呂波」「平仮名之正字」「銭相場割付算」「商人日用雑書」、後付に「願成就日・不成就日・同悪日」を収録。(4)刊年不明・近江屋板は『商売往来』の本文を4行・無訓で記したもので、付録記事なし。SE03305
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商売往来(江戸後期・折手本)
¥700
商売往来(江戸後期・折手本) 【判型】折手本1帖。縦157粍。 【作者】堀流水軒作。筆者不明。 【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。 【備考】分類「往来物」。『商売往来(折手本)』は、流布本『商売往来』を半丁に3行・付訓で記した折手本(刊本)。SE03304
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〈新板…〉商売往来(小本)
¥700
〈新板…〉商売往来(小本) 【判型】小本1冊。縦106粍。 【作者】不明。 【年代等】江戸後期刊。[大阪]本屋善兵衛板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈新板…〉商売往来』は、流布本『商売往来』の本文を4行・付訓で認めた小本の往来物。底本は表紙見返に「恵比寿・大黒図」、裏表紙見返に「片仮名以呂波」を掲げる。SE03303
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商社往来(加藤祐一)
¥2,280
商社往来(加藤祐一) 【判型】半紙本2巻2冊。縦222粍。 【作者】加藤祐一作。片桐霞峯(意誠)書。高橋寿世序。 【年代等】明治6年7月官許。明治6年9月刊。[大阪]河内屋喜兵衛(柳原喜兵衛・積玉圃)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『商社往来』は、商社設立に関する法令、約定書、会社規則、外国人の雇用手続きなど、近代商業に関する知識・心得を全12通の往復書簡に認めた往来。1通の手紙文中に関連法令を丸々挿入し、冒頭・文末のみを手紙文に整えた形式的な消息文も多く、各状の長さにも極端な差がある。上巻には「商社創立之約定書案文添削、并商社褒美・罰金之規則草稿借用申入るゝ文」「商社心得方、并願意之大略草稿借用」とその返事の合計四通を収録し、前者返状では「約定書」31カ条、「社中褒賞則」9カ条、「社中罰金則」8カ条を、合計22丁半(45頁)、実に上巻の6割近い頁を割いて掲げる。また、下巻には「差配人其外より取置書面ならびに商社役々職掌案文添削を頼む文」「株札を売出す商社願意之大略草稿、并諸入費・益金等之算計加筆をたのむ文」「株札売渡之規則、株札之書式大概を相談する文」「外国人雇入之手続ならびに約定書之可否を問合す文」「売買品日切約定之案文を貸遣す文」「外国出店願意之大略草稿を貸遣す文」「新工夫之品専売願意之書抜、新聞紙に載せ度旨書籍会社へ申入るゝ文」など8通を収録する。このように、本書は書簡文の体裁で商社運営に関する法規・技術・用語全般を教えた特異な往来である。本文を大字・6行・付訓で記す。作者・加藤祐一はこの種の往来・入門書をいくつも手掛けており、同じ板元から『銀行規略』『会社辨講釈』『交易心得草』などを出版している。SE03302
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商家習字文[改正商売往来]
¥1,000
商家習字文[改正商売往来] 【判型】半紙本1冊。縦223粍。 【作者】宇喜田小十郎(宇喜多練・浮田練・練要堂・翠雲山人・練雲)作・序。庄田胆斎書。 【年代等】明治6年7月自序・免許。明治6年8月刊。[京都]河島九右衛門(文化堂)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『商家習字文』は、文明開化期の商業は、富国強兵に基づき内国の物産を増殖し、海外貿易を振興させるべきことを冒頭に述べた後、商業に関連する種々の用語を列挙した往来物。輸出入等の貿易実務、日本通用金銀(貨幣・紙幣)と主要外貨の単位、衣類・絹布・織物類、五穀・野菜類、山海の動物・昆虫類、食物・割烹関連、干物、日用必需品、薬品、世界の珍宝(宝石・鉱物類)、水陸の軍機(武器・兵器)、家屋類、樹木・草花、発明品(機械)などの語彙を集録する。末尾に、初学の児童は努めて学び、商業において大成せよと激励する。本文を大字・4行・付訓で記す。SE03301
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★三業往来(上)[小学習字帖(第4年前期用)]
¥2,000
"★三業往来(上)[小学習字帖(第4年前期用)] 【判型】半紙本1冊。縦228粍。 【作者】林節和(松山)書。栃木県師範学校 【年代等】明治13年3月版権免許・刊。栃木]栃木県師範学校蔵板。 【備考】分類「往来物」全冊袋綴じ展開収録。現在確認出来ているものは上巻のみで、他の巻は未刊とも考えられる。『三業往来(上)』は、農・工・商の3つの産業について、近世流布本『商売往来』風に関連の語彙を集めて編んだ往来物で、大字・無点の手本用。上巻には、農業と工業について記し、まず農業が栽培と牧畜の2種に大別できることを述べ、続いて農具、土地の名称、地方(じかた)、農業施設、旱魃その他の被害、農事耕運、肥料、穀類、野菜、草木、果実、家畜等の語彙を列挙する。また、工業については、大工・左官を始めとする諸職人名、土木関係(建造物)、工具・道具類、織物、織機等についての語彙を列記する。従って、未刊の可能性が高い下巻には商業・貿易関連の語彙や心得等を想定していたものと思われる。SE03300
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★作事往来(平岡佐渡掾直筆本)
¥2,000
★作事往来(平岡佐渡掾直筆本) 【判型】大本1冊。縦259粍。 【作者】平岡佐渡掾(橘為寿)作・書。 【年代等】文政5年作・書。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『作事往来』は、江戸幕府京都大工頭の中井家(中井役所)配下の頭棟梁であった作者自身が自ら著した大工番匠関係の往来物。実務家の立場から編まれたことが明らかで自筆である点が貴重。中井家は江戸時代を通じて畿内5カ国と近江の6カ国の大工を支配しており、平岡家は中井家と同じ大和国出身で京都御所南東の新椹木(サワラギ)町通丸太町(現・京都市上京区)に居住していた。中井家配下の棟梁は22-23人程いたが、頭棟梁はその最高責任者で50歳以上の年長者2人が任命されたという。内容は、「諸堂舎・社屋・御殿向造営、新規普請之儀は、先、其所之地理を考、地鎮祭は修験に任せ、先、地形掘返置、土引平均、行器、亀築柱、通丁掘、栗石・土砂交、千本築、木遣音頭等面白踏〆…」と起筆し、地鎮祭、木遣音頭や釿始め等の建築儀礼に関する用語を列挙しながら儀式の手順や心得を綴り、各種木造建築に用いる基本部材、内装の壁・床・天上など各所の部材や建具の名称、さらに屋根の仕上げなどの外装関連用語や室内装飾等に関わる職人など関連用語を数多く列挙する。また、後半では紫宸殿・清涼殿など京都御所の構造や建造物名、諸役と各役所・詰所・部屋の名称などを始め、同様に、下御所、近習長屋、堂舎・講堂等、社頭等についても同様に語彙を書き連ねた後、各種渡初の儀式の心得や儀式祭壇の装飾・供物、また、儀礼のあらましまでを詳しく記す。最後に、以上の儀式には種々の秘伝があることや、儀式終了後に餅を巻き、諸人がこぞってそれを貰うこと、地鎮祭の日取りは陰陽師に任せ、吉辰に移徒(転居)し目出度く済ませよと述べて結ぶ。SE03299
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御成敗式目〈尊円新板〉(刊行者不明)
¥1,000
御成敗式目〈尊円新板〉(刊行者不明) 【判型】大本1冊。縦258粍。 【作者】北条泰時編。 【年代等】江戸前期刊。刊行者不明(山本長兵衛板系統)。 【備考】分類「往来物・制法」。全冊袋綴じ展開収録。『御成敗式目』は、貞永元年7月制定、同8月に公布された鎌倉幕府の基本法典。頼朝以来の慣習法や判例などに基づいて、御家人の権限・義務、所領の訴訟等について成文化したもの。全51カ条だが、現存の条々は随時条文の合併や追加が行われたものと思われる。政治・行政の規範として古来より公武において尊重・研究され、特に武家社会においては必須の教養として、中世より読み書きの手本に多用された。刊本では大永4年12月板(小槻宿禰跋)が最古本だが、次の享禄2年8月板とそれに続く慶長板は、近世に夥しく流布し刊本の源流となった。近世以降は、庶民の手習い用にも広く用いられ、手本・読本用で約190種、天文3年刊『清原宣賢式目抄』(古活字版)を始め約25種の注釈書が刊行されている。底本は同本文を大字・6行・無訓で記した手本系の往来物。SE03298
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校正商売往来(巻菱潭)
¥1,560
校正商売往来(巻菱潭) 【判型】半紙本1冊。縦224粍。 【作者】巻菱潭(深沢菱潭)作・書。安井乙熊校。 【年代等】明治13年5月版権免許。明治14年3月刊。[東京]内田弥兵衛板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『校正商売往来』は、近世流布本『商売往来』の明治期改編版の一つ。「抑、商売・貿易者、使一国社会為富盛之基本也…」で始まる本文で、まず商売や貿易は方法の良否をよく吟味し、駆け引きの巧拙に留意して営むべきことを述べ、続いて日々の取引に必要な商業用語を列挙する。帳簿・証券類、通貨・両替、織物・衣類、染色、家財・諸道具、金石、魚鳥・獣類、穀類、交通・運輸、問屋・仲買、商家組織、収入、投資・興産、諸諸商売・諸職人の順に語彙を掲げ、最後に商家子弟の心得で締め括る。本文を行書・大字・3行・無訓で書し、巻末に楷書・小字・9行・付訓の本文を再録する。SE03297
東京都公安委員会許可
第308942220838号
古物商 (書籍商)