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万国商法往来(2種)
¥1,120
万国商法往来(2種) 【判型】半紙本1冊。収録順に縦222・224粍。 【作者】松川半山(直水)作・画。 【年代等】明治6年9月官許。明治7年1月刊。[東京]長野亀七板。 【備考】分類「往来物」。同板2種を袋綴じ展開収録(見開き図再掲)した。『万国商法往来』は、主に明治初年に海外から流入してきた「各国互新発明之器械・物産」が急速に日本社会に拡がり始めたことを背景に、それら舶来の新商品名を列挙した往来。「方今文明開化、月に進、日に新而、万国交際、四海兄弟に均し…」と筆を起こし、世界六大洲と主要国に触れた後で、織物・布帛、服飾、染色、家財、食器、家具、その他日用品、農具、世界の鳥類、虫類、樹木、発明品等の語彙を列挙する。うち一部舶来品等については、『商売往来絵字引』†の如く語彙に続けて図解を掲げ、発明品の電信・蒸気機関車・蒸気船には短い説明を添える。末尾には、商法・企業・金融周辺の語彙や日用語全般を羅列し、さらに教訓的な「家室清潔、一族和合、商売繁栄、無疑者也」の文言で締め括る。本文を大字・5行・付訓で記す。巻頭に「東京横浜異人館図」「異人邸の図」(色刷り)を掲げる。なお、巻末広告に本書二編・三編の近刊予告を載せるが、それらが出版された形跡はない。SE03330
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〈小学習字〉農商往来[簡易小学習字帖](森小三郎・2種)
¥2,780
〈小学習字〉農商往来[簡易小学習字帖](森小三郎・2種) 【判型】半紙本2巻2冊。縦225・229粍。 【作者】森小三郎作。深沢菱潭(巻菱潭)書。 【年代等】明治14年刊。[東京]森小三郎(聚成堂)蔵板。和泉屋市兵衛(山中市兵衛)売出。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈小学習字〉農商往来』は、近代農業・商業に関する要語と心得を、近世流布本『商売往来』風に列記した往来。次項『〈中島操編・巻菱潭書・小学簡易〉農商往来』と同様の趣向だが別内容。まず明治13年に『簡易小学習字帖』第七・八巻として刊行され、翌年に題簽・見返・柱などが改刻されて、2巻2冊の標記書名で再刊された。「夫、農者国之本、商者豊富之基なれは、全国一般之人民其業を執り事に従ふは、固より国に尽す義務にして、負担すへき大切之事也…」と筆を起こして、農事の主眼、商業用語、通貨・金融、度量衡、農具、土地利用、治水・潅漑、機具、織物・染物・衣類、食物(穀物・野菜・果実・乾物・西洋料理・醸造品等)までを上巻に、続いて、厨具、建築物・家財、軍用品、諸道具、樹木・草花、四季耕作、田畑売買・質入・貸借、鳥獣・虫類・魚介類、願書その他公文書・契約書類、訴訟関連、諸官省について下巻に記す。農業的知識と商業的知識を交互に織り交ぜて記述するのが特徴。本文を行草体(行草混体)・大字・3行・無訓で記す。SE03329
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〈開化〉農商往来[開化農商往来](中村貞)
¥1,060
〈開化〉農商往来[開化農商往来](中村貞) 【判型】半紙本1冊。縦221粍。 【作者】中村貞作。滝酔月書。 【年代等】明治13年5月自序・刊。[大阪]前川源七郎(河内屋・文栄閣)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈開化〉農商往来』は、農家および商家児童用の手本として、「多ク諸物ノ名目ヲ載セズ」、暗記しやすいように「大抵五七ノ句調ヲ以テ」し、文章は平易な「俗語ヲ用」いて綴った往来。従って、農商業のあらましとその心得を中心に記述するのが特徴。まず、農業には農学・植物学、商業には商法・経済学とそれぞれ専門の分野を学ぶべきだが、幼時には読み書き・算の「天下一般普通学」を小学校で学び、さらに専門諸学へと進むため、学生時代には寸暇を惜み、他事を捨てて学問に打ち込めと諭す。続いて農耕から農具、農作物、農閑余業に至るまでの農業全般について述べ、続いて商業概論へと話題を移して、売買・利潤、商業の正道と悪徳商法などの心得から、商業・金融、商品の範囲と種類、商人の理想像までを説く。本文を大字・4行・付訓(所々左訓)で記す。SE03328
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農商往来(安倍喜平)
¥1,000
農商往来(安倍喜平) 【判型】半紙本1冊。縦222粍。 【作者】安倍喜平作。村田海石書(本文)。高木盤鴻書(割注)。 【年代等】明治13年1月自序。明治13年6月版権免許・刊。[大阪]松村九兵衛ほか板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『農商往来』は、農家・商家両子弟用に編まれた往来。明治初年に各府県で編まれた各種『農商往来』は精粗両極端であるとして都鄙の児童により適切な内容に改めたもの。次項、明治年間刊『農商往来』とは別内容。「夫、農商の家にして、扱ふ文字の概略(あらまし)は…」と始まる七五調の文言で綴るのと、大字本文の随所に小字の割注を挟むのが特徴。内容は、まず農業関連の用語として耕地の名称を始め、以下、道路、農耕(播種・肥料)、農具、機織具、穀類・菜蔬、山林採取物等、栽培用草木、果実、害虫等の対策、租税、取引、祭礼など農事全般の語彙と心得を略記する。後半は、商業関連の記事で、商業・貿易の基本や、通貨、食物、日用品、衣類・織物、染色・文様、金石、家財・諸道具、香具・薬種、楽器、禽獣・魚介類などの語彙を列挙した後で商家子弟の心得を説く。本文を大字・4行・無訓で記す。SE03327
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★〈教訓〉農業往来[農業状・耕作状](仙台板)
¥1,400
★〈教訓〉農業往来[農業状・耕作状](仙台板) 【判型】大本1冊。縦269粍。 【作者】不明。 【年代等】江戸中期(安永5年以前)刊。[仙台]柳川屋庄兵衛板。 【備考】分類「往来物」。『〈教訓〉農業往来[農業状・耕作状]』は、仙台で独自に編まれた農業型往来物。跋文に「右一帖は、幼農の輩に農具・五穀の名字、四時の風景、草木の栄枯、事物の文字をしらしめんが為に作れり。故に、当用俗字を以書之、文彩を勉めず」と記すように、農家子弟に必要な事柄を日用の俗字で綴った往来物。「大哉、農也。実国土之至宝与他之遊民不可同曰譚矣。抑、青陽之朝者、旧歳之堅凍漸和解閑旭、田家之烟隣々睦而朝夕賑敷、休息之鍬鎌は乾暖風之軒端…」と起筆し、「…農者、庶人之冒而、為天下国家之重宝、養生遂生之根本也。仍重之状如件」と結ぶ文章を大字・6行・所々付訓で記す。なお、底本表紙見返しに安永5年の記載あり。SE03326
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〈新版絵抄〉農家手習状[〈新板〉農家手習状](仙台板・5種)
¥1,000
〈新版絵抄〉農家手習状[〈新板〉農家手習状](仙台板・5種) 【判型】大本1冊。収録順に縦264・261・255・253・257粍。 【作者】西村明観(富田育斎・安美)作。 【年代等】第1冊:文政5年1月刊。[仙台]伊勢屋半右衛門(裳華房)板。第2冊:嘉永元年10月再刊。[仙台]伊勢屋半右衛門板。第3冊:江戸後期刊。[仙台]西村治右衛門板。第4冊:江戸後期刊(外袋に慶応元年の書き入れ)。[仙台]西村治右衛門板。第5冊:江戸後期刊。[仙台]刊行者不明。 【備考】分類「往来物」。同板・異板など仙台板5種を全冊収録した。『農家手習状』は、「手習い」の心得を諭した往来ではなく、百姓が守るべき生活教訓を記した短文の往来物。「夫、手習は、世の中の芸の中にも第一にて、人の為にも身の為にも是に増たる事はなし…」の一文で始まり、ほぼ七五調の文章で、まず、百姓の心掛けとして公儀・法度の遵守、謹慎、喧嘩・口論の禁止、飲酒心得、博奕や虚偽の禁止などを説く。続いて、郡奉行から組頭までの諸役名や六親九族等の人倫名、身体各部の名称など若干の語彙を列挙しつつ、五倫に基づく教訓を述べ、さらに後半では農耕・農業施設・農作物・貢納に関わる基本語彙や心得を綴りながら、理想的農民像を描いて締め括る。本文を大字・6行・付訓で記す。本往来はほとんどが仙台板で、明治期に大判の一枚刷りが登場するなど主に東北地方で普及した往来である。仙台板の異板数種にはいずれも頭書に手習い図や農耕図を掲げる。なお、本書を下敷きにして綴った戯文調の往来『〈小学習字〉農家手習状』(白木柏隠作)が明治14年に刊行された。なお、天明7年作・刊『農業手習教訓書』とは別内容。SE03325
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★〈改正増補・商家〉問屋往来(2種)
¥2,000
★〈改正増補・商家〉問屋往来(2種) 【判型】中本1冊。収録順に縦183・179粍。 【作者】長友松軒作。 【年代等】宝暦13年以前作。安永8年9月刊([江戸]伊勢屋治助板)。寛政6年6月再刊([江戸]鶴屋喜右衛門板)。 【備考】分類「往来物」。安永板と寛政板の2種を全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)した。『〈改正増補・商家〉問屋往来』は、明和3年刊『〈甲谷〉問屋往来』とは別内容の往来物。単行版は安永板が現存最古だが、既に宝暦13年刊『新編書札指南』(長友松作・書)の頭書に見えるから、本書は明和3年刊『〈甲谷〉問屋往来』に先駆けて成立した『問屋往来』と考えられる。「京、江戸、大坂、長崎、松前、津軽、南部御客方、段々御出、数多之注文相渡、染地、地廻、反裁、播州、川西、姫路、周防、阿波印付等相調…」で始まる全1通の手紙文に見立てて、諸国の港や問屋の取引商品名(被服、小間物、紙類、生産道具、家財道具、雑具、絵具など)などを列挙する。本文を大字・五行・付訓で記す。巻頭に問屋商や荷船の図を掲げ、頭書に「諸職家名尽」「古銭図鑒」「十二月異名」「不成就日」「十干十二支」の記事を載せる。なお、文化14年板『御成敗式目』(江戸・鶴屋喜右衛門板)広告によれば、角書の「商家」は「あきびと」と読む。SE03324
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問屋往来(小野原公春・小本)
¥700
問屋往来(小野原公春・小本) 【判型】小本1冊。縦107粍。 【作者】小野原公春書。 【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。 【備考】分類「往来物」。『問屋往来(小野原公春・小本)』は、甲谷慶兼・浪華堂)作、明和3年刊『〈甲谷〉問屋往来』の本文を4行・付訓で認めた小本の往来物。『〈甲谷〉問屋往来』は、単行刊本としては最初の『問屋往来』で、「江戸覃(および)関八州者、惣而小判六拾目之通用也。大坂表者、諸大名之仕送…」と筆を起こし、江戸・大坂・京都・長崎における相場・両替状況、廻船と相場、異国の器材・本朝の名物をめぐる取り引き、容量・重量の見分け、納屋貸・蔵鋪はじめ、問屋の活動に要用の事柄を記したうえで、問屋業に携わる者の心得についての教訓文を掲載する。なお底本は、表紙見返に天神様に御神酒を捧げる子供の図、裏表紙見返に永字を大書する子供の図を掲げる。SE03323
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〈両点講釈〉大全商売往来[拾遺商売往来・商売往来講釈](6種)
¥5,580
〈両点講釈〉大全商売往来[拾遺商売往来・商売往来講釈](6種) 【判型】中本1冊。収録順に縦180・174・178・178・178・178粍。 【作者】近沢幸山(桃堂)作・序。竹堂書(文久元年板)。 【年代等】天保13年序・初刊([江戸]藤林屋久兵衛(玉金堂)板)。安政4年求板([江戸]若林喜兵衛(玉養堂)板)。文久元年9月再刻([江戸]若林喜兵衛(玉養堂)板)。以下、収録順に、嘉永5年秋新刻([江戸]新庄堂板)/江戸後期刊(刊行者不明)/江戸後期刊(刊行者不明)/弘化3年5月、金水陳人序・刊([江戸]吉田屋源八板)/江戸後期初刊([江戸]誠信閣)、明治初年後印([東京]近藤清太郎板)。 [江戸]山城屋政吉ほか板。また別に、等(後印)あり。 【備考】分類「往来物」。同板・類板など6種を全冊袋綴じ展開収録した。題簽題は収録順に「〈両点講釈〉大全商売往来」「〈講釈注入〉商売往来大全」「大全商売往来〈講釈附〉」「〈改正〉大全商売往来〈講釈附〉」「大全商売往来〈講釈附〉」「〈両点〉商売往来〈同講釈入〉」。『〈両点講釈〉大全商売往来』は、「商売往来」「拾遺商売往来」「商売往来講釈」の3編を合冊した往来。まず最初に天保13年に「商売往来」「拾遺商売往来」を合綴した『古今商売往来』(江戸・山城屋佐兵衛ほか板)が刊行され、その後、「商売往来講釈」が増補されたものと思われる。巻頭の「商売往来」は堀流水軒作・元禄7年刊『商売往来』本文に両点(音訓)を施したもの。続く「拾遺商売往来」(近沢幸山作)は、『商売往来』に漏れた語句で綴ったもので、「抑商賈人、上者公卿・侯家之弁御用、下者至樵夫・杣人・賤女迄、而商於其日用…」と書き始め、冒頭に商人の心得に触れ、衣冠束帯、女服、僧徒官服、絹布類、畳縁、果物、青物・乾物・野菜類、蒸菓子、干菓子、魚鳥、獣、虫、草木、器財、測量用具、家具、雑具、道具、薬品の順に語彙を列挙し、後半で経史・六国史・三部書・和歌三代集・同五代集・同八代集・同十三代集・同二十一代集・四書・五経・十三経等々の和漢書・仏典(名数)を列記する。最後の「商売往来講釈」は、元禄板『商売往来』本文を語句毎に区切って大字で掲げ割注を施したもの。いずれも本文を大字・5行・付訓で記す。なお、天保13年板には「拾遺商売往来」の末尾に「若林久兵衛」と記載する。また、これとは別に、天保13年の刊記を有し、見返に「周仙堂先生拾遺、蒼松軒先生註」と記したものや、弘化3年の金水陳人序文を付す弘化4年・吉田屋源八板もあるが改竄であろう。SE03322
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〈御家〉大工番匠往来[番匠作事往来](野口晋松堂)
¥700
〈御家〉大工番匠往来[番匠作事往来](野口晋松堂) 【判型】中本1冊。縦173粍。 【作者】野口晋松堂書。 【年代等】江戸後期刊。[江戸]当世堂板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈御家〉大工番匠往来[番匠作事往来]』は、享和頃刊『番匠作事文章』とほぼ同文の往来物。「凡、番匠作事取扱文字者、今般御拝領之屋敷・御館向就建者撰吉日・良辰、為致地祭、以普請奉行、大工棟梁・修理役人立会…」で始まり、地鎮祭、建築関連職人、建築用材、神社仏閣の建築、武家屋敷の建築、城郭建築、左官、瓦葺、棟上の儀式などについて記した本文を大字・4行・付訓で記す。SE03321
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大工番匠往来[番匠作事往来](野口晋松堂・2種)
¥1,120
大工番匠往来[番匠作事往来](野口晋松堂・2種) 【判型】中本1冊。収録順に縦177・181粍。 【作者】野口晋松堂書。吉田金兵衛編(明治板)。 【年代等】江戸後期刊([江戸]鶴屋喜右衛門ほか板)。明治18年9月再刊([東京]吉田金兵衛板)。 【備考】分類「往来物」。江戸期板と明治期後印本の2種を全冊、袋綴じ展開収録した。『大工番匠往来[番匠作事往来]』は、享和頃刊『番匠作事文章』とほぼ同文の往来。「凡、番匠作事取扱文字者、今般御拝領之屋敷・御館向就建者撰吉日・良辰、為致地祭、以普請奉行、大工棟梁・修理役人立会…」で始まり、地鎮祭、建築関連職人、建築用材、神社仏閣の建築、武家屋敷の建築、城郭建築、左官、瓦葺、棟上の儀式などについて記す。本文を大字・5行・付訓で記す。また頭書に「造宮堂木品積心得の事」を掲げる。SE03320
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★増補農家手習帖(明治6年)
¥1,400
★増補農家手習帖(明治6年) 【判型】大本1冊。縦239粍。 【作者】森六老(陸中磐井郡一関村住人)書・序。 【年代等】明治6年7月自序・書。 【備考】分類「往来物」。『増補農家手習帖』は、西村明観作、文政5年刊『農家手習状』を明治初年の実情に合わせて改編したもの。序文に「西村明観ナル人ノ『農家手習帖』ハ其文簡易ニシテ而モ能ク民情ニ通ゼリ。雖然、方今御維新ノ御代トナリテハ文義事実迂遠ニ渉ル者出来シニ由リテ、聊筆ヲ入テ増補ノ二字を加へ村里ノ児童ニ与フルモノ也」と記す。「夫、手習は、諸の芸の中にも第一にて、人の為にも身の為にも、是に増したる事はなし。明治元年御一新、文明開化の御代となり、昔の世界と事変り、士農工商おしなべて文字を学び、智を開き、学問・算術精出して、天下の理義に通ずれば、賤しき民に生れても、貴き官に召出され…」で始まる七五調の文章で、万民にとっての読み書き能力と学問の重要性、法度遵守と家業出精、喧嘩口論・大酒・博奕・偽りの戒めなどの心得に続いて、法令・親族関係の語彙を列挙し、正直・敬上憐下・孝行・親族和睦、農具・農事・農作物・農業経営等の語彙と若干の心得を書き連ねて「…人の中にも人らしく、富貴に栄え、子孫迄繁昌すべき基礎(モトダテ)は、人に勝れて農業に力を尽す勉強と、手習学問怠らず、知識を開く勉励の、功より出る事をしるべし」と結ぶ。本文を大字・5行・付訓で記す。SE03319
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〈増字〉番匠往来[増字番匠往来・〈作事必用〉匠家文字通](5種)
¥3,060
〈増字〉番匠往来[増字番匠往来・〈作事必用〉匠家文字通](5種) 【判型】半紙本1冊。収録順に縦224・231・225・225・225粍。 【作者】鈴木驥園作。 【年代等】安政3年5月作・初刊([江戸]平野屋平助(而楽斎)板)。幕末・明治初年再刊([東京]鈴木忠蔵(一貫堂)板)。明治9年3月再刊([東京]鈴木忠蔵(一貫堂)板、また別に[東京]森江佐七(山口屋佐七)板)。 【備考】分類「往来物」。安政板、江戸後期再刊、明治9年再刊本など5種を全冊収録した(冒頭は通常収録、他は袋綴じ展開収録)。『〈増字〉番匠往来[増字番匠往来・〈作事必用〉匠家文字通]』は、『大工註文往来』の増補版。「凡、番匠取扱文字・仕様、注文、積書、入札、落札、請負、手間之無差別、先要用之品々者…」と筆を起こし、まず大工道具、家屋建築に関わる諸職人、建築手順、建築資材、家屋・神社仏閣の構造や各部の名称、その他を『大工註文往来』同様に縷々紹介する。本文を大字・5行・付訓で記す。頭書に「座敷向仕様註文」「地形石方仕様註文」「屋根方仕様註文」「瓦方仕様註文」「左官方仕様註文」「建具方仕様註文」「曲尺三四五之事」「曲尺裏目之事」「曲尺にて乗除を知る事」等の記事を載せる。SE03318
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〈橋爪寛一著述〉世界商売往来〈習字本〉[続々世界商売往来・世界商売往来補遺]
¥1,100
〈橋爪寛一著述〉世界商売往来〈習字本〉[続々世界商売往来・世界商売往来補遺] 【判型】半紙本1冊(全2巻2冊の下巻)。縦223粍。 【作者】橋爪貫一(松園)作。巻菱潭(深沢菱潭)書。渡辺輔書(傍訓)。 【年代等】明治7年官許・刊。[東京]雁金屋清吉ほか板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈橋爪寛一著述〉世界商売往来〈習字本〉』は、明治4-6年刊『世界商売往来』(正・続・続々・補遺)の本文のみを大字・4行・付訓で記し、挿絵・頭書の全てを割愛した往来物。底本は2冊本の下巻で、続々・補遺の2編を収録。『世界商売往来』は、明治初年における貿易商子弟用の教科書として作られたもので、『続々世界商売往来』は、外国商事に必要な語彙、貨幣換算、主要貿易品、工人の種類、欧米国名と主要生産物などについて、また、『世界商売往来補遺』は、印紙の貼用、貨幣・紙幣、秤の種類と効用、枡の種類と効用、貿易商人の教養と心得等について記すが、貿易品に関する語彙を全く収めず、もっぱら貿易取引上の技術や心得に終始するのが特徴。また、同頭書に内国郵船による運送費や内国郵便等について記載したもの。SE03317
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★新撰農工商往来[農工商往来]
¥3,240
★新撰農工商往来[農工商往来] 【判型】半紙本3巻3冊。縦227粍。 【作者】石川県尋常師範学校編。塚谷浅(竹軒)書。 【年代等】明治20年2月刊。[金沢]益智館(倉知新吾)板。 【備考】分類「往来物」。全冊を袋綴じ展開収録した。『新撰農工商往来』は、農・工・商の各部毎に必要な語句と心得を列記した往来物。1巻「農の部」は、巻頭に教授時の教師心得(「教師須知」)を掲げ、以下本文で農業の基本、五穀・四木・三草、その他青物等作物、肥料・農具、農業技術、商品作物、近代的な農業経営と農民心得について述べる。2巻「工の部」は、工業の範囲、衣食住日用の工業製品(種類や素材・原料等)、日本の特産品、工業従事者に必要な教養・心得等を記す。さらに3巻「商の部」は、「凡、商売は貨物を交換し、有無を通し、余剰を以て不足を補ふ業にして、先つ、日々の取引に用ゐる帳簿には、受取手形、証文、注文、送状、仕切書、日記帳、台帳、金銭出入帳…」のように、近世流布本『商売往来』に準じた文章で商業の基本や帳簿に必要な語彙、商品名などを順々に列記する。文中、「手紙の往復は寒暖・安否なとの贅を省き、必用の事のみには郵便はかき・往復はかきにて事足へし。大切なる書類を送るには、書留郵便あり。商機迅速を要するときは電信を用ゐるへし」と説くように、合理的で実用重視の記述を旨とする。いずれも本文を行書・5行・無訓で記す。なお、農工商をともに扱った明治期の往来物として、渋谷良平編、明治7年刊『開化三民往来』(〈小学必用〉習字帖*額田県・上等6級)や、栃木県師範学校編、明治13年刊『三業往来』(*栃木県・小学習字帖*4年前期用)がある。SE03316
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★〈補正〉新撰商売往来(成瀬正忠・折本)
¥2,000
★〈補正〉新撰商売往来(成瀬正忠・折本) 【判型】折本1帖。縦281粍。 【作者】成瀬正忠作。小島春(雲渓)書。 【年代等】明治15年4月版権届。明治15年5月初刊。明治20年11月補正・再刊。刊。[東京]東京府商法講習所蔵板。大和屋松之助(西宮松之助)売出。 【備考】分類「往来物」。『〈補正〉新撰商売往来(成瀬正忠・折本)』は、「夫れ商売の目的は天産、人造数々の品の有無を相通し自他の便利を謀るなり…」と商売の根本を始め商業のあらましや商人の心得を綴った折手本で、近世流布本『商売往来』とは全くの別文。近代商業における実務上の基本心得、帳簿類・簿記法、債権・証書類、金融・通貨(日本と外国の通貨)、貿易・運輸(貿易品目・貿易港)等を述べ、末尾では商業発展が富国のためであると諭す。半折(1頁)に大字・2行・無訓で記す。本来、東京府商法講習所の教諭である著者が同所10級生用に編んだ習字手本であったが、それを一般にも頒布したものが本書である。また、明治20年11月には補訂版『〈補正〉新撰商売往来』(高等商業学校蔵板)が刊行されたほか、用語解説や関連法規を頭書に収録した読本『〈鼇頭〉新撰商売往来』(半紙本)も併せて刊行された。なお、近代商業80業種を詳述した『商業慣習誌(一名、商売道案内)』も同一著者・板元によって上梓されている。SE03315
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〈鼇頭〉新撰商売往来(成瀬正忠・半紙本)
¥700
〈鼇頭〉新撰商売往来(成瀬正忠・半紙本) 【判型】半紙本1冊。縦224粍。 【作者】成瀬正忠作・序。小島春(雲渓)書。 【年代等】明治15年5月版権免許。明治15年6月刊。[東京]東京府商法講習所蔵板。[東京]西宮松之助売出。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈鼇頭〉新撰商売往来』は、「夫れ商売の目的は天産、人造数々の品の有無を相通し自他の便利を謀るなり…」と商売の根本を始め商業のあらましや商人の心得を綴った往来物。近代商業における実務上の基本心得、帳簿類・簿記法、債権・証書類、金融・通貨(日本と外国の通貨)、貿易・運輸(貿易品目・貿易港)等を述べ、末尾では商業発展が富国のためであると諭す。半折(1頁)に大字・2行・無訓で記す。本来、東京府商法講習所の教諭である著者が同所10級生用に編んだ習字手本であったが、それを一般にも頒布したものが本書である。また、明治20年11月には補訂版『〈補正〉新撰商売往来』(高等商業学校蔵板)が刊行されたほか、用語解説や関連法規を頭書に収録した読本『〈鼇頭〉新撰商売往来』(半紙本)も併せて刊行された。なお、近代商業80業種を詳述した『商業慣習誌(一名、商売道案内)』も同一著者・板元によって上梓されている。SE03314
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★〈初等習字〉職業往来(徳島県一級用教科書・2種)
¥3,280
★〈初等習字〉職業往来(徳島県一級用教科書・2種) 【判型】半紙本1冊。収録順に縦218・214粍。 【作者】徳島県学務課編。深沢菱潭(巻菱潭)書。 【年代等】明治15年5月版権届・刊。[徳島]徳島県蔵板。[徳島]阪井万吉ほか売出。 【備考】分類「往来物」。同板2種を袋綴じ展開収録した。『〈初等習字〉職業往来』は、徳島県が刊行した初等習字第1級用教科書・往来物。「凡、人之職業者、其種類多しと雖も、最要用なる者は農・工・商の三也。農は国家の基にして、田畑の耕耘、荒地の開墾、及び山林の樹芸等を業務とす…」で始まる文章で、産業別の役割や農具・工具名、産物・商品名、業務心得など、農業・工業・商業に関する用語と心得を大字・2行・無訓で綴る。SE03313
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★〈川上泊堂著輯〉商法万字文[〈開化〉商法万字文]
¥2,840
★〈川上泊堂著輯〉商法万字文[〈開化〉商法万字文] 【判型】半紙本1冊。縦212粍。 【作者】川上泊堂(愿・次恭ツグヤス・由蔵・布衣ホイ・静修堂)作。 【年代等】明治8年8月、藤廼舎序。明治8年12月刊。[京都]竹岡文祐板(後印) 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈川上泊堂著輯〉商法万字文』は、主として商業従事者の教育用に編まれたもので、舶来品などの新語を含む日常語を多く集めた往来物。天文・地理・身体・疾病・人倫・度量衡数・家宅・雑穀・菜蔬・飲食・菓物・草木・染物・紙筆・書画・家財・兵具・馬具・農具・金石・薬種・禽獣魚虫介・文言の23項に分けて語彙を列挙する。「万字」と称するが、実際の収録語彙数は6705字。本文を行書・大字・5行・付訓で記す。SE03312
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★〈年中〉商売往来(江戸中期・村田屋板)
¥1,400
★〈年中〉商売往来(江戸中期・村田屋板) 【判型】中本1冊。縦183粍。 【作者】不明。 【年代等】江戸中期刊。[江戸]村田屋治郎兵衛(栄邑堂)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈年中〉商売往来』は、流布本『商売往来』の本文を大字・5行・付訓で記し、表紙見返に「恵比寿天・大黒天図」、前付に「九九のかず」「片仮名いろは」を掲げ、頭書に「日本国尽」「片冠構字尽」「手習状」「十干兄弟図」「十二支之図」を載せた往来物。SE03311
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〈新編〉商売往来[〈小学習字〉新編商売往来](中島操)
¥1,580
〈新編〉商売往来[〈小学習字〉新編商売往来](中島操) 【判型】半紙本1冊。縦228粍。 【作者】中島操作。巻菱潭(深沢菱潭)書。 【年代等】明治14年刊。[長野]西沢喜太郎(小桝屋喜太郎・松葉軒)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈新編〉商売往来[〈小学習字〉新編商売往来]』は、元禄7年刊『商売往来』(堀流水軒作)にならって編んだ明治期改編本。「夫、商売、営業上所用之文字、其数雖夥多、先最要之者、取遣之日記、証文、証書、証券、受取、註文、注文、質入…」で始まる文章で、随時新語を採り入れながら通貨・金融、穀類、輸送・通信、日用品(醸造品・燃料・雑貨)、絹布・織物・衣服・染色・染模様、兵器・武具、金石、工芸品、文具、家具、調理具・食器、化粧品類、農工商道具類、薬種、鳥・獣・魚類、野菜等の語彙を列記した後で、学問・教養・態度など商人子弟の心得を述べる。本文を行書・大字・3行・無訓で記し、巻末に楷書・小字・9行・付訓の本文を再録する。SE03310
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★〈かな附〉商売往来(堀治助・享保14年)
¥1,400
★〈かな附〉商売往来(堀治助・享保14年) 【判型】半紙本1冊。縦220粍。 【作者】堀治助書。 【年代等】享保14年11月書・刊。[大阪]正本屋清兵衛板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈かな附〉商売往来』は、流布本『商売往来』の本文を大字・5行・付訓で記した往来物。筆者は堀流水軒本人か、その一族であろう。SE03309
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〈改正〉商売往来[改正商売往来・開明商売往来]
¥1,400
〈改正〉商売往来[改正商売往来・開明商売往来] 【判型】半紙本1冊。縦223粍。 【作者】巻菱潭(深沢菱潭)作・書。 【年代等】明治11年7月版権免許・刊。[東京]吉田直次郎(宝聚堂)蔵板。[東京]鈴木常助売出。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈改正〉商売往来』は、近世流布本『商売往来』の改編版の一つ。近世流布本に新語や当時の通用語などを増補した往来。「大凡、商法、売買、取扱文字、員数、取遣、受送、日記、日誌、日嘉恵(控え)、大宝恵(覚え)、手控、証文、券書、注文、請取…」で始まるように、適宜改めるが、文章の形式や流れは近世流布本と同様。なお、楷書版と行書版の二様あり、いずれも大字・3行・無訓で記し、巻末に楷書・やや小字・8行・付訓の本文を採録する。このうち、先に出版された楷書版の首題には『開明商売往来』とあり、行書版では『改正商売往来』と改められた。SE03308
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〈改正かな附〉商売往来(「堀氏」明記)
¥700
〈改正かな附〉商売往来(「堀氏」明記) 【判型】半紙本1冊。縦225粍。 【作者】堀流水軒作。堀氏筆カ。 【年代等】江戸中期(宝暦12年以前)刊。[大阪]糸屋市兵衛板。 【備考】分類「往来物」。『〈改正かな附〉商売往来』は、流布本『商売往来』の本文を大字・4行・付訓で記した往来物。表紙見返に「十幹十二支」「篇づくし」を掲げる。なお、底本裏表紙に「宝暦十二…」の記載あり。SE03307
東京都公安委員会許可
第308942220838号
古物商 (書籍商)