〈女古状揃〉女今川園生竹［〈新刻〉女古状揃園生竹］　　【作者】高井蘭山編・序・跋

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〈女古状揃〉女今川園生竹［〈新刻〉女古状揃園生竹］
【判型】大本1冊。縦259粍。
【作者】高井蘭山編・序・跋。
【年代等】文政5年8月序。同年9月跋・刊。［江戸］小林新兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。男性用の『古状揃』にならい、①「女今川」、②「女手習状」、③「存義の母書を勧る文」、④「智月三道の文」、⑤「千代女四民の文」、⑥「最明寺殿の母公殺生の禁」、⑦「梶女七情の教訓」、⑧「千代能欣求浄土の文」、⑨「園女兄弟姉妹の間を論ずる文」の9状を収録した女子用往来。①は元禄13年板系統『女今川』に同じ。②は享保頃刊『女手ならひ教訓の書』と同趣旨だが異文で、合戦に向かう武士の覚悟で手習い修業すべきことや能書の誉れなどを説く。③は『小学』『六諭衍義大意』を引きつつ五倫を説く。④は神道の正直・質素、儒教の修身、仏教の先祖崇拝を説く。⑤は四民の職分と四民女性の役割や心得。⑥は最明寺殿の教訓に仮託して仏道と文武の弁え、殺生の戒めを諭す。⑦は「七情（喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲）」から凡夫と聖人の別を説く。⑧は来世のための念仏修行を説く。⑨は六親九族の和睦等を説く。前付に「男女縁結の教解」「婦人胎内の教解」「子育并教訓和歌」「四智教解并和歌」「琴碁書画嗜之解」「女平生持遊之教訓」や著者に関する「女古状作者略伝」、頭書に「女児訓」「女訓照月次」「女訓世事談」を載せる。なお、本書とは別に内容の異なる『女古状揃園生竹』（半紙本）が同年に刊行されている。
11女ｵﾝﾅｲﾏｶﾞﾜｿﾉｳﾉﾀｹ（大本）【往来物】84 SE01138