〈堀川慶造編輯〉維新千字文　　【作者】堀川慶造作・刊。堀川庫次書。岡本鶴斎序

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〈堀川慶造編輯〉維新千字文
【判型】半紙本1冊。縦221粍。【作者】堀川慶造作・刊。堀川庫次書。岡本鶴斎序。【年代等】明治10年3月刊。［奈良］惜陰書屋（堀川慶造）蔵板。【備考】分類「往来物」。文明開化期の社会を象徴する語彙を列挙した『千字文』型教科書（全九九二字）。「方今開化、六合推移、万邦比隣、交際多端、宇宙静謐、黔首安穏、億兆競起、陋習廃去…」と起筆して、まず天地全般の語句を掲げ、世界における日本の位置を示し、続いて明治初年の政治・行政・文化・産業・国民生活・風俗・治安・貿易・学問の状態を縷々述べる。特に文明の象徴とされた鉄道・蒸気船・電信・博覧会・写真・種痘・断髪・翼傘（こうもりがさ）・帽子・洋服・靴・椅子・煉瓦・ガラス・証券・印紙・窮理学などの語彙を列挙する。末尾では奢侈を捨てて倹約に努め、無益な遊戯に耽ることなく世の模範たるべく切磋琢磨せよと諭す。
08社ｲｼﾝｾﾝｼﾞﾓﾝ【往来物】21 SE00888