★婦人日用玉の緒［婦人日用字尽文章］　　【作者】高井蘭山作。橘正敬書

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★婦人日用玉の緒［婦人日用字尽文章］
【判型】大本1冊。縦255粍。
【作者】高井蘭山作。橘正敬書。
【年代等】文政2年3月刊。［江戸］和泉屋金右衛門板。
【備考】分類「往来物」。本書刊記の冒頭2行は寛政11年刊『女諸用文章』を意味しており、次の2行で「字尽文章」から最後まで(本巻収録部分)を文政2年に増補したと記す。要するに、『女諸用文章』に「婦人日用字尽文章」等を増補したものが文政2年に刊行されたのであり、それは『国書総目録』に記載する蘭山作･文政2年刊『婦人日用玉の緒』(慶応大学蔵)を指すのであろう。後半部の「婦人日用字尽文章」は、「男女ともに手跡習業(てならうわざ)は万の用を達すべき根、能筆なるも孝のひとつといへり…」で始まる文章で、女性の芸能(手跡･縫い針･和歌･遊芸)の中でも書筆が第一であることを述べ、「婦女の取扱ふべき日用の品々」として、「絹布･端もの･衣類」「染色」「女の手道具」等の語彙を列挙した後、「五障三従」等の心得を説いた往来物である。なお、巻末に「試筆･除夜･乞巧奠詩歌」「文の封やう品々並横竪目録」「色紙短冊懐紙書やう并寸法」「扇子･団に歌の書やう」「小笠原流折形品々」「小笠原流結かた品々」「女中五性名の字」を掲げるが、特に図解は極めて詳細である。
11女ﾌｼﾞﾝﾆﾁﾖｳﾀﾏﾉｵ・ﾌｼﾞﾝﾆﾁﾖｳｼﾞﾂﾞｸｼﾌﾞﾝｼｮｳ★【往来物】40　SE01355