源平古状揃証註［源平古状揃講釈］（3種）　　【作者】高井蘭山注・序

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源平古状揃証註［源平古状揃講釈］（3種）
【判型】大本1冊。収録順に縦246・258・258粍。
【作者】高井蘭山注・序。
【年代等】文政5年8月作・序。天保13年3月初刊。明治初年後印。［東京］吉田屋文三郎ほか板。
【備考】分類「往来物」。末尾に天保13年板（全冊収録）および刊年不明板（抄録）を掲げた。『日本庶民教育史』で有名な乙竹岩造旧蔵書（題簽部に蔵書印）。寛文10年刊『武家往来』や元禄14年刊『盛衰記源平往来』の流れを汲む古状型往来。ほとんど同文のものから、同一主題ながら全く別文に書き替えたものまであるが、『武家往来』上・中巻から抜粋した11状に、冒頭の「頼朝配流之時、重盛自筆之一通」を増補した合計12状を収録する。書名のように、源平の勢力の盛衰に大きく関わる古状（ただし一般の『古状揃』に所収の古状を一切省く）を中心に配列するのが特徴。蘭山は自序で、「源平状は『古状揃』に比すれば、同じ俗文ながら大に優れり」と述べており、それら「源平状」を当時流行した「経典余師」の体裁にならって施注したものである。各状を数段に分けて行書・大字・8行・無訓で記し、段毎に割注を施し、さらに、頭書に楷書・小字・付訓の本文を再録して読方を示す。注釈内容は詳細で、人物の出自・事跡や歴史的背景にも言及して、各状が子どもに的確に理解されるように工夫する。
05歴ｹﾞﾝﾍﾟｲｺｼﾞｮｳｿﾞﾛｴｼｮｳﾁｭｳ（3種）【往来物】136 SE00615