★錦の海［にしきのうみ］（女筆・2種）　　【作者】長谷川妙躰（筆海子）書

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★錦の海［にしきのうみ］（女筆・2種）
【判型】大本3巻3冊。縦263・268粍。
【作者】長谷川妙躰（筆海子）書。
【年代等】享保10年5月刊。［京都］荒川源兵衛ほか板。
【備考】分類「往来物」。末尾に別本端本（題簽は中巻だが、本文は上巻）を抄録。『錦の海』は、比較的短文の女文31通と和歌2首を収録した散らし書きの女筆手本で、上巻に「姫宮の参詣の噂を聞いた者からの手紙」や「男子安産祝儀状」など10通、中巻に「屏風借用の手紙」「亥の子祝儀状」「紅葉狩り同伴希望の手紙」「初午参りの文」「宇治川の蛍見物誘引状」など12通、下巻に「暑中見舞い」「七夕祝儀状」「八朔祝儀状」「『古今和歌集』借用の文」など9通を収録。いずれも四季消息文を主とするものの、季節順の書状配列をとらないのが特徴。各巻見返に、挿絵とともに女筆心得「手習の仕用の事」を掲げ、また巻末に折形、片仮名イロハ、篇冠字尽などの記事を載せる。このうち「手習の仕用の事」は長谷川妙躰が自らの書論を展開したほとんど唯一の記述として貴重。
11女ﾆｼｷﾉｳﾐ（女筆･2種）★【往来物】74 SE01327