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〈倹約〉斉家論[倹約斉家論](6種)

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〈倹約〉斉家論[倹約斉家論](6種)
【判型】半紙本2巻2冊(後印本は多く2巻合1冊、大本1冊もあり)。縦223粍(冒頭収録本のサイズ。他は割愛)。
【作者】石田梅岩(勘平)作・序。
【年代等】延享元年5月序。延享元年9月刊。[京都]小河新兵衛板。
【備考】分類「心学」。初板本(半紙本2冊本)を始め、明和5年春再板本、明治25年覆刻本(京都・修正舎施印*梅岩先生百五十年祭記念)、大正7年再板本(明治25年板再刊、[京都]上河源右衛門ほか板*石田梅岩贈位記念)など合計6種を収録した。『〈倹約〉斉家論』は、万人が生まれながらにして持っている、私心のない正直に立ち帰るための実践行としての倹約を説いた、梅岩の晩年の著作。上下2巻からなり、まず上巻は、梅岩が享保14年に開講してからの15年間を振り返り、日頃から門人に倹約を説いてきたが、その教えを長年受けてきた門人の有志が「家を治るは倹約が本」と得心し倹約の実践を誓い合ったことを紹介し、倹約に思いが至ったのは殊勝なことと讃える。しかし、衣食住は人間の楽しみだから世間並みにすべきだとある学者が批判したのに対し、梅岩は今日の衣食住は奢りそのもので、町人が破滅するのも全て愚痴と奢りのためだと戒め、富裕な町人の伊勢参りや大坂での大火事の罹災者の話を引き、平和な社会で暮らせる御高恩を強調する。下巻は、儒書の講釈の際に、梅岩が袴着用を義務づけないのは非礼であり聖人の道を説くことを批判する者との問答から始まる。梅岩は、実意のない形式的な礼こそ非礼であり、誰もが気兼ねなく聴講するための配慮だと反駁し、「文学は末、身の行ひは本」という本末を見極めることが学問の要であると述べる。続いて、門弟達が申し合わせた「倹約の序」を披露するが、これを批判する者との問答で、修身斉家のための倹約に身分の違いがないこと、名聞・利欲・色欲などの放心が不仁を招くこと、私欲に基づく吝嗇と正直に基づく倹約の違いなどを諭し、「倹約をいふは他の儀にあらず、生れながらの正直にかへし度為なり」と明言する。さらに、洪水の被害により売掛金が回収できず借金の返済もままならない商人の相談に対し、梅岩が「家財残らず売り払ひ、赤裸になり、借金を済さるべし」と助言した逸話から、「ありべかゝりの正直」を貫く意義を説き、梅岩が勧める「倹約」が単に衣服や財器のことではなく、「私曲なく心を正しふする」ことにほかならないと諭す。なお、初板本(小河新兵衛板)刊記部分の書籍広告中に、「倹約斉家論 二冊 同(石田先生)撰 童蒙ノ為ニ四民日用家脩ノコトヲ平仮名ニテ記ス」と紹介する。また、この初板本では下巻末尾の「門人蔵板」の記載がなく、明和5年板以降に付記された。


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