〈教訓〉五常の近道［教訓五常近道・教訓五常要］（2種）

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★〈教訓〉五常の近道［教訓五常近道・教訓五常要］（2種）
【判型】中本1冊。収録順に縦178・178粍。
【作者】鈍亭魯文作。
【年代等】江戸後期刊。［江戸か］刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。『〈教訓〉五常の近道［教訓五常近道・教訓五常要］』は、卑俗な譬えを交えて五常を始めとする処世訓全般を説いた往来。「凡、世界に生あるものゝ、中に人より尊きものが、あらばいはしやれそりや聞事ぞ、神も仏も皆もと人よ…」で始まる七・七、七・七と続く都々逸風の文章で、人たる所以の「忠孝」「五常」のあらましを綴る。まず、「五常の本街道」を行かぬ不覚人の様子を述べ、孝行が難しいことでないことや、和漢の孝子に倣った孝行のありよう、忠と孝との関係、さらに仁・義・礼・智・信の大意を述べ、最後に庶民の理想像（勤勉・正直・愛敬）を示しつつ、せめて「人にかげ口いはれぬほどに、身持たゝしくにくみをうけず、長く栄えて子孫にのこす、徳のある様」にあれと諭す。本文を大字・6行・付訓で記す。

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