鳰乃景（長谷川佐理女筆手本）

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★鳰乃景（長谷川佐理女筆手本）
【判型】特大本1冊。縦354粍。
【作者】長谷川佐理書。
【年代等】江戸中・後期書。
【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『鳰乃景』は、妙躰流の女流書家、長谷川佐理筆の女筆手本。「鳰の海」は琵琶湖の異称で、本書は、長谷川妙躰作、享保18年刊『近江八景［近江八景〈并序〉］』とほぼ同文の手本。『近江八景［近江八景〈并序〉］』は、近江八景（琵琶湖南西岸の八勝景で、粟津晴嵐・勢（瀬）田夕照・矢橋帰帆・辛（唐）崎夜雨・石山秋月・三井晩鐘・比良暮雪・堅田落雁）の景趣を述べた短文と「近江八景和歌」を認めた手本。まず「近江八景序」として、近江八景を描写した七五調・美文体の文章を大字・3行・無訓の並べ書きで記し、続いて八景和歌（「雲はらふあらしにつれて百舟も、ちふねもなみのあはつにそよる」以下8首）を大字・無訓の散らし書きで記す。

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