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新板〉女諸礼集(延宝3年)

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★〈新板〉女諸礼集(延宝3年)
【判型】大本7巻6冊。縦259粍(冒頭の早印本第1巻のみ縦249粍)。
【作者】不明。
【年代等】延宝3年3月刊。[大阪]本屋清左衛門ほか板。
【備考】分類「往来物・礼法」。『女諸礼集』延宝3年本(やや後印)にて全冊を袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。また、冒頭に早印本の第1巻も同様に収録したほか、1巻15丁と4巻11丁が落丁のため、別本コピーにて補った(なお、5巻6丁は底本以外の別本にも欠落するため飛び丁と思われる)。『〈新板〉女諸礼集(延宝3年)』は万治3年初刊の改訂版。『女諸礼集』は、近世最初の大系的な女性礼法書で、大本と半紙本の2種がある。内容は、一之巻(題簽下部「しつけがた・四きこそで・ひながた」*以下同)が「女房つねにわきまふべき色々」「女はうしつけかたの次第」「よろづくいかたの次第」「くいかたかよひの次第」の4章、二之巻(「正月かゝみのづ」)が「ぢよようかたかよひの次第」「みやづかへする人心いれの次第」の2章、三之巻(「しうげん・たのみ」)が「嫁取云入真草の次第」「よめ入の次第」の2章、四之巻(「けしやう・水し(御厨子)・くろだな(黒棚)」)が「真のしうげんの次第(女房向輿座入の次第)」「さうのしうげんの次第」の2章、五之巻(「さんやたんじやう・げんぶく」)が「産屋の次第」「誕生の次第」「元服の次第」の3章、六之巻(「しうげん・しやくの次第」)が「四季の小袖模様」「酌取やうの次第」の2章、七之巻(「しうげん・しやくの次第」)が「正月かゞみのかざりやうの事」「女官の次第」「服いとまの次第」「諸神さんけいの事」等の記事から成る。以上を、先行する女性礼法書と比較すると、『女諸礼集』は、①結納から婚礼祝言、また婚礼道具や飾り物までを含め婚礼関連の記事が新たに加わり、かつ本書において大きなウエートを占めること、②出産や通過儀礼(三日祝い・七夜・食初・髪置・袴着・元服等)に関する記事が加わったこと、③四季時服や四季の飾り物の記事が加わったこと、④婚礼儀式や進物等の積み方、膳部など図解が増え、細部に関する具体的な情報が随所に盛り込まれたこと、⑤服忌や信仰・参詣など種々の細かい記事が加わったこと、などが大きな特徴として指摘できる。ただし、これら『女諸礼集』の特徴のうち新たに加わった記事の数々は、寛永板『諸礼集』の構成からも知れるように、小笠原流礼法にもともと包括されていた内容である。したがって『女諸礼集』は、従来の女性礼法書よりも一般の小笠原流礼法書の構成や内容に一段と接近したものとなったが、書札礼が全く含まれない点が一般の小笠原流礼法書と大きく異なる(寛延4年刊『女諸礼綾錦』以降の改編で書札礼を完備するようになったことと対照的である)。なお、初期刊本では万治3年板のうち7巻末尾(「女官」以下8丁)を割愛した元文3年求板本([大阪]田原屋平兵衛板)や、万治板とは異板で内容も一部異なる天和3年板([大阪]池田屋三郎右衛門板)のほか、延宝三年板([大阪]本屋清左衛門ほか板)、貞享5年板([京都]平野屋佐兵衛板)などがある。また、当時家々で秘伝とされた礼法を公開した意義は大きく、本書を町人向けに再編集した寛延4年刊『女諸礼綾錦』や天保12年刊『〈新増〉女諸礼綾錦』などの展開を通じて、女性礼法の一般化に多大な影響を及ぼした。
SE01490

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