心学一枚刷2種［A：中沢道二書、B：御高札之写］

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心学一枚刷2種［A：中沢道二書、B：御高札之写］
【判型】A：縦377×横512粍。B：縦258×横345粍。
【作者】A：中沢道二書。B：中沢道二書。
【年代等】A：江戸後期刊。［京都］明倫舎板カ（裏に明倫舎の検印を押す）。B：江戸後期刊。刊行者不明。
【備考】分類「心学」。A：中沢道二の筆跡を板行したもの。「うかうかといふて、うかうかとしのくれ」と題する。「うかうか」と過ごすことの恐ろしさを強調し、「うかうか」が身を滅ぼし家を失う原因であると戒める。そして「うかうか」を何よりも慎み、早く本心（私心・私欲を去った人間本来の心、天理と一体の性善）を会得して目を覚まし、己を振り返って、「うかうか」していないか、「ぽんぽん（続け様に小言を言う様か）」していないか吟味せよと教える。道二の道話は「はあすう（あえぐ様）」「きょろり（けろり）」「ちゅうちゅう」「かぁかぁ」「ずるずる」などの擬態語や擬音語を効果的に用いることが多いが、この一枚刷にもその特色がよく出ている。B：心学書や心学道話でしばしば扱われた「御高札之写」の一枚刷。正徳元年（1711）5月の高札（親子兄弟札）9カ条の冒頭4カ条（第1条「親子・兄弟・夫婦の和睦と奉公精勤」第2条「家業出精と分限相応」、第3条「偽り、無理、他人への害の禁止」、第4条「博奕類一切禁止」）を記し、以下を割愛する。

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