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〈増補〉渡世肝要記 (3種)

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〈増補〉渡世肝要記 (3種)
【判型】半紙本2巻2冊。収録順に縦227・226・223粍。
【作者】有喜堂作・序。徽堂跋。
【年代等】文化4年秋跋・刊。[名古屋]永楽屋東四郎板。
【備考】分類「心学」。同板別本など3種を収録。本書は、天明8年板『〈諸家〉渡世肝要記』の随所に挿絵や記事を盛り込んで2冊本としたもの。『〈諸家〉渡世肝要記』は「天下国家、神仏の御恩を忘れずして諸人楽々と世を渡るべき助けになる心得を記」した教訓書で、「天下国家の御恩を忘れず平日有難く存じ奉るべく候事」以下約20項目を載せる。ただし、文章の長さもまちまちで構成も整理されておらず、著者の随感や備忘録といった印象が強い。それも道理で、享保9年(1724)刊『冥加訓』第2巻、享保4年刊『町人嚢』第2巻、享保11年刊『民家分量記』第5巻などからの引用が目立ち、諸書からの雑記録に近い。主な内容は、『冥加訓』で説かれた天の冥加を得るための日常の生活態度や富裕になるための心掛け、また、法令遵守、火の用心、仏神崇拝、誠、分限、家職出精、始末、礼儀、質素倹約、学問その他についての雑多な心得や教訓歌である。「立身出世薬」とも言うべき心得として「〈秘法〉六味簡略丸」と「陰徳丸」の2種が語られるが、独自性に乏しい。なお、天保4年刊『消息案文』巻末「尾張名古屋書肆・片野東壁堂蔵版略目録」に「渡世肝要記、全二冊。世渡りの道は人々の急務なれども、天理を知らず、貪欲に迷う時は、大害を受くるなれば、常に仁義を弁え、五常を基として心に曇りなく渡世すべきようを教えたる書也」とある。また、表紙見返に「此の本は、人々世渡り日用の心得になるべきことを詳しく著し、道を守りて家内和合し、心を明らかになして、安楽に世を渡り、家を富まし、千歳の栄えを子孫に遺すの術を女童へも諭しやすく教えたるなり」とある。天明板との違いは、上巻巻頭に扉を添え、有喜堂の序文に続いて世渡りの心得など1丁半を追加し、本文中でも3カ所に挿絵付きの記事を挿入したほか、「仏神を尊敬仕るべき事」の記事に挿絵を加え頁構成を変更した。下巻でも、巻頭に2丁挿絵付きの記事を加え、天明板本文の1丁半を削除して、新たな挿絵付きの記事2丁半を挿入し、同様に、天明板本文を削除して別の挿絵入りの記事に差し替えるなどの改編を行っている。


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