永楽古状揃大全（大垣板ほか・3種）

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永楽古状揃大全（大垣板ほか・3種）
【判型】大本1冊。収録順に縦260・261・261粍。
【作者】不明。
【年代等】天明3年初刊。文政9年再刊。天保4年求板。天保12年求板。［大垣］茶屋源蔵（游文堂）板。
【備考】分類「往来物」。永楽屋から板木を譲り受けた茶屋源蔵板に続いて､永楽屋板2種を収録した。『古状揃』は近世初頭に『今川状』を中心に『腰越状』『含状（義経含状）』『弁慶状』『直実送状』『経盛返状』『曽我状』『大坂状』などの古状・擬古状や、『初登山手習教訓書（手習状）』『風月往来』などを組み合わせて出版した往来物。近世期を通じて最も流布した往来物の一つ。天保12年求板本（本文付訓本）には、「今川状」「手習状」「腰越状」「義経含状」「弁慶状」「熊谷状（送状）」「経盛返状」「大坂進状」「同返状」の9状を収録し、巻頭に「手習教訓和歌」「筆道伝授」「諸礼之図抄」「万包やう折形」「万積やうの図」「目録書やうの図」「廿四節・月の異名・七十二候類」「証文文例」を掲げる（本文無訓本とは前付や頭書記事が異なる）。なお『永楽古状揃大全』は、天明3年鱗形屋孫兵衛原板、文政9年岩戸屋喜三郎再板、天保4年永楽屋東四郎三刻、天保12年茶屋源蔵求板。江戸→名古屋→大垣と版権が移動。ただし、後半に収録した明治元年永楽屋板のように、天保4年板の版権を譲渡した後も、永楽屋が類板を出していることから、改刻については版権が及ばなかったものと考えられる。
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