家業相続力艸［家業相続教草］（3種）

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★家業相続力艸［家業相続教草］（3種）
【判型】半紙本1冊。収録順に縦229・219・225粍。
【作者】土屋巨禎編・跋。
【年代等】寛政6年冬自跋。寛政7年1月初刊（［大阪］土屋氏蔵板（施板）。［大阪］大野木市兵衛売出）刊。天保12年1月補刻・再刊（［大阪］秋田屋太右衛門ほか板）。
【備考】分類「心学」。『家業相続力艸』寛政7年板・天保12年求板と、『家業相続教草』の3種を収録した。『家業相続力艸』は、跋文によれば、親しい老人から聞いた教えを思い出しながら書き綴り、病床にあってこれらの教えを痛感した著者が私見を加えて施板としたもの（従って、初刊は寛政7年の私家版で、後に書肆から再刊された）。全17カ条の多くが老人の聞書と思われ、和漢の故事や儒書を引きながら「敬を守る」「堪忍」「一家和睦」「内端(うちば)商い」「倹・勤・和・緩」「道・天・地・将・法」「人を知る」「銭財の心得」「塩梅の工夫」「下人を召し使う」「遠慮」「遺言（書置・譲状）」「守成と創業」「守成の難しさ」「貝原益軒の五計（正しくは朱新仲の「五計」）」「子弟教育」「陰徳」について平易に記す。なお、寛政板の裏見返には「此本売買にはいたし不申候。御希望の方は取次之書肆へ被仰候得ば施し申候」とあり、当初施本であった様子を物語る。また、万延元年刊の改題本『家業相続教草』（万延元年、井上敬慮序。［江戸］祖誉堂板＊外題のみ「家業相続教草」と改題））の見返に「篤信（貝原益軒）先生作」と記し、土屋氏の跋文も削除して作者を改竄したほか、井上敬慮（逢故斎）の序文を付す。

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