新撰百人一首（西村茂樹・明治16年）

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新撰百人一首（西村茂樹・明治16年）
【判型】大本1冊。縦253粍。
【作者】西村茂樹編。西阪成一注。白石千別（ｼﾗｲｼﾁﾜｷ）校。小中村清矩序。
【年代等】明治16年9月版権免許。明治16年11月、南摩綱紀序。明治16年11月、西阪成一緒言。明治16年11月、白石千別跋・刊。［東京］中外堂蔵板（出版者：柳河梅次郎）。［東京］開成堂売出。
【備考】分類「百人一首」。袋綴じ展開収録。『新撰百人一首』は、「小倉百人一首」から恋歌やそれに類する和歌を省いた異種百人一首。削除された恋歌類は、同じ作者の別の和歌か、別の作者の和歌に差し替えており、恋歌を除くという点で、蔦廼舎主人編『修正小倉百首』（明治26年9月、女学雑誌社）と同趣向であるが、原則として同じ作者の別の和歌に差し替えている点でやや異なる。このほか、昭和戦前期までに恋歌を除去した百人一首の例（金子薫園編、昭和17年刊『皇国百人一首』）がある（岩井茂樹「恋歌の消滅──『百人一首』の近代的特徴について」参照）。このような異種百人一首を各丁の表に和歌と歌仙絵（色刷）、その裏を上下2段に分かち、上段に「大意」、下段に「小伝」を収録する。
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