〈両点附〉広完商売往来（2種）

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★〈両点附〉広完商売往来（2種）
【判型】中本1冊。収録順に縦180・180粍。
【作者】文花堂槐山作。
【年代等】嘉永3年11月刊。［江戸］近江屋太吉（生花堂）板。
【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。同板別本も抄録した。『〈両点附〉広完商売往来』は、堀流水軒作、流布本『商売往来』を基本に語彙を大幅に増補したもの。「凡、生商売家可取扱文字員数…」で始まり、帳簿関連、通貨・両替、穀類、運送、商品作物、茶・紙・醸造品、加工品、文具、化粧具、玩具・細工物、手回品、金物・大工道具、農具、材木、家屋、呉服・絹布類、衣類・染色・紋所、武具・馬具、家財・雑具・食器・履物等、船具、漁業用具、薬種・香具、菓子、絵具、製薬、鳥・魚・獣・虫類、海草・青物・果実・草花類、諸国名産品、諸職等の語彙を列挙し、最後に商家子弟の心得（学問・諸礼・芸能・店内清掃・接客その他）を綴って締め括る。中でも、衣類・家財類・薬種類・武具類・鳥類・魚介類・諸国物産等の語彙が極めて多く、このうち、諸国名産の記述は寛文9年刊『江戸往来』をそっくり模倣したものである。本文を大字・5行・両点形式（音訓を併記）で記す。また、本書冒頭10丁に頭書欄を設け、「初登山手習教訓状」と「名字尽」を掲げる。
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