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〈年中行事〉かな文章ほか

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★〈年中行事〉かな文章ほか
【判型】大本1冊。縦281粍。
【作者】浣泉堂暘淵書カ(末尾の朱印による)。
【年代等】江戸後期書。
【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。本書は、「〈年中行事〉かな文章[女庭訓仮名文章]」「女その日草」「〈御譲物ノ内〉筆道解」「官名附」「東照泰平状」「奥州金花山詣」の6編を収録した往来物。末尾の朱印と筆跡から筆者は坂川暘谷の門人と考えられ、筆跡も暘谷流に酷似する。(1)「〈年中行事〉かな文章[女庭訓仮名文章]」は、流布本の『女庭訓往来』とは全くの異文で、おさなという娘と綾小路御局との間でやりとりする月々の書状で年中行事等のあらましを記した往来。まず、「初春の御寿幾千代万代迄も尽間敷祝入まいらせ候…」で始まる新年状で、さなが、「元三」「門松」「若水」「若菜」「子の日の遊び」以下の正月行事を訪ね、その返状でそれぞれの由来や意味などを詳しく解説する。以下も同様に、各月往復の書状により月毎の公的な行事についての問答を綴る。(2)「女その日草」は、「世の中に人の身のうゑ詠むれば、及ばぬめにもあまるなる、賤の目の身持をば筆に任せて書知す…」と起筆して、幼児から結婚後までの女性の生活心得を詳しく説いた教訓。(3)「〈御譲物ノ内〉筆道解」は、「可惜は光陰、はげむべきは書筆之芸、世の中のしげき身もこゝろにかく時は、其功つみて智徳となる…」で始まる文章で、まず筆道修行に励むべきことを諭し、続いて、教訓歌や能書家の故事を引いての筆道心得、御家流が筆道第一の書流であることなどを述べたもの。末尾に「免許の外、猥他見・他言有之間敷事」と付記する。(4)「官名附」は、太政大臣・左大臣・右大臣から、市正(イチノカミ)・帯刀(タテワキ)・蔵人(クロウド・クランド)・靭負(ユキエ)」までの官名を列挙したもの。(5)「東照泰平状」は、「夫、今国家安穂の御代明らけく、日月の違ひなく、春は華咲、実のり目出度納る天が下、弓は袋に矢は箱に、鎧兜といふものは五月人形に見たばかり…」で始まる文章で、衣食に事欠かぬ国家泰平の有り難さや仁政の御陰、過去における戦乱の不幸と奢侈の戒め、源平合戦の頃の為政者の苦悩の大きさなど、様々な点から徳川幕府の恩恵を讃え、最後に、各家庭の親子・兄弟・夫婦の和合と、東照宮の拝礼を推奨して締め括る。末尾に「箸とらば、天地(アメツチ)御代の、御恵み、父母・師・主人の、恩をあぢはえ」の道歌1首を掲げる。(6)「奥州金花山詣」は、燕石斎薄墨作、文政8年刊『金華山詣文章』とほぼ同文の往来物で、「夫、陸奥国金花山は掛向も、聖武皇帝の御時、当山よりはじめて黄金を貢ずという…」と筆を起こし、奥州・金華山周辺の景観や金華山神社の由来・縁起などを記した往来。
SE01513

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