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愛育茶譚(3種)

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愛育茶譚(3種)
【判型】半紙本または大本1冊。収録順に縦236・234・260粍。
【作者】桑田和(立斎)作。内藤貞庵・赤柴立策序。永海画。
【年代等】嘉永6年春刊。[江戸]著者蔵板(印施)。
【備考】分類「医学」。初印本・後印本など3種を収録(一部抄録)。初印本には表紙見返に「離情応物/窮理/桑田印施」の朱印を押す。種痘の実施や啓蒙活動に尽力した江戸深川の小児科医である著者が「愛育総説(そだてようあらまし)」「臍帯(ほぞのお)」「拭口(くちをぬぐう)」「浴児(うぶゆ)」「児衣(きもの)」「始乳(ちをつける)」「撰乳(うば)」「代乳(ちちのかわり)」「剃頭(さかやき)」「調治(まくり)」「離乳(ちちをはなす)」の11章に分けて述べた育児書。表紙見返しには「本書は小児養育の真理を万人が理解するためであり、近年は牛痘が行われて大厄を免れるようになったものの、親の子育ての間違いから種々の病気になったり、早死にするのは嘆かわしいことである。だから、本書を熟読して、目先の愛(姑息の愛)に溺れ子孫を害することがないようにせよ」と戒める。本文では「都会では名医が揃い、高価な薬も満ちあふれていて一つも不足がないが、医薬が乏しい田舎の子どもの方がかえってよく育つ」として育児環境に言及したり、「貧家の幼児は号泣しても大人が構わないために、自ずから手足を動かして健やかに育ち、また自然三分の飢寒を得るために生理にかなってよく育つものが多い」とか「幼児は12カ月頃より常に立ち歩きを練習させ、自分で立つようにさせよ。この時期の立ち歩きが足に良くないというのは俗説であって、この時に歩くことを習わせれば、3歳頃には2里程の距離を歩かせてもくたびれない。子どもが駆け回ったり踊って跳ねたりすることを好むようになれば、自然と健康になる」のように具体的な育児法を展開する。なお、本書の随所で「健康」という言葉を使用しているが、当時、あまり一般的でなかった「健康」という言葉を頻繁に使用している点は興味深い(緒方洪庵の『病学通論』(嘉永2年刊)の影響か)。また底本は丹色表紙であるが、表紙の色は「赤絵」同様に子どもの魔除けの意味を込めたものだろう。SE01830

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