貽厥編

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★貽厥編
【判型】大本1冊。縦254粍。
【作者】桜井忠栄（ﾀﾀﾞﾅｶ、松平忠栄）作。
【年代等】天保11年作。万延元年秋自序・刊。［大阪］摂津尼崎藩蔵板。
【備考】分類「教訓」。袋綴じ展開収録。摂津尼崎藩の第6代藩主である作者が若き日の天保11年、37歳の時に子孫や藩中に示す為に著した教訓書。「貽厥（いけつ）」とは、子孫に残すはかりごとの意味。ただし、表紙見返に「此書は序中にもいへるごとく、真に一時の戯作なれば、狂詩・狂歌と同様に見るべし。若、貽厥の名を以て教誡にひとしくせば、甚予が志に齟齬せり」と謙遜の辞を掲げる。「弱蔽」「強蔽」「逸君」「協和」「納諌」「揣情（ｼｼﾞｮｳ）」の6章に分けて綴り、付録として、「偏使」「衆言」「転移」「暫仮」「怨言」「巧諂」「文過」「議侯」「多忠」「酒蔽」「世婚」「汎論（上・下）」「甘交」「謬称」「虚飾」「推情」「遇怒」「鳴罪」「議令」「有隠」「解惑」の22章について述べる。
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