稲田禅坊詣の家土産［〈稲田郷御禅坊〉詣乃家土産］

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★稲田禅坊詣の家土産［〈稲田郷御禅坊〉詣乃家土産］
【判型】中本1冊。縦175粍。
【作者】良立作。
【年代等】嘉永7年頃刊。［常陸国笠間郡稲田郷］御禅坊施板。
【備考】分類「地誌」。「稲田御坊」と呼ばれる稲田禅房西念寺（常陸国笠間郡稲田郷。現・茨城県笠間市稲田）の縁起由来と関連する事柄を古地図や古文献を引きながら紹介した小冊子。巻頭に、尭胤親王・資枝卿等の詠歌と「御禅坊西念寺全図」を掲げるほか、本文中に「古絵図写」「稲田御禅坊御はんじやうの所」「日野家古系譜之写」「玉日君御廟図」「彦太郎の妻、御禅坊に来し所」等の挿絵を載せる。なお、稲田御坊は、浄土真宗発祥の地で、親鸞聖人が家族とともに約20年住み、『教行信証』の執筆と関東布教をした「稲田草庵」があった。この地に聖人を招き入信した稲田頼重は、厚く仏教に帰依した初代笠間城主の笠間時朝の叔父に当たる人物で、宇都宮氏の一門。茅葺きの山門は室町初期頃の建立で、境内には御頂骨堂・太子堂・太鼓堂・見返り橋など多くの見所がある（笠間観光協会HP参照）。
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