今川絵抄（山田野亭・2種）

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★今川絵抄（山田野亭・2種）
【判型】中本1冊。収録順に縦174・173粍。
【作者】山田野亭注。松川半山画。
【年代等】天保14年2月刊。［大阪］河内屋長兵衛（石倉堂）蔵板。柏原屋清右衛門ほか売出。
【備考】分類「往来物」。同板別本も全冊収録した。『今川状』（応永19年系）の平易な絵入り注釈書。『今川状』の本文を47段に分け、大字・6行大・付訓で掲げて細字の注を施し、また、本文の大意を象徴する挿絵を頭書に置く。本文の漢字の多くに振り仮名、また、返点で後から読む漢字に左訓を施す。注釈は跋文にあるように、武士の教訓を町家・農家に引き当てて説く点に特色がある。巻頭に士農工商図、巻末に「薬王丸」「神仙神明湯」の能書きを記す。表紙および表紙見返は色刷りで、表紙には平和の象徴である閑古鳥を描く。SE01996