易術貨殖伝［卜筮貨殖考］ （明治初年）

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★易術貨殖伝［卜筮貨殖考］ （明治初年）
【判型】中本1冊。縦182粍。
【作者】井上鶴洲作。伊沢有徳編。夏川教休校・序。富田当利（孟栄）跋。
【年代等】文化13年2月、夏川教休序。文化13年春、伊沢有徳凡例。文化13年8月、富田当利跋。弘化2年9月初刊。嘉永3年5月再刊。明治初年後印。［大阪］藤屋徳兵衛（金章堂）板。
【備考】分類「経済・占卜」。易の六十四卦に基づく相場変動の予測について記した易占書。例えば冒頭の「乾為天(けんいてん)」では、「人気と相場を見て計るによし。大体(たいてい)高き景気ありて強からず。蓋(けだ)し高きとき此の卦を得れば、是より下がる。又、下落続くときは上がると知るべし。○初変下がる。然れども後上がる。○二変高し。格別高下なし。人気・相場とも持ち合いて強気あり。○三変高下片よりて定め難し。なれども大概安き方なり…」のように、各段階における変動の予測を記す。跋文では「中るも易、中らざるも易」についての問答に触れ、その身を正し、心身が神明同様であれば、必ず正鵠を射る弓と同様に、易者が身を整斉にして心明誠ならば必ず当たると断言している。
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