絵本時世粧［画帖時世粧］（複製）

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絵本時世粧［画帖時世粧］（複製）
【判型】特大本2巻2冊。縦303粍。
【作者】歌川豊国1世（一陽斎）作・画。式亭三馬校・序。
【年代等】享和2年1月刊（［江戸］和泉屋市兵衛（甘泉堂）板）の木版複製。大正5年8月跋・刊（［東京］風俗絵巻図画刊行会）。
【備考】分類「絵本」。見開き画像は余白をカットしたものを採録した。『絵本時世粧』は、歌川豊国画・文、式亭三馬閲の女性風俗絵本。半紙本2冊。享和2年（1802）正月、江戸和泉屋市兵衛蔵板。色摺り。上下巻とも後半に文を付す。2つの序はいずれも式亭三馬によるもので、それぞれ万葉体と東訛りの「どさことば」で書いている。前者に「こゝにものせる時世粧てふふみは。たときよりいやしきまて。あるとある女のかたち。よしあしのさまを。空みつやまと画にうつしとりかなくあつま錦に。すりたる物にそありける」とあり、当世の女性の姿態風俗について貴賤上下を問わず色摺りで写し取ったものという。女性は武家、町家、遊女、芸者などに広く渉り、盛り場の土弓場、楊枝屋、下級遊女の河岸見世、船饅頭などの出色の図も多い。画中に人物の身分、身柄を標記した短冊状の詞書きが存するが、すべて胡粉で見せ消ちにする。また、付文は、和文で、上巻は女性一般について、下巻は遊女についての世態習俗を述べる。豊国渾身の力作で、名物本として知られる（国立国会図書館デジタルコレクションHP参照）。SE02092