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御薬方書

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御薬方書
【判型】半紙本1冊。縦228粍。
【作者】不明。
【年代等】天明4年5月頃刊。刊行者不明。
【備考】分類「薬物」。享保飢饉の対策として享保18年2月に幕府西丸医師、望月三英と小普請医、丹羽正伯が作成し、御用書物師、出雲寺和泉掾によって発行され、飢饉被災地の「五畿内・西国・四国・中国筋御領村々」に頒布された『薬法書』を修正した『薬法書付』(まず天明3年に小幡藩領内に限定頒布、同4年5月の触書によって全国に一般化)を一部削除・改変して上梓した小冊子。中山学氏によれば、大元の『薬法書』の内容は大きく①時疫予防法、②時疫対症療法、③食傷対症療法の3部から成り、全部で13種の処方箋を収録し、それぞれ中国の医書・農書等の出典を明記するが、うち6種は享保14年刊『普救類方』からの転用である。底本では4種の処方箋を削除し、小見出しと処方箋の一部を省いて九種のみを収録し、字下げした小見出しで「時疫流行(はやり)候節、此薬を用て其わづらひをのがるべし」と「一切の食物(くいもの)の毒にあたり、又色々の草木・きのこ・魚・鳥・獣など喰煩(くいわずらふ)に用て其危をのがるべし」に区別できるが、前者の冒頭一項が①時疫予防法、残りが②時疫対症療法、後者が③食傷対症療法に相当する。各処方箋には、『医渥(ママ)』、東晋・葛洪編『肘後備急方(ちゅうごびきゅうほう)』、唐・孫思邈(そんしばく)(孫真人)編『孫真人食忌』および『千金方』、明・徐光啓編『農政全書』、明・李時珍編『本草綱目』、明代の『衛生易簡』、南宋・洪邁編『夷堅志』など典拠を付記する。簡素な内容だが、「実際の利用場面を想定し、医薬知識をより正確に提供しようとする、幕府の積極的な姿勢が表れている」(中山学)史料である。SE02220

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