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音曲玉淵集[玉淵集]
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音曲玉淵集[玉淵集]
【判型】半紙本5巻5冊。縦232粍。
【作者】三浦庚妥(ツグヤス・久之丞・時中翁)編。今村義福補・序・跋。
【年代等】享保12年4月初刊。寛保3年5月、今村義福序・再刊。今村義福蔵板。
【備考】分類「能・謡曲」。袋綴じ展開収録。謡曲の謡い方の解説書。五巻。三浦庚妥(つぐやす)著。1727年刊。室町期の音韻の諸特徴を伝え,近世音韻の資料となる(コトバンク)。謡曲の謡い方について述べた書。巻1・2は、主として言語音としての発音について述べているのに対して、巻3以下は音曲としての発声について述べており、全般的にあらゆる面からかなり詳細な説明がなされている。すなわち、巻1は、始めに五十音図や拗音の構成についての説明があり、続いて長音および連声などの音の連続にかかわる発音、「じ・ぢ・ず・づ」などの四つがなや、「か・くゎ」の発音の区別をはじめ、各音節の発音について注意すべき点を述べる。巻2は、百番の曲について長音の開合の別を示す実例をあげ、巻3以下は、拍子・節まわし・緩急また曲柄・役柄に応ずる発声の仕方、名乗・道行・呼掛・問答など曲の構成部分の謡い方を説く。巻1・2に説かれる発音は室町期頃のそれを伝えると見られるものが多く、従来から、音韻史研究上の貴重な資料と目されてきた。そのほか、全巻を通じて見ると、現行各流の発音・発声などに一致適用できる部分と、相違する部分が認められ、謡曲の古体をさぐり、また、その変遷をあとづける上でも貴重な資料である(「日本古典文学大辞典」参照)。SE02228
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