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温泉遊草[温泉游草](2種)

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温泉遊草[温泉游草](2種)
【判型】大本1冊。収録順に縦261・267粍。
【作者】深草元政(げんせい)(日政(にっせい)・霞谷妙牛子(かこくみょうぎゅうし)・草山妙子(そうざんみょうし)(玅子)・石井元政(もとまさ))作。片山松庵(朴元(ぼくげん))編・序。
【年代等】寛文8年12月、松庵朴元序・初刊。明治初年後印。[京都]平楽寺書店板。
【備考】分類「紀行」。同板2種を収録(別本は書袋を収録し本文は抄録)。本書は深草元政が二度にわたる有馬温泉での湯治旅行の模様を記した漢文の紀行文と旅中の折々に詠じた詩歌を収めたもの。元政の死去(寛文八年二月一八日)後に、その遺稿を見出した片山松庵が編集し、同年暮れに出版したもの。内容は、①寛文五年九月の「温泉遊草」および②寛文七年二月の「温泉再遊」と、両作品の間に挿入した③片山松庵作「悼霞谷山人詩并序」の三編から成る。①の「温泉遊草」は京都出発後の道中の様子や出来事などを記した「温泉紀行」を始め、「与慧明書」「仏座巌記」「楼岸」「天王寺拝聖徳太子十六歳像」など長短含む二〇数編で、最後の「温泉紀略」では温泉の祭神である大己貴命(おおなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)以来の温泉関連の故事を種々記す。②の「温泉再遊」は、まず「留別慧明〈有序〉」で、まず、湯治の効果を実感した作者が再び有馬を訪れるまでの経緯や、京都を旅立つ際に弟子の慧明に与えた留別の漢詩を掲げた後、「馬山途中吟」「旅宿有感」等の漢詩文のほか、「偶作」と題した漢詩文や詞書を添えた和歌六首を載せる。また、③「悼霞谷山人詩并序」では、元政の略歴と恩師追悼の七言絶句七編を掲げる。/温泉に関する江戸期刊本では最古の部類。寛文5年9月(「温泉遊草」)と寛文7年冬(「温泉再遊」)の2度にわたり、京都深草に住む作者が有馬温泉に湯治に出かけた折の紀行。再遊には和歌が含まれる。江戸時代、「温泉」を冠した作品はいくつか残るが、効能などを記したものが多く、本書のような文学的作品は案外少ない。そのためか、何度も版を重ねており、この本も明治に入って刷られたものである。元政(げんせい)[1623~1668]は、江戸前期の日蓮宗の僧。俗名は石井吉兵衛、法名は日政、号は不可思議、日峯妙子など。深草の元政と通称。父・石井元好は地下官人の家柄で、梶井宮に出仕し、のち毛利輝元の家臣となったが、仕えを退き京都に住む。13歳で彦根藩主・井伊直孝に出仕、26歳で仕えを退き、京都の日蓮宗妙顕寺の日豊のもとで出家し、仏道を修行した。学僧であったが、漢詩では石川丈山と並び称せられるほどに文学者としても有名。和歌は松永貞徳の門人で、家集に『草山和歌集』。和文では『身延道の記』、漢文では『草山集』、『扶桑隠逸伝』など多くの著書、校訂本(福岡大学図書館HP参照)。
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