海外人物小伝［〈海外治乱〉繍像人物小伝］

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海外人物小伝［〈海外治乱〉繍像人物小伝］
【判型】大本5巻5冊（1冊入本）。縦255粍。
【作者】時々夢斎（ｼﾞｼﾞﾑｻｲ）作・序。
【年代等】嘉永6年12月自序・刊。万邦楼蔵板。
【備考】分類「伝記」。西洋の英雄3人の伝記書。漢字かな交じり。巻1～3は「仏蘭西中興の偽帝」那波列翁（なぼれおん）勃那把爾的（ぼなばるて）・ナポレオン一世（1769-1821）。没後20年目の1840年パリで行われたナポレオンの大葬式まで。巻3末にフランスの国勢や制度の概説あり。巻4は厄勒祭亜（ぎりしや）の亜歴山多児垤（あれきさんどるで）・マケドニア王アレキサンダー大王（紀元前356-323）と亜理斯多得列氏（ありすとでれす）アリストテレス（紀元前384-322）。巻5は俄羅斯（おろしや）帝伯徳琭（ぺいとる）初世・初代ロシア皇帝ピョートル一世（1671-1725）。銅版風の印影を一部に施した木版挿画入り。口絵見開6図、画題「仏蘭西の都巴里斯繁栄の図」「欧羅巴洲の諸国主共和義団の図」「西洋人鑪鞴にて迦砲天砲鳥銃等の武器を鋳立る図」「其二」「西洋人リニー舶フレガツト舶五層楼舶等の大軍艦を造る図」「其二火輪船修造の図」。口絵及び巻1の挿画のみ濃淡薄墨刷入り。また、本文挿絵は、1巻が「列応河の畔に於て那波列翁隊を分て戦を習す図」「仏蘭西配下の諸侯ヘアウハルナルスが後家に那波列翁入婿婚姻の図」の2葉、2巻が「那波列翁を嫉み夜に乗じて殺さんと謀る図」「那波列翁怒つてエングイーン国の〓督撫を焙り殺す図」「オロシヤ仏蘭西を大にモスコウに戦図」の3葉、3巻が「那波列翁阿弗利加洲の属島シントヘレナに流〓の図」「那波列翁の遺骸聖意勤納より戻し大葬式を営む図」の2葉、4巻が「歴山王大賢ジヲゲノスを訪ふ図」1葉、5巻が「俄羅斯帝の女兄フヒア帝の兄イワンとひそかにストレリックの兵をすすめて反逆を企んと謀る図」「俄羅斯の水軍都爾其とアソフ城に戦ふ図」「俄羅斯帝独雪際亜王加列児を追ふ図」の3葉（西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌データベース他参照）。
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