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開巻百笑[無事志有意]

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開巻百笑[無事志有意]
【判型】半紙本2巻2冊。縦222粍。
【作者】烏亭焉馬一世(ウテイエンバ、立川焉馬・中村利貞・談洲楼・焉烏旭)作。
【年代等】天保10年初刊。江戸後期後印。[大阪]河内屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「咄本」。『〈落噺〉無事志有意』の改題本。『無事志有意』は、咄本、烏亭焉馬編。寛政10年初刊(無刊記だが上総屋利兵衛板という)。前年10月の咄の会の禁令を憚ったためか書肆が記されていない。書名は『宇治拾遺』のもじりで、焉馬主催の咄の会参加者の笑話集で、本文42丁に64話を収録する。その後天保10年に改題されたのが『開巻百笑』である(改題にあたり1丁削除された結果、2話欠けて合計62話となった)。本書刊行の経緯や背景について、小高敏郎『日本古典文学大系100江戸笑話集』解説には次のように記している。「咄の会なるものをしばしば催して広く民衆の間に笑話を流行させるのに大きい功のあったのが、本書の著者|烏亭焉馬≪うていえんば≫である。焉馬自身大工の棟梁であり、店では足袋・木綿類を売っているような、いかにも大衆的な人物で、御家人や武士などとちがって当時の基礎教養であった漢学の初歩的知識にも乏しい程度であった。そういう人物が中心となっているところにも、この期における笑話の一般化・通俗化が窺われる。これらの話が、文体は冗長で、内容も先行の話の焼直しが多く、天明期の笑話に比して低俗なことは、既に第一章で述べたから再説を省こう。本書の刊行についてはやや疑問がある。即ち、現存いずれの本を見ても、序文もあり跋文も備え、体裁のよく整った本なのに、出版書肆名がないのである。これは、本書刊行の前年十月に、咄の会取締りの禁令が出たためであろう。だが本書は、既に来春早々発売のため、版木の制作にまでかかっていた筈である。禁令にふれれば、著者も咎をうけるが、それよりも出版元は版木を没収されるばかりか、営業を停止されたり、時には実刑を言いわたされる。被害は出版元が一番大きいのである。そうかといって、せっかく準備も出来、売行きもよさそうに思える本を断念するのも残念である。窮余の策として、出版書肆名だけを削ったのではないか。現存本のいずれも、出版書肆名はない。なお、のち天保十年には、開巻百笑と改題した同一版木改修の本が出ている。これは禁令がゆるんだ頃を見はからって、改題再発行したものであろう」。
SE02256

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