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雅語音声考[雅言音声考]・希雅

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雅語音声考[雅言音声考]・希雅
【判型】半紙本2巻1冊。縦229粍。
【作者】鈴木朖(アキラ、鈴木離屋)作。
【年代等】文化13年9月序・初刊。[名古屋]永楽屋東四郎板。
【備考】分類「語学」。本書には刊年の記載がなく、書袋に「合刻/離屋鈴木先生著/雅語音声考/希雅/文化丙子歳鐫 東壁堂発兌」と記す。『雅語音声考』は、もと「言語音声考」と題した草稿(平田篤胤の写した本を伴信友が転写せしめ書入れした本)の奥に、享和癸亥(享和3年)6月とあるが、刊本は文化13年(1816)の本居大平の序を持つ。語には、もと物の音声を写し、また、物の形や意を音声に写して命名したものがあるとして、例を挙げて説く。語の形式と意義とを発生的に関係づけようとする見方は肯定すべき点を含んでおり、後の音義説と同日に論ずべきものではない(「日本古典文学大辞典」参照)。鈴木朖(1764~1837)の著書。鈴木朖は尾張藩士。優れた儒学者、国学者で、その文法学説は現代に大きな影響を与えている。本書は、古典の用例から発音と意味とが結び付いた理由を説明できる語彙を集めて簡単な解説を施したもの。ふつう、言葉は発音と意味とが理由なく結び付いているが、擬音語や擬態語と呼ばれるものは、発音で、あるものや意味を象徴する。よく観察すると、一般の語彙にもそのような言葉がある。展示した最初の頁では鳥や虫の鳴き声がその名称になった例があげられている。後の方の頁には、息を吹くのはぷっと言う動作であるなどと書かれている。朖は「音象徴」という現代言語学の課題の一つに気付いていたのである。頁の右側、総説の末尾の部分には、石川雅望が同様の考え方(おそらく『雅言集覧』になったもの)を述べているが、これは自分が先に唱えた説である旨が書かれている。朖の学問に対する背筋を伸ばした姿勢がよくわかる。合冊された『希雅』は、漢字の訓読みについて同様に解説したもの。なお、並べて展示しているものは、この本が売り出されたときの紙筒(カバー)である。この本は刊行事情に関する奥付を欠いているが、紙筒に書かれている文字によって1816(文化13)年に刊行されたとわかる貴重な資料である(愛知県立大学HP)。SE02324

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