1/14

画筌

★画筌.pdf

¥3,120 税込

ダウンロード販売の商品
購入後にDL出来ます (454593055バイト)

画筌
【判型】大本6巻目録1巻6冊。縦255粍。
【作者】林守篤(魯軒)編・序。
【年代等】正徳2年1月自序。享保6年7月、平住専安序。享保6年6月刊。[大阪]河内屋吉兵衛ほか板。
【備考】分類「絵画」。絵画入門書。題簽の表記によれば、巻1「画具製法・画法口訣」、巻2「山水・水・草木・竹・岩・降枝」、巻3「禽鳥・獣類・魚類・貝蟲」、巻4「聖賢・仙人・武将・隠逸・詩客・浮屠」、巻5「七福神・和歌三神・五歌仙・歌人・源氏・戯・相撲・衣冠・器物」、巻6「紙・絹・墨・硯・諸具製法・表具定式」(底本は5-6巻合本)。/狩野派にもその門下には多く異端児が出ており、そのお蔭で江戸時代の絵画史の多彩な展開が可能になったわけだが、すでに十八世紀の初めに『画筌(がせん)』(正徳二年〔一七一二〕自序、享保六年〔一七二一〕刊)という絵入りの本を出版して狩野派の秘伝を公開してしまった、九州筑前国(ちくぜんのくに)(福岡県)の弟子(でし)狩野(がのう)、林守篤(もりあつ)のような存在も出ている。この本は、秘伝の踏襲によって画壇の全国支配を完結した狩野派にとっては許し難い内部からの暴露本となったが、絵を独学しようとする者には、理論と実技の解説、図様の実例などが懇切に用意された便利なハウ・ツー本として、大いに歓迎され、版を重ねたものであった。/出版による絵の手本の提供に先鞭をつけたのが掟きびしい狩野派の門人であったのは、意外な事実であった。その後も、文人画の流行を支えたのが中国の木版画譜(『八種画譜』『芥子園画伝』など)の和刻本であったり、写生画への関心を高めたものに長崎帰りの画家宋紫石の画集(『宋紫石画譜』)があったりと、版本による絵手本の提供と、そこに収められた図を鑑賞する楽しみの享受が、全国の絵画愛好者層に受け入れられて行くようになる。/出版による絵手本の提供とその鑑賞ということであれば、もともと版刻の絵本から出発した浮世絵にとってはお得意の分野とも言えた。また秘伝などといって隠しごとをするような体質とは無縁の世界でもあったから、機が熟せば、絵手本類の版行に火がつくのも当然であった。みずから画狂人と称し、絵筆を走らせることに日々努めた葛飾北斎が、旅先の開放的な気分で新しい企画に乗った時、その機会が到来した。文化年間、十九世紀初頭のことである(小林忠「浮世絵の構造」*学習院大学HPによる)。SE02338

  • お支払い方法について

¥3,120 税込

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      その他の商品