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救民妙薬集[増補救民妙薬集](文化3年・2種)

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救民妙薬集[増補救民妙薬集](文化3年・2種)
【判型】横本1冊。収録順に縦110・107粍。
【作者】穂積甫庵(宗与)原作。貝原益軒捕。柳枝軒(小川多左衛門)校訂。
【年代等】元禄6年、穂積甫庵序。文化3年3月、和田哲序。文化3年4月、柳枝軒跋。文化3年秋増補・再刊。[京都]小河源兵衛ほか板。
【備考】分類「医学」。同板2種を袋綴じ展開収録した。元禄6年、徳川光圀が侍医の穂積甫庵(鈴木宗與)に命じて、身近な薬草397種の効能・使用法を記した手引書を作らせ、領民に配布した本邦最初の家庭医学書(小さな資料室HP参照)。水戸藩では、光圀以来人間の生命にとってもっとも重要な医学・医療についての関心もすこぶる高く、その関心は以後長く継承され、斉昭時代を経て幕末に至っているのであって、この伝統は水戸藩の一つの大きな特色をなしている。光圀時代の医学として注目されるのは、侍医の鈴木宗与(穂積甫庵)が光圀の命を受け、『救民妙薬』を編纂したことである。この書は元禄6年(1693)に上梓された。内容は、酒毒・蛇毒・鼠咬・痔・霜焼・虫歯など130 項目、397種の処方を収める。今日から見て効用に疑問を抱くものもあるが、「補薬」として枸杞酒(くこしゅ)を挙げているのは興味深い。光圀は、西山荘に隠居後、病気になっても医者にかかれず、薬もない、ただ寝ている領民がいることを心配し、身近で入手しやすい薬を教えて領民たちを救いたいという光圀の愛情に溢れた思いから作らせた冊子である。「大日本史」を編纂した彰考館から刊行し、持ち運べるように手帳サイズで、漢字には振り仮名を付したこの冊子は無料で村々に配布され、藩内のみならず藩外の人々にも読まれ、何度も版を重ねてた。目録に従って、すぐにその内容が引けるように工夫されており、日本初の家庭医学書と言われる。例えば、「蛇に咬まれた時の薬では、アオシトド(あおじ:鳥の名)を黒焼きにして粉にしてつけるとよい」とか、「ネズミに咬まれた時は、猫の糞を糊でうすめてつけるとよい」「猫の黒焼きを酒で用いるとよい」「黒猫の肉をみそ汁で煮て用いるとよい」など信じられないことも書かれている。また第128「堕胎の事」については後の版では削除されている。さらに第130「食い合わせの事」では30種類の食物上の禁忌が記されており、当時の食生活が分かる(「水戸は天下の魁」参照)。
SE02549

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