1/12

拳会角力図会(明治16年)

★拳会角力図会(明治16年).pdf

¥1,140 税込

ダウンロード販売の商品
購入後にDL出来ます (169978741バイト)

拳会角力図会(明治16年)
【判型】大本2巻2冊。縦246粍。
【作者】義浪・吾雀編。義浪跋。松好斎画。桃渓校。高蔵書。鉄格子補(画讃・狂歌)。
【年代等】文化5年冬、粕長者童蒙叟序。文化6年春、浅野高蔵凡例。文化6年3月初刊。明治16年6月求板。[大阪]華本安次朗(華本文昌堂)板。
【備考】分類「遊戯」。定価50銭。2人で手の開閉または指の屈伸などによって勝負を争う遊戯である「拳遊び(拳相撲・拳会)」を図解した書。拳遊びは、両人の提示する数の和を言いあてる数拳と、互いに一方には勝つが一方には負けるという関係がある3つの型で競われる三すくみとの2つの系統に大別される。数拳は元禄 (1688-1704) の頃に中国から長崎に伝えられたといわれる長崎拳 (崎陽拳(キヨウケン)ともいわれ、のちに本拳と呼ばれた) を基にしたもので、薩摩拳、土佐の箸拳、盲人拳、四谷拳、太平拳、何箇拳、商人拳など、いずれも流布の過程で派生したもの。三すくみ拳は、庄屋・鉄砲・狐の3つの型で競われる藤八拳 (狐拳、庄屋拳) を基本とし、蛇・蛙・なめくじの虫拳、虎・和藤内 (ワトウナイ)・母の虎拳、紙・石・はさみの石拳(ジャンケン)などが含まれる(コトバンク)。本文と収録順序がやや異なるが、目録によれば、上巻は「行事演舌之事」「行事仕様之事」「行事意得之事」「初心打習心得之事」「相手に向ひ打時心得之事」「指一本より五本迄出し言声之事」「地打稽古之事」「土俵勝負拳之事」「拳独打而見る事」「我指之善悪を見る事」「六ヶ敷拳を打心得之事」「同指にて先之手を取る事」「出物の打戻之事」「早戻・押戻之事」「長崎ニ而見渡、大坂ニ而かんやく、またすくひといふ、此拳に向ふ心得之事」「相手より押手之事、同表裏之事」の16項、下巻は「唐音之事、附濫觴」「拳五行心之事」「拳に己を捨る事」「初拳を勝拳心得之事」「太平拳之事」「匕玉拳(スクイタマケン)之事」「庄屋拳之事」「虫拳之事」「交拳(マゼケン)之事」「盲人拳之事」「虎拳之事」「浪華拳(オオサカケン)諸方の組々表附」の12項。/拳角力(拳相撲、拳会とも)とは、1630年前後に中国から伝わり流行した酒席の遊戯。2人が対座し、互いに右手の指を屈伸してすばやく出し、両者の手が示す数の合計を先に言い当てた者が勝者となる(現在のジャンケンはその変形)。小さな土俵を作り、行事役の口上を取り入れるなど、様々な工夫がされている(東北大学附属図書館HP参照)。/けん玉に関する記述が見える古い文献の一つで、本書下巻に「匕玉拳」頃に木酒器玉(コップダマ)の図と共に遊び方が記されている。なお『嬉遊笑覧』には「拳玉」と記載し、拳玉を用いて投げた玉を凹み(皿)に受けてから逆さまに返して細き方に止める旨を記す。匕玉拳も拳玉も当時、国内唯一の開港地であった長崎から広まったものと考えられる(益社団法人日本けん玉協会HP参照)。
SE02679

  • お支払い方法について

¥1,140 税込

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      その他の商品