国意考辨妄

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国意考辨妄
【判型】大本1冊。縦272粍。
【作者】沼田順義（三芳野城長・楽水堂）作。新藤勝彦編（筆受）。木崎喩義校。芳田春寿書。
【年代等】天保3年11月、木崎喩義（道庵・浩夫）序。天保3年閏11月、金子祐倫（彝斎）序。天保4年3月、大沢直道跋。天保4年4月、小松原雄（恭斎）序。天保4年5月、林煒（復斎・梧南主人）序。天保4年6月刊。抱陽軒蔵板。
【備考】分類「国学」。賀茂真淵の著した『国意考』（文化3年刊）に対して批判を加えた書。「このいふはから国の儒とやらんの事か…」以下逐条反論を加えているが、儒を「天の道」「天下の大道」とし、神道すなわち儒道とするような見解を前提にしていて、批判は的はずれに終わっている。真淵を無学と誹り、「人ハ鳥獣ヨリ悪キ者トイハレシハ、愚人トヤイハン」などともある。近親婚の問題をもとりあげ、詳説している。日本の古典については、『古事記』を偽書とし、『先代旧事本紀』『日本書紀』を尊ぶ（「日本古典文学大辞典」参照）。SE02802