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悟道辨[悟道辨講本・尻口物語]

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悟道辨[悟道辨講本・尻口物語]
【判型】半紙本2巻2冊。縦237粍。
【作者】平田篤胤(元瑞)作(講談)。門人等筆記。小島元吉・千本松吉周編・序。
【年代等】文化8年4月作(下巻「尻口物語」冒頭に「ことし文化八年」とあり)。江戸後期刊。[江戸]気吹舎塾(伊吹廼舎塾)板。
【備考】分類「国学」。『悟道弁』は2巻2冊、国学、平田篤胤著。刊本には小島元吉・千本松吉周らの名による序文があるが、元吉は文化13年、吉周は文政2年の入門であるから、文政3年以降の刊である。文化9年、著者37歳の講説の筆記。内容は、仏教、特に禅宗で言う「悟り」についての論弁で、「何も悟ることは有りもせぬものを、禅僧(ゼンボウズ)に欺されて、悟らう悟らうと思て居るが、生まれもつかぬ迷ひでござる」というのが議論の趣旨である。「悟り」とは、人間の真情、ありのままを偽ることであり、禅僧が「悟道」を主張するのは愚人を惑わすものであって、「わが古の淳直(スナオ)なる道を解んとするに妨となる故」、止むことをえず弁じたのだと述べている。まず、「悟るべき事もなき世をさとらんと思ふ心ぞ迷いなりける」という本居宣長の歌を引いて論を進めているが、色欲を否定するような嘘から出発すべきものではない、また、「人と有らん者は、なる可き限りは、世の中のことをば、勤むべきこと」という国学者流の心情論・道徳論による仏教批判が、ここでも鮮やかに展開されている。漢土の清談についても、「わるずましに悟た貌(カオ)をする悪風俗」と論難した。篤胤初期の講説本の一つであるが、自在に例証を駆使し、特に川柳などを使っての俗語による独特の論陣は、篤胤の非凡さをよく示している。なお本書はは上下2巻に分かれるが、「悟道弁」としての講説は上巻だけで、下巻は別称「尻口物語」といい、当寺、江戸で「悟道」を説いていた本郷式部に対し、文化8年閏2月25日に送った詰問状で、夢に現れたという青黒の面をつけた翁に託して、詳細に論じている(「日本古典文学大辞典」参照)。
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