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西国順礼道中細見大全[西国順礼細見大全](天保10年)

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西国順礼道中細見大全[西国順礼細見大全](天保10年)
【判型】横本1冊。縦111粍。
【作者】俣野通尚(マタノミチナオ)編。
【年代等】文政8年初刊([京都]菊屋喜兵衛ほか板)。天保10年1月求板。[京都]平野屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「地誌・道中記・交通」。袋綴じ展開収録。本書は、今で言う旅行ガイドブック。「細見」とは詳しく見ること、「大全」とはその物事に関係することをもれなく書き記したものを意味する。こういった西国巡礼のための案内記は、京や大阪また伊勢などの版元から数多く出版された。本書の体裁は、小型の横本で持ち運びに便利なサイズ。内容は、西国巡礼の由来に始まり、三十三番各札所の御詠歌、道中に必要な品々、道中の心得のほか、伊勢から一番札所に至る行程と主要宿場、また札所を巡る道程などが詳しく記されている。興味深いのは、巡礼の行程が伊勢から始まっている点。三重県には西国三十三所の札所がないにもかかわらず、伊勢が案内の起点となっているのは、江戸時代の旅のスタイルと関係がある。当時の旅は、現在のようにどこかの目的地とその周辺の観光地を巡るというものではなく、一度旅に出たならば、それは一カ月から半年にも及ぶものとなった。例えば伊勢参宮を目的として旅に出た人々も、それだけを目的とするのではなく、その後、他の神社仏閣を巡ったり、各地の名所や旧跡を訪れながら帰郷するというのが一般的だった。「伊勢参宮 大神宮にも ちょっと寄り」という川柳は、そんな当時の旅の様子をよく物語る。例えば、伊勢神宮に参宮した人々のうち約20%がその後西国巡礼に向かったと言われ、それは特に関東や東北地方から伊勢参宮を行った富裕層に多かったことが知られている。この書物は、そういう人々をターゲットに作られたのかも知れません。また、巡礼の際に身につける菅笠や笈摺などの持ち物に書き入れる文字など、決まり事についても種々紹介する(三重県総合博物館HP参照)。
SE02947

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