佐倉義民伝[総桜義民伝](石川一夢)
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佐倉義民伝[総桜義民伝](石川一夢)
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】石川一夢(イチム、石川一口イッコウ・会津屋佐兵衛)作。
【年代等】安政5年1月自序(「故人」と付記)・刊。[江戸]軍書房蔵板。
【備考】分類「実録」。『佐倉義民伝』は、巻冊数不定、実録、下総佐倉藩の堀田正信時代、苛政によって惣五郎なる名主が将軍へ直訴した一件を実録体小説としたもの。但し、この一件とこの人物の詳細はまだ明らかでない所が多い。写本で伝わるが、底本の『佐倉義民伝』は、江戸の講釈師・石川一夢が顕した本実録の梗概書。本実録の内容は大体2群に分かれ、その一つは『堀田騒動記』『地蔵堂通夜物語』『木内宗五郎一代記』と題する1巻もの、もう一つは『佐倉義民伝』『佐倉義勇伝』等と称する数十巻ものである。前者は、明和前後に成立したと思われる原始的実録で、堀田家の苛斂誅求のため、治下の民が疲弊困窮に陥り、公津村の惣五郎を初めとする名主達は、地方役人達、江戸下屋敷、老中久世大和守へと次々に願い出たが相手にされず、ついに承応2年12月、惣五郎は将軍へ直訴した。よって、苛政は改められ、民は窮状から脱し得たが、領主正信の怒りで、惣五郎夫妻と4人の男子は悉く死罪の極刑に処せられる。その祟りで、妊娠中の奥方は怪死、正信も狂乱の末、信州に流される…という筋書き。その仏教臭と文章から見て、当代社会に批判的な談義僧などの手になったものか。また、後者の一群は、以上の内容に善悪様々な人物を登場させ、複雑多様としたうえ、惣五郎の人物と苛政の内容を詳らかにする挿話を、かなりの分量で加え、惣五郎が将門山に大明神として祀られたことを付加する。仏教臭が薄くなり、様々な描写があって、文政・天保頃に講談師の手によって成長したものと見られる。本底本は後者に属する梗概書である。
SE02967
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