★〈文寿堂〉米大豆状［大福帳］（2種）

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★〈文寿堂〉米大豆状［大福帳］（2種）
【判型】大本1冊。収録順に縦236・239粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。［仙台カ］文寿堂板。
【備考】分類「往来物」。同板2種を通常収録した。『〈文寿堂〉米大豆状［大福帳］』は、『万日記』の改題本。『万日記』は、大本（安永元年以前刊、弘化4年再刊）、中本（文政12年刊）など少なくとも3種以上の板種がある仙台板の往来物で、そのうち大本は全3丁半の小冊子で、本文のみと頭書絵抄を施したもの（弘化4年再板本）の2種あるため、『〈文寿堂〉米大豆状』は後者の改題本である。本文は「米・大豆・小豆・蕎麦・大角豆・大麦・小麦…」で始まり、穀類と数量、通貨と単位を羅列した後「右之通、請取相済候…」と続く「請取手形」と、3カ条から成る「店請状」の雛形を載せ、最後に「名頭字尽（合計85字）」を付したもの。大本の頭書は第2丁表までで、穀類や金子の挿絵を3葉載せる。一方、中本は頭書に「暦中段解」「暦下段の事」「男女相生」、巻末に「五性居判事」「九九」を収録する。大本・中本とも本文を大字・5行・付訓で記す。なお、大本表紙見返に「正徳元年五月吉日」の記載があるが、現存本を見る限り、本書の初刊年代とは考えにくい。SE03062