〈文章法則〉消息往来［御家流消息往来］（3種）

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〈文章法則〉消息往来［御家流消息往来］（3種）
【判型】中本1冊｡収録順に縦183・183・183粍｡
【作者】不明｡
【年代等】江戸後期刊｡［江戸］花屋久次郎（星運堂）板。また別に、［江戸］鶴屋喜右衛門（仙鶴堂）板
【備考】分類｢往来物｣｡異板・類板など3種を全冊袋綴じ展開収録（見開き図再掲）した（ただし末尾の1本は、合計5丁の落丁があるため、異板の花屋板で補った）。『〈文章法則〉消息往来［御家流消息往来］』は、高井蘭山作、寛政5年刊『消息往来』の改編本。体裁や本文も酷似するが、文面には随所に異動がある。3種のうち最も早い刊行と思われる花屋板の場合、見返しに「士農工商図」を掲げ、冒頭1丁半に「書筆の道」や基本的な書札礼についての短文を収録し、「凡消息者、通音信、近所・遠国不限何事、人間万用之元也。先、書状・手紙取扱、文字一筆啓上仕、致啓達、令啓、以手紙申入尊書・尊翰・貴書・貴札・御状・芳墨・芳簡、御紙面・御剪紙拝見・拝誦、披見・披閲…」で始まり、「…脇付、参人々御中、人々御中、御宿所、尊酬、貴答・御報・御返事・返報・返答・返書、其品々多故、先、大概有増書記畢」と結ぶ文章で端作や手紙の尊称、四季時候の言葉、安否問答、武家公務、祝意・拝命、日月、出御・訪問、異存・同意、三都・その他都市、安寧秩序、約諾、会合・饗応・逗留、家作・普請、通過儀礼・慶事、家職・売買・租税・通貨、運送・交通、人倫等にまつわる語句、さらに、返状の冒頭語や養生、交友、年中行事・佳節、祭礼、縁組、褒美拝領、書止・脇付等の語彙を列挙する。SE03068