




★農家童子訓・海隅田舎草紙[海隅いなか草紙](文化6年・高精細)
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★農家童子訓・海隅田舎草紙[海隅いなか草紙](文化6年・高精細)
【判型】半紙本1冊。縦239粍。
【作者】中村郷左衛門(慎行)作。斉藤鶴松(仁位郷田村住人)書。
【年代等】文化6年1月作・書。
【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『農家童子訓・海隅田舎草紙』は、現在の長崎県対馬市北部(上県(かみあがた)郡仁位村)で独自に編まれ、この地域で使用された往来物。前半の「農家童子訓」は、「茲(ここ)に農人の子、明けて十歳なる者、以呂波を敏(と)く覚、仮名手本、我人(われひと)の苗字・名前、当用の文字等、追々に書習ひ、九々の声など空に読(よみ)けるも亦殊勝也」と起筆し、まず百姓の責務と心得を説く。続いて、子供の躾について、嘘、いじめ、自慢、喧嘩、悪事などを禁じ、即座の返事と用事の処理、年長者の尊重、兄弟和睦、貴人への礼節などを説く。後半の「海隅いなか草紙」は、「凡(およそ)、田舎童子の手習・読物する者、先、筆・墨・紙・草紙の硯・文匣(ぶんこう)・机・水入・卦算(けざん)の類を取揃へ登山なして…」で始まる長文で、まず文具・文書・手紙類の用語を掲げ、十露盤・水泳・力仕事・角力や農具・諸道具の習得を勧め、次に、天地・日月・気象、国名・街道・主要地名、対馬の地理・歴史(元禄期以降の猪退治も紹介)、養育の恩と孝行、身体・養生・薬種・疾病、医者・神官・僧侶、葬礼・法事、男女・夫婦・兄弟その他人倫、役人対応、村内和睦、年貢・雑税・夫役、褒賞・処罰、農業全般と百姓の衣食住、漁業、樹木、家財・諸道具、古記録・書物、什物、装身具・細工物等、年中行事・祭礼、婚礼祝言、魚鳥・獣類・虫類・野菜、調理・菓子類、接客・礼法など幅広い用語と心得を述べる。『長崎県教育史』(昭和17年)によれば、著者は寛政12年(1800)に対馬藩校「東明館」を創設し自ら講じた対馬藩士・中村郷左衛門で、本書について「文化元年六月七日罪を得て仁位郷田村に牢居を命ぜられ、同六年十二月五日赦を以て蟄居となつた。農業童子訓と海隅田舎草紙を綴つて小童の教育に従事し普く郷村を薫化した。両書とも転写せられて明治初年まで各村落で尊重された教科書の一であつた」と記す。ちなみに中村郷左衛門は、藩命により郡奉行所左役として伊能忠敬の第8次測量(文化8年)の受入準備や測量同行にあたった。SE03119
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