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★〈御高札之内〉御文言(3種) 【作者】不明
¥4,000
★〈御高札之内〉御文言(3種) 【判型】半紙本1冊。収録順に縦240・235・223粍。 【作者】不明。 【年代等】(1)弘化2年4月刊。[奈良]墨屋謙蔵板。「御免」等の朱印付き。(2)(1)と同板だが朱印なし。(3)天保15年8月刊。[大阪]河内屋喜兵衛ほか板((1)(2)と別板)。 【備考】分類「往来物」。「一、親子・兄弟・夫婦を始、諸親類にしたしく、下人等にいたる迄、これをあはれむべし…」で始まる正徳元年5月の7高札、また明和7年7月と天保13年7月の高札など、合計9つの高札を集めた往来物。本文を大字・6行・付訓で記す。 08社ゴコウサツノウチゴモンゴン(3種)★【往来物】35 SE00922
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★御高札諭艸〈及(併)違式違カイイ述義〉 【作者】高田義甫(協力舎)作。伊藤信平書
¥4,000
★御高札諭艸〈及(併)違式違カイイ述義〉 【判型】半紙本1冊。縦235粍。 【作者】高田義甫(協力舎)作。伊藤信平書。 【年代等】明治6年1月作・刊。[滋賀]協力舎蔵板。[東京]森田元吉(雁信閣)ほか売出。 【備考】分類「往来物」。冒頭に書袋を収録した。『御高札諭艸』は、明治初年の高札および刑法の衍義書。第1札(「一、人たるもの五倫の道を正しくすへき事」以下3カ条)から第3札(「一、切支丹宗門の儀は、是迄御制禁の通固く可相守候事」以下2条)までの「三御高札」と、「違式違(かいい)条令之写」54カ条の注解本。本文をやや小字・7行・稀に付訓で記し、注釈文を本文よりやや字下げしたうえ「義甫謹按ずるに…」と書き始める。童蒙教訓を目的としながらも、罰則等の具体的措置について言及するように刑法を教材化した点が注目される。 08社ゴコウサツサトシグサ-オヨビ(ナラビニ)イシキカイイジュツギ★【往来物】34 SE00921
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★御高札表和解 【作者】括春堂主人作
¥2,800
★御高札表和解 【判型】半紙本1冊。縦225粍。 【作者】括春堂主人作。【年代等】明治2年5月刊。[尾張丹羽郡]滝氏某施印。 【備考】分類「往来物・法制」。表紙見返に「尾張東野村(現・愛知県江南市)、滝氏施印」と朱書きされている。また、本書は『八百津町史・史料編』に翻字されている。 08社ゴコウサツオモテワカイ★【往来物・法制】11 SE00920
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告諭大意[人民告諭大意](福山藩) 【作者】京都府編
¥2,000
告諭大意[人民告諭大意](福山藩) 【判型】半紙本2巻合1冊。縦223粍。 【作者】京都府編。 【年代等】初編:明治元年刊。2編:明治2年刊。[福山]福山藩板。 【備考】分類「往来物」。王政復古・明治新政府の樹立に伴い「王政の御趣意」を諭すために京都府が編集・出版した教諭書。京都府は各郡に五冊ずつ本書を配布し、役人や領民教育に使用させたほか、京都府御用書林として村上勘兵衛に本書を販売させた。初編は「夫、人は万物の霊とて天地間に稟生(うまるる)もの、人より尊きものはなし。殊に我国は神州と号(いう)て、世界の中あらゆる国々我国に勝れたる風儀なし…」で始まる文章で、世界で最も尊い神国日本に生まれた皇国民としての自覚や道徳、また皇統の歴史と広大な国恩を説き、国民生活のあらゆる場面に行き渡る天皇の恩沢・威光や仁政を讃えたもの。また二編では、東京遷都以後の変わり行く日本の様子を綴り、万国に勝れた日本の風儀にふさわしい言動や、国家に役立つ心懸けを諭す。本書は京都板のみならず、福山藩板、若松県板など各地で覆刻され普及した。 08社コクユタイイ・ジンミンコクユタイイ(福山藩)【往来物】37 SE00919
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★告諭志 【作者】不明
¥2,800
★告諭志 【判型】半紙本1冊。縦223粍。 【作者】不明。 【年代等】明治初年刊。刊行者不明。 【備考】分類「往来物・法制」。明治初年の告諭(詳細不明)の解説書。 08社コクユシ★【往来物・法制】23 SE00918
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★五家法令俚諺集解[五家法令里諺集解](上巻) 【作者】福家正安(温)作・序。細谷寛五書
¥4,000
★五家法令俚諺集解[五家法令里諺集解](上巻) 【判型】大本1冊。縦258粍。 【作者】福家正安(温)作・序。細谷寛五書。 【年代等】文化8年2月自序。文政9年10月書。 【備考】分類「往来物」。全2巻の上巻のみ存。三野元密が天明6年に著し、文化7年に出版された高松藩の『伍家勢以令』と同様の教諭書だが別内容。讃岐住人の作者が同書を参酌して綴ったものであろう。上巻を見る限り施注内容は非常に詳しい。 08社ゴカホウレイリゲンシュウカイ(上巻)★【往来物・制法】31 SE00917
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★〈教訓〉伍家勢以令[伍家制令詳解] 【作者】三野元密(象麓・伯慎)作・序。三野知彰跋
¥4,000
★〈教訓〉伍家勢以令[伍家制令詳解] 【判型】半紙本1冊。縦228粍。 【作者】三野元密(象麓・伯慎)作・序。三野知彰跋。 【年代等】天明6年2月作。寛政9年4月跋。文化7年4月自序・刊。[高松カ]大里正等蔵板。[京都]菱屋孫兵衛売出。 【備考】分類「往来物・法制」。高松藩が天明5年12月に領内に布達した『伍家制令』の絵入り注釈書。『伍家制令』は、家業出精・法度遵守・善行・和睦・公序良俗・治安・連帯責任など五人組仲間が守るべき規範に記した短文で、本書はこれを語句毎に詳しく解説・敷衍したものである。まず、冒頭で「人たるの道」である五倫・三教とその根本である忠孝や農工商における忠義のあらまし、また、五人組の構成員としての役割や職分などを詳しく具体的に説く。本書のように五人組法規の衍義書は稀で、刊本では唯一の例と考えられ、高松藩における五人組法規の徹底ぶりを伺わせる。また、本文中に見開きや半丁の挿絵を5葉挿入するが、教訓的色彩が濃い。 08社ゴカセイレイ★【往来物・法制】40 SE00916
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〈小学〉公文要語 【作者】京都府学務課編
¥2,000
〈小学〉公文要語 【判型】半紙本2巻2冊。縦218粍。 【作者】京都府学務課編。 【年代等】明治17年2月刊。[京都]京都府蔵板。[大阪]湯上市兵衛売出。 【備考】分類「往来物」。主に「布告・布達等ノ文中、普通・緊要ノ語」など「公文の熟語」を集めた『千字文』型教科書。4類に分けて集録し、第1類が「勅旨・勅諭、布告・布達、告示・告諭、報告・掲示…」以下、法令・公文書・諸官省・諸役人関係、第2類が「公文・往復、照会・回答、受付・調査、主務・主幹…」以下、公務執行・公的書類・通貨金融・学校教育・保健衛生関係(以上上巻)、第3類が「憲法・制定、府県・会議、聯合・町村、議員・招集…」以下、国政・地方行政・財政・会計・経理・役員任免・賞罰・寺社・出版・風紀・会合・国交関係、第4類が「判事・検事、軽罪・重罪、始審・予審、治安・裁判…」以下、司法・訴訟・軍事・治安・交通・租税・国土・産業関係の語彙を集録する。いずれも楷書・大字・5行・無訓で列記する。 08社コウブンヨウゴ【往来物】30 SE00915
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郡中制法(刷外題) 【作者】不明
¥2,000
郡中制法(刷外題) 【判型】大本1冊。縦263粍。【作者】不明。【年代等】明治2年6月刊(官板)。【備考】分類「往来物」。明治初年に郡中・市中・町役・村役・神官等に対して出された布達を題材にした一連の手本の一つ。「一、御高札之旨謹而可相守事」以下、布告の遵守、五人組の役割(特に付則が多い)、地域の相互扶助・秩序維持、本来の家業への出精、賭事の禁止、死者・怪我人・病人・旅人等の処置、捨て子・堕胎の禁止、寺社の新規建立の禁止、祭礼に伴う山鉾・寄付等の禁止、相撲その他興行・遊郭等の事前許可、田畑・道路その他施設・交通等の規定、賄賂の禁止など25カ条を大字・5行・無訓で記す。明治2年京都板を始め、大阪府・大津(滋賀)県・東京府など各地各様の体裁で出版された。 08社グンチュウセイホウ(刷外題)【往来物】36 SE00910
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★〈金銀〉御吹替条目[金銀吹替御条目・金銀吹替御触書] 【作者】堀流水軒書・跋
¥4,000
★〈金銀〉御吹替条目[金銀吹替御条目・金銀吹替御触書] 【判型】大本1冊。縦265粍。 【作者】堀流水軒書・跋。 【年代等】正徳4年8月刊。[大阪]浅野弥兵衛。 【備考】分類「往来物・貨幣」。正徳4年5月に幕府が出した「金銀復旧令」に伴う覚書や法令類を手本として認めたもの(筆者の巻末識語に「為小子之手本書与之訖」とある)。いずれも正徳4年5月15日付けで、「覚」、「金銀通用の法を定められ候条々」7カ条、「新古金銀割合次第」4カ条、および「諸国商人両替し候輩に可申渡事」を大字・4行(最後の「諸国商人…」は5行)・無訓で認める。例えば、冒頭の「覚」は、「一、慶長年中被定置候金銀の法、元禄年中に至て始而其品を被改、宝永の始ふたゝひ銀の品を被改候より以来、諸物価も年々に高直になり来り、世の難儀に及ひ候によりて前御代御治世の始より、金銀の品慶長の法のことくになし返さるへきよし…」と起筆して正徳2年10月の「金銀吹替ニ付被仰出御書付」に至る事情から正徳の改鋳の経緯に触れたうえで、この方針を遵守しない者は厳罰に処せられる旨を述べる。また、これに続く各条々には、このたびの改鋳に伴う金銀貨幣の取り扱い、また諸国両替商に対する訓戒等を載せる。『吹替御式目』と同様に、当時の金融政策に敏感に呼応し、これを手習い手本化した点が注目される。底本は戸川残花(蔵書印「残花書屋」)旧蔵書で、さらに「亡羊蔵書(山本亡羊カ)」の蔵書印を押す。なお、戸川残花(1855-1924)は、明治-大正時代の詩人、評論家。安政2年10月22日生まれ。もと旗本。維新後、大学南校、慶応義塾などに学ぶ。牧師として活躍する一方、「文学界」に長詩「桂川」などを発表する。江戸時代史を研究し、「旧幕府」を主宰。紀州徳川家南葵文庫主任。日本女子大教授(日本女子大創立に尽力)。大正13年12月8日死去。70歳。江戸出身。本名は安宅(ヤスイエ)。著作に「幕末小史」など。 08社キンギン-オフキカエジョウモク★【往来物・貨幣】43 SE00909
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〈童蒙必読〉官職道しるべ(2種) 【作者】吉田庸徳作。芳川俊雄校・序。小室樵山書
¥2,960
〈童蒙必読〉官職道しるべ(2種) 【判型】半紙本1冊。収録順に縦224・224粍。 【作者】吉田庸徳作。芳川俊雄校・序。小室樵山書。 【年代等】明治6年1月書。明治6年3月序・刊。[東京]三余堂蔵板。若林喜兵衛ほか売出。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。同板別本も抄録した。本書は、日本の官職制度の沿革と明治政府における諸官庁毎の官職名および等級など示した往来。「往古(むかし)我皇国に創めて冠位十二の階級を置れしは、人皇三十四代の帝、推古天皇の御宇とかや」と書き始め、以下、ほぼ七五調の文章で綴り、沿革に続いて、官位職制の意義、また免官・免職・除官・勅任・奉任・判任官等の関連語を紹介し、さらに諸官庁・諸官職の組織・役割について詳しく述べ、最後に諸官省・諸寮司・諸府県が賢良知識の人材を得て栄えるべく、学問に出精すべきことを諭す。 08社カンショクミチシルベ(2種)【往来物】74 SE00905
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回文錦字詩抄[錦字詩](2種) 【作者】高井蘭山注・書。高井伴恭跋。花屋久次郎(星運堂)序
¥2,000
回文錦字詩抄[錦字詩](2種) 【判型】半紙本1冊。2本とも縦223粍。 【作者】高井蘭山注・書。高井伴恭跋。花屋久次郎(星運堂)序。 【年代等】享和2年6月作。享和2年8月序・刊。[江戸]花屋久次郎板。 【備考】分類「往来物」。やや後印本も収録した。先に出版した『野馬台詩国字抄』が好評であったため、板元の要望によって蘭山が『回文詩』に同様の施注を試みたもの。『回文詩』は晋の若蘭が北辺警備で何年も帰らぬ夫に対して夫への恋慕の情を詠んで贈った詩で、その字句を錦に縦横に複雑に織り込んであったために『織錦回文詩(しょくきんかいぶんのし)』とも呼ばれる。巻頭に読法を示し、続いて、全七言40句の詩文を2句ずつ大字(半丁6行大)で掲げ割注を施す。 08社カイブンキンジシショウ(2種)【往来物】33 SE00902
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★〈尊円〉花月往来 【作者】不明
¥2,800
★〈尊円〉花月往来 【判型】大本1冊。縦269粍。 【作者】不明。 【年代等】万治元年11月刊。[京都]長谷川市郎兵衛板。 【備考】分類「往来物」。『花月往来』はもと2巻2冊で、「去花月元年(架空の元号)仲陽比、都合戦出来、尋由緒委、花与月座敷論、天下勝事、洛中之隈騒…」で始まる文章で、京都の北野天満宮で行われる千句連歌を機とする花と月との合戦になぞらえて、四季折々の花月にちなんだ行事の縁起・由来について記した往来。本文を大字・3行・付訓で記す。社会科往来・年中行事型に属するが、全国各地で名勝とされる花月の名称を挙げ、それぞれの風情・縁起・由来を記すほか、12月の異名を列記するなど内容は多岐にわたる。本書は享和頃刊『年中衣装文章』、文化2年刊『五節往来』、文化頃書『歳時往来』、文政11年刊『花鳥往来』(大橋重友書)など年中行事型往来の先駆として、往来物史上、重要な意義を持つ。 08社カゲツオウライ-ソンエン★【往来物】56 SE00904
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★船由来記(江戸中期・3種) 【作者】池田松翁軒(池田松斎)作・書(作者は元禄16年板に記載、後印本の底本では削除)
¥4,000
★船由来記(江戸中期・3種) 【判型】大本1冊。収録順に縦265・271・264粍。 【作者】池田松翁軒(池田松斎)作・書(作者は元禄16年板に記載、後印本の底本では削除)。 【年代等】元禄16年書・初刊([大阪]深江屋弥兵衛板)。江戸中期後印。刊行者不明。 【備考】分類「往来物」。単行本2種のほか、堀流水軒作、正徳4年『〈堀氏〉寺子往来』所収の「船由来記」も収録した。一名「船方往来」。日本の船の濫觴と船の守護神、船体各部の名称、船大工諸道具や心得について述べた往来。本朝の船が崇神天皇の時代に初めて作られたことから書き始め、船舶の各部があらゆる神仏に守護されていること、船頭が吟味すべき船体の要所、船大工の道具の由来(曲尺は阿弥陀仏に由来し、墨斗(すみつも)は大日如来の化身であるというように仏説中心の記述である)、船舶用材、船印と「○○丸」の名称の意義などを順々に述べ、最後に船に関わる者は心から諸神諸仏を仰ぐべきことを諭す。本文を大字・4行・付訓で記す。本書は後に堀流水軒作『〈堀氏〉寺子往来』中に合綴されたが、筆者・池田松翁軒の名が抹消された。なお、本書の改題本に『船方往来』(ただし安政頃刊『船方往来』とは別内容)があるが、こちらは寛政12年刊『寺子教訓諸職往来』中に収録されている。 07産フネノユライキ(江戸中期・3種)★【往来物】46 SE00883
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★船方和合往来・寺子往来・船方往来(藤田家手習本) 【作者】不明
¥4,000
★船方和合往来・寺子往来・船方往来(藤田家手習本) 【判型】大本2冊。収録順に縦251・251粍。 【作者】不明。 【年代等】文政頃書。 【備考】分類「往来物」。文政頃に書かれた江戸浅草田原町の藤田兼(東鱗館女門人)を始めとする藤田家子弟が使用した手習本32冊中の1冊。『船方和合往来』は、日本の船の起原や、船体各部名称、船大工の諸道具や船大工の心得を述べた『船方往来(船由来記)』を改訂・増補したに増補した往来物で、冒頭から「船に志し在人は、先、船中心懸可致事、船頭は初(を始め)、船中一統の人々和合以致、為本。第一船中無難奉念竜神を。其上、可念仏心を。船中和合いたし念時は、心懸たる湊へ夢の醒たるが如く、船按着(安着)いたす事、不可有疑。全は和合之致所也…」と起筆し、船員一同の和合を強調する。『船方往来(船由来記)』は、池田松翁軒(宗次)作、元禄16年初刊で、正徳4年刊『〈堀氏〉寺子往来』にも所収されたほか、寛政12年(1800)刊『寺子教訓諸職往来』にも「船方往来」と題して収録されたが、『船方和合往来』は、これらのいずれかを基に増補・改訂したものであろう。底本表紙に「正字を改文増字/本文扣」と記し、本文の随所に細字の注釈を施すほか、文末の記載にも校訂の跡が見られ、草稿本と思われる。藤田家手習本中には、別に『船方往来(船由来記)』も含まれるため、併せて収録したが、既刊の往来物を参考にしながらも、手習師匠が随時、独自に改編していた様子を窺わせるものである。 07産フナカタワゴウオウライ・テラコオウライ・フナカタオウライ(藤田家手習本)★【往来物】31 SE00882
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★船方往来(2種) 【作者】潜夫書
¥4,000
★船方往来(2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦237・237粍。 【作者】潜夫書。 【年代等】安政頃刊。[上総江場土]仁寿堂板。 【備考】分類「往来物」。同板2種を全冊収録した(うち前半の1冊は、旧謙堂文庫蔵本で現在小泉蔵)。上総地方の漁民子弟用に編まれた漁業関係の往来。「凡、平生船方取扱文字、先、地引船之造方者、敷、表敷、供敷、床、柁木、上棚、下棚、小縁、水押、五尺板、五尺立…」で始まる近世流布本『商売往来』風の文章で、地引船の構造や各部の名称、漁網の種類、網漁法、漁業道具、漁獲物の種類、市場取引、大漁の祭礼等を綴る。本文を大字・5行・多く付訓で記す。巻末に上総国の「八手網主姓名」「地引網主姓名」「地引網沖合名前」を収録する。なお、「四海浪静而、船・筏能渡海上、恰如往陸地…」で始まる『船由来記(船方往来)』は書名が同じだが本書とは別本である。なお、上総江場土は上総国夷隅郡江場土村で、現在の千葉県いすみ市岬町長者。 07産フナカタオウライ(2種)★【往来物】30 SE00881
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〈開化〉普通商売往来 【作者】住正太郎作。藤田守序。村田海石書
¥2,000
〈開化〉普通商売往来 【判型】半紙本1冊。縦218粍。 【作者】住正太郎作。藤田守序。村田海石書。 【年代等】明治6年3月序。同年6月刊。[大阪]此村庄輔板。 【備考】分類「往来物」。末尾に異板本2種を抄録。 07産フツウショウバイオウライ【往来物】48 SE00880
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★芦政往来 【作者】浦野仙之輔書
¥4,320
★芦政往来 【判型】大本1冊。縦239粍。 【作者】浦野仙之輔書。 【年代等】明治3年書。 【備考】分類「往来物」。「一筆啓上、公方様、大納言様、益御機嫌能被成御座、恐悦至極奉存候…」(三次本)で始まる全編1通の披露状形式で、大坂の治安や物産について記した往来。上巻に大坂城代・政治組織・治安状況・商取引の情勢、下巻に各町の生活・産物・商売・遊楽の様子などを記す。まず城内静謐や市中繁栄を讚えて、犯罪・事件の取締、裁判・処罰等に関する語句を掲げ、以下、組織・諸役人、諸手続き・関係書類、治安の実際など詳細に記す。続いて下巻に、社会・風俗・諸職・諸商売・防火防災・宗旨改め、また、家族・血縁等の人倫、身体各部の名称、妙薬・養生、衣類等の語彙を列挙する。全体として、政治組織や治安、また社会生活に重点を置くのが特徴。現存本は小泉本のほか三次市立図書館本(大庭発(松栞)書、慶応4年書、2巻本)があるが、両者には本文の随所に異同がある(例えば冒頭の「一筆啓上」は小泉本にはなく、「公方様、若君様、益御機嫌能被遊御座、当表、御城下、御静謐、市中繁昌…」で始まる)。末尾に旧蔵者「塚口源兵衛所持」と記す。 06地ロセイオウライ★【往来物】54 SE00799
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★〈嘯月庵友昇著〉横浜地名案内(2種) 【作者】森田友昇(嘯月)作・序。三森三木雄書。山東直砥・平家真宝(梅花)・加藤祐一序。三島外史・海老沢謙斎跋
¥7,600
★〈嘯月庵友昇著〉横浜地名案内(2種) 【判型】半紙本1冊。収録順に縦218・223粍。 【作者】森田友昇(嘯月)作・序。三森三木雄書。山東直砥・平家真宝(梅花)・加藤祐一序。三島外史・海老沢謙斎跋。 【年代等】明治8年11月、加藤祐一序。明治8年12月、平家真宝序。明治8年12月刊。[横浜]森田友昇蔵板。 【備考】分類「往来物」。2種を全冊収録(1本は袋綴じ展開収録(見開き図再掲)、もう1本は通常収録)。『横浜地名案内』は、「明けく、治る御代の春の日の、豊かにつゝく横浜の、市の衢(ちまた)は縦横に、甍並へて錐か立、処も見えす本町の、北に南に仲通…」で始まる七五調の美文体で、伊勢山秋月・本牧晴嵐・浅間山暮雪・波止場帰帆・公園夜雨・鉄橋夕照・吉田落雁・北方晩鐘の「横浜八景」を中心に、横浜周辺の主要地名や産業・風趣などを紹介した往来。本文を大字・5行・付訓で綴る。また、題字・序文・跋文と「横浜八景」を呼んだ詩歌・俳句と色刷り挿絵から成る前付・後付記事に、本文よりも多くの丁数を割くのも特徴。 06地ヨコハマチメイアンナイ-ショウゲツアンユウショウチョ(2種)★【往来物】95 SE00798
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〈江発田佐久治著〉越後往来(2種) 【作者】江発田佐久治作。寒翠序
¥3,720
〈江発田佐久治著〉越後往来(2種) 【判型】半紙本2巻2冊。収録順に縦224・223粍。 【作者】江発田佐久治作。寒翠序。 【年代等】明治8年4月序・刊。[越後]関口卯之介蔵板。[東京]島屋儀三郎ほか売出。 【備考】分類「往来物」。同板別本も抄録した。明治初年の越後国内の地理を綴った往来。同名だが、五十嵐八百蔵写本『越後往来』とは別内容。まず上巻「発端」で「抑も越後の国たるや、往古は方今に異名(ことよび)て、越の国とぞ称(とな)ひける、さて此国の地の勢(なり)は、縦には長く横狭く、国の境に山おほく、国の中央(なかば)は平地にて、五穀の実る沃野あり…」で始まる七五調・美文体の文章で、越後国の領域・地形・気候・行政区域・名所・寺社・諸施設・物産などの概要を示す。続いて、第1大区新潟、第2大区平島、第3大区弥彦以下、第25大区岩船までの各区毎に主要都市を中心に地理・物産等を紹介する。本文を大字・5行・付訓で記す。 06地エチゴオウライ-エバタサクジチョ(2種)【往来物】93 SE00676
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駅路往来(3種) 【作者】小川保麿(安麿・玉水亭・小川屋辰蔵)作。堀原甫(赤鯉亭)序。西川竜章堂書。春翠斎祐春(西川祐春か)画
¥4,280
駅路往来(3種) 【判型】半紙本1冊。収録順に縦230・226・223粍。 【作者】小川保麿(安麿・玉水亭・小川屋辰蔵)作。堀原甫(赤鯉亭)序。西川竜章堂書。春翠斎祐春(西川祐春か)画。 【年代等】天保4年10月官許。嘉永6年9月刊。[京都]丸屋善兵衛(瑞錦堂・山中善兵衛)ほか板。 【備考】分類「往来物」。嘉永板2種と、口絵を差し替えた後印本の3種を収録した(差替本については別途、軽量の全冊画像も収録)。『駅路往来』は、主として本陣・旅宿の子供の教育向けに、道路交通に関する常用語を綴った往来。「夫、道中筋、駅路泊宿、本陣、問屋、役人、宿場、年寄、馬借、月行事等、日夜不致油断、諸事廻深慮、麁略無之様叮嚀第一也…」と起筆して、東海道中の状況、旅行用具、旅宿の注意等、旅行に関する注意を詳細に記す。本文を大字・4行・付訓の手本様に記し、本文中に挿絵2葉を掲げるほか、巻頭に「三都諸方行程附(みちのりづけ)」、巻末に「大日本国尽」を収める。なお、序文に代えて「菅公肖像」などの色刷り口絵を付した後印本もある。刊記に「天保四年己十月官許」と記すが、刊行年代と20年も離れており、既に死去していた竜章堂の遺筆を何かの事情で後年に刊行したものであろう。 06地エキロオウライ(3種)【往来物】107 SE00675
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★岩館往来(仮称) 【作者】不明
¥4,000
★岩館往来(仮称) 【判型】大本1冊。縦244粍。 【作者】不明。 【年代等】文政頃書。 【備考】分類「往来物」。文政頃に書かれた江戸浅草田原町の藤田兼(カネ、東鱗館女門人)を始めとする藤田家子弟が使用した手習本32冊中の1冊。『岩館往来』は、出羽国山本郡岩館村(秋田県八峰町)の地誌を扱った往来物。原題は不明。内容から仮称を付した。「岩館口は奥羽西海の境にして、霧山の城(主金子家忠の末葉多賀谷うじ代々の固所也。有衛崎、立岩抔有りて要害の地なり…」と起筆して、霧山城(檜山城とも*秋田県能代市)の由来や、親不知・子不知など周辺の名所旧跡や宝物などを紹介しつつ、出羽国山本郡岩館村(秋田県八峰町)から出羽国山本郡能代(秋田県能代市)に至る沿道の地名や風趣を綴る。本文の所々に「朝霜に光りて寒し鮭のこけ」、「いつかこの蚊の浦阪のかわくらん」などの俳諧数句を挟む。また、「亜美理賀をとんと押ひの台場有り。八千代椿の村なれば、唐船番もいかめしく、上りは往来の船々をしらべて通し沖ノ口…」と能代唐船番所についての記述も見え、末尾を「…皆がこゝろも落合て、勿(忽)能代へ着にけり。先づ一ぷく致しませう」と結ぶ。 06地イワダテオウライ★【往来物】32 SE00674
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★猪頭往来ほか 【作者】不明
¥2,800
★猪頭往来ほか 【判型】大本1冊。縦241粍。 【作者】不明。 【年代等】寛政12年10月書。 【備考】分類「往来物」。阿波国名東(みょうとう)郡徳島城(猪津城)下周辺と板野郡鳴門近辺の名所旧跡や風趣を綴った往来。現・徳島県中央部の神山町に「猪ノ頭」の地名があるが、記述内容の中心が徳島市・鳴門市周辺に限られるため、徳島城下近辺の意味で付した書名と思われる。内容は「兼々御約束いたし候徳島見物之事、此節時分宜しく御座候間、思立候はゞ、私も御連立申度候」と同道を希望する旨の文面から始まり、旅の計画や観光名所を説明する形で、岩津の渕、種穂権現、高越山(こうつさん)、眉山、勢見山(せいみやま)観音、二軒茶屋など城下の貴賤男女の遊山スポットを巡り、さらに佐古諏訪神社、庚申堂、大安寺、名東地蔵尊から津田浦、立石海岸を散策した後、城下の内町・新町付近の呉服店や小間物店で土産や誂え物を購入し、さらに撫養(むや)、鳴門方面へも足を伸ばし、里浦の塩焼き風景や清少納言ゆかりの尼塚、また、鳴門沖や淡路島を一望した四軒茶屋や早崎の津で一泊し、帰路の道すがらに大鹿権現にて願解きをして帰宅するまでを綴る。本文を大字・4行・無訓で記す。なお、本往来は『竜田往来・義経腰越状』と題した手習本の後半部に収録されている(「義経腰越状」は表紙に記載があるが本文には未収録)。 06地イノズオウライホカ★【往来物】19 SE00673
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★因幡郡村名[因幡国郡村名](明治13年) 【作者】横山安治郎編。毛利礮(砲)書
¥4,000
★因幡郡村名[因幡国郡村名](明治13年) 【判型】特大本1冊。縦272粍。 【作者】横山安治郎編。毛利礮(砲)書。 【年代等】明治12年5月版権免許。明治13年3月刊。[鳥取(因幡国邑美(オウミ)郡)]編者蔵板。 【備考】分類「往来物」。因幡国の郡名・町村名・寺社その他地名を、邑美郡・岩井郡・法美郡・八東郡・智頭郡・八上郡・高草郡・気多郡の順に列挙した手本。大字・4行(1行約6字)・無訓で記す。表紙共紙の刷り表紙に簡易な大和綴じ。 06地イナバグンソンメイ・イナバコクグンソンメイ(明治13年)★【往来物】33 SE00672
東京都公安委員会許可
第308942220838号
古物商 (書籍商)