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★〈女教文章〉女要文通筆海子[女文通筆海子](高精細)
¥2,840
★〈女教文章〉女要文通筆海子[女文通筆海子](高精細) 【判型】大本1冊。縦262粍。 【作者】長谷川品(筆海子)書。梅月堂序。 【年代等】宝暦3年春序。宝暦3年1月刊。[京都]秋田屋伊兵衛ほか板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈女教文章〉女要文通筆海子』は、跋文によれば、長谷川妙躰の書号である「筆海子」を受け継いだ長谷川品(妙躰と同じ洛陽四条の人)が書した女筆手本で、その号を書名としたものである。各頁に匡郭を設け、全文を妙躰流の散らし書きで綴る。天下太平を謳歌した手紙文を冒頭に掲げ、続いて新年状以下の年中行事や花鳥風月の風情を綴った手紙文、さらに櫛置(髪置)・婚礼・成人等の祝儀状(礼状)など合計23通を収める。巻頭に「琴・双六由来」「小笠原流折形」「女の四徳」「女用大和詞」「女中文の封じ様」などの記事(挿絵)を掲げる。なお、本書の改題本に明和7年刊『女要筆玉藻』や『女筆御世の春』などがある。SE03420
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★女用千尋浜(安永7年)
¥3,280
★女用千尋浜(安永7年) 【判型】大本1冊。縦251粍。 【作者】浅田恒隆書。下河辺拾水画。 【年代等】安永7年刊。[京都]菱屋久兵衛ほか板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。前付4-7丁欠(落丁または飛び丁)。『女用千尋浜』は、「新玉の文」から「舛掛の文・同返事」までの75通を収録した女用文章。季節の挨拶状や寒暑の見舞状、また四季の行楽・娯楽に関する手紙、出産・育児や通過儀礼に伴う手紙などを主内容とする。本文を大字・6行・付訓の並べ書きで記す。頭書に五節句の記事や「女教訓唐和鑑」「源氏貝おほひ并歌かるた」「胎内をしへ草」「産前産後の養生」「当世衣類裁物仕様」「万しみものおとし葉」「万絹物張やう」「婦人諸病妙薬方」「当世染物仕やう」「男女あいしやう」等の記事、前付に「名歌八題集」や「婚礼相生式鑑」「小笠原女礼式并図」「祝言膳部くひやうの事」など婚礼関連記事を載せる。なお、本書前半41通を抽出して付録記事を改めた改編本『女文章教草』が天明5年に刊行された。SE03419
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★〈万宝〉女用躾今川[今川の掟によせて女躾の条々](2種)
¥1,000
★〈万宝〉女用躾今川[今川の掟によせて女躾の条々](2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦255・255粍。 【作者】寺田正晴(寺田与右衛門・大津屋与右衛門・絮柳・文煕堂)作。 【年代等】享保13年12月初刊([大阪]寺田正晴板)。江戸中期再刊([京都]菊屋七郎兵衛板)。 【備考】分類「往来物」。同板2種を袋綴じ展開収録。『〈万宝〉女用躾今川』は、『女今川』を模倣して編んだ女子教訓。「一、客来り給ふ時遅く出、或はゑがほなき事」以下、女性礼法の基本を綴った31カ条と後文から成る。主人方の接客作法あるいは客方礼法、身だしなみ、食礼・座礼その他行住坐臥の礼儀について「○○の事」という禁止条項を列記する形で綴り、後文では女性の嗜み・教養・心掛けなどを概説する。本文を大字・4行・付訓で記す。口絵に「平安朝貴族風俗図」「花鳥寿図」、頭書に「躾方訓歌(おしえうた)」「正月書初詩歌・七月七夕歌尽」「片言なをし」を収録する。SE03418
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★女教文章鑑[女文章稽古](寛保2年・2種)
¥5,520
★女教文章鑑[女文章稽古](寛保2年・2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦262・265粍。 【作者】林蘭作・書・跋。西川祐信画。 【年代等】寛保2年2月刊。[京都]菊屋喜兵衛(菊秀軒)板。 【備考】分類「往来物」。同板2種を収録(後半は巻末1丁および刊記欠、袋綴じ展開収録(見開き図再掲))。『女教文章鑑[女文章稽古]』は、享保13年刊『女万葉稽古さうし』の改題本。本書は祐信の挿絵をあしらった独特な女用文章で、「初春につかはす文章」から「歳暮の祝遣文章・同返事」までの56種の例文を載せ、それぞれ尊卑上中下の違いに応じた3通りの文面を掲げるため、実質的な書状数は168通となる。上中下を記号で区別するのも特徴で、貴人向けが「桜」、同輩向けが「紅葉」、下輩向けが「若竹」とし、○印に「通」の字は「上下通用」を示すなどの工夫をする。また『女万葉稽古さうし』の前付記事を大幅に増補し、「清少納言の事」「文言葉手引草」「文書様指南抄」「六根の和歌絵抄」「月のから名字尽」「男名頭字尽」「女の名字尽」「女中言葉事」「法体の名づくし」「尼の名つくし」「五段かへし散し文」「三段がへし散し文」等を収録する。SE03417
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★雲井のかり(宮南耕斎)
¥2,000
★雲井のかり(宮南耕斎) 【判型】大本1冊。縦269粍。 【作者】宮南耕斎作・書。 【年代等】天明8年5月刊。[大阪]浅野弥兵衛ほか板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『雲井のかり』は、『大阪出版書籍目録』によれば、作者は宮南耕斎、板元は藤屋弥兵衛で、天明7年8月出願。底本の刊記等とほぼ一致しており、底本を本書に比定し得る。巻頭に「はるあきの雲井のかりもとヾまらず、あき風に初かりがねぞきこゆなる、たが玉づさをかけてきつらん、たが玉章の主しの関守」と『新古今和歌集』の紀友則の古歌を引いた一文を掲げ、続いて、並べ書きや散らし書きの女子消息文を掲げた往来物。具体的には、まず、新年祝儀状、如月の風情を伝える文、梅花の盛りを伝える文、弥生祝儀状など、季節折々の書状や、伊勢参宮につき留主を詫びる文や土産物礼状、婚礼祝儀状など種々の用件の手紙など合計15通を掲げ、続けて、『源氏物語』賢木巻・須磨巻からの消息文等、さらに、長文の横文形式で綴った卯の花の季節の手紙(往復文)を掲げた後で、古歌を下敷きにした「おく霜もしづごころなう秋風も…」で始まる季節の文や、草花と和歌の贈り物の礼状など8通を掲げる。SE03416
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★〈玉置〉仮名文章(玉置茂八・享保15年)
¥2,000
★〈玉置〉仮名文章(玉置茂八・享保15年) 【判型】大本1冊。縦274粍。 【作者】玉置茂八(茂八郎・栄長・伴直・筆華堂)書。 【年代等】享保15年10月書・刊。[江戸]西村源六(文刻堂)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。第33丁落丁のため、別本コピーにより補充(背景加工)。『〈玉置〉仮名文章』は、老齢の筆者が若い女性に諭すために綴った文章の体裁で、人の心得、胎教や子育ての在り方、孝行などについて述べた往来物。「秋の夕暮、いとものさひしきにたまくらのねふりもさめて、夢のうちなる五十年…」で始まる本文を大字・4行・付訓の手本様に記す。前段で「まことのこゝろざしをやしなひ、利欲をはなれて、そのみちみちのいとなみをたのしびしこと第一にて候へ」、「おもふに、人々のかんやうと云は、ものしりて心の正路なるものになれしたしみましはりたるが、人の心得の第一たるべく候」と人道一般を述べ、その後に「たゞしき道」を中心に各論を展開する。その「たゞしき道」は、「神明仏陀の利益方便」「五常の道」「唐大和のみさほのせつなる」と神・儒・仏を混淆した、当時としては常識的なものである。この中で、胎教・子育てについて、実際の手だて以上に精神性を重視した点に特徴があろう。なお、現存本は原題簽を欠くが、『江戸出版書目』に標記書名を掲げる。SE03415
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★女用文姫鏡[女用文姫鑑](小本・口絵色刷)
¥2,520
★女用文姫鏡[女用文姫鑑](小本・口絵色刷) 【判型】小本1冊。縦137粍。 【作者】不明。 【年代等】江戸後期刊。[江戸]藤岡屋慶次郎板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。『女用文姫鏡[女用文姫鑑]』は、「年始のふみ」から「野がけ催しの文」までの41通を収録した女用文章。本文を概ね大字・5行・付訓の並べ書きで記す。四季・五節句の手紙を主とし、そのほか婚礼・出産祝儀状なども含まれるが、例文の主題は変化に富んだものではない。しかし、年始状や暑気見舞いについては「遠国宛」の例文も載せたり、また散らし書きや追伸文を例示するなど女文の基本が一通り分かるようになっている。なお、第6状の「源氏名寄文ちらし書」は消息文ではなく『源氏物語』を題材にした往来である。また、底本は見返・口絵に色刷り挿絵を施し、貴人に仕える女性や貴人の読書、琴碁書画、紫式部『源氏物語』執筆、花見などの図を載せるほか、巻末に「小笠原流おりかた」「祝言嶋台図」を載せる。SE03414
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★女用文浜真砂(鱗形屋板・2種)
¥2,400
★女用文浜真砂(鱗形屋板・2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦264・262粍。 【作者】不明。 【年代等】宝暦頃刊。[江戸]鱗形屋孫兵衛板。 【備考】分類「往来物」。同板2種を全冊袋綴じ展開収録。『女用文浜真砂(鱗形屋板)』は、「馳走の礼状」「御機嫌伺い状」「花の贈り物の礼状」「花見誘引状」「新年状」、その他五節句祝儀状など21通を収録した女用文章。大字・3-4行・所々付訓で記す。前付に「女風俗教訓図」「女千代のたから」「教訓歌」、頭書に「女諸礼」「女中文かくことばのならひ」「女所業(てわざ)之部」「女ことばよしあし」等を掲げるが、これらの付録記事は享保元年刊『女大学宝箱』や享保15年刊『女中庸瑪瑙箱』の影響を多分に受けている。なお、本書は江戸後期刊『福寿百人一首宝箱』中にも合綴されている。SE03413
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★女用文浜真砂(佐藤掬泉堂・2種)
¥4,800
★女用文浜真砂(佐藤掬泉堂・2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦254・255粍。 【作者】佐藤掬泉堂(慎一郎・史鼎)書・序。橋本貞秀画。 【年代等】江戸後期(万延元年頃)初刊([江戸]菊屋幸三郎(金幸堂)板)。明治初年後印([東京]江島喜兵衛板)。 【備考】分類「往来物」。同板2種を全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。『女用文浜真砂(佐藤掬泉堂)』は、「年始披露の文」から「普請移徙の文」までの28通の女文(並べ書き)と、「四季のちらし書」4通、さらに「伊勢参宮歓ひの文」「祭礼に付招の文」など3通(並べ書き)の合計35通を収録した女用文章。並べ書きは大字・6行・付訓で記す。前半の四季・五節句等の女文には上野・飛鳥山・隅田川の花見や寒中見舞いの紀州蜜柑贈答に関する例文も見える。また、後半には婚礼・出産・家督相続・新築移転など佳節に伴う祝儀状を収録する。頭書に「女中しつけがた」「諸芸嗜之巻(手紙・色紙・短冊等の作法)」を掲げるほか、巻頭に女諸芸の図など色刷り口絵数葉を載せる。SE03412
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★〈当流〉女用文章(4種)
¥6,880
★〈当流〉女用文章(4種) 【判型】大本3巻3冊。収録順に縦259・258・261・257粍。 【作者】源女書。 【年代等】天和2年7月書・刊。[京都]吉野屋次郎兵衛(次良兵衛)ほか板。 【備考】分類「往来物」。天和板のほか、江戸中期の改編本など4種を袋綴じ展開収録した。『〈当流〉女用文章』は、江戸初期の女筆手本兼女用文章の一つ。跋文によれば、本書はある人の娘のために認めた散らし書き手本という。上巻は1月から12月までの12カ月往復24通の例文、中巻は3・5・9月の節句祝儀状と通過儀礼に伴う手紙の20通および「しん上のおりかみかきやう」の記事、下巻は「ふるまひよひにやる文」など諸用件に関する手紙20通および「字つくし(万着類之分・諸道具之事)」の記事で、書状数は合計64通。例文の大半が散らし書きだが、並べ書き数通を含み、全て大字・無訓で記す。頭書に本文要語の略注を載せた女用文章としては、万治3年刊『女初学文章』が現存最古で、本書はそれに次いで古い。また、本書の目次および下巻末の語彙集の全てと本文約40丁分を割愛して例文の配列を任意に改めた改編版(現存本は2巻2冊)が後に刊行された。この改編版は江戸中期刊と思われ、題簽と本文の丁付けを改刻したほか目録および書簡作法、各種字尽等の記事を一切省いてある。SE03411
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★〈万宝大成〉女用文綾錦(西村末昭)
¥3,040
★〈万宝大成〉女用文綾錦(西村末昭) 【判型】大本1冊。縦260粍。 【作者】西村末昭(恵十・収雷堂・一茎舎・恵十郎)書。 【年代等】宝暦頃刊。[江戸]奥村喜兵衛(太保堂)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。『〈万宝大成〉女用文綾錦』は、宝暦12年刊『女用文立田川』の増補・改題本。『女用文立田川』の前半部に、「春のとくたる事、一夜を隔てこゝろ新玉り…」で始まる新年祝儀状から歳暮祝儀状までの短文の女文20通を増補したもので、末尾に「にし村恵十書(花押)」の署名がある。全て大字・稀に付訓の散らし書きで綴る。頭書には、「初春の文章」「久敷逢さるかたへ遣文章」「雪ふりに遣す文章」など一九通の例文を始め、「小笠原流折形」「五性名頭」「裁物口伝」「縫物乃しなん」等の記事を載せる。この前半部分は宝暦頃刊『女今川春錦』中にも合綴されている。なお後半部分(『女用文立田川』と同内容)は、「婚礼祝儀状」から「歳暮祝儀状」までの女文24通を、多く無訓の散らし書きで記す。例文は、帯祝い礼状、初対面での馳走の礼状、短冊に揮毫を頼む手紙、男子出産の祝儀状、重陽の節句祝儀状など親しい者との手紙が主である。頭書に「大和めぐり(やまと往来)」(『わかみどり』上巻とほぼ同内容)」「隅田川往来」の二つの往来と女子消息文(「春の文」~「移徙祝儀の礼状」の17通)を収録する。SE03410
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女用文綾錦(安永9年仙台板・2種)
¥1,160
女用文綾錦(安永9年仙台板・2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦260・264粍。 【作者】不明。 【年代等】安永9年6月刊。[仙台]伊勢屋半右衛門板。 【備考】分類「往来物」。同板2種を全冊、袋綴じ展開収録(見開き図再掲)した。ただし、前半所収本は破損4丁および落丁1丁があるため、後半所収本にて補った。『女用文綾錦(安永9年仙台板)』は、初春に遣す文」以下五節句・四季の手紙、また「いなかへ遣す文」や「平産の祝に遣す文」「誂えの染物を届ける文」など20通を収録した女用文章。ほとんどが散らし書きで、概ね大字・3~4行大・無訓の手本用に作る。巻頭に読書する婦人の図を掲げ、頭書に女子の教養・家政・化粧・礼法等や「年中行事」、また「庚申せぬ時の歌」「死人に逢ふ時の歌」などの呪いについて記す。SE03409
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★女用重宝針さし帳[女状文章](横小本)
¥2,000
★女用重宝針さし帳[女状文章](横小本) 【判型】横小本1冊。縦76粍。 【作者】不明。 【年代等】江戸後期刊。刊行者不明。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『女用重宝針さし帳[女状文章]』は、「女状文章」と題した女用文章(女文例文集)にいくつかの記事を補足した横小本の往来物。表紙・裏表紙を色刷り模様に し、表紙見返しに「雨をしる伝」、口絵に色刷りの「六歌仙図」と「裁縫図」、また前付に単色刷りの「七夕まつり」「小笠原流折形」「針のうせたる時の歌」「女中みやこことば」「女相性名づくし」「呉服尺付一端」「衣ふくたちものゝ心得」「衣ふくしみ物おとしやう」「四あく十あくの事」「男女やくどし」「あたらしき小袖をきる吉日」「かたかないろは」を掲げた後、「女状文章」と題して「年始の文」から「手習・ぬひもの入門(テライリ)の文」までの7通と「女文の封じやう・同わき付」を収録する。また、巻末に油をしみこませた針刺6枚を付す。SE03408
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★女蒙求艶詞[宝箱](2種)
¥4,400
★女蒙求艶詞[宝箱](2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦256・252粍。 【作者】広沢嘉兵衛作。 【年代等】享保14年初刊([京都]菊屋七郎兵衛板)。刊記欠のため、刊年・刊行者ともに不明。写本は安政4年11月書。 【備考】分類「往来物」。刊本と写本の2種を全冊収録した(刊本は袋綴じ展開収録(見開き図再掲)、写本は通常収録)。『女蒙求艶詞』は、女性の言葉遣いや口上の例などを中心に綴った異色の往来。女性は必要最小限の言葉で、順序よく相手に応じて適切に述べることが大切であるとして、「四季常席の言葉」「御一家御揃いの目出たきよし」「安否の言葉」「近親者の息災」「御見舞いもしない当方の非礼」の5段の言葉を前置きしたうえで用件を話すべきと教える。この「五段の挨拶」を含む口上の例として、花見・婚礼・病気・出家・隠居・養子・旅行など19例について具体的に説く。本文を大字・6行・所々付訓で記す。頭書に「帽子被綿の図」「畳紙折形」「女系図名目抄」「染色万種出生」「諸国祭礼記」など本書独自の記事を多く掲げる。写本『宝箱』は、刊本の本文のみを抜萃したもの。 ★なお前半部(刊本)は、高橋麻帆書店蔵書本であり、御厚意により収録させて頂きました。よって、前半部の画像を著作物等へ使用する場合には、高橋麻帆書店(takahashimaho@me.com)までご一報ください。SE03407
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★女文宝智恵鑑(女用文章単独版)
¥3,120
★女文宝智恵鑑(女用文章単独版) 【判型】大本1冊。縦261粍。 【作者】北尾政美(赤羽紹真・子景・三二郎・鍬形斎・心斎)作・画。 【年代等】寛政3年9月刊。[江戸]前川六左衛門板(百人一首増補版*女用文章単独版は刊年不明)。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。『女文宝智恵鑑』には、百人一首増補版と女用文章単独版の2種あるが、底本は後者に相当するもの。まず、女用文章単独版は、北尾政美編、天明9年刊『女文章四季詞鑑』の増補・改題本で、巻頭に色刷口絵など7-8丁を増補したもので、収録順に「『源氏物語』桐壺の巻」「同空蝉の巻」「同夕顔の巻」(以上色刷)と「清少納言」「貴船」「女教訓平生かゞみ」「『伊勢物語』八橋故事」「小野小町」「卜部兼直」「大江の姫」「大中臣父子」等の記事を掲げ、続いて『女文章四季詞鑑』の前付および本文をそっくり合綴する。すなわち、用文章本文は「初春祝義之文」から「歳暮寿之返事」までの29通を収録し、例文は書名の通り四季の挨拶・風物・行事にまつわるものが大半を占め、「雷見舞之章」「祭礼見物之文」「年わすれ催之文」なども含む。年始・年末等の例文に散らし書きを採用するが、多くは大字・5行・無訓の並べ書きである。また、例文毎に目次と共通した印(花や草木の図柄)を付けるのも特徴。また、付録記事にも独自の内容が少なくなく、前付・頭書等に「和歌の事」「女風俗躾時」「里海士人麿像」「男女相性」「賢女四季之和歌」「女中名五姓により善悪の事」「婚礼之図式」「香道たしなみの事」「松之目出度謂」「娘を五文字云説」「教訓手ならひ短歌」「躾方教短歌」「我儘育教短歌」「国尽を習べき事」「大日本国尽」「苗字の文字を習給ふべき事」「苗氏文字尽」「花咲草木の字を嗜おぼへ給ふべき事」「四季花の名づくし」「十二月之異名并引うた」「松之異名和歌之詞」等を掲げる。なお、百人一首増補版の『女文宝智恵鑑』は、以上に続けて本文に「百人一首」と「女今川(貞享板系統)」、また、頭書に「牽牛・織女の図」「七夕のうた」「和歌三十六歌仙」「源氏物語引歌香図」「女手習状絵解」「十二月和歌」、さらに後付に「修行和歌の伝」「書芸修行の和歌」、再び頭書に「男女日用日頃草」を載せる。SE03406
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〈泰山堂〉実語教・童子教(内山松陰堂)
¥1,400
〈泰山堂〉実語教・童子教(内山松陰堂) 【判型】大本1冊。縦256粍。 【作者】内山松陰堂書。 【年代等】江戸後期刊。[江戸]大和屋惣右衛門(泰山堂)板。 【備考】分類「往来物」。「実語教」と「童子教」を収録した往来物。まず『実語教』が平安末期頃に編まれ、その後鎌倉前期に『童子教』が撰作されたものと考えられる。作者は前者が平安末期の貴族、後者が鎌倉前期の真言宗系の僧侶と見られるが、作者については中世から様々な俗説が生まれ、近世では概ね『実語教』は弘法大師作、『童子教』は安然和尚作とするものが多く、これらの権威付けによってさらに普及したものと思われる。二教は元来別々に流布したが、文安元年(1444)『下学集』序に「彼之実語・童子為教…」とあるように室町前期頃には二教合本のスタイルが生まれ、さらに近世ではほとんど例外なく合本されるようになった(例外的に『実語教』のみの注釈本や『童子教』のみの単行本もある)。二教ともに5字1句、2句一対を基本とし、『実語教』が「山高故不貴、以有樹為貴…」で始まる96句、『童子教』が「夫貴人前居、顕露不得立…」で始まる330句からなる。内容は、『実語教』が主に「智」を礼讃し学問のあらましを初学者に諭す勧学教訓であるのに対し、『童子教』はこの世の因果の道理や儒仏の教えを諭した幼童訓・処世訓となっている点で異なる。両教とも暗誦に便利であったために寺子屋教育でも広く教授されるとともに、二教中の多くの語句が俚諺・格言として庶民に深く浸透した。SE03404
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★女文章初雁金(松川竜軒)
¥2,840
★女文章初雁金(松川竜軒) 【判型】大本1冊。縦258粍。 【作者】松川竜軒(暘山・松明谷・昌泉堂)作・書。 【年代等】弘化4年12月書・刊。[江戸]和泉屋吉兵衛(泉栄堂)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『女文章初雁金』は、「年始之文」から「賀の祝ひの文」までの33通と「五節のちらし文」5通を収録した女用文章。四季・年中行事に関する手紙が大半を占め、後半に移徙(わたまし)・大風・火事など吉凶事に伴う書状を数通掲げる。大字・5行・所々付訓の並べ書きを基本とし、返書を伴う例文も多い。頭書に「女中生涯心得草」「四厄十惑の事」「食物製造并貯方」「衣服裁縫の事」「万染落しの秘宝」「年中行事并月の異名」「男女生れ年の吉凶」「経水不順の薬方」など家政中心の記事を載せる。SE03403
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★女文章玉櫛笥
¥5,040
★女文章玉櫛笥 【判型】大本1冊。縦260粍。 【作者】寺田正晴(与右衛門・絮柳)・服部康音作・書。 【年代等】明和元年頃刊。[大阪]西沢九左衛門板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。『女文章玉櫛笥』は、『大阪出版書籍目録』によれば、明和元年閏12月に、[大阪]千種屋新右衛門が出版願いをしたもので、平瀬新右衛門編『女柳文玉櫛笥』の口絵と目録を改編した改題本。内容は前半部に寺田正晴作、享保14年3月刊『〈万家重宝〉女用花鳥文章[花鳥文章]』、後半部に服部康音作・書、元禄15年刊『浅香山』を収録したもの。前者は、花鳥風月の趣を綴った四季文を集めた女用文章。四季の挿絵(見開き挿絵四葉)を所々に挟み、季節毎に往復2双4通ずつ、合計16通の例文を収録する。また、後半は、年中行事を主題とした女子消息文を大字・所々付訓の散らし書きで記した手本兼女用文章。上巻に1-6月(「はつ春月文章」~「水無月文章」)、下巻に7-12月(「文月文章」~「春まち月文章」)の合計12通を収録。頭書に、年中行事故実等について極めて詳細かつ考証的に施注するのは女筆手本類中随一。前付に「文を書く女性ほか図」(3色刷)、「津国有馬風景」「御夢想和歌」「小湯女紋談風流四季発句」「諸国名所橋名歌集図式」「虎少将ほか略伝」、頭書に「日本女国之事」「中将姫の由来」「小児衣服器財抄」「宝船」「万袋物縫様の指南」「女用筆法指南事」「女用文章字訓」「十二子宝分算法」「女中生花口伝」「粟嶋大明神由来同図」を収録する。SE03402
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女文(冬)
¥1,000
女文(冬) 【判型】大本1冊。縦282粍。 【作者】不明。 【年代等】江戸後期書か。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『女文(冬)』は、冬10月~12月の季節の手紙を散らし書きで綴った手本。もともと春夏秋冬の4巻からなるものと思われる。所々朱筆で、読みや略注を付す点が特徴。裏表紙見返しにも朱筆で、女筆手本に特徴的な連綿体の読み方を示した紙片を貼付する。SE03401
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★女年中用文章(『女万宝大和文林』改題本・2種)
¥7,400
★女年中用文章(『女万宝大和文林』改題本・2種) 【判型】大本1冊。収録順に縦252・254粍。 【作者】沢井随山作・書。下河辺拾水画。 【年代等】安永4年9月官許。天明7年1月新刻(刊記)。文化10年1月改題・求板。[京都]須原屋平左衛門板。 【備考】分類「往来物」。同板2種を全冊袋綴じ展開収録。うち1本は天明7年の刊記を付すが実際は文化頃の刊行と思われる。『女年中用文章』は、天明7年刊『〈女要躾方・伊勢物語・天明新刻〉女万宝大和文林〈女年中用文大全〉』の本文のみを抜粋した改題本。同書本文の全てを採って新たに目録を付した。「年の始の文」から「歳暮の文」までの86通を収録し、上・中・下の3部に分かち、上之部は四季・五節句の文と吉凶事に伴う文(病気見舞・婚礼祝儀等)から成る47通、中之部は吉凶事およびその他諸事に伴う手紙文9通、さらに、下之部で再び「初春の文」以下30通の四季・五節句、その他諸用件の手紙を掲げる。本文を概ね大字・6行・ほとんど付訓で記す。同一主題の文章を重複して収録するのは、上・中之部を主に上輩・貴人向けの手紙、下之部を同輩・下輩向けの手紙と想定して編んだためであろう。頭書に「伊勢物語」「源氏物語目録」、前付・後付に「女中言葉遣」「女の名つくし」「婚礼の本」「しみ物おとしやう」「七夕の歌」「九九の次第」「知死期繰やうの本」などの記事を載せる。SE03400
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〈頭書注釈〉女当用文章[〈御家〉女当用文章](文化10年)
¥1,960
〈頭書注釈〉女当用文章[〈御家〉女当用文章](文化10年) 【判型】大本1冊。縦260粍。 【作者】竹村一玄(晴雲堂)書。 【年代等】文化10年春初刊。[大阪]河内屋嘉七ほか板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『〈頭書注釈〉女当用文章[〈御家〉女当用文章]』は、女用文章では比較的少ない頭注付きの手本兼女用文章。「年始の文」から「歳暮の祝儀仰書の文」までの往復文51通(26題の往復文。弔状のみ返状なし)を収録し、四季折々や佳節に伴う祝儀状・誘引状、諸事に関する依頼状や礼状、病気・寒気見舞状など一通りの例文を載せる。頭書に語注や書簡作法・年中行事等に関する注記を多く掲げるのが特徴。また、追伸文を伴う例文も多く、書籍広告ともとれる『難波往来』『都名所図会』等の書名を文章中に盛り込み、巻末には脇付の上下を示す。なお、本書の小口方向に検索用の丸付き漢字(例文見出しの頭字)を配置して読者の便を図るのも一工夫であろう。SE03399
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★〈卯季新刻〉女手習教訓鏡[女手習教訓書](仙台板3種)
¥4,080
★〈卯季新刻〉女手習教訓鏡[女手習教訓書](仙台板3種) 【判型】大本1冊。収録順に縦257・265・261粍。 【作者】不明。 【年代等】文化4年3月初刊([仙台]本屋治右衛門ほか板)。弘化2年3月求板([仙台]伊勢屋半右衛門(白木半右衛門)板)。 【備考】分類「往来物」。文化板2種・弘化板1種を全冊袋綴じ展開収録(見開き図再掲)した。『女手習教訓鏡[女手習教訓書]』は、『女手ならひ教訓の書(女手習状)』の一つで、文化板が仙台板の最古本。『女手ならひ教訓の書』は作者不明、享保元年板が最古で、内容は『初登山手習教訓書(手習状)』にならって、手習いの心得を綴った女子教訓書。一般に「古しへは物かゝぬ人も世におほかりしとはきけ共、今は此めて度御代にむまれて物かゝねは、常にふじゆうなるのみにあらす…」と起筆して、まず手習いの重要性を述べ、特に学習期間が限られた女子はまず第一に心掛けよと説く。さらに、成人後も大いに役立つ手習いの徳を讃え、最後に「物かく事」は「現世・来世の宝」であり、「物かくゆへに仕合よき女性も世に多し」とその有益さを強調して結ぶ。底本の文化板はやや文言が異なり、「夫、いまのめでたき御代に住ながら、物書事のかなはねば、人にひとつの疵にして、常に不自由のみならず、人の中へ出し時、すがたかたちは麗はしく、めでたく育られし身も、読書事の叶はねば、時の噺のこと葉にも、片言をいひ、何となくふつゝかなることおほきゆへ…」と起筆する。見返には「筑紫琴箏曲十三組の事」「女子三従の道訓草」「和歌短冊之図・短冊したゝめやうの図」、また、頭書には各種女子教訓や「源氏巻の名并香の図」、裁縫心得、「女の嗜べき事」「香のきゝやう」「源氏香」を掲げ、巻末に「七夕の和歌」と挿絵を載せる。SE03398
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★女通要文袋[女通要文・女通用文章](高精細)
¥3,400
★女通要文袋[女通要文・女通用文章](高精細) 【判型】大本1冊。縦261粍。 【作者】居初津奈作・書。西川祐信画。 【年代等】宝暦5年1月刊。[京都]銭屋庄兵衛(斉藤庄兵衛・雲箋堂)板。 【備考】分類「往来物」。袋綴じ展開収録。『女通要文袋』は、元文3年刊『女文林宝袋』の改題本。元禄3年刊『女書翰初学抄』の改刻本・模刻本は多いが、本書は元禄3年板の旧版下の一部)を改刻した『女文林宝袋』の付録記事を一新したもの。前付に「紫式部小伝」「女教誡八花形」「和歌十体絵抄」「和歌并文章仮名遣之事、付和字之由来」「楊子指仕様秘伝」「色紙短冊寸法并書様」「女言葉づかひ」「養蚕の由来」「十香聞様口伝」「目録折紙書様」「小笠原流折形」「両指花笄之図」「進物積様之図」「当世替りかんざし雛形」「三味線名所図」「裁物秘伝」「琴名所の図」「女中文の封様事」「双六之図」「謡歌十徳」「女中教訓所体鑑」「婚礼之図説」「七夕祭の由来」、また、巻末に「錺煖鍋之図」「蝶花形之由来」を収録する。SE03397
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★〈増補〉女一寸案文大全[〈婦人日用〉女一寸案文]
¥2,560
★〈増補〉女一寸案文大全[〈婦人日用〉女一寸案文] 【判型】中本1冊。縦180粍。 【作者】山田屋佐助作。松堂(村上松堂か)書。 【年代等】嘉永4年5月再刻。[江戸]山田佐助ほか板。 【備考】分類「往来物」。全冊袋綴じ展開収録。作者名は同板別本による。『〈増補〉女一寸案文大全』は、「年始の文」から「雪見舞のちらし」までの49通を収録した女用文章。主に前半部に四季行事など各月の例文、後半に女性の通過儀礼や吉凶事に伴う例文を載せる。ここまでは全て大字・5行・付訓の並べ書きで綴り、さらに末尾に四季の散らし文九通を収める。内容上際立った特色はないが、王子稲荷参詣、小船町天王祭礼、上野・日暮里(ひぐらし)遊覧、両国山田屋、柳橋など、江戸庶民に馴染みのある風物や地名を点在させて雰囲気を出す点が特徴。巻末に「女中名つくし」「片かないろは」等の記事若干を付す。なお、男子用の『一寸案文』のように本文冒頭が「一寸(ちょっと)」で始まる例文はない。SE03396
東京都公安委員会許可
第308942220838号
古物商 (書籍商)