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閑聖漫録(2種)
¥1,080
閑聖漫録(2種) 【判型】大本1冊。縦257粍。 【作者】会沢安(正志斎・恒)作。 【年代等】文久3年冬、石河幹脩跋。文久3年11月刊。[水戸]須原屋安治郎ほか板。 【備考】分類「随筆」。元治元年春、青山延光の序文を付す後印本を抄録した。門人跋文によると、会沢正志斎は数多い著述を思問・閑聖・息邪・言志・達己の5編に分類したが、閑聖とは往聖の道に閑習(熟練)する意で、これはその絶筆の書で、校閲を終えたのは没する前5、6日であったという。「父子血脈」「陰陽五行」「高山気冷」「稲荷社」「長崎諏方神社」「功烈神祠」「性善」「天命」「孔門弟子」「尊皇攘夷」など、雑論18条から成る。神州の道を経とし周孔の道を緯とする、神主儒従の敬神崇儒の思想を根拠とし、これを以て老荘・仏教・洋教等の異端邪説を破邪している。幕藩体制末期の政治思想を反映して、「尊皇攘夷」条に、時処位を審思熟慮し、暴虎馮河の勇を切に戒めているのが注目される(「日本古典文学大辞典」参照)。SE02460
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菅神廟碑銘解(菅神廟碑注解)
¥2,000
★菅神廟碑銘解(菅神廟碑注解) 【判型】半紙本1冊。縦227粍。【作者】田沼謙(有終)注・序。服部政世(甫庵)跋。小山梧岡オヤマゴコウ(朝陽*小山霞外の男)・福田敬業タカノリ(鳴鵞)題字。福田半香ハンコウ(盤湖・暁夢)画。【年代等】文久2年4月序。同年8月跋・刊。[?]田沼謙蔵板カ。【備考】分類「伝記」。現・朝日の森天満宮にある陽明学者・中根東里撰文「下毛野天明郷菅神廟碑」(天明7年・1787*佐野市指定文化財)の碑文を、田沼謙が解説したもの。SE02459
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観心詠歌集[無能和尚勧心詠歌集・無能和尚和歌集并附録]
¥1,000
観心詠歌集[無能和尚勧心詠歌集・無能和尚和歌集并附録] 【判型】半紙本1冊。縦225粍。 【作者】無能(良崇無能)作。 【年代等】享保6年春、唯憑序。天明6年11月、智奘(尭雲)跋。安政4年5月、徳運(小松谷沙門)跋・刊。[京都]小松谷御坊蔵板。 【備考】分類「浄土・和歌」。念仏往生の趣きなど浄土宗の教えを道歌によって諭した書。末尾に「伊呂波和讃」「遺訓五件」(享保3年12月)を付す。無能(1683-1719)は、江戸時代中期の僧。天和3年生まれ。浄土宗。陸奥石川郡(福島県)の人。同地専称寺の良通に名越(なごえ)流の教えをうける。日課に念仏十万遍をとなえ,31歳で男根をたち,常坐不臥の行をつづけた。自著の「いろは和讃」などで教化にもつとめた。享保4年1月2日死去。37歳。俗姓は矢吹。法名は学運。号は興蓮社良崇(コトバンク)。SE02458
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甘藷之記[重刻甘藷記・さつまいものき]
¥1,400
★甘藷之記[重刻甘藷記・さつまいものき] 【判型】半紙本1冊。縦225粍。 【作者】青木昆陽(敦書アツノリ・文蔵)作。 【年代等】享保19年12月作。延享2年11月、野呂元丈(実夫・源次・連山)序。延享2年11月初刊。[京都]茨城多左衛門板。[大阪]鈴木俊民重板。 【備考】分類「農業」。明・何喬遠の『閩書(ビンショ)』や明・徐光啓の『農政全書』等の諸文献を参考に、甘藷(薩摩芋)の効能や栽培方法の要点を箇条書きに記した農書。「凡農民の助になるべきものは、さつまいもを第一とす。しかれども、作り習はざれば出来がたし。『閩書』并に『農政全書』といふ唐の書物、其外諸書を考へ、効能と作りやうの肝要をしるす」と起筆し、以下9カ条で綴る。また、巻末附録に小児の離乳食を始め、いくつかの調理方法について補足する。SE02457
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勧序考
¥4,680
★勧序考 【判型】中本2巻1冊。縦157粍。 【作者】粟津義圭(諦住タイジュウ)作。 【年代等】安永6年1月、廓林(真空)序。安永6年8月刊。[京都]永田調兵衛板。 【備考】分類「仏教」。袋綴じ展開収録。悟道の助けや序(糸口)となる寓話等を和漢の仏典・儒書等から参酌・編集した短編の訓話集。それぞれ漢字4字の見出しを付す。本末2巻から成り、本巻には「自新屡廃(ジシンシバシバハイス)」「山路聞鵑(サンロホトトギスヲキク)」「心有聾盲(ココロツンボメクラニアリ)」「追幽探深(ユウヲオイ、シンヲサグル)」「人生草露(ジンセイソウロノゴトシ)」以下25話。末巻には「大慧貼鼻(ダイエハナニジョウス)」「無父何恃(チチナクンバナニヲカタノマン)」「燕雀相賀(エンジャクアイガス)」「眷情蓬戸(ジョウヲホウコニケンズ)」「行者裹糧(ユクモノハカテヲツツム)」以下24話の合計49話を収録する。 SE02456
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願書写(武州埼玉郡下新郷村)
¥2,680
★願書写(武州埼玉郡下新郷村) 【判型】大本5冊。収録順に縦240・248・256・248・246粍。 【作者】不明。 【年代等】天保6-7年、弘化4年書。 【備考】分類「古文書」。武州埼玉郡下新郷村(埼玉県羽生市)古文書「願書写」5冊。各冊とも10~15丁程度で、公文書の記録。SE02455
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漢字三音考(3種)
¥1,540
漢字三音考(3種) 【判型】大本1冊。収録順に縦264・258・259粍。【作者】本居宣長作。【年代等】天明4年5月、小篠敏序。天明5年2月初刊。天明9年春再刊。[京都]銭屋利兵衛ほか板。【備考】分類「音韻」。全冊収録した天明9年板(書袋を冒頭に収録)に続けて江戸中~後期後印本2種を抄録した。漢音・呉音・唐音の三音について概説したもの。全19章と付録1章から成る。まず、日本語の音は、単直で純粋正雅であり、外国語の音は、鳥獣万物の声に近く不正であることを強調し、この主張が、全編を貫いている。次に、日本の漢学者は、中国語の音に「近ク協ヘテ新ニ定メラレ」たものであり、呉音・漢音の順に定められたが、前者は日本の音に近く漢音よりまさるとした。そして、「皇国字音ノ格」として、単音、イの韻、ウの韻、ンの韻、入声の韻にわけ、それぞれについて三音を対照させて説明する。この中で、イ・ウの韻に関連して、日本語のアクセントにも説き及ぶ。最後に、付録の「音便ノ事」で、日本語の音便を、イ、ウ、ン、急促(ツマ)ル、ハヒフヘホの半濁の5つに分類して豊富な例をあげるが、これは日本語の音便は漢字音の影響によって生じたとの考えによるものである。初めて日本漢字音の大要を概括して字音研究の方向づけを示し、また、中国語自体における漢音・呉音に言及するなど、示唆に富む。平田篤胤が絶賛しているように、以後の字音研究に大きな影響を与えた(「日本古典文学大辞典」参照)。SE02453
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冠辞考続貂[冠辞続貂](2種)
¥4,820
冠辞考続貂[冠辞続貂](2種) 【判型】大本7巻7冊。収録順に縦251・259粍。 【作者】上田秋成(無腸翁・余斎)作・序。 【年代等】寛政8年9月自序・初刊。明治初年後印。[大阪]柳原喜兵衛板。 【備考】分類「語学」。別本も抄録した。『冠辞続貂』は『雨月(うげつ)物語』で知られる上田秋成(1734-1809)の著作。享和元年(1801)9月に刊行された全7巻の枕詞の解説書。「冠辞」とは枕詞のこと、「続貂」は賀茂真淵の『冠辞考』(宝暦7<1757>刊)の続編の意味。板木の文字も秋成自身の手によるもので、『冠辞続貂』は明治時代半ばまで本板木を使って印刷されていた(奈良大学博物館HP)。勝倉壽一「『冠辞考続貂』について」によれば、『冠辞考』は枕詞(真淵が「冠辞」と命名)350語を掲出して出典・釈義を考証したもので、枕詞研究史上の画期的な業績とされるもので、秋成の『冠辞考続貂』は340語を掲出するが、『冠辞考』と重複する42語を除くと、新たに298語の枕詞を加えて『冠辞考』の欠を補うものであった。真淵は出典の殆どを記紀・万葉から得ているのに対し、秋成は298語のうち『万葉集』から105語、記紀・風土記から19語を新たに選び、また、王朝文芸を出典とする174語を加えており、秋成は、中古の文献を博捜して枕詞の全容の把握に努めたことが分かる。真淵は万葉・記紀を、秋成は王朝和歌集を考証の基礎に据えるという研究手法の明確な相違が見られる。SE02452
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冠辞考(2種)
¥7,140
冠辞考(2種) 【判型】大本10巻10冊。収録順に縦250・252粍。 【作者】賀茂真淵作。 【年代等】宝暦7年6月、高梯秀倉・村田春道校。宝暦7年8月、橘枝直跋。宝暦7年9月再刊。[大阪]秋田屋太右衛門ほか板。 【備考】分類「語学」。後印本(書袋および第1・10巻)も抄録した。『古事記』『日本書紀』『万葉集』の枕詞326語(序文には「三百四十余」とある)を五十音順に配列して用例をあげ、枕詞の意味、被枕詞へのかかり方などを考証した書。序文に真淵の枕詞論が記されており、それによれば、枕詞はもともと音調を整えるためのものであったが、和歌の発達とともに修飾的性格を持つようになったとし、次に枕詞を5類に分け、さらに散文にも用いられることを指摘し、枕詞の価値を強く主張する(「日本古典文学大辞典」参照)。SE02451
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顔氏家訓(校定顔氏家訓)
¥4,120
★顔氏家訓(校定顔氏家訓) 【判型】半紙本2巻2冊。縦239粍。【作者】顔氏(顔之推)作。朝倉璞序。【年代等】寛文2年3月初刊。文化7年7月再刊。文化7年7月刊。巌桂園蔵板。[京都]葛西市郎兵衛売出。【備考】分類「漢学・教訓」。がんしかくん【顔氏家訓 Yán shì jiā xùn】 中国,6世紀の顔之推の著。20編から成る。著者のゆたかな人生経験に裏うちされたこの書物は,たんに一家内の子弟たちを訓戒することばに終始するだけでなく,六朝時代における江南と華北両社会の家庭生活,風俗,儀礼,学術,宗教など,多方面にわたる知識を提供する。後世,家訓の祖と仰がれた。日本への伝来も早く,吉備真備の《私教類聚》はその影響のもとに成ったという。(コトバンク) SE02450
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丸散手引草
¥9,120
★丸散手引草 【判型】横本1冊。縦126粍。 【作者】臼弘光編。 【年代等】安永7年官許。明和9年初刊。寛政12年求板。[大阪]河内屋八三郎ほか板。 【備考】分類「薬物」。袋綴じ展開収録。本書は、江戸時代で最も詳しい部類の漢方薬辞典。巻頭には薬学の基礎知識を述べる。まず「湯散丸之解」で薬物における「散剤」「丸剤」「湯剤」の区別などを示し、「分両之定法」で調剤用の計量器や秤の単位、和漢における秤の違いなどに触れる。以下、「水ヲ用ユルノ例」「蜜ヲ練ルの法」「鍛錬煎煮火ヲ用ユルノ例」など合計13項を収録する。続く本文では、「円之類」(「牛黄清心円」以下43方)、「丹之類」(「延齢丹」以下53方)、「丸之類」(「六味地黄丸」以下203方)、「散之類」(「正舌散」以下143方)、「湯之類」(「十全大補湯」以下16方)、「雑方之類」(「屠蘇酒」以下8方)、「膏薬之類」(「万病無憂膏」以下6方)、「目薬之類」(「清明丹」以下5方)、「薬酒之類并雑方」(「八珍酒」以下12方)、の9分類で合計489方(見返には旧版(明和板であろう)で410余種とし、再刊にあたって69種を増補したとする)を収録し、それぞれ成分や効能、また、処方について詳述する。 SE02449
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丸散手引草(文政8年)
¥9,080
★丸散手引草(文政8年) 【判型】横本1冊。縦122粍。 【作者】臼弘光作。 【年代等】安永7年11月、鈴木定寛(湿卿)序。享和2年春初刊。文政8年2月刊。[大阪]河内屋茂兵衛ほか板。 【備考】分類「薬物」。袋綴じを展開して収録した。SE02448
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〈増補〉元三大師御鬮判断鈔
¥2,160
★〈増補〉元三大師御鬮判断鈔 【判型】中本1冊。縦182粍。 【作者】不明。 【年代等】江戸後期刊。[江戸]丁子屋平兵衛板。 【備考】分類「天台・占卜」。SE02447
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元三大師御鬮之記(明和9年)
¥3,440
★元三大師御鬮之記(明和9年) 【判型】縦長本1冊。縦159粍。 【作者】米山鼎峨編。 【年代等】明和9年春刊。[江戸]吉文字屋治郎兵衛ほか板 。 【備考】分類「天台・占卜」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。本書は、一般に「元三大師百籤」や「百籤鈔」と呼ばれるお御籤の解説書。底本は、米山鼎峨による明和9年板の縦長本で、巻末広告で言う「元三大師御鬮之記、懐中本、一冊」に該当する。表紙見返に「右此百籤者、以濃州大慈山小松寺之正本校正焉/元禄七年甲戌年五月大吉祥日」と記し、「籤不合時(ミクジアワザルトキ)」と御籤箱や御籤竹を図解し、寸法などを付記する。また、前付には、本書を拝読する時の作法や、御籤の上中下、「みくじあはざるとき」「如意輪観音呪」「百籤の由来とお御籤の作法」「願文・奉送文」などを載せる。続く本文は、大きく前後二部構成になっていて、前半部は100番までの御籤の吉凶と図解、また、御籤の内容を著す五言絶句(籤詩)とその大意を示すほか、最上段の頭書には「不成就日」「男女相性の事」「五性名頭字」「女名頭字吉凶」「五性花押(スエハン)の事」「有卦無卦の事」「ちしご(知死期)繰様」「御改服忌令」を載せる。また、本文後半部は100番までの御籤の吉凶ならびに各種項目別の判断を施す。 SE02446
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★元三大師御鬮諸鈔(別本)
¥4,540
★元三大師御鬮諸鈔(別本) 【判型】半紙本縦223粍。 【作者】不明。 【年代等】文化6年1月、託静序。文化6年1月刊。[京都]菱屋治兵衛板。 【備考】分類「天台・占卜」。別本も全冊収録した。観音菩薩の化身のお告げで吉凶を占う「観音籤(大師籤)」の解説書。観音籤は室町時代に中国から伝わった「天竺霊籤」が後に「元三大師(がんざんだいし)観音籤(百籤)」となり、江戸時代に急速に広まった。江戸後期には図解入りの詳細な解説書も種々刊行された。上巻は、巻頭に「元三大師略伝」「御籤とり様之事」「御鬮判断心得の事」「御鬮の合ざる時之事」「御籤箱之図」などを掲げて、第1番から第100番までの吉凶とそれを敷衍する五言四句の漢詩文及び略注、また、籤の判断を記すほか、下巻にも、第1~100番の籤判断の補足説明を付す。SE02445
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★元三大師御鬮諸鈔(原装)
¥4,540
元三大師御鬮諸鈔[元三大師御鬮詮](原装) 【判型】半紙本 縦223粍。 【作者】不明。 【年代等】文化6年1月、託静序。文化6年1月刊。[京都]菱屋治兵衛板。 【備考】分類「天台・占卜」。別本も全冊収録した。観音菩薩の化身のお告げで吉凶を占う「観音籤(大師籤)」の解説書。観音籤は室町時代に中国から伝わった「天竺霊籤」が後に「元三大師(がんざんだいし)観音籤(百籤)」となり、江戸時代に急速に広まった。江戸後期には図解入りの詳細な解説書も種々刊行された。上巻は、巻頭に「元三大師略伝」「御籤とり様之事」「御鬮判断心得の事」「御鬮の合ざる時之事」「御籤箱之図」などを掲げて、第1番から第100番までの吉凶とそれを敷衍する五言四句の漢詩文及び略注、また、籤の判断を記すほか、下巻にも、第1~100番の籤判断の補足説明を付す。SE02445
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元三大師御籤鈔辨解[百籤鈔・御鬮判断](寛政10年・2種)
¥2,840
★元三大師御籤鈔辨解[百籤鈔・御鬮判断](寛政10年・2種) 【判型】小本1冊。収録順に縦189・160粍。 【作者】不明。 【年代等】正徳3年7月初刊([江戸]西村屋伝兵衛原板)。宝暦2年4月再板。寛政10年1月新刻。[江戸]須原屋伊八板。 【備考】分類「天台・占卜」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。同板別本も抄録した。本書は、『元三大師御籤鈔辨解(百籤鈔)』は、一般に観音菩薩の化身のお告げで吉凶を占う「観音籤(大師籤)」の解説書。観音籤は室町時代に中国から伝わった「天竺霊籤」が後に「元三大師(がんざんだいし)観音籤(百籤)」となり、江戸時代に急速に広まった。江戸後期には図解入りの詳細な解説書も種々刊行された。底本は、序文で「百籤鈔」の由来や籤の見方(五言四句の漢詩文の解釈の仕方)や籤のひき方などを述べる。続いて、籤をひく際の「願文」「正観音千手十一面之像并真言陀羅尼」「奉送文(オクリタテマツルモン)」「占の法をしる事」「如意輪観音の呪」「御鬮合ざる時」「籤筥(ミクジバコ)」「みくじの上中下をしるす」「元三大師御伝記」を巻頭に掲げ、続いて、第1番から第100番までの吉凶とそれを敷衍する五言四句の漢詩文及び略注を半丁に2番ずつ掲げた「普門霊告百籤奇瑞の文、附和解」、さらに、それぞれの籤が示す病気・吉事・待ち人・訴訟・失せ物・言い分・屋造り・移徒・元服・婚礼・生死・買い物・道具等についての判断を述べた「元三大師御鬮吉凶判断」を見開き1丁で5番ずつ掲げる。 SE02444
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元三大師御籤鈔辨解[百籤鈔]
¥2,120
★元三大師御籤鈔辨解[百籤鈔] 【判型】小本1冊。縦157粍。 【作者】不明。 【年代等】正徳3年7月初刊([江戸]西村屋伝兵衛原板)。宝暦元年1月改板。文政7年7月再刊。[江戸]森屋治郎兵衛板。 【備考】分類「天台・占卜」。SE02443
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〈再版〉元三大師御鬮鈔大全
¥2,320
★〈再版〉元三大師御鬮鈔大全 【判型】小本1冊。縦161粍。 【作者】不明。 【年代等】江戸後期刊。[江戸]山城屋政吉ほか板。 【備考】分類「天台・占卜」。SE02442
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〈元三大師〉御鬮抄大全[元三御鬮鈔](文久元年)
¥2,160
★〈元三大師〉御鬮抄大全[元三御鬮鈔](文久元年) 【判型】中本1冊。縦175粍。 【作者】不明。 【年代等】文久元年夏刊。[江戸]吉田屋文三郎板。 【備考】分類「天台・占卜」。SE02441
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増補〉元三大師御籤絵鈔[増補御鬮鈔](2種)
¥2,880
★〈増補〉元三大師御籤絵鈔[増補御鬮鈔](2種) 【判型】中本1冊。収録順に縦183・180㎜。 【作者】不明。 【年代等】江戸後期刊。[江戸]西宮弥兵衛板。 【備考】分類「天台・占卜」。題簽付きの同板別本も抄録した。本書は、観音菩薩の化身のお告げで吉凶を占う「観音籤(大師籤)」の解説書である寛文2年刊『天竺霊感観音籤』から派生して編まれたお御籤の解説書。観音籤は室町時代に中国から伝わった「天竺霊籤」が後に「元三大師(がんざんだいし)観音籤(百籤)」となり、江戸時代に急速に広まった。江戸後期には図解入りの詳細な解説書も種々刊行されたが、本書もその一つ。本文の基本的な構成は、まず第一番から第百番までの吉凶とそれを敷衍する五言四句の漢詩文および割注形式の略注および挿絵を掲げ、さらに、いわゆる見物(ミモノ)・聞事(キキゴト)・得物(エモノ)・待人(マチビト)・怪事(アヤシキコト)・失物(ウセモノ)・願事(ネガイゴト)・出行(イデユキ)・他言(タゴン)・病・夢などについての吉凶判断を縷々記す。巻頭にその由来を記した「百籤序」、正観自在王菩薩(正観音)・千手千眼大菩薩(千手観音)・十一面観世音大士(十一面観音)の呪(真言)、また、願文(籤箱を手にした時に唱える言葉)・奉送文(籤を引いた後に唱える言葉)、御鬮箱・御籤竹の図、籤不合(ミクジアワザル)時についての記事を収録する。なお、籤の吉凶割合は、概ね吉が7割、凶が3割である(例えば正徳3年初刊、文政7年再刊『元三大師御籤鈔辨解(百籤鈔)』の場合は、「大吉(大上々)・吉(上)・小吉(上の下)・半吉(上の中)・末吉(中)・末小吉(中の上)・凶(悪しし)」の順で数えると、大吉17・吉37・小吉6・半吉3・末吉6・末小吉3・凶28となり、吉凶割合は72対28となる)。SE02440
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元三大師百籤和解(享保19年)
¥2,760
★元三大師百籤和解(享保19年) 【判型】大本1冊。縦255粍。 【作者】忍鎧(ニンガイ、恵南、空華子)作・序。 【年代等】享保14年9月自序。享保19年9月刊。[川越]無量寿寺喜多院蔵板。[江戸]長谷川新兵衛売出。 【備考】分類「天台」。袋綴じ展開収録。『元三大師百籤和解』は、元三大師御籤の解説書。元三大師御鬮の1番から100番までの各籤の運勢を象徴する五言四句の漢詩を詳しく解説したもの。注釈内容は語注や語彙の出典に止まらず、漢詩から導かれる運勢判断を平易に説く。底本は上欄余白部にその運勢の要点を朱筆で箇条書きにして、旧蔵者が使い易いように加筆した箇所が少なくない。SE02439
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閑際筆記
¥3,520
閑際筆記 【判型】大本3巻7冊。縦259粍。 【作者】藤井懶斎(伊蒿子・真辺・真鍋仲庵・臧・よもぎが杣人・玄逸・藤井蘭斎)作。稲葉氏校。 【年代等】正徳5年5月、黙々軒序。正徳5年9月刊。[京都]伏見屋藤右衛門ほか板。 【備考】分類「随筆」。改題本に「和漢太平広記」あり。藤井懶斎(1628-1709)は、江戸前期の儒者。寛永5年生まれ。真名部忠庵の名で筑後(福岡県)久留米藩の医師となる。のち京都にでて山崎闇斎にまなび、朱子学の立場から仏教を批判した「閑際筆記」をあらわした。宝永6年7月12日死去。82歳。筑後出身。名は臧。字は季廉。通称は玄蕃。別号に伊蒿子(コトバンク)。SE02438
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還魂紙料[すきかへし](2種)
¥2,600
還魂紙料[すきかへし](2種) 【判型】大本2巻2冊。収録順に縦258・262粍。 【作者】高屋知久(柳亭種彦1世・足薪翁・九尻亭佐寝彦(クジリテイサネヒコ)・柳風成(ヤナギノカゼナリ)・心種俊(ココロノタネトシ))編・序。葛飾北斎(為一)画。千形仲道書。 【年代等】文政7年春作。文政9年12月初刊([江戸]西村屋与八ほか板)。明治15年7月求板。[東京]蓮沼善兵衛(競英堂)板。 【備考】分類「随筆」。『還魂紙料』は、2巻2冊、随筆、柳亭種彦著。文政7年成り、文政9年、江戸西村屋与八刊。書名の訓みは、柱刻には「すきかへし」とあるが、種彦の合巻『雁金紺屋作早染』(文政9年)中に「くわんこんしれう」と振り仮名があり、これをとる。内容は、風俗・芸能などに関する事物や言葉についての考証を記したもの。取り上げられている事項の見出しを列挙すると、上巻には、「千年飴」「因幡が浄瑠璃」「塩屋長次郎」「若衆木偶(ニンギョウ)」「安阿弥の作」「懸髭(カケヒゲ)」「浄土双六」「浄瑠璃節の起源」「キリコ灯籠」「喉が渇くといふ諺」「夷屋(エビスヤ)吉郎兵衛」「雛の蛤貝」「秋色桜」「来迎売(ライゴウウリ)」「いとこ煮」「八百屋お七の歌舞伎」「梵天国」の17条。下巻には「七夕踊」「糒(ホシイイ)の看板」「酢の看板」「十筋右衛門(トスジエモン)」「慳貪」「玉川千之丞」「柴垣節」「江戸酸漿(ホオズキ)」「稲荷岡」「浅草祭の番付」「煙草の一服一銭」の11条。なお、巻末に既述の7項目についての補足がある。考証は、俳諧・狂歌・浮世草子・辞書・地誌等の諸書を引用した詳細なものであり、著者の博識ぶりをうかがわせる。また、古書の挿絵や古画を精細に模刻(一部、葛飾北斎画あり)している箇所が多いことも特色言える。項目は比較的少ないが、風俗・芸能・雑事に関する考証として利用価値は高い(「日本古典文学大辞典」参照)。/江戸後期の考証随筆。柳亭種彦著。為一(葛飾北斎)画(若干図)。1826年(文政9)刊。2巻2冊。原本の版心(柱)にある〈すきかへし〉を書名にする向きもあるが、同年刊の種彦の合巻に自身音読している。1824年成稿。上巻17項、下巻11項と補説7項。江戸初期の著名俳優、戯曲、芸能、習俗などにつき、古俳書から引例し、古画を模出紹介して精細な考証ぶりを示した高度な考証書(コトバンク)。/千年飴・因幡が浄瑠璃附近江節・塩屋長次郎・若衆木偶等、主に近世前期の古風俗に関する考証随筆(西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DB)。 SE02437
東京都公安委員会許可
第308942220838号
古物商 (書籍商)