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〈増補〉元三大師御鬮判断鈔
¥2,160
★〈増補〉元三大師御鬮判断鈔 【判型】中本1冊。縦182粍。 【作者】不明。 【年代等】江戸後期刊。[江戸]丁子屋平兵衛板。 【備考】分類「天台・占卜」。SE02447
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元三大師御鬮之記(明和9年)
¥3,440
★元三大師御鬮之記(明和9年) 【判型】縦長本1冊。縦159粍。 【作者】米山鼎峨編。 【年代等】明和9年春刊。[江戸]吉文字屋治郎兵衛ほか板 。 【備考】分類「天台・占卜」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。本書は、一般に「元三大師百籤」や「百籤鈔」と呼ばれるお御籤の解説書。底本は、米山鼎峨による明和9年板の縦長本で、巻末広告で言う「元三大師御鬮之記、懐中本、一冊」に該当する。表紙見返に「右此百籤者、以濃州大慈山小松寺之正本校正焉/元禄七年甲戌年五月大吉祥日」と記し、「籤不合時(ミクジアワザルトキ)」と御籤箱や御籤竹を図解し、寸法などを付記する。また、前付には、本書を拝読する時の作法や、御籤の上中下、「みくじあはざるとき」「如意輪観音呪」「百籤の由来とお御籤の作法」「願文・奉送文」などを載せる。続く本文は、大きく前後二部構成になっていて、前半部は100番までの御籤の吉凶と図解、また、御籤の内容を著す五言絶句(籤詩)とその大意を示すほか、最上段の頭書には「不成就日」「男女相性の事」「五性名頭字」「女名頭字吉凶」「五性花押(スエハン)の事」「有卦無卦の事」「ちしご(知死期)繰様」「御改服忌令」を載せる。また、本文後半部は100番までの御籤の吉凶ならびに各種項目別の判断を施す。 SE02446
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★元三大師御鬮諸鈔(別本)
¥4,540
★元三大師御鬮諸鈔(別本) 【判型】半紙本縦223粍。 【作者】不明。 【年代等】文化6年1月、託静序。文化6年1月刊。[京都]菱屋治兵衛板。 【備考】分類「天台・占卜」。別本も全冊収録した。観音菩薩の化身のお告げで吉凶を占う「観音籤(大師籤)」の解説書。観音籤は室町時代に中国から伝わった「天竺霊籤」が後に「元三大師(がんざんだいし)観音籤(百籤)」となり、江戸時代に急速に広まった。江戸後期には図解入りの詳細な解説書も種々刊行された。上巻は、巻頭に「元三大師略伝」「御籤とり様之事」「御鬮判断心得の事」「御鬮の合ざる時之事」「御籤箱之図」などを掲げて、第1番から第100番までの吉凶とそれを敷衍する五言四句の漢詩文及び略注、また、籤の判断を記すほか、下巻にも、第1~100番の籤判断の補足説明を付す。SE02445
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★元三大師御鬮諸鈔(原装)
¥4,540
元三大師御鬮諸鈔[元三大師御鬮詮](原装) 【判型】半紙本 縦223粍。 【作者】不明。 【年代等】文化6年1月、託静序。文化6年1月刊。[京都]菱屋治兵衛板。 【備考】分類「天台・占卜」。別本も全冊収録した。観音菩薩の化身のお告げで吉凶を占う「観音籤(大師籤)」の解説書。観音籤は室町時代に中国から伝わった「天竺霊籤」が後に「元三大師(がんざんだいし)観音籤(百籤)」となり、江戸時代に急速に広まった。江戸後期には図解入りの詳細な解説書も種々刊行された。上巻は、巻頭に「元三大師略伝」「御籤とり様之事」「御鬮判断心得の事」「御鬮の合ざる時之事」「御籤箱之図」などを掲げて、第1番から第100番までの吉凶とそれを敷衍する五言四句の漢詩文及び略注、また、籤の判断を記すほか、下巻にも、第1~100番の籤判断の補足説明を付す。SE02445
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元三大師御籤鈔辨解[百籤鈔・御鬮判断](寛政10年・2種)
¥2,840
★元三大師御籤鈔辨解[百籤鈔・御鬮判断](寛政10年・2種) 【判型】小本1冊。収録順に縦189・160粍。 【作者】不明。 【年代等】正徳3年7月初刊([江戸]西村屋伝兵衛原板)。宝暦2年4月再板。寛政10年1月新刻。[江戸]須原屋伊八板。 【備考】分類「天台・占卜」。袋綴じ展開収録(見開き図再掲)。同板別本も抄録した。本書は、『元三大師御籤鈔辨解(百籤鈔)』は、一般に観音菩薩の化身のお告げで吉凶を占う「観音籤(大師籤)」の解説書。観音籤は室町時代に中国から伝わった「天竺霊籤」が後に「元三大師(がんざんだいし)観音籤(百籤)」となり、江戸時代に急速に広まった。江戸後期には図解入りの詳細な解説書も種々刊行された。底本は、序文で「百籤鈔」の由来や籤の見方(五言四句の漢詩文の解釈の仕方)や籤のひき方などを述べる。続いて、籤をひく際の「願文」「正観音千手十一面之像并真言陀羅尼」「奉送文(オクリタテマツルモン)」「占の法をしる事」「如意輪観音の呪」「御鬮合ざる時」「籤筥(ミクジバコ)」「みくじの上中下をしるす」「元三大師御伝記」を巻頭に掲げ、続いて、第1番から第100番までの吉凶とそれを敷衍する五言四句の漢詩文及び略注を半丁に2番ずつ掲げた「普門霊告百籤奇瑞の文、附和解」、さらに、それぞれの籤が示す病気・吉事・待ち人・訴訟・失せ物・言い分・屋造り・移徒・元服・婚礼・生死・買い物・道具等についての判断を述べた「元三大師御鬮吉凶判断」を見開き1丁で5番ずつ掲げる。 SE02444
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元三大師御籤鈔辨解[百籤鈔]
¥2,120
★元三大師御籤鈔辨解[百籤鈔] 【判型】小本1冊。縦157粍。 【作者】不明。 【年代等】正徳3年7月初刊([江戸]西村屋伝兵衛原板)。宝暦元年1月改板。文政7年7月再刊。[江戸]森屋治郎兵衛板。 【備考】分類「天台・占卜」。SE02443
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〈再版〉元三大師御鬮鈔大全
¥2,320
★〈再版〉元三大師御鬮鈔大全 【判型】小本1冊。縦161粍。 【作者】不明。 【年代等】江戸後期刊。[江戸]山城屋政吉ほか板。 【備考】分類「天台・占卜」。SE02442
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〈元三大師〉御鬮抄大全[元三御鬮鈔](文久元年)
¥2,160
★〈元三大師〉御鬮抄大全[元三御鬮鈔](文久元年) 【判型】中本1冊。縦175粍。 【作者】不明。 【年代等】文久元年夏刊。[江戸]吉田屋文三郎板。 【備考】分類「天台・占卜」。SE02441
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増補〉元三大師御籤絵鈔[増補御鬮鈔](2種)
¥2,880
★〈増補〉元三大師御籤絵鈔[増補御鬮鈔](2種) 【判型】中本1冊。収録順に縦183・180㎜。 【作者】不明。 【年代等】江戸後期刊。[江戸]西宮弥兵衛板。 【備考】分類「天台・占卜」。題簽付きの同板別本も抄録した。本書は、観音菩薩の化身のお告げで吉凶を占う「観音籤(大師籤)」の解説書である寛文2年刊『天竺霊感観音籤』から派生して編まれたお御籤の解説書。観音籤は室町時代に中国から伝わった「天竺霊籤」が後に「元三大師(がんざんだいし)観音籤(百籤)」となり、江戸時代に急速に広まった。江戸後期には図解入りの詳細な解説書も種々刊行されたが、本書もその一つ。本文の基本的な構成は、まず第一番から第百番までの吉凶とそれを敷衍する五言四句の漢詩文および割注形式の略注および挿絵を掲げ、さらに、いわゆる見物(ミモノ)・聞事(キキゴト)・得物(エモノ)・待人(マチビト)・怪事(アヤシキコト)・失物(ウセモノ)・願事(ネガイゴト)・出行(イデユキ)・他言(タゴン)・病・夢などについての吉凶判断を縷々記す。巻頭にその由来を記した「百籤序」、正観自在王菩薩(正観音)・千手千眼大菩薩(千手観音)・十一面観世音大士(十一面観音)の呪(真言)、また、願文(籤箱を手にした時に唱える言葉)・奉送文(籤を引いた後に唱える言葉)、御鬮箱・御籤竹の図、籤不合(ミクジアワザル)時についての記事を収録する。なお、籤の吉凶割合は、概ね吉が7割、凶が3割である(例えば正徳3年初刊、文政7年再刊『元三大師御籤鈔辨解(百籤鈔)』の場合は、「大吉(大上々)・吉(上)・小吉(上の下)・半吉(上の中)・末吉(中)・末小吉(中の上)・凶(悪しし)」の順で数えると、大吉17・吉37・小吉6・半吉3・末吉6・末小吉3・凶28となり、吉凶割合は72対28となる)。SE02440
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元三大師百籤和解(享保19年)
¥2,760
★元三大師百籤和解(享保19年) 【判型】大本1冊。縦255粍。 【作者】忍鎧(ニンガイ、恵南、空華子)作・序。 【年代等】享保14年9月自序。享保19年9月刊。[川越]無量寿寺喜多院蔵板。[江戸]長谷川新兵衛売出。 【備考】分類「天台」。袋綴じ展開収録。『元三大師百籤和解』は、元三大師御籤の解説書。元三大師御鬮の1番から100番までの各籤の運勢を象徴する五言四句の漢詩を詳しく解説したもの。注釈内容は語注や語彙の出典に止まらず、漢詩から導かれる運勢判断を平易に説く。底本は上欄余白部にその運勢の要点を朱筆で箇条書きにして、旧蔵者が使い易いように加筆した箇所が少なくない。SE02439
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閑際筆記
¥3,520
閑際筆記 【判型】大本3巻7冊。縦259粍。 【作者】藤井懶斎(伊蒿子・真辺・真鍋仲庵・臧・よもぎが杣人・玄逸・藤井蘭斎)作。稲葉氏校。 【年代等】正徳5年5月、黙々軒序。正徳5年9月刊。[京都]伏見屋藤右衛門ほか板。 【備考】分類「随筆」。改題本に「和漢太平広記」あり。藤井懶斎(1628-1709)は、江戸前期の儒者。寛永5年生まれ。真名部忠庵の名で筑後(福岡県)久留米藩の医師となる。のち京都にでて山崎闇斎にまなび、朱子学の立場から仏教を批判した「閑際筆記」をあらわした。宝永6年7月12日死去。82歳。筑後出身。名は臧。字は季廉。通称は玄蕃。別号に伊蒿子(コトバンク)。SE02438
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還魂紙料[すきかへし](2種)
¥2,600
還魂紙料[すきかへし](2種) 【判型】大本2巻2冊。収録順に縦258・262粍。 【作者】高屋知久(柳亭種彦1世・足薪翁・九尻亭佐寝彦(クジリテイサネヒコ)・柳風成(ヤナギノカゼナリ)・心種俊(ココロノタネトシ))編・序。葛飾北斎(為一)画。千形仲道書。 【年代等】文政7年春作。文政9年12月初刊([江戸]西村屋与八ほか板)。明治15年7月求板。[東京]蓮沼善兵衛(競英堂)板。 【備考】分類「随筆」。『還魂紙料』は、2巻2冊、随筆、柳亭種彦著。文政7年成り、文政9年、江戸西村屋与八刊。書名の訓みは、柱刻には「すきかへし」とあるが、種彦の合巻『雁金紺屋作早染』(文政9年)中に「くわんこんしれう」と振り仮名があり、これをとる。内容は、風俗・芸能などに関する事物や言葉についての考証を記したもの。取り上げられている事項の見出しを列挙すると、上巻には、「千年飴」「因幡が浄瑠璃」「塩屋長次郎」「若衆木偶(ニンギョウ)」「安阿弥の作」「懸髭(カケヒゲ)」「浄土双六」「浄瑠璃節の起源」「キリコ灯籠」「喉が渇くといふ諺」「夷屋(エビスヤ)吉郎兵衛」「雛の蛤貝」「秋色桜」「来迎売(ライゴウウリ)」「いとこ煮」「八百屋お七の歌舞伎」「梵天国」の17条。下巻には「七夕踊」「糒(ホシイイ)の看板」「酢の看板」「十筋右衛門(トスジエモン)」「慳貪」「玉川千之丞」「柴垣節」「江戸酸漿(ホオズキ)」「稲荷岡」「浅草祭の番付」「煙草の一服一銭」の11条。なお、巻末に既述の7項目についての補足がある。考証は、俳諧・狂歌・浮世草子・辞書・地誌等の諸書を引用した詳細なものであり、著者の博識ぶりをうかがわせる。また、古書の挿絵や古画を精細に模刻(一部、葛飾北斎画あり)している箇所が多いことも特色言える。項目は比較的少ないが、風俗・芸能・雑事に関する考証として利用価値は高い(「日本古典文学大辞典」参照)。/江戸後期の考証随筆。柳亭種彦著。為一(葛飾北斎)画(若干図)。1826年(文政9)刊。2巻2冊。原本の版心(柱)にある〈すきかへし〉を書名にする向きもあるが、同年刊の種彦の合巻に自身音読している。1824年成稿。上巻17項、下巻11項と補説7項。江戸初期の著名俳優、戯曲、芸能、習俗などにつき、古俳書から引例し、古画を模出紹介して精細な考証ぶりを示した高度な考証書(コトバンク)。/千年飴・因幡が浄瑠璃附近江節・塩屋長次郎・若衆木偶等、主に近世前期の古風俗に関する考証随筆(西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DB)。 SE02437
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〈儒仏雑註〉漢語大和故事
¥2,600
〈儒仏雑註〉漢語大和故事 【判型】半紙本5巻5冊。縦227粍。 【作者】遊燕子(蔀遊燕)作。 【年代等】元禄4年4月刊。[大阪]雁金屋庄兵衛板。 【備考】分類「俚諺」。書名角書は別本の原題簽による。SE02436
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〈童蒙必読〉漢語図解(初-3編合本)
¥1,240
〈童蒙必読〉漢語図解(初-3編合本) 【判型】中本3編合1冊。縦176㎜。 【作者】弄月亭作・序。一ケイ斎画。 【年代等】明治3年4月序・刊。[東京]丁子屋忠七ほか板。 【備考】分類「語学」。SE02435
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〈童蒙必読〉漢語図解(初-3編3冊本)
¥1,380
〈童蒙必読〉漢語図解(初-3編3冊本) 【判型】中本3編3冊。縦176粍。 【作者】弄月亭作・序。一ケイ斎画。 【年代等】明治3年4月序。同年秋刊(初・2編)。明治初年刊(3編)。[東京]丁子屋忠七ほか板。 【備考】分類「語学」。SE02434
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菅家世系録[菅家世景録・菅公世系録](2種)
¥3,340
菅家世系録[菅家世景録・菅公世系録](2種) 【判型】大本3巻3冊。収録順に縦258・255粍。【作者】玉田永教(ナガノリ)作。玉田永辰(ナガトキ)校。広賢画。【年代等】文化元年作。文化6年1月、菅原長孝序・刊。刊行者不明。【備考】分類「系譜」。異板別本を末尾に抄録した。菅原道真の家系や伝記を挿絵を交えて述べる。玉田永敬作。玉田永辰校訂。文化6年刊。題簽が全く異なるほか本文にも異同がある。 【参考】 玉田永教は江戸後期の神道講釈師。徳島藩士として生まれ、上京して神典を学び吉田家の神道教授となり、全国を遊歴して神道の普及につとめた。《年中故事》《菅家世系録》など、神国日本を賞賛した通俗神道書を著し、賀茂真淵を〈姦悪国賊〉ときめつけた。その影響は吉田松陰にも及ぶといわれる。この玉田派の神道講釈師から,玉田玉枝斎(ぎよくしさい)・玉秀斎(ぎよくしゆうさい)・玉芳斎(ぎよくほうさい)の3兄弟が出て明治の大阪講釈界で活躍、さらに2代目玉秀斎によって書き講談〈立川文庫〉が誕生している(コトバンク)。SE02433
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勧化因縁辨断集[勧化辨断集]
¥2,960
★勧化因縁辨断集[勧化辨断集] 【判型】大本3巻3冊。縦264粍。 【作者】現誉作・序。 【年代等】明和4年2月自序。明和4年2月刊。[京都]小河源兵衛ほか板。 【備考】分類「浄土」。従来『明和書籍目録』に記載の書名「勧化因縁辨断」3冊として存在が知られていたに過ぎないが、このたびその原本3冊を新発見。勧化(仏の教えを説き信心を勧める)の契機となる故事や逸話を集めた仮名書きの仏書。目次と本文の見出しが一致しないが、本文見出しに従えば、1巻は「三谷源左衛門事」と「東海道池鯉鮒(チリュウ)郷穢多之市助事」の2話、2巻は「熊野権現霊威之事、並智鑑和尚和歌之事」「女人成仏之問答」「転女成男之問答」「駿州今泉天録五良右衛門吉清事」「大唐並妙蓮尼之事」「守屋伝兵衛事」の6話、3巻は「慧心僧都宇治平等院ニテ説法之事」「指物屋新兵衛女成仏之事」「丹波国山本源蔵疫神ニ逢フ事、並念仏ハ現当両益ナル事」の3話で、合計11話を収録。 SE02432
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菅家遺誡[菅家遺訓]
¥1,180
菅家遺誡[菅家遺訓] 【判型】大本2巻1冊。縦245粍。 【作者】不明(菅原道真仮託)。 【年代等】嘉永5年2月、藤波教忠(フジナミノリタダ・大中臣教忠・禊川)・光通序。明治6年12月刊。[京都]石田忠兵衛ほか板。 【備考】分類「教訓」。後半に参考として『日本文化』第61冊を収録した。『菅家遺誡』の成立年代は室町時代か。菅原道真に仮託された公家のための訓誡。巻1は20条、巻2は13条より成り、内容は仁君の要政から説き起こし、神事・入租貢税・朝儀・音楽・詩賦・歌吟・社寺修営・主上調度・外蕃謁見・市店交買・田猟・宮中私閨・刑罰・武備・僧尼・冠婚葬祭・服忌・公家新領・朝野恪勤・良家子弟・街路巷保・揚名官職・震雷等に及んでいる。道真の和魂漢才説の起原を成すものとして思想的に重要視されたが、明白な偽作である。本書は江戸末期に国学者の和魂意識や、志士等の尊皇攘夷思想の勃興に乗じて広くもてはやされ、明治以後も教育や思想を統一する原理として適用された。現存する諸本はすべて江戸時代の書写で異同はなく、内容が33条より成るのがもとで、2章を付加したのは後代のものである。版本としては嘉永5年板・文久元年板・明治6年板などがある。SE02431
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官軍備州忠魂碑[忠魂碑・忠魂義胆]
¥1,400
★官軍備州忠魂碑[忠魂碑・忠魂義胆] 【判型】中本1冊。縦184粍。 【作者】成田秋佩(シュウハイ、成田元美モトヨシ)作。 【年代等】明治初年刊。刊行者不明。 【備考】分類「雑記・金石文」。戊辰戦争時に倒幕派が江戸に送った東征軍(徳川慶喜を朝敵とする)の死者を祀った忠魂碑の碑文とその経緯を記した小冊子。題簽には単に「忠魂碑」と記すが、巻頭口絵にある「官軍備州忠魂碑」と称すべきもので、戊辰戦争に備前から出陣し、戦死した武士28名の姓名・所属部隊・戦死場所・戦死月日を記した「戦死注文」と、旧岡山藩士成田元美(1829-83)撰文の「建忠魂碑記」の全文を収めたもの。巻頭に「忠魂碑」図2葉を収めるが、編者、発行所、発行年月日とも不明。この忠魂碑は、初め東京芝高輪の東禅寺境内に建てられたが、後、岡山に移され、岡山市丸の内石山に建てられた(現在は岡山市奥市の護国神社境内に移転)(岡山県立図書館の説明を参照)。 SE02430
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観経隠彰義[観無量寿経隠彰義](3種)
¥3,500
観経隠彰義[観無量寿経隠彰義](3種) 【判型】半紙本3巻3冊。収録順に縦226・226・226粍。 【作者】曇蔵信暁作。織江勝敬画。 【年代等】嘉永2年1月刊。[京都]中島利左衛門蔵板。[京都]菱屋又兵衛売出。 【備考】分類「真宗」。後印本2種([京都]永田調兵衛(文昌堂)板、[京都]沢田友五郎板)も抄録した。本書は『観経(観無量寿経)』の真実義である「隠彰」を詳しく説いた書。「観無量寿経」は”方便の経”と言われていて、表向きの意味と、裏面にひそかに隠された真の意味があり、言わば「二重構造」を持つお経だが、「観経」の表向きの意味を「顕説(けんぜつ)」と言い、「定善・散善」と言われる自分の力でさまざまな修行を修め、善根を積み、阿弥陀さまのお浄土に生まれようとする、”自力の行”を説明した内容となっている。一方、裏面に隠れた真の意味は、阿弥陀さまの救いの働き、つまり第十八願の誓いであり、人々をこの阿弥陀さまの救いの働きに通入させることを説く(みんな、西に向かう命の旅人HP参照)。「顕彰隠密」は、浄土真宗で、『観経』と『小経』の説相を解釈するのに用いる名目で、略して「隠顕おんけん」といい、顕を「顕説けんぜつ」、隠を「隠彰おんしょう」ともいう。顕説とは顕著に説かれている教義で、『観経』では「定散諸行往生じょうさんしょぎょうおうじょう」、すなわち要門の教義であり、『小経』では自力念仏往生すなわち真門の教義である。隠彰とは隠微にあらわされている真実義で、両経ともに他力念仏往生の法すなわち弘願(ぐがん)法である(WikiArc参照)。 SE02429
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〈信後相続〉歓喜法乃道(親鸞聖人御詠伊呂波歌)
¥2,000
★〈信後相続〉歓喜法乃道(親鸞聖人御詠伊呂波歌) 【判型】半紙本1冊。縦212粍。 【作者】親鸞作。 【年代等】正嘉元年2月(親鸞85歳)作。弘化4年冬刊。[刊行地不明]文栄館板。 【備考】分類「真宗」。本文中に第13・14丁が重複して合綴されている。なお、第11丁以下の「殺生すまじき咄」の記事と挿絵は文化12年刊『放生歓喜艸』とほぼ同様。 SE02428
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〈信後相続〉歓喜嘆
¥1,180
〈信後相続〉歓喜嘆 【判型】半紙本1冊。縦226粍。 【作者】善雄作。長秀画。 【年代等】寛政5年初刊。天保2年序・再刊。慶応元年5月官許。明治9年5月版権免許・再刊。[京都]沢田友五郎ほか板。 【備考】分類「仏教」。「歓喜嘆」は「茶呑咄しの意味」「御寺参り小言の弁」「親の異見聞違の息子」「十九、二十の願の意味」「口にはいはれぬ心に知つた梅の香ひ」を収録。後半に「御当流順仰一すじ道」「御当流いろはうた」を附録。SE02427
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観鵞百譚
¥4,220
観鵞百譚 【判型】大本5巻3冊。縦258粍。【作者】細井広沢(知慎・玄慎・左漁)作・序・跋。【年代等】享保10年5月自序。享保11年11月作。享保19年4月自跋。享保20年1月刊。[江戸]川村源右衛門板。【備考】分類「書道・随筆」。江戸時代の代表的な書論。和漢の書道に関する故事や逸話など百話を集めたもので、唐様の根本原理が紹介され、王羲之・趙孟頫・文徴明の系統が唐様の正系であることを説き、唐様の流行に大きく貢献した(Wikipedia参照)。 鈴木晴彦「細井広沢考―『観鵞百譚』を中心に―」(『書学書道史研究』Vol. 2011-No. 21) によれば、本書は広沢の書学・書法観を包括した著作で、広沢が他界する11カ月前の正月に刊行された。本書は本来、大久保佐渡守(常春、1675-1728)の嫡男・忠胤(1710-79)のために綴られたものだったが、刊行以前から門人等に写本として流布し、写本の一部が市場に出回るなど一人歩きしていた背景もあり、上梓に至った。筆道入門者向けに、和漢に伝わる書道関連の故事・逸話を書名の如く100話の読み切りスタイルに集録したものだが、内容の大半(9割)は中国に関するもの。100話に登場する書家は400余人だが、その上位は現代書道史で重視される書家が占める。その中でも、王羲之は突出しており、広沢の傾倒ぶりを物語る。本書は、書の歴史と理論に精通した上で、唐様書道の根本原理の著述に努めた広沢の功績を示すものである。SE02426
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観鵞百譚(原装5巻本)
¥4,260
観鵞百譚(原装5巻本) 【判型】大本5巻5冊。縦271粍。 【作者】細井広沢(知慎・玄慎・左漁)作・序・跋。 【年代等】享保10年5月自序。享保11年11月作。享保19年4月自跋。享保20年1月刊。[江戸]川村源左衛門板。 【備考】分類「書道・随筆」。江戸時代の代表的な書論。和漢の書道に関する故事や逸話など百話を集めたもので、唐様の根本原理が紹介され、王羲之・趙孟頫・文徴明の系統が唐様の正系であることを説き、唐様の流行に大きく貢献した(Wikipedia参照)。鈴木晴彦「細井広沢考―『観鵞百譚』を中心に―」(『書学書道史研究』Vol.2011-No.21)によれば、本書は広沢の書学・書法観を包括した著作で、広沢が他界する11カ月前の正月に刊行された。本書は本来、大久保佐渡守(常春、1675-1728)の嫡男・忠胤(1710-79)のために綴られたものだったが、刊行以前から門人等に写本として流布し、写本の一部が市場に出回るなど一人歩きしていた背景もあり、上梓に至った。筆道入門者向けに、和漢に伝わる書道関連の故事・逸話を書名の如く100話の読み切りスタイルに集録したものだが、内容の大半(9割)は中国に関するもの。100話に登場する書家は400余人だが、その上位は現代書道史で重視される書家が占める。その中でも、王羲之は突出しており、広沢の傾倒ぶりを物語る。本書は、書の歴史と理論に精通した上で、唐様書道の根本原理の著述に努めた広沢の功績を示すものである。 SE02425
東京都公安委員会許可
第308942220838号
古物商 (書籍商)